こんにちは!
いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
今回はアメリカのバストーナメントの記事になります。
ここしばらくチェックできていなかったのですが、チェックしていない間に大変な事件が起こっていました。
何と、伊藤巧プロがBASSMASTER エリートシリーズの最終戦で優勝されています。
この快挙をピックアップせずして釣りブログを語る訳にはいきません。
私が得らえれている情報など限られているのですが、詳細情報を掲載されているブログの記事なども引用しつつ、書いてみたいと思います。
では、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
エリートシリーズ参戦2年目にしての快挙!
さてさて、伊藤選手と言えば、2019年シーズンにてOPENシリーズ参戦の年間成績にて2020年シーズンのエリートシリーズ参戦権を獲得しています。
2020年シーズンは優勝こそ無かったものの、前半は上位入賞などを繰り返しROY(ルーキー・オブ・ザ・イヤー)ランキングで上位に位置付けるなど、参戦初年度から大活躍されていました。
2年目のジンクスでは無いですが、今年の2021年シーズンはどうかな?と期待半分、心配半分で見ていたのですが、私ごときが心配するまでもなく、シングル入賞達成。
完全にシリーズのベテラン選手の域と言っても過言ではない実績です。
そんな伊藤プロがエリートシリーズの最終戦でやってくれました。
最終日に、単日の最重量記録となる26ポンドオーバーのスコアを叩き出し、大逆転で優勝をもぎ取りました。
メデタイことに間違いはありませんが、単純にメデタイ以上に感動を与えてくれる結果だと思います。
感動の最終日の模様は後の章にてまとめて紹介したいと思います。
ビッグスモールマウスで大逆転
さて、試合の内容ですが、トーナメントフィールドは大型のスモールマウスバスが釣れることで有名なセントローレンスリバー。
オンタリオ湖に流れ込む川で、トーナメントフィールドとしてはオンタリオ湖も含まれていたようです。
伊藤選手が最終日のTOPウェイトなのでビッグフィッシュ揃いなのですが、写真に写っている他の選手のスモールマウスバスも、どれもスモールとは思えない立派な体形の個体ばかりでした。
どの魚もデカ過ぎてビビリました(笑)
スモールが得意なイメージの伊藤プロですが得意のレベルでは済まないハイウェイトでの優勝となっています。
片道3時間のロングドライブという非常にリスキーに見える釣りを展開されたようですが、リスクを乗り越え最終日に大逆転というドラマチックな結果につなげられています。
最終日でのスーパーハイウェイトでの逆転優勝。
これは、ご本人も一生忘れることのできない結果だったのではないかと思います。かっこいい、の一言に尽きます。
最終日のウェイインに絡む写真を一挙紹介
細かい大会の展開などはわからないのですが、B.A.S.S.の掲載写真から最終日の伊藤選手の写真をピックアップしてみました。
写真が充実しているB.A.S.S.のサイトの中でも特にエリートシリーズは写真のアップ量がハンパ無いので、良い写真を探すのもかなりの手間がかかります。
まずはウェイインでのビッグバス披露の瞬間。先ほど紹介したスモールもビッグフィッシュですが、伊藤選手も超GoodFishで揃えていますね。
ウェイイン過程でTOPウェイトの選手が座るホットシートで後続の選手のウェイインを見守る伊藤選手。
まだ、この時点では当然優勝などわかる状況ではなく、セミファイナルの結果としてTOPウェイトではないので、ホットシートに座っていると言いつつ、立場的には追う立場になります。
そして迎える優勝の瞬間。勝利をつかみ取ったガッツポーズ。
感無量で感涙を抑える伊藤選手。エリートシリーズ2年目と言いつつ、短い期間で相当の苦労と努力を重ねてきた中で掴みとった優勝は筆舌に尽くせぬ感動があったかと思います。
そして、優勝トロフィーを戴冠する瞬間。メディアのなめ上げアングルがヤバイですね(笑)
しかし、ウェイインショーでのギャラリーの数も凄いですね。
バスマスタークラシックはもっと強烈な会場と観客ですが、最終戦と言いつつシリーズの1試合のウェイインでもこれだけの人が集まるところを見ると、やはりアメリカでのバスフィッシングが国としての公式スポーツとしての座を確立していることを痛感させられました。
以上が、数ある大会の記録写真の中から、伊藤選手の優勝決定に至るプロセスに関わる写真のご紹介でした。
他にも素晴らしい写真が満載なので、お時間のある方は直接bassmaster.comをご覧になってみてください。
上位入賞者のリグ 伊藤プロは驚愕のワーム使用
続いて、トーナメント記事のお約束としてこれまでも書いてきた、上位入賞者のリグチェックです。
まず、全体的に『例のリグ』ネッドリグを使っている選手が多くいました。
日本ではあまり火がつかないリグですが、アメリカのトーナメントでは相変わらずの人気っぷりで、トーナメントシーンでの必勝リグと言っても過言では無いかと思います。
他は、ある意味当たり前ですがロングリーダーのダウンショットリグ(ドロップショットリグ)を使っている選手が目立ちました。
ディープウォーターのスモール戦では、日本でもメジャーなリグになるかと思います。
日本でもお馴染みの大ベテラン、バーニー・シュルツ選手も多分に漏れずダウンショット。
ダウンショットで使われているワームは選手それぞれという感じでしたが、日本のスモールレイクで良く使われている極小ワームというよりは、オーソドックスな3インチ~4インチクラスのワームを使われている選手が多い感じですね。
ブランドン・パラニュークもダウンショットだったことがわかります。
ワームのサイズが大きいのは、ビッグサイズのスモールがターゲットならではというところでしょうか。
そして、注目の伊藤選手のリグですが、ひとつはやはりロングリーダーのダウンショットリグ。
ここまでは他の選手と同じですが、本章のタイトルにも書いたとおり驚きのワームが使われていました。
それが、エコギアの【スイムシュリンプ】という、日本ではソルトゲームでよく使われている生分解ワームです。
エコギアAQUAシリーズは、バークレーのGULPと双頭をなすマルキューさんの生分解ワームで、独自の保存液でアミノ酸?などを配合しバイトを誘発するワームとして知られています。
アジングやメバリング用のワームも多くラインナップされているシリーズの製品で、ソルトでのルアーゲームをされている方にとってはメジャーなワームですね。
保管には専用の保存液に漬けておかないといけないので、一般的なバス用のワームよりは扱いが面倒なのは事実です。
特に、『シュリンプ』はバス用として売られていないだけに余計にバスフィッシングで使う人は少ないかと思います。
しかしこれは完全に思い込みの世界で、伊藤選手は先入観を排除し、目が良くてワームにもシビアなスモールマウスバス狙いに投入されたということですね。
ソルトではチニングやロックフィッシュ狙いなどで使われるワームで、日本の野尻湖や檜原湖ではあまり使われないサイズのワームではありますが、これだけ大きなスモール狙いであればまさにジャストフィットという感じだったのではないかと思います。
BASSMASTER エリートシリーズ最終戦 まとめ
と言うことで、大会を通しての伊藤選手の攻略ストーリーなどはわからないのですが、ディープでのスモール戦を見事に攻略しての優勝というのは間違い無いかと思います。
深江プロなども、渡米最初のシーズンでFLWでA.O.Y.を獲られた時もやはりフィネスなアプローチが奏功した感じでした。
今回も『made in JAPANのスタイル』がバスフィッシングの本場でも通用することが証明されたと言っても言い過ぎではないかと思います。
この優勝を踏まえて、エリートシリーズの中で伊藤選手の成績は16位という結果でした。
余裕のエリートシリーズ残留ですね。
複数年にわたりエリートシリーズに籍を置くことが日本人アングラーにとっては難しいことは、清水盛三さんなどを見てもわかるかと思います。
釣りの上手さは何を持って上手いと言うのか?という点についてはいろいろなご意見があるかと思いますが、バスフィッシングはスポーツでもあり、魚を釣る技術以外にも、フィールドの分析力など総合力が高いレベルで維持されていないと結果には繋がらないことが多いのが実情。
そういう意味では、2022シーズンも、そしてその先も伊藤選手が活躍し、日本人選手のけん引をしてくれれば素晴らしいなと思います。
非常に若いので、これから先が非常に楽しみ。
師匠の田辺哲男さんも非常に期待されていると思います(^^