U.S.A.バストーナメント

【USAバストーナメント】祝・伊藤巧 優勝! BASSMASTER Eliteシリーズ 第7戦

皆さん、こんにちは!こんばんわ!

いつもこちらのブログを読んで頂き有難うございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。

今回の記事はアメリカのバスプロトーナメント、”BASSMASTER Eliteシリーズ”の第7戦の模様についての情報となります。

前回、第6戦の記事を書いた際に、今シーズンの日本勢は厳しい状況にあることを書かせてもらいましたが、残り3試合となる重要な試合の第7戦にて日本勢が頑張ってくれています。

来年のクラシック出場権もかかる重要な試合ですので、頑張って結果を出してもらわないと困るところですが、特に伊藤巧さんは素晴らしい追い上げで優勝を飾ってくれました

大会結果は初日から日々チェックしていたのですが、こんな素晴らしいクロージングになるとはさすがに思っていませんでした!

では、大会の模様について私のわかる範囲での記事になりますが、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。

第7戦のフィールドは、アラバマ州 スミス・レイク

第7戦の大会会場はアラバマ州のルイス・スミス・レイク。

南部のアラバマ州ではありますが、その中でも最北端に位置するフィールドになります。

Eliteシリーズでも、セント・ローレンスリバーやセント・クレア湖、シャンプレイン湖、セント・ローレンス湖、ガンターズビル湖などは結構頻繁に使われているのですが、ルイス・スミス・レイクEliteシリーズで使われた形跡が見当たりません。

2015年まで10年ほど遡ってチェックしてみましたが、Eliteシリーズはルイス・スミス・レイクでは開催されていないようです。

しかし、日本のJB TOP50 では毎年ほぼ同じフィールドで試合が開催されますが(霞ヶ浦、檜原湖、七色ダム、遠賀川などは毎年ほぼ固定)、試合が開催されるフィールドが毎年大幅に変わるので、出場する選手もフィールドに習熟するのは非常に大変だと思います。

また、それだけ大きな大会を開催できるフィールドがたくさんあると言うのも、アメリカの凄いところでもあるかと思います。

スミス・レイクは言うまでもなく広大なフィールドですが、面積的な大きさ以上に非常に入り組んだ地形の湖なのでショアラインは恐ろしく大きな湖になります。

出典:BASSMASTER

とは言え、メインレイク部分は広大なオープンウォーターであり、どこでどんな釣りをすればクオリティフィッシュにたどり着けるのか?想像もつきません。

出典:BASSMASTER

大会のメイン会場は湖の一番東端になるので、ここからどのくらいガソリンを使って移動するのか?が各選手の戦略に関わってくる部分ですね。

大会初日は

さて、大会初日(予選1日目)ですが、試合をリードしたのはハンター・シュライオック選手で15lb15ozのウェイイン。

キロ表示にして約7kgというところです。

このウェイト自身は驚くほと高くも低くも無いかと思いますが、驚くのは2位以下のウェイトで、2位のコリー・ジョンストン選手から6位のジャスティン・ハムナー選手までが14ポンド台という大接戦。

4位のブライアン・ニュー選手が14lb3oz、5位のスティーブ・ケネディ選手が14lb2oz、そして6位のジャスティン・ハムナー選手が14lb1ozと、たったの1オンス差で並ぶという接戦ぶり。

この状況で、日本勢では伊藤巧さんが13lb10ozを釣って10位と好スタート。

Photo:BASSMASTER

それほど巨大ではないにしても、左手のラージマウスはいい魚ですね。

そして、”京弥神”こと、藤田京弥さんが12lb13ozで20位と、こちらも決して悪くないスコア。

Eliteアングラーとして完全にハマってきていますが、日焼けしていないのが不思議?

Photo:BASSMASTER

そして、キムケンさんも12lb11ozで22位と、今回は3名揃って上位進出可能なポジションからのスタートとなりました。

キムケンさんは、ちょっと日焼けし過ぎに見えてしまいますね(汗)

Photo:BASSMASTER

大会初日から、上位進出が可能なポジションに居てもらえると、2日目以降も応援するモチベーションが高まるというところです。

予選2日目で伊藤巧ジャンプアップ

予選通過だけでなく、大会の上位進出の為にも重要となる大会2日目。

初日トップのハンター・シュライオック選手は、2日目で10lb4ozと少し凹んだ結果となり、ものすごく悪いスコアではないのですが、何せ大接戦状態なので、一気に14位までランクダウンしてしまっています。

これが接戦の大会の怖いところですね。

予選トップ通過は、初日に7位につけていたコディ・ハフ選手。

初日の13lb13ozに加えて、2日目は全体で2位となる15lb4ozを釣り、トータル29lb1ozというスコアでトップに踊り出ています。

コディ・ハフ選手はどの試合でも上位に名前が出てくるだけに、かなりの実力者ですね。

そして気になる日本勢の成績ですが、初日に10位でスタートした伊藤巧さんは13lb10ozと安定したウェイトを釣って6位に順位アップ!

Photo:BASSMASTER

一方で、藤田選手は10ポンド台と足踏みウェイトとなり、一気に48位までダウン。

予選はギリ通過できてよかったですが、3日目につながりにくいちょっと残念なスコアになってしまいました。

そしてキムケンさんは22位スタートでしたが2日目は11ポンドジャストと、こちらもスコアが伸ばせず37位までランクダウンとなりました。

と言うことで、今回の大会は久々に日本勢3名全員が予選を通過できて良かったのですが、接戦なだけに準決勝の結果でジャンプアップするか?沈むか?の差がハッキリとわかれる展開となっています。

決勝進出は上位10名ですが、3日目のウェイト次第では一気に10位内までランクアップの可能だし、逆に上位に居てもスコアを崩せばあっと言う間に大きくランクダウンする、気の抜けない試合展開となりました。

準決勝(セミファイナル)で伊藤巧 トップに2オンス差で肉薄

さて、最終日の決勝進出をかけた3日目ですが、大会上位が目まぐるしく変わります。

予選を4位で通過したロバート・ジー選手が14lb2ozという安定した高スコアを持ち帰ってトップに躍り出ました。

予選トップのコディ・ハフ選手は11lb4ozで5位にランクダウン。

そして、登り調子で来ていた伊藤巧さんはロバート・ジー選手と同じ14lb2ozを釣って、2位までランクアップ!

しかも、トータルウェイトでトップのロバート・ジー選手と2オンス(56g)しか差が無く、絶交の優勝の機会に到達しています。

Photo:BASSMASTER

また、藤田京弥さんは3日目のトップウェイトとなる14lb10ozをウェイインしましたが、ランクアップは13位までと言うことで、決勝進出は逃しています。

さすがに、48位からトップ10入りはしんどかったですね。

キムケンさんも11lb10ozを釣って順位を上げたものの、28位で今大会を終えています。

と言うことで、注目は伊藤さんが進出した決勝ラウンドの結果となりました。

圧巻のMAXウェイト 伊藤巧さん逆転優勝

さて、とうとう来ました最終日、決勝ラウンド。

ここ最近の試合では日本勢が決勝ラウンドに残ってくれていなかったので、あまり気合の入るチェックにはならなかったのですが、今回は大きく違います。

逆転優勝の可能性がある状態での決勝ラウンド。

ただ、伊藤選手に優勝の可能性があるだけでなく、3位以下の選手でも全然逆転優勝の可能性がある大接戦の最終日となりました。

結果については、暫定トップのロバート・ジー選手が12lb6ozと少しスコアを崩してくれました。

後は伊藤選手のウェイト次第ですが、なんと!最終日にして大会のMAXウェイトとなる16lb9ozを持ち帰り、見事に逆転優勝を果たしてくれました!

祝!優勝

祝!Eliteシリーズ2勝目

Photo:BASSMASTER

日に日にプレッシャーが高まるフィールドで、どんな釣りをしたらスコアが伸ばせるのか?と思いますが、蓋を開けてみると2位のロバート・ジー選手に4lb以上の差をつけての圧勝にて第7戦の幕は閉じました。

BASSMASTER Eliteシリーズ 第7戦 まとめ

と言うことで、劇的な逆転優勝となったEliteシリーズの第7戦でした。

優勝しそうでも結果、蓋を開けてみると崩れるパターンが多いだけに、これだけ登り調子で優勝までランクアップするのは結構珍しい気がします。

上位ランキング選手ということで、試合中の伊藤選手密着画像があるのですが、これを見ると魚探を利用したそれなりの水深のポイントでの釣りという感じがしますね。

Photo:BASSMASTER
Photo:BASSMASTER

本当はここで恒例の上位入賞者のルアーチェックをやりたかったのですが、まだBASSMASTERのホームページにアップされていませんでした。

どんなルアーを使ってどんな釣りをされていたのか?気になりますが、そこはルアー情報が公開されるのを楽しみに待つことにします。

そして、今回の大会の結果により、A.O.Yランキングに大きく変動が発生しています。

また、個人的にチェックしている資料を掲載してみますが、上位トップ10は驚くような大きな順位変動は発生していません。

言い換えれば、現時点での上位選手はかなり安定しているということですね。

しかし、嬉しい変動としては、伊藤選手と藤田選手が今回の大会の成績により大きくランクアップを果たしてクラシック出場権内に入りました。

ランキングシングルとのポイント差はかなり大きいので、年間上位までランクアップするのは、先に記載した上位ランキング者の安定度から見ても難しそうですが、第6戦と第7戦のポイント変動を見ると、伊藤選手で「+101ポイント」となっています。

上位入賞を実現すれば100ポイント近いポイントを得られるということです。

しかも、これからの試合は北部ニューヨーク州のレイク・シャンプレンとセントローレンス・リバーということで、当然スモールマウス戦

となると~過去の実績からしても、伊藤巧さんがスモールマウス戦に強いのは間違いありませんし、藤田京弥さんもスモールマウスは得意なので、まだまだランクアップが望めるのではないか?と期待してしまいます。

第8戦は8月8日~11日、そして第9戦は8月15日~18日と立て続け。

第8戦をいい結果で乗り切れば、その勢いは自ずと第9戦につながりそうです。

8月はEliteシリーズから目が離せません。

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