こんにちは!
いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
最近のブログ内の記事のアクセス数を見ていて気付いたのですが、かなり古いにも関わらず『海上釣堀』に関する記事についてのアクセスが多いことです。
海上釣堀に行かなくなって数年が経ちますが、凝り性なところから、通っていた時は月イチペースで行っていた時もありました。
毎回、満足いく釣果が得られず、行けば行くほどハマる感じでしたが、流石に費用がかさむこともあり最近は少しご無沙汰です。
今でも人気の釣堀の話しは聞きますので、今でも釣堀は人気があるんだろうと思っていたのですが、ブログのアクセス状況を見ていて、やはり根強い人気はあることを確信しました。
と言うことで、今回は少し海上釣堀のことについて振り返りつつ、少し距離を置いて冷静に考えると気付くこともありますので、タックルやエサについて書いてみたいと思います。
では、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
キモはエサではなく、釣り方という結論
最初は海上釣堀で使うエサについて書いてみたいと思います。
一番最初に釣れていってもらった時は、タックルもレンタルでしたし、エサも完全に幹事さんに準備してもらったものを言われるがままに使っただけでした。
何が良いかもわからないままだったのですが、それなりに釣れたのでハマった訳ですが、2回目の釣行ではもっと釣ろうと欲を出し、ネットなどで調べてみて『エサに凝る』方に走ってしまいました。
ショップなどの宣伝でも、『どうしても食わない時に効果抜群!』などの記載があると、ついつい買ってしまうのですが、海上釣堀用のエサというのが結構高いのです。
家の近くの釣具屋などで売っているダンゴえさや、冷凍イワシやキビナゴなどはそれほど高くないのですが、魚の食い気を刺激するアミノ酸が配合されているなどの理由付きで、小さなエサでも結構な値段。
甘えび系だ、イカ系だと、いろいろ買い漁って通いましたが、凝ったエサでしか釣れないというシーンを経験したことはほとんどありませんでした。
それどころか、初参加の方などがダンゴエサで一番釣果を上げるシーンを何度も見させられました。
シマアジが非常に美味しいので、シマアジに効果の高いエサにも拘りましたが、めざましい結果を得たこと無し。
青物に効果絶大と謳われたイカやイワシエサなども投入しましたが、だいたい毎回確実に結果が出ていたのは、アジの飲ませ釣りだった感じです。
そして、毎回確実に釣果を上げている磯釣りマスターの方などの釣りを見ていて思ったのが、『エサに拘っても大きな釣果の違いは得られない』という結論でした。
ダンゴエサも、黄色っぽいものがシマアジに強いなどと言われますが、色に関係なくシマアジが釣れていたのを見ると、その限りでも無い感じ。
青物も、血漬けられた魚の切り身や、肝に集魚剤を混ぜたイカの冷凍などもありましたが、先にも書いた通り一番の釣果は一番オーソドックスな活きたアジだった感じです。
と言うことで、エサについては特殊なエサだけが効果があったという経験はなく、エサはオーソドックスなダンゴエサと活きたアジがあれば十分ではないか?という結論に至っています。
その他、シラサエビやアオイソメなどの虫エサなど、時期やご当地エサがひとつくらいあれば十分ではないかと思います。
そして、一番大事なキーワードですが、シビアな状況で一番釣果に影響するのは、『タナの調整』と『誘い』ではないかと思います。
まず、タナは目まぐるしく変わるので、周囲をしっかり観察しながらバイトが出ているタナを常に参考にすること。
タナが合っていないと、そもそもアタリの出る頻度が大きく変わってきてしまうのは間違いありません。
そして、誘いは無作為にエサを動かしておけば良いという話しではなく、ウキに変化が出た時に、ほんの少しだけ動かしてあげるだけで本アタリを引き出せる確率が格段に上がると思います。
この誘いで本アタリが出ない時には、エサが合っていない可能性があるので、この時にエサを少し変えてみることで明確な本アタリを引き出せる確率が上がると思います。
タックルにお金をかけるべからず
続いてタックルです。
海上釣堀では、マダイやシマアジなどの標準的なタックルで狙えるターゲットに加えて、ブリやカンパチなどの青物が入っているのがポイントになります。
理想を言えば、マダイやシマアジ狙いの標準的なタックルセットと、青物狙い用のしっかりした強めのタックルセットの2セットがあるのが良いのですが、青物が狙える強めの1タックルでも十分釣りは可能です。
逆に、『標準的なタックルの方で青物も獲れるのでは?』と思われるかもしれません。
答えは『YES』なのですが、そこは釣堀という特殊な状況を考慮しないといけない部分があります。
釣堀はひとつの生け簀において数名で釣りをする訳で、実際、青物がヒットすると走る回るので他の釣人は仕掛けを回収してランディングが終わるのを待つのがルールになっています。
この為、標準的なタックルでも青物は獲れると言いつつ、ランディングに時間がかかり過ぎるので周囲の釣り人に迷惑をかけてしまいます。
なので、海上釣堀ではある程度強めのタックルで強引且つ迅速に魚をランディングする必要があります。
実際、標準的なタックルでダンゴエサで釣りをしていても、その仕掛けに青物がヒットしてしまうこともありますが、そこはさすがに仕方ないということで周囲の方の理解も得られると思います。
活きアジの泳がせ(のませ釣り)をする場合は、ある程度強めのタックルで狙うのがマナーということになります。
ここまでの記載では、マイタックルの持ち込みを前提にしていますが、最初の方に書いた通り、海上釣堀では1000円~2000円くらいでフルセットのタックルを借りることが可能です。
なので、マダイ・シマアジ用のタックルだけマイタックルを持ち込んだり、青物用だけを持ち込んだりして、1タックルは現地で借りるというのもひとつの方法かと思います。
現地で貸し出されているタックルは青物が掛かっても大丈夫なものがほとんどなので、実際、狙う時間が相対的に短い青物狙いのタックルだけはレンタルタックルにして、繊細な誘いも含めて自分なりの釣りを展開する為の1タックルを自前で持ち込むのが一番面白くて費用的な効率も良いのではないかと思います。
因みに、海上釣堀用のタックルでは、2大国産メーカーのシマノやダイワからも専用のタックルがリリースされていますが、どちらも共通して言えるのは、少し安価なモデルと、それよりも高い価格のモデルがラインナップされています。
やはり、少し高い方のタックルの方が軽かったり、魚を浮かせるのが早かったり(ロッドの反発が良い素材を使っている為)するのですが、個人的な感覚では安いモデルで十分かと思います。
高いモデルと安いモデルの差をそれほど実感するシーンは無いので、ロッドに中途半端に高い投資をするなら、リールやウキなどに投資した方が良いかと思います。
具体的には、シマノであれば『シーリア』シリーズ。ダイワであれば『シーパラダイス』シリーズで十分かと思います。
長さについては、ご自身が良く釣堀の枡の大きさを意識して決めてもらうのが良いと思います。
小さな枡の釣堀の場合は、3.5m以上もあると取り回りが悪いだけなので、3mで十分。
一つの辺に4名ほど並ぶような大きな枡の場合は、3.5m以上あった方が生け簀の中央部まで狙えるので戦略の幅が広がるかと思います。
また、海上釣堀は磯釣りの延長というイメージが強いので、がまかつから出ている海上釣堀用のロッドも非常に魅力的ですし、実際に性能も良いので、資金に余裕がある方にはがまかつの『コアスペック』などは良いかと思います。
ロッドの重量的には重いのですが、安定性と竿の粘りのランクがワンランク上という感じです。
ラインについて
最後にラインについても触れておきたいと思います。
これは、私自身もいろいろと悩み、いろんな記事も検索しましたし、自分でもいろいろと試してみました。
一般的且つ標準的なのはナイロンラインになると思います。
青物とのガチ勝負を意識すると5号くらいが欲しい気もしますが、実際、5号のナイロンラインは扱いにくいものです。
仕掛けがスムーズに沈まなかったり、糸くせが強くついてライントラブルが発生したり。
なので、一番扱い易いのはナイロンラインの3.5号くらいかと思います。
また、もう一つの選択肢として、最近かなり市民権を得てきているPEラインになります。
PEラインは細くて強度もあるので、一見、海上釣堀に向いてそうに思いますが、磯釣りでもPEラインはあまり使われないようにラインスラッグを出してスローに釣るスタイルの釣りにはあまり向いていないと言うか、扱い辛い面が多いかと思います。
磯竿系のロッドはルアーロッドに比べて穂先(ティップ部)が細くて繊細なものが多いので、ティップ部にラインが絡んでいる状態でフッキングをしようものなら、一撃で穂先が折れてしまいます。
また、釣堀ではウキを使うので、ウキ止めが必要になりますが、PEラインは滑り易い素材なのでウキ止めがしっかりと止まりにくく、釣りをしている間にウキ止めがズレて、いわゆるタナボケが発生しやすくなってしまいます。
先にも書いた通り、海上釣堀の釣りではタナの把握は最優先事項なので、タナボケは釣果ダウンの最大のネックになり得てしまいます。
と言うことで、PEラインは強度と言う面では非常に魅力的ではありますが、誰にでもおススメできるラインではないかな?という感じです。
やはり、一番無難に使い易くて、価格面でも魅力的なナイロンラインが一番おススメという感じですね。
なお、ナイロンラインはPEラインなどより伸びるという特性がありますが、ウキでアタリを取る海上釣堀においては、PEの伸び率の小ささよりは、ナイロンラインの伸び率やしなやかさがメリットになる要素が大きいかと思います。
シマアジなどの口が柔らかい魚種などとのやり取りにおいては、柔らか目のロッドとナイロンラインの組み合わせは大いに有りかと思います。
海上釣堀での経験から言えること まとめ
と言うことで、今回は過去の海上釣堀での経験を振り返りながら書いてみました。
海上釣堀の釣りにおいては『釣れなかったけど楽しかった』はほぼあり得ないので、とにかく食べて美味しい魚を如何に沢山釣るか?にかかってきます。
投入する費用に対しての回収感というのも合わさってきます。
釣堀の利用料から交通費まで合わせて、2万円近くかけてマダイ2匹、、、とかは万死な結果なので、最小限のコストで最大の釣果を得るというのも釣堀の釣りでのポイントになってくるかと思います。
実際、養殖のブリやハマチは天然物よりも脂が乗っていて美味しいし、アニサキスなどの心配もないので、『美味しく食べるられる』というのは最大のポイントですね。
そう考えると、道具に凝ったりエサに凝ったせず、素直にシンプルに望むのが一番かと思います。
それ以上の投資は、ある程度確実に結果が出せるようになってからで十分な気がします。
実際、確実に結果を出される方も沢山おられますので、慣れや技術が結果につながるのは間違い無いと思います。
特に、エサについてはあまり凝らずに、ノーマルなエサを使いつつ、現地でベストなエサにアジャストするのが一番良いように感じました。
エサに凝ると、エサに迷いが出るのが最大のデメリットだと感じています。
以上、これから海上釣堀をされる方にとって少しでも参考になればと思います。
釣って楽しいし、食べて美味しいし、安全面や快適性も抜群なので、釣りを始めるきっかけには『海上釣堀』は非常に良い釣りだと思います!