こんにちは!
いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
先週に藤田プロのBASSMASTER Eliteシリーズの優勝記事を書いたところですが、2週連続してEliteシリーズが開催されています。
藤田プロの連戦活躍にも期待が大きいところですが、伊藤巧さんも先輩の意地を見せてくれる大会となっています。
展開的には非常に惜しいというか、残念な展開になってはいますが、それでもバストーナメントの本場アメリカの、しかもトップカテゴリーでのこの活躍は称賛に値すると思います。
では、さっそく試合展開をスコアから想像しつつ書いてみたいと思いますので、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
第2戦のフィールドは、テキサス州レイク・フォーク
まずは、Elite第2戦のフィールドとなったレイク・フォークについて確認しておきたいと思います。
レイク・フォークはテキサス州のダラスの近くにある湖です。
テキサス州と言えば、数日前から大規模な山火事(東京都と同じくらいの面積が消失)が発生している地域になりますね。
ダラスは北米の中央の南部というロケーション。
内陸部なので乾燥している地域であることがわかります。
また、試合の動画を見ていると裸足で釣りをしている選手もいるので、暖かいということも確認できます。
ダラスから東に進んだところにあるのがレイク・フォークですが、レイク・フォークとダラスの間にも大きな湖が複数存在することがわかります。
湖の形は、パっと見た感じで池原ダムのように左右に大きなメインチャネルがある形状をしている感じです。
※池原とは規模が全然違いますが・・・
地図映像を見ただけでもわかる通り、非常に多くのクリークが確認できるのと、海岸線の形状も非常に複雑なので、魚の居場所を見つけるのが非常に難しそうに見えます。
どこでも釣れちゃいそうなロケーションに感じてしまうのではないかと思われます。
更に詳細を見ると、立木などのストラクチャーがあるエリアも多く、フラットなベジテーションポイントもあるなど、まさにオールラウンドな攻め方を受け止められる感じに見えます。
これが、第2戦のフィールド【Lake Fork】ということになります。
初日、TAKU ITO が驚愕のウェイトでTOPに!
では、大会の内容に入っていきますが、サブタイトルにも書いた通り、初日に伊藤巧プロがやってくれました。
39lb1ozという驚愕のウェイトを釣って初日のTOPスコアとなりました。
第1戦は藤田プロがTOPだったわけなので、これで2試合連続で初日のTOPウェイトを日本人選手が獲得したことになります。
これはこれで、過去に例のない出来事だと思います。
しかも、前回の試合の記事で『単日で30lbはかなりのハイウェイト』と書きましたが、それをはるかに上回る39lbということにも驚きです。
グラム表記に直すと17kgオーバーですからね!
5本のウェイトであることと合わせて考えると想像を絶するハイウェイトです。
それもそのはず、この魚ですから!
めちゃくちゃいい魚ですね!釣った時には震える魚だと思います。
そして、藤田プロも2日以降で上位進出が狙える17位。
しかも、ウェイトは29lbなので、第1戦での優勝時のウェイトくらいは釣っているのですが、フィールドによるポテンシャルの違いというところでしょうか。
しかし、改めて、外さずに『よう釣りまんな~~』というのが個人的な感想です。
そして、キムケンさんも20lbオーバーを釣ってきているのですが、それでも61位。
みんな、どんだけ釣るねんっ!って感じですが、これがEliteシリーズなんですね。
さて、初日を終えた時点で、キムケンさんは予算通過に向けて重要な2日目。
そして、伊藤プロは決勝ラウンドへつなげる為に、トップウェイトとして初日のリードをどこまで優位性に繋げることができるか?の大事な2日目。
藤田プロも決勝ラウンドに残れる10位が視野に入っているポジションなので、3名それぞれが違った意味で重要となる2日目となっています。
Day2 伊藤プロ やや失速も上位に踏みとどまる
Day-2ですが、期待の伊藤プロは22lbと決して悪いウェイトではないものの、それ以上にウェイトを伸ばした選手もいて、4位まで後退。
それでも、上位5位以内をキープできているので、ファイナルに進出できる可能性を残してセミファイナルへの進出となりました。
代わりにトップに踊り出たのは”トレイ・マッキーニ”選手。
初日、33lb11ozで4位だった”トレイ・マッキーニ”選手は、2日目も33lb14ozを釣り、安定したウェイト確保で一気に1位にジャンプアップとなりました。
ちなみに、”トレイ・マッキーニ”選手は今シーズンからElite参戦のルーキーメンバーになります。
昨年度の藤田選手も脅威の新人でしたが、今年についてはこの選手が台風の目になるかもしれませんね。
そして、藤田プロは22lbと初日よりはスコアダウン。
トータルで51lb11ozとなり、少し順位は落としたものの23位でセミファイナル進出を確保しました。
初戦ほどの爆発力は無いものの、連続セミファイナル進出は素晴らしいという言葉に尽きます。
キムケンさんも19lb10ozとなかなかいいウェイトを確保しているのですが、全体的にハイウェイトな試合なだけにランクアップをすることはできず、63位で予選敗退となっています。
まぁ、全9戦の内まだ2戦目ですから、まだまだこれからの展開次第と言うことで、キムケンスタイルを引き続き応援したいと思います。
決勝進出をかけたDay-3は厳しい展開に
さて、決勝戦進出をかけた大事な3日目です。
伊藤プロはランクを落とさなければファイナル進出決定ですし、藤田プロもスコア次第では10位内に食い込む可能性もまだまだある3日目。
そんな3日目ですが、伊藤プロはリミットメイクはしているものの、17lb6ozとかなりスコアを落としてしまい、4位から一気にファイナル進出圏外の21位までダウンしてしまいました。
何よりも残念なのはご本人かと思います。
一方で藤田プロは3日目にして初の30lbオーバーをキャッチ。
順位は23位から上げたものの、2日までのビハインドを跳ねのけるスコアにはならず、17位でフィニッシュとなっています。
3日目は36ポンド台がMAXウェイトのようですが、さすがに決勝進出までジャンプアップするには40lb台のウェイトが必要という感じでした。
それだけ、上位選手はコンスタントにハイウェイトをキープしていたということが言えるかと思います。
そして、予選をトップ通過した”トレイ・マッキーニ”選手は、3日目も30lbをキャッチして首位をキープ。
どんな釣りを展開していたのか?が現時点ではわかりませんが、かなり安定したスコアを釣り続けているところを見ると、1ヶ所のポイントで釣っていた訳ではない感じがしますね。
各選手の実釣動画配信を見ていると、ブラインドで釣っている選手も多く見られましたが、どうもスポーニングのベッドをサイトで狙って釣っていた選手も多かったようです。
ブラインドの選手もスポーニングに入る直前のプリのメスを狙っていた感じですね。
ということで、ここで日本人選手はファイナルに進出できずに全員終了となってしまいました。
決勝ラウンドでもルーキーの勢い止まらず
さて、こうなるとルーキーの”トレイ・マッキーニ”選手がルーキー・イヤーで藤田選手のように優勝をもぎ取るのか?に注目が集まります。
相当のプレッシャーもかかる決勝かと思いますが、若さなのか?勢いなのか?最終日も勢いは止まらず、決勝ラウンドでも”トレイ・マッキーニ”選手はトップウェイトを叩き出し、2位に5ポンド以上の大差をつけて、4日間トータルで135ポンドという驚異的なスコアで優勝となりました。
100ポンドオーバーがハイウェイトとして騒がれる中で、135ポンドは驚きのウェイトですね。
EliteシリーズでのMAXウェイトの情報が無いのですが、限りなく歴史的にも上位に入るハイウェイトであることは間違い無いと思います。
3/6追記:Eliteシリーズの記録は2008年にポール・アライアスが出したウェイトが記録とのことですが、今回の”トレイ・マッキーニ”選手の記録は歴代2位だそうです。
また、B.A.S.S.の掲載を見ると、”トレイ・マッキーニ”選手は最年少での優勝ということになったようです。
BASSMASTER Elite 第2戦 レイク・フォーク まとめ
と言うことで、Eliteシリーズの第2戦の結果をトレースしてみました。
全9試合中の2試合終了とうことで、まだまだ序盤戦ではありますが、藤田選手はA.O.Y.レースにて現時点で5位につけています。
TOPとは5ポイントだけの差なので、引き続きA.O.Y.レースで狙っていけるポジションにいることは間違いありません。
また、伊藤巧選手も17位といい位置に付けています。
A.O.Y.だけでなく、クラシック出場権獲得も含めて頑張って欲しいところです。
キムケンさんは49位。まだまだこれから上位進出を期待します。
次戦となる第3選は少し間が空いて4月になりますが、4月11日~14日でフロリダ州のハリス・チェーン戦が開催されます。
4月くらいまでは、まだまだネストの釣りも展開される可能性が高いので、当面はハイスコアな試合が続きそうな気がします。
そして2週連続で同じくフロリダ州のセント・ジョーンズリバーで第4戦。
前半戦でどのような結果になるのか?目が離せません。