こんにちは!
いつもこちらのブログを読んでいただきありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
今年も残りわずかと言うことで、国内のバストーナメントのTOPカテゴリーであるJB TOP50の今年(2021年)を振り返ってみたいと思います。
年間タイトルのことだけを言うと、若手のリーダー藤田京弥プロが2年連続のワールドチャンプ(最近はあまりこの表現をしないですが)獲得ということになっていますが、各試合を見ると、藤田選手の独走劇ではなかったことが良くわかります。
最期は結構ドラマ閉幕という感じがしますね。
また、今年は新型コロナの影響を大きく受けた1年だったこともありますね。
では、私の感じたTOPICを中心に書かせて頂きたいと思います。
お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
第1戦 福岡・遠賀川
ここ数年、遠賀川と言えば、河口湖キャリルの沢村プロの強さが引き立っていたイメージが強いのですが、ここ数年の遠賀川戦は5月以降。
第1戦の4月開催ということでは、4年ぶりと言う状況でした。
また、2020年がJB TOP50戦が1回も開催されていないということで、2019年のメンバーはそのまま残留。
そこに、他のカテゴリーから昇格資格を得たメンバーが加わり、69名という大人数での大会となっています。
大会初日は市村修平プロがTOPウェイトながら、2日目は例の藤田京弥プロがTOPウェイト&予選TOP。
2020年シーズンも勝ちまくっていただけに、その勢いが衰えずに2021年シーズンを迎えたか?と思わされましたが、最終日に藤田選手がまさかの大失速。
釣れれば500gアベレージと言われる状況で、まさかの216gの1本でウェイイン。
ここで逆転優勝したのが、武田栄喜プロでした。
嬉しい、TOP50戦での初優勝とのこと。
因みに、他の選手も大荒れで、誰が優勝しても不思議ではない状況の中で、見事に武田プロがチャンスをものにした結果となりました。
第3戦 茨城県・霞ヶ浦水系
2021年2回目の試合となったのは、7月(梅雨)の茨城県の霞ケ浦水系での開催です。
因みに、予定での第2戦は6月での山口県の弥栄湖でしたが、新型コロナの感染拡大の影響で延期となっています。
霞ケ浦水系も恒常的にバストーナメントが開催されており、簡単に釣れるフィールドではないのですが、今大会は3日連続で雨となりました。
初日は雨の影響が良い方に働いて、事前の予想を上回る好釣果となり、TOPウェイトは宮崎プロで4,755g。2位は今江プロ復活の狼煙で4,440gとかなりのハイウェイトなスタートなっています。
しかし、降り続く雨で増水、濁り、水温低下などのマイナス影響が働き2日目は大幅に釣果ダウン。
3日目も雨が続き、初日から1位をキープしている宮崎プロ~5位の山下プロまでが1kg以内の差という超激戦。
何だかんだでビッグレイクの霞ケ浦なので1本ビッグフィッシュも飛び出す可能性があることを考えると誰が優勝しても不思議ではない状況。
そんな中、帰着直前に2kgのスーパーキッカーをゲットした佐々プロが3位から一気に逆転して優勝を勝ち取りました。
最後のキッカーはヤマセンコーで釣ったようですが、その他の魚の大半をティムコの野良ネズミで釣ったようです。
トップを守ってきた宮崎プロは5位まで後退。
今江プロは残念ながらお立ち台ならずの6位。
年間優勝の藤田京弥プロは7位という結果となっています。
第4戦 福島県・檜原湖
3試合目は、9月の檜原湖での開催。
スモールマウスレイクでの開催となった第4戦ですが、今年はスモールマウスマスターの五十嵐誠プロも復活しており、面白い大会になることが予想されました。
数は釣れるイメージの檜原湖ですが、直前の3週間で6回の大会が開催されるという異常な状態。
釣果的にも厳しい展開となったようですが、絶好調を維持する藤田京弥プロが初日のスタートダッシュに成功し4,715gでスタート。
TOPの今泉プロとは僅差であり、両名が1,500gクラスのキッカーフィッシュを入れてきていると言うことと、スモールマウスレイクのアベレージ800g台を考えると初日のこの結果はかなりのアドバンテージとなったかと思います。
2日目以降も藤田プロの勢いは止まらず、台風の影響による暖かい雨の影響で全体的に釣果はアップする中で、TOPウェイトの4,525gをキャッチ。
ライブスコープを駆使しての釣果のようですが、今やTOP50シリーズ参戦クラスの選手はほとんどライブスコープは使っているのではないでしょうか?
なので、ツールの差というだけでは説明がつかない藤田プロの強さには脱帽するしかない感じです。
3日目は晴れたものの台風の影響の強風が吹く展開となったようで、釣れるポイントが変わった影響が出たようです。
自身の経験でも回遊性の強いディープのスモールマウスバスは風の影響が非常に大きい印象です。
そんな中、スモール戦では藤田プロのライバルとなっている青木唯プロが3日目のTOPウェイトをマーク。
ウェイインに持ち込んだ4,950gは全てスモールマウスでのリミットメイクであり、ラージマウスを混ぜずのウェイトとしてはTOP50シリーズ記録となっています。
青木プロも追い上げは激しかったものの、TOPを走る藤田プロも安定の4kg台を持ち帰り、3日トータル13,490gと2位に1kg近い差をつけての優勝となっています。
佐々プロが2位につけており、年間のポイント競争では接戦という状況となた3試合目の檜原湖戦でした。
第5戦 奈良県・七色ダム
4試合目は、10月の奈良県七色ダム。
七色ダムと言えば、2019年のシーズンにて三原プロと山岡プロの激戦が繰り広げられた記憶が強烈に焼き付いています。
とにかく、山岡プロは地元ロコアングラーなので、常に優勝候補の筆頭と言うのは間違いないですね。
とは言え、七色ダムを得意とする選手は他にも多くいますし、藤田京弥プロも当然そのひとりなので、どんな番狂わせが出るのか楽しみな大会となりました。
七色ダムでは過去に6回TOP50戦が開催されていますが、秋の開催は初めてということで、長くTOP50でトレイルしている選手にとっても過去の経験が活かしにくい試合となったようです。
バス釣りとしては秋は荒食いの好シーズンと言われていますが、実際には魚が散ることにより安定した釣果を確保するのが難しい時期でもあります。
挙句に、山間部のリザーバーということで水深もあることから、更に魚を探すのが難しい選手も多かったようです。
そんな中、冒頭で書いた地元の山岡プロが初日からブッチギリの7,785gをウェイイン。3kgフィッシュを交えてのスコアになります。
2位にも同じく3kgフィッシュを混ぜることに成功した天野プロでしたが、それでも総重量は5kg台で山岡プロとは2kgの差が・・・
他の選手もウェイイン率やリミットメイク率はそれなりに高かったものの、バスのサイズがばらけていたようで、5本で1600gの選手もいたようです。
因みに、注目の藤田京弥プロはまさかの3kgで初日18位と出遅れる結果となっています。ランガンスタイルがハマりきらなかったようです。
大会2日目は若手選手が大活躍。上位3名がルーキー選手となりました。
青木唯選手は檜原湖戦でも上位進出で才能を発揮されてますし、2021年シーズンのJBマスターズ戦では2連勝していますので、実力があることは間違いない選手ですね。
ただ、山岡プロもキッチリ4kgをウェイインし、予選トータルでは2位に大きく差をつけての決勝進出となっています。
藤田京弥プロはこの日も低調?3kgを切って初日よりもウェイトを落とし、2日目短日で20位の成績。
12位で予選通過はしていますが、優勝は少し手が届かない結果となってしまいました。
そして最終日の3日目。
最終日は篠塚プロが6,940gとハイウェイトで爆発。
予選のポイント順では21位だった篠塚プロですが、重量での順位が決まる決勝にてハイウェイトを活かして一気にジャンプアップ。
2位まで順位を上げてフィニッシュとなっています。
一方、山岡プロは最終日で再びウェイトをアップ。
初日ほどの爆発力は無いながら、5,475gと単日で3位のウェイトを持ち帰り、トータルで17,346gと、2位に5kgの大差をつけて貫禄の圧勝となっています。
因みに、藤田京弥プロは28位と、ここに来て大ブレーキ。
しかし、考えようによると残り1戦という状況で、年間競争が面白い展開となった試合となりました。
第2戦(最終戦)山口県・弥栄湖
TOP50戦としては第2戦ですが、2021年のシリーズとしては最終戦となる試合は11月の山口県の弥栄湖となっています。
トーナメント会場は湖のほぼど真ん中に位置しており、一見、どこに行くのも行きやすく帰りやすいようにも見えるが、この手のフィールドは一旦向かった先が期待通りでなかった場合、狙いを変える時の移動に時間がかかるパターンのフィールドという印象を受けました。
しかも、弥栄湖はエンジンが使えないのでエレキ戦になっており、この移動に関する不便さは、選手にとって大きな課題になるかと思います。
さて、試合内容ですが、初日は藤田兄弟のお兄さんの方の夏輝プロが中流域を攻めて初日TOPの4,295gをウェイイン。
弟の京弥プロも3,218gで4位スタート。
兄弟で最強というのは本当に驚きです。
また、今江プロが3,456gで初日の3位につけており、2日目以降が楽しみな展開となりました。
2日目は弟の藤田京弥プロがTOPウェイトの4,270gをウェイイン。
本当に強すぎます。
が、JB/NBCの公式HPに掲載されている、ご本人のSNSから引用した動画では、水中のブッシュ?に潜られたキッカーフィッシュを大苦戦の結果キャッチしているシーンが映し出されており、持っている&乗っている人という印象を改めて強めました。
普通なら完全にアウトって感じのトラブルっぷりでしたので、必見です。
また、TOP以外では、2位にヒューマンから上がってこられている河野プロが入っていたり、檜原戦でも藤田京弥選手を追い上げた青木唯プロが4位に入るなど、若手選手が大活躍となっています。
予選結果としては、藤田京弥プロが安定したスコアでTOP通過。2位が河野正彦プロ、3位が青木唯プロ、4位が復活の五十嵐誠プロ、そして5位に今江プロがベテランプロとして食い込んできていました。
1位~3位までの3名は全員25歳以下。2022年のシーズンでの若手台頭を予感させてくれる、面白い予選結果となっています。
そして、総重量勝負となる決勝ステージですが、なんと、青木唯プロが4,800gと今大会での単日TOPウェイトを持ち帰り、見事に予選3位からの逆転優勝となっています。
青木唯プロはJBマスターズでも連勝していますし、年齢と関係無く実力があることが証明された感じになっています。
予選TOPの藤田京弥プロは、まさかの2匹で544gと大ブレーキ。
これまでの戦績を見てきていて、こんな成績はあまり無いのでは?と思えるほどの大ブレーキになったのではないかと思います。
しかし、2日目までのウェイトでのリードが大きく、2位でフィニッシュとなっています。重量制ならではの結果という感じですね。
この結果、藤田京弥プロの年間優勝(A.O.Y.)が決定しました。
最終戦まで小森プロの方がポイントで優位に立っていたのですが、最終戦で小森プロが17位と微妙な順位に終わったことで、見事な逆転優勝となっています。
1ポイント差でかわしての2年連続A.O.Y.です。
凄いですね!!
また、年間で見ると、今江プロが3位。青木唯プロが4位。そして復活組の五十嵐誠プロが5位となっています。
今江プロの3位入賞も感慨深いものがありますし、五十嵐誠プロの5位入賞も何年も前から見ている側としては復活してくれて嬉しいの一言に尽きる感じです。
JB TOP50 2021年シーズン まとめ
と言うことで、年間5戦分を一気に振り返ったので結構なボリュームの記事になってしまいましたが、自分でも改めてTOP50の1年間を確認できたので良い頭の整理になりました。
しかし、何はともあれ、若手の台頭が目覚ましいですね。
これも、ベテランの経験値を凌駕する『GARMIN ライブスコープパワー』と言うところでしょうか?
JB/NBCの公式サイトでの大会コメントを追いかけていく中でも、ライブスコープと、エレキのGPS自動運行機能の記載が非常に多いことが印象的でした。
ライブスコープも凄いですが、エレキも居続けたいポイントを入力しておけばエレキを踏まなくても自動で場所のキープが出来るので、少々の風が吹いても釣りに集中できるのも大きいと思います。
このエレキのサポートがあれば、更にライブスコープの画像チェックに集中できるという相乗効果も得られるので、まさに最新ハイテク機器の導入は、TOPカテゴリーでは不可避なのかも知れませんね。
山立てでピンポイントの把握、なんて何十年前ではトーナメントをやる上では大きなスキルの一つとなっていたのですが、そんなスキルは不要になってしまいました。
技術の進化で釣りが楽になって良いと思う反面、そんなアナログなスキルがどんどん不要になっていくのを見ると少し寂しい気がするのは私だけでしょうか?
因みに、TOP50で頂点に君臨する藤田京弥プロですが、2021年シーズンはJBマスターズでもA.O.Y.を獲得されています。
強過ぎますね(汗)
青木唯プロが後半で連勝したので、青木プロが行くのか?と思ったのですが、藤田プロの安定度が勝った感じですね。
さて、藤田プロの快進撃は2022年も続くのか?
そして、それを阻止するのは、青木プロなのか?はたまた他の選手なのか?
2022年シーズンはコロナ禍の影響が無いことを祈りつつ、今回の記事は締めたいと思います。