こんにちは!
いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
ここ最近はすっかり自分のチニングに没頭してしまっており、BASSMASTERのEliteシリーズのトレースをすっかり失念しておりました。
前回の記事は5月中旬に第4戦までの結果を書いていますが、5月~6月にて第5戦と第6戦が開催されています。
今年は多くの日本人選手が活躍しているシーズンになるので、取りこぼしなくチェックしてみたいと思います。
参戦中の皆さんの後続の結果はどうなっているのか?
では、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
BASSMASTER Elite 第5戦 レイ・レイク戦
さて、Eliteシリーズの第5戦は5月11日~14日の日程にてアラバマ州のレイ・レイクにて開催されています。
ジャングルのようなリバーポイントと広大なレイクポイントが混在しているような感じのトーナメントフィールドです。
初日はUSAトーナメントのTOPトーナメンターである”ブランドン・パラニューク”が19lb7ozというハイスコアを持ち込んで暫定首位を獲得。
上位には”ブライアン・ニュー”や”ジェイソン・クリスティ”などの有名選手が名を連ねていますが、注目なのは日本でも超有名の”バーニー・シュルツ”が16lb4ozを持ち帰って5位に入っているところ。
日本人選手の成績としては、日本人選手TOPが、やはりと言うか伊藤巧選手で13lb3ozを持ち帰り21位を確保。
予選2日目に期待が繋がります。
また、藤田京弥選手は少しで遅れて58位。キムケンさんは62位。松下雅幸選手は69位となりましたが、セミファイナルには50名が進出できるため、2日目のジャンプアップに期待がかかります。
予選2日目は、伊藤選手がまさかの大失速で、2匹のウェイインで3lb4oz!となり、残念ながら予選通過ならず。最終順位は87位までダウンしてしまいました。
松下選手も6lb台のウェイインで予選通過ならず、89位フィニッシュ。
一方、2日目で巻き返したのが藤田選手とキムケンさんです。
藤田選手は初日を少し上回る11lbを持ち帰って予選を通過し準決勝に進出です。
キムケンさんは初日の10lbを大きく超える14lbオーバーを持ち帰り、25位までジャンプアップし予選追加に成功しました。
準決勝の3日目は、キムケンさんはしっかり5本釣って11lbオーバーを持ち帰るも決勝進出には少し及ばず17位でフィニッシュ。
後2lb(約900g)ほどあればファイナルに進出できた感じです。
藤田選手も11lbジャストで、予選中の貯金が足らずファイナル進出ならずの34位フィニッシュ。
試合の結果としては、初日から首位を走っていた”ブランドン・パラニューク”(19lb⇒16lb⇒15lb)でしたが、最終日に失速して11lb3ozでフィニッシュとなり、14lb2ozを持ち帰った”ウィル・デービス・Jr”にかわされてしまい2位。
優勝は”ウィル・デービス・Jr”となりました。
注目すべきは、なんと!2位のパラニュークとの差は2oz(約56g)という超接戦となりました。
かわされたパラニュークはさぞかし悔しかったことかと思います。
また、優勝した”ウィル・デービス・Jr”は2022年シーズンにOpenカテゴリーのNorthernシリーズからの昇格者であり、ルーキーYearの5戦目にして早くも優勝!
R.O.Y.にて藤田選手のライバルになり、今後の成績が気になるところとなりました。
最後に、上位入賞者のルアーもチェック。
水深の浅いリバーポイントが多いだけに、バズベイトやフロッグを使っていた選手が目立っていましたが、2位のパラニュークはロングワームのダウンショットだったようです。
スピニングタックルで使っていますが、オフセットフックをセットしているので、これでカバーを撃っていた可能性は高いと思います。
伊藤選手もYouTubeで『カバーの中でフィネスに食わせて、一気にカバーから引きずり出すような釣りをしないといけない』と言っていたので、そんなスタイルでの釣りだったのかな?と想像してしまいます。
優勝の”ウィル・デービス・Jr”選手も、ロングワームやスピナーベイトを使っていますが、その中でも注目なのはリップ付きのスイムジグを使っているところです。
これが日本ならチャターベイトになるのかもしれませんが、チャターほど強アピールでもないレベルでスイミングでバスを仕留めていたことがわかります。
アメリカのトッププロの引き出しの広さ、そして使われているルアーの幅の広さに驚かされますし、流行りものに釣られてしまう自分が情けない限りです。
BASSMASTER Elite 第6戦 ザビーンリバー
続いて、6月に入り開催された第6戦は、テキサス州ザビーンリバー。
リバーと言いつつ、広大なオープンエリア有り、冠水ベジテーションの小規模クリーク有りという感じで、見ただけでも絞り込みが難しそうなフィールドです。
この試合では、いきなり初日から日本人選手が爆発してくれました!
キムケンさんが初日3位のスタートダッシュ!
他の選手の成績を見ると、10lbオーバーがなかなか難しい感じですが、そこで13lbオーバーのウェイインです。
初日のTOPが”チャド・ピプケンス”選手で14lb7ozという僅差なので、2日目以降が非常に楽しみなスタートとなりました。
他の日本人選手を見ると、松下選手が16位と好位置を獲得。
藤田選手は40位、伊藤選手は49位と、少しで遅れた形になりましたが、まずは予選通過に向けて2日目を頑張って欲しいところなりました。
迎えた予選2日目は、初日の上位選手がスコアを伸ばせず入れ替わりの激しい状況となっています。
全体的にはロースコアな感じで、キムケンさんは初日の半分くらいとなる6lb8ozと伸び悩みましたが、何とか7位とシングルポジションを確保。
初日TOPの”チャド・ピプケンス”選手も5lb台と失速し、4位にダウンしています。
代わってTOPに立ったのは、初日に9lbを釣って12位につけていた”ブロック・モズリー”選手で2日目に11lbと崩れずに安定したスコアを上げてきています。
他の日本人選手をチェックすると、松下選手が25位、藤田選手が37位で共に準決勝ステージに進出。
伊藤選手は初日の出遅れを取り戻せず6lb台にとどまり、予選落ちの52位でフィニッシュとなってしまいました。
年間成績を考えると、やはり予選落ちは厳しいところかと思います。
準決勝(セミファイナル)は俄然、キムケンさんの巻き返しに期待がかかるところですが、キムケンさんは大きくリカバリは出来ず8lb台のスコア。
しかし、順位は8位とシングルをキープして見事に決勝ステージに進出!
準決勝進出の他の2名については、藤田選手が9lb台とスコアを伸ばして食い下がり、19位まで順位を上げてフィニッシュ。
松下選手は微妙にスコアを伸ばせず、7lbという決して悪いウェイトでは無いのですが、順位を上げることはできず25位でフィニッシュとなっています。
キムケンさんは、第5戦でギリギリ決勝進出を逃していますが、第6戦では決勝進出ということでかなり好調であることが伺えます。
このまま、持ち前の爆発力を発揮してもらい、決勝でのジャンプアップに期待がかかります。
迎えた最終日、決勝戦。
暫定TOPは予選から入れ替わらずの”ブロック・モズリー”選手でトータル33lbオーバーで2位とは3lb程のアドバンテージがある状態。
全体的にローウェイトな試合展開から見ると、それなりに大きなアドバンテージを持っていると見ることができるかと思います。
”ブロック・モズリー”選手は9lb台と少しペースダウンするものの、やはりセミファイナルまでの貯金が効いて逃げ切りで優勝。
2位には12lbオーバーを持ち帰り、3位から順位を上げた”クラーク・ウェンドランド”選手が入っています。
キムケンさんは7lb9ozとコケないながらも大きくウェイトアップすることはできず、一つ順位を落として9位でのフィニッシュとなりました。
3位でスタートしており優勝のチャンスがある絶好のチャンスでしたが、やはり優勝は難しいものですね。
単日の試合なら運もあるかと思いますが、4日間のトータルで結果を残すことがどれだけ難しいかが良くわかります。
最期にこちらの試合も、上位入賞者のルアーをチェックしておきたいと思います。
優勝の”チャド・ピプキンズ”選手はポッパーとクランクベイトと、ロングストレートワーム。
ポッパーは往年の名ルアーである【レーベル ポップR】で、朝のローライトコンディションの時に活躍したようです。
クランクベイトはメーカー名の記載がありませんが、赤い目でスクエアビルで、この見た目はラッキークラフトで間違い無いかと思います。
ストレートワームはベジテーションをフリッピングで撃つのに使ったようでが、オフセットフックを使うのではなく、ストレートフックが付いたジグヘッドにセットしていますね。
ジグヘッドへのワームの固定はねじ込み式のワームストッパーが使われているようです。
このジグヘッドの使い方は、まるで以前にノリーズから出ていたジグヘッドの【ノリーズ スキップ・イン・ザ・シェード】と同じ使い方です。
因みに、キムケンさんもクランクベイトとロングストレートワームは同じでした。
クランクベイトはキムケンさんなら当然の【DEPS EVOKE】
バックアップルアーとして、ストレイトワーム(メーカー名不明)のテキサスリグとなっていました。
その他の選手も、カバー撃ちのテキサスリグかフロッグというところでほぼ同じ。
巻き物系はスピナベやクランクベイトというところで、ルアーの差はほとんど無く、ポイントの差という感じを受けました。
BASSMASTER Eliteシリーズ 第5戦~第6戦ダイジェスト まとめ
と言うことで、簡単ではありますが、2戦分のEliteシリーズの結果を振り返ってみました。
藤田選手も少し勢いがなくなってきたように感じますが、冷静に考えると参戦初年度で上位入賞や連続予選突破などは驚く成績かと思います。
7月~8月で残り3試合となりましたので、現時点でのA.O.Y.やR.O.Y.をチェックしてみたいと思います。
A.O.Y.では、”ブランドン・コブ”や”ジョン・コックス”、”パトリック・ウォルターズ”などが上位に名を連ねていますが、注目は第5戦で優勝したルーキーイヤーの”ウィル・デービス・Jr”選手が6位に入っているところかと思います。
日本人選手では、中盤戦で好調のキムケンさんが24位、前半好調の藤田選手が25位と上位グループに居ます。
松下選手は中堅どころの60位ということで、残り3戦次第とは思いますが、Eliteシリーズ残留はかなり高確率で可能かと思います。
一番心配なのが伊藤選手。
第5戦で復活の兆しがあるかと思いきや、失速して予選落ちとなってしまい、第6戦も予選通過できそうで出来ずで、現在のランキングは89位。
残りの3試合の中で1試合は上位入賞をしてもらいたいところです。
応援することしかできないのですが、持ち前の柔軟性とガッツ精神(古い?)でEliteシリーズに引き続き出場できるようランクアップを実現して欲しいと思います。
最後に、R.O.Y.ですが、藤田選手は11人中の4位。
やはりと言うか、当然と言うか、TOPは”ウィル・デービス・Jr”選手な訳ですが、藤田選手のポイントが393ptなのに対して、”ウィル・デービス・Jr”は449ptと、かなり差を空けられてしまった状態です。
2位の選手が412ptなので、”ウィル・デービス・Jr”選手だけがかなり飛び抜けている状態なので、残りの試合で2位争いまで頑張ってくれることを楽しみに見ていきたいと思います。
しかし、日本のトーナメントで実力を発揮している選手が本場に言っても通用するというのは、日本のバス釣りのレベルを証明するものであり嬉しいところです。
野球や、サッカー、テニスなどのその他の競技と同じ扱いにバストーナメントもなって欲しと願うばかりです。