こんにちは！
いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
今週は日本国内のバストーナメントTOPカテゴリーである”TOP50”が開幕していますが、先週末にはアメリカのバストーナメントシーンの最大のイベントである【B.A.S.S. BASSMASTER Classic 2024】が開催されています。
【B.A.S.S. BASSMASTER Classic 2024】は2023年のB.A.S.S.主催の大会にて上位の選手が出場権を得られる大会であり、選ばれし選手しか出場できない敷居の高い大会です。
ここに、今年は３名の日本人選手が出場権を得ているということで、私も楽しみにしていた大会になります。
外国人選手として初となる”BASSMASTER Classic”を大森貴洋が制したのは2004年の話しになります。
長い”BASSMASTER Classic”の歴史の中でも、外国籍のアングラーが優勝したのはたったの１回という意味は、多くを語らずともその難易度はご理解いただけるかと思います。
そこから20年、改めて歴史を塗り替える日本人選手が現れるのか？という期待がこもった大会となります。
では、わかる範囲での記事になりますが、関心のある方はお時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
トーナメントフィールドはグランド・レイク
さて、2024年のクラシックは3月22日～24日の3日間での戦いとなりました。
試合の会場となったフィールドは、オクラホマ州のグランド・レイク。
数々の大きな大会が開催されるアメリカのメジャーレイクになります。
Googleで検索して出てきた湖沼図はこちら。
大きいだけでなく、湖岸線がかなり複雑で、大小さまざまなクリークで構成されており、攻略が難しそうに見える湖です。
ちょっと、亀山ダムに似た形をしていると思うのは、私だけでしょうか？
また、BASSMASTERの公式サイトの記事を見ていると、木村健太さん（キムケンさん）はアメリカに居る時の拠点がグランド・レイクのようで、フィールドについての知識・経験はあるとの情報も掲載されていました。
今年はクラシックの出場権を得た56名の選手で競われます。
Eliteシリーズからの参戦者が多いのですが、各Opneシリーズの勝者なども交えての大会であり、まさに2023年に結果を残した選手達のみが出場できる選ばれし者の大会。
では、大会本戦の結果について見ていきたいと思います。
Day1 出遅れる藤田神 想定外のスタート
冒頭で3名の日本人選手が出場していると書きましたが、改めてバイネームで言うと、Eliteシリーズ参戦初年度で大活躍した藤田京弥（通称：藤田神）、3年連続で安定の出場となる伊藤巧、そしてパワーフィッシングが魅力の木村健太（通称：キムケン）の3名となります。
全員、Eliteシリーズからの出場権獲得になります。
伊藤巧さんも安定の出場権獲得に見えますが、2023年のシーズンは中盤で苦戦してクラシックの出場権が危うい状況になった時もありましたが、結果としてはしっかり出場権獲得。
これが実力＆底力というところでしょうか。
さて、大会初日の結果としては、伊藤巧さんが日本人選手としてはトップの22位。
ウェイトは14lb9oz。
そして、地の利があると見られている木村健太さんが14lbで27位。
爆発が期待された藤田京弥さんは、ある意味驚きの初日失速で、10lb13ozでまさかの52位でのスタートとなっています。
決勝ステージに進めるのは上位25名まで。
藤田京弥さんにしては想定外の厳しい初日になったかと思います。
なお、全体での上位選手については、22lb6ozでトップを飾ったのがジャスティン・ハムナー選手。
2位はコディ・ハフ選手、3位はアダム・ラスムッセン選手、4位はリー・レブセイ選手、そして5位はジェイ・シュクラット選手となっています。
全員がEliteシリーズの選手ではないだけに、あまり聞いたことが無い選手も含まれていますが、これがクラシックならではのところかと思います。
Day-2 大躍進の侍 Taku＆Kyouya
この日で上位25名に残れなければクラシックが終わってしまう予選2日目。
一番の驚きは藤田京弥さん。
初日大きく出遅れて、どうかな～と思っていたのですが、さすがは”藤田神”と言われるだけのことはあります。
2日目の成績表を見る限りでは5位以内に入る19lb1ozというハイスコアを叩き出し、初日の52位から一気に17位までスーパージャンプアップ！
見事に決勝ラウンドにコマを進めています。
そして、初日22位と良いポジションでスタートした伊藤巧さんも順調にランクアップ。
17lb14ozを確保して、トータル32lb1ozで9位までジャンプアップしました。
トップとの差は10lb近くありますが、何があるかわからないのがトーナメント。
優勝の可能性も秘めたポジションで決勝ラウンドに進出というところです。
そして、初日27位のキムケンさんですが、まさかの失速（涙）
12lb8ozとスコアが稼げず、40位で予選敗退となってしまいました。
全体的にロースコアな感じで、少しの差で大きく順位が変わる試合となっていますが、混戦に埋もれてしまった感じです。
そして上位選手の状況ですが、初日トップのジャスティン・ハムナー選手は見事に20lbを釣ってきて首位をキープ。
2位は初日3位のアダム・ラスムッセン選手。
3位は初日2位のコディ・ハフ選手
4位はブランドン・カード選手が初日の39位から一気にジャンプアップ。
5位は初日8位のハンク・チェリー・Jr選手となっています。
イメージ的に、初日の上位は大きく崩れていない選手が多いという感じです。
Day-3 決勝ラウンド
さて、今年のクラシックチャンプが決まる決勝ラウンド、最終日。
レギュラーシーズンのEliteシリーズが4日間の大会なので、3日というのは短く感じますね。
先にも書きましたが、ポイント制ではなく総従量制なので、最終日に驚愕のウェイトが出れば様々な逆転劇が見られることになります。
しかも、決勝ラウンドに進める選手の数も多い（25名）ので、尚のこと大逆転の可能性が高まるという状況。
結果については、日本人選手から見ていくと、予選9位で上位進出の期待も高かった伊藤巧さんは、16lb2ozと決して悪いスコアではなかったのですが、ウェイト混戦の状況から抜き出ることができず、ひとつ順位を落として10位フィニッシュとなっています。
また、2日目に大躍進した”藤田神”は、18lb2ozと前日の19lbに近いウェイトをゲットしたものの、上位に食い込むまではジャンプアップできず、伊藤巧さんに続く11位でフィニッシュとなっています。
25名のウェイトを見ると、18lb以上が大きく順位を伸ばせるスコアだったのかな？という感じがします。
まぁ、18lbというと、8,100gになるので、簡単な数値ではありませんね。
予選を首位で通過したジャスティン・ハムナーは15lb13ozと、全体からすると少し出遅れたスコアとなりましたが、２日目までの貯金が効いて見事に逃げ切り優勝となりました。
逃げ切りと言っても、初日からずっと首位をキープしたので、完全勝利という表現の方が正しいかもしれません。
2位はアダム・ラスムッセンが18lbを釣って前日の2位をキープした形でフィニッシュ。
3位のコディ・ハフも同じく前日順位をキープでフィニッシュ。
ここまでは順当に見えますが、予選4位のブランドン・カードは12lbと微妙にウェイトを落とした結果、14位まで一気にダウンしてしまいました。
予選5位通過のハンク・チェリーも15lbを釣りつつ順位を落として7位でフィニッシュ。
なので、予選7位のリー・リブセイと予選8位のジェイ・プゼクラットが5位以内までランクアップとなっています。
ちなみに、決勝のウェイイン会場ですが、この規模。
ヤバイですね（＾＾
BASSMASTER Classic 2024 まとめ
と言うことで、印象的にはあまり荒れた試合とならなかった2024年のBassmaster Classicだったかと思います。
伊藤巧さんも、2日目でジャンプアップしてシングル順位だったので、この勢いで上位まで食い込むかな？と期待しましたが、そこはそんなに簡単では無かったですね。
”藤田神”は初日の出遅れがなければ、もっと上位になっていたかと思いますが、ここはタラレバを言い出すとキリが無い部分なので、また来年の活躍に楽しみを伸ばすという捉え方をしておきたいと思います。
今年は沢村さんもアメリカのトーナメントに参戦されます。
B.A.S.S.のOpenからの参戦ということで、本当の目的は2025年シーズンのフル参戦とのことですが、64歳でのアメリカへの挑戦ということで応援したいです。
若手の藤田京弥さん、若手から中堅に進んでいる伊藤巧さん、そして大ベテランの沢村幸弘さんが加わり、今後もアメリカのバストーナメントは目が離せませんね。
