皆さん、こんにちは!こんばんわ!
いつもこちらのブログを読んで頂き有難うございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
今回は、とうとう8月になったということで、アメリカのバストーナメントのTOPカテゴリー”BASSMASTER Elite”シリーズの試合についてチェックしてみたいと思います。
Eliteシリーズは年間で9戦ありますが、8月が最終の2戦が開催されるスケジュールになっています。
しかも、後半戦は日本人選手が過去に実績の高い”スモールマウスバス戦”ということで、大いなる期待を込めて試合を見ることとなりました。
来年のクラシックへの参加権もかかっている大事な試合がどうなったのか?
では、私の調べられる範囲の情報にはなりますが、チェックした内容をお知らせしたいと思いますので、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
第8戦 レイク・シャンプレイン
第8戦のフィールドは北米の北部に位置するニューヨーク州のレイク・シャンプレイン。
誰もが知る超有名トーナメントレイクとなります。
トーナメントの会場としてはニューヨーク州になるようですが、レイク・シャンプレインはニューヨーク州とバーモント州、そしてカナダのケベック州の州境に位置しています。
北米北部の湖なのでスモールマウスバスが釣れるフィールドになりますが、もちろんラージマウスバスも居るので、どのように組み合わせてウェイトを稼いでいくか?という戦略が問われる試合になります。
この第8戦については、大会2日目が強風の荒天となり中止になりましたが、大会としては1日延長して4日間の試合が実施されました。
第8戦 Day-1
日本勢のスタートダッシュに期待を寄せましたが、初日はスモール戦の得意な伊藤選手が39位、藤田京弥選手が64位、そしてキムケンさんが83位となりました。
伊藤巧さんは、お子さんとの2ショットウェイインですかね?
3名それぞれ1ポンドの差なのですが、この順位の差になっているということで、かなり団子なウェイトの試合であることが伺えます。
ちなみに、伊藤さんも藤田さんもスモールマウスバスで揃えていますが、初日のトップウェイトのセス・フェイダー選手(ロングヘアーが特徴)はビッグラージマウスを入れての23ポンドオーバーでした。
第8戦 Day-2
そして、大会2日目はセス・フェイダー選手が17ポンド台となって失速。
5匹のバックリミットは達成していますが、ビッグワンが入らなかった感じですね。
代わりにトップに立ったのは、こちらもベテラン選手のクリス・ザルディーン選手。
やはり、ラージマウスを混ぜてのミックスバックで21ポンドオーバー。
そして、気になる日本勢ですが、伊藤選手が初日とほぼ同じ19lb5ozを釣り29位まで順位を上げて予選通過。
藤田選手も19lb9ozを釣って37位まで順にを上げて予選を通過。
グッドサイズのスモールマウスバスを持っていますが、これで大きなも順位アップは難しかったようです。
キムケンさんは14lb12ozとウェイトを落としてしまい、91位でフィニッシュとなっています。
第8戦 Day-3
大会3日目はセミファイナルということで、決勝ラウンドに出れる10位内を各選手目指すところですが、ここでまたまたトップが入れ替わります。
2日目トップだったクリス・ザルディーン選手は18ポンド台とウェイトを落として4位まで後退。
ここでトップに立ったのは、2日目に22ポンドオーバーを釣って2位につけていたエド・ローラン選手で、3日目も21ポンドを釣ってトータル63lb14oz。
2位に2ポンドの差をつけて堂々1位で決勝ラウンド進出です。
エド・ローラン選手もやはりラージマウスバスを2本持っているということで、この大会はスモールマウスが多いフィールドにてラージマウスをどのくらい混ぜることができるか?が上位進出のポイントになったようです。
Day-3を戦った日本勢の2名については、伊藤選手が18ポンド台とスコアを伸ばせずに30位でフィニッシュ。
藤田選手も17ポンド台とスコアを下げてしまい、46位でフィニッシュとなりました。
第8戦 Day-4 FinalRound
決勝については、首位でスタートしたエド・ローラン選手がスコアを伸ばせず、最終的に16ポンド台という超微妙なスコアでフィニッシュ。
当然、2位以下の追い上げを受けることになりますが、Day-3で2ポンド強の差で3位につけていたクリス・ジョンストンが猛追。
19ポンド台に乗せるウェイトで迫りましたが、トータルは80lb11oz。
エド・ローランは80lb12ozということで、1オンス差ですがエド・ローランが逃げ切り優勝を果たしています。
ちなみに、Eliteシリーズにて1オンス差での決着というのは2011年の次第以来13年ぶりの僅差での決着ということです。
なお、決勝のウェイインの写真をチェックしていて思ったのは、やはりキーフィッシュはラージマウスバスだったかな?ということ。
最終日に追い上げを見せたクリス・ジョンストン選手も、ウェイインではラージマウスバス2本を掲げていました。
しかし、優勝したエド・ローラン選手は2本ともスモールマウスバス。
エド・ローラン選手は3日目の時はラージマウスバス2本を掲げていたのですが、決勝ではスモールマウスバスにターゲットを振ったことでスコアダウンした可能性が大きいと感じました。
と言うことで、日本勢の3選手は高順位を獲得することができなかった試合となりました。
過去では良い成績が多かっただけに期待をしていたのですが、今回はやはり真夏の開催でラージマウスバスがキーになった為に、スモールマウスバスに強い選手がジャンプアップしきれなかった感じでした。
第9戦 セントローレンス・リバー
2024年のEliteシリーズの最終戦となる第9戦は、8月15日~18日の期間でニューヨーク州のセントローレンス・リバーでの開催となりました。
このフィールドもアメリカのバスプロ大会のフィールドとしては超有名。
セントローレンス・リバーはオンタリオ湖にそそぐ川ですが、トーナメントエリアとしてはオンタリオ湖も含まれており、広大なフィールドが舞台となっています。
この大会で年間のA.O.Y.ランキングも確定する為、年間優勝を狙う選手についても、2025年のクラシック出場権の50位以内を意識している選手にとっても絶対に外したくない試合になります。
では、大会の中身について見ていきましょう。
第9戦 Day-1
初日から日本勢がやってくれました。
伊藤巧選手が初日の堂々トップ!
26ポンドオーバーというかなりのハイスコア。
このペースで4日間続けば100ポンドゲームですからね!
まさにスモールマウス戦での強さを発揮というところです。
そして、同じくスモールマウス戦に強みのある藤田京弥選手が25lb8ozのハイスコアで3位!
持っている魚はスモールマウスとは思えないグッドフィッシュです。
キムケンさんも21ポンドを釣って、なかなかいいウェイトなのですが、全体がハイスコアなゲームとなっていて45位と予選通過ギリギリのラインです。
上位の2名については、2日目以降で上位入賞に大いなる期待をつなげる初日となりました。
第9戦 DAy-2
この2日目をどうクリアできるかで、初日の上位陣はこのまま上位に残れる確率が大きく変わるというところ。
2日目も伊藤選手の好調は持続。
少しウェイトは落としたものの、24ポンドオーバーをウェイイン。
しかし、初日の上位陣が崩れるどころかウェイトを伸ばしてきて、初日2位のロバート・ジー選手が26lb11ozを釣ってトップに。
初日4位のコリー・ジョンストン選手に至っては27ポンドオーバーを持ち帰り、2位に浮上。
伊藤選手は4位まで後退となっています。
そして、初日3位の藤田選手ですが、18ポンド台と相対的にウェイトを落としてしまい、一気に22位までランクダウンしてしまいました。
『18ポンドも釣ったら十分やん!』と思ってしまいますが、アメリカのトップカテゴリーはそんなに甘くないというところですね。
キムケンさんもウェイトが伸ばせず、19ポンドと決して悪いスコアでは無いのですが、50位までランクダウン。
しかし、ギリギリ予選突破ということで、久々の3名揃ってのセミファイナル進出となりました。
第9戦 Day-3
優勝に向けてめちゃくちゃ大事な3日目。
そもそも10位以内を確保しなければ決勝ラウンドに進めません。
この日、まさかの事態が発生。
2日目に4位という好位置につけていた伊藤巧選手が11ポンド台と超急ブレーキ。
これにより、36位まで順位を落とし、決勝ラウンドへの進出も逃してフィニッシュとなってしまいました。
藤田選手も20ポンドオーバーをウェイインするも、全体がハイウェイトなだけに順位を大きく上げることはできず、20位でフィニッシュ。
これで2名ともファイナル進出を逃してしまいました。
キムケンさんは23ポンドオーバーと、底力を発揮してスコアを伸ばしてくれましたが、24位までの順位アップで終了となりました。
その他の上位選手は底硬いスコアとなっており、ロバート・ジー選手は25ポンドオーバーを釣って首位。
コリー・ジョンストン選手も24ポンドを釣って2位をキープしています。
クリス・ジョンストン選手に至っては、29lb5ozを釣って4位に食い込んできています。
第9戦 Day-4 FinalRound
10名で競われる決勝ラウンド。
首位で決勝を迎えたロバート・ジー選手は22lb5ozと少しスコアダウン。
ここで、24ポンドオーバーを釣ったコリー・ジョンストン選手がマクリで逆転し、トータル102ポンドというハイスコアで優勝をゲットしました。
最終日、ラフウォーターのオンタリオ湖で勝負し、逆転できるウェイトをキープしたようです。
エレキのモーターも完全に露出するくらいの波の高さで、これで釣りができること既に驚きですが、戦略的にオンタリオ湖を狙ったようです。
これでエレキやエンジンなど装備関連に故障が出なかったのは、まさに優勝するべき運があったと思ってしまいます。
ちなみに、オンタリオ湖までの移動に時間がかかるので、実釣時間は3時間くらいだったとのことです。
BASSMASTER Elite 第8戦 & 第9戦 まとめ
と言うことで、2024年のEliteシリーズの締めくくりとなる2試合の結果のチェックでした。
これにて、冒頭にも書いた通り年間の順位が確定しました。
A.O.Y.はクリス・ジョンストン選手が獲得。
そして、ルーキー・オブ・ザ・イヤー(R.O.Y.)については、期待の申請であるトレイ・マっケニー選手が獲得しています。
この選手については、見た目・風貌も含めてこれから先のスター選手になるオーラを感じるのは私だけでしょうか?
気になる日本人選手の順位ですが・・・
伊藤巧選手は34位で見事にクラシック出場権獲得。
藤田京弥選手も36位でクラシック出場権獲得となっています。
40位までがクラシック出場権獲得なので、結構ギリギリのラインですが、出場できてしまえば勝つか負けるかの短期決戦なので、誰が優勝してもおかしくありません。
大森さんに続く、日本人選手のクラシック覇者2人目の登場に期待です。
残るキムケンさんですが、残念ながら56位ということでクラシック出場権獲得はなりませんでした。
と言うことで、2024年シーズンの”BASSMASTER Eliteシリーズ”の追跡は終了となります。
今シーズンはスタート時点で藤田選手を筆頭に日本勢の成績がすごかっただけに、年間の結果がどうなるのか?A.O.Y.も夢ではない、と思ったものですがさすがにそこまで甘くなかった感じですね。
甘くなかったというよりは、そのくらい厳しい試合を強いられるのがEliteシリーズということかと思います。
また、来シーズン、日本勢の活躍に期待ですし、また新たなアメリカのバスプロトーナメントへの挑戦者が増えるのか?楽しみですね。