こんにちは!
いつもこちらのブログを読んでいただきありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
今回は秋のシーバスゲームのセオリーとして成立する釣り方について、その釣りで使いやすく実績のあるルアーとセットで検証する記事の後編です。
前編からかなり時間が経過してしまいましたが、一応、秋が終わるまでに完結させておきたいと思い記事を書きました。
因みに、前編はサヨリ、カタクチイワシ、マイワシ、この3種類のベイトフィッシュに付くシーバスの攻略法について書いてみました。
セオリーと言うだけに、それぞれの釣り方には特徴があり、その特徴にはそうするだけの理由がある、という理由付けをベースにしています。
なぜ?その状況やベイトフィッシュに対して、それをするのか?それを使うのか?
後編は少しマニアックなセオリー(パターン?)について触れていきたいと思います。
地域限定、超エキサイティングな落鮎ゲーム
これも、シーバスをメインに狙っておられる方なら一度は必ず聞いたことがあると思いますが、夏に川を遡上したり放流された鮎が、秋に産卵を終えて流されてくる(落てくる)ので、その落鮎を狙って川に居着くシーバスを狙うのが落鮎ゲームですね。
落鮎という表現から、流されてくる大きなベイトフィッシュを演出する釣りをイメージしますね。
【アイマ komomo SF-125】や【ロンジン フランキー】、その他多くのメーカーのミノーにおいて、少し暗い茶色がかった落鮎カラーがラインナップされています。
確かに、サイズやカラーを落鮎に合わせて釣る方法で釣り易いのは間違いないのですが、実際の釣りではそれ以外の狙い方も存在します。
まず、オーソドックスな方としては、鮎を模してミノーで釣る方法です。
河川でミノーと言うとアップに投げて流下させながらU字を描いて引いてくるイメージが強いのですが、落鮎の場合は産卵で弱っているのでヨタヨタと流されることから、ダウンに流して巻かない、もっと言うとラインを出して送り込んでいく釣りも成立するのが面白い特徴かと思います。
特に、ナイトゲームなどで狙う場合は、鮎は元気な時でも夜には少し水深のある淵に集まる習性があることから、シーバスはこの淵に溜まる鮎を狙います。
そこで、瀬のような流れの強いところにルアーを投入しつつ、淵に流し込んで行くことで、待ち構えているシーバスの前へルアーを送り込んでやることが可能になります。
流れを噛むルアーの重みに、突如加わる魚の重み、そしてシャローエリアならではエラ洗いが暗闇の中で響く光景は、シーバスアングラー冥利に尽きます。
主にルアーをダウンの状態で泳がせるので、あまりしっかりと水を噛むルアーは暴れ過ぎるし、水の抵抗も大きいので釣っていても大変です。
なので、通常の巻きの釣りではあまり派手に泳がないルアーとの相性が良いと感じています。
①ガンクラフト ジョインテッドクロー※フローティングモデル
③アイマ komomo 125 Counter
などが自分としては実績有です。
①②③④はフローティングミノー系、⑤⑥はシキングミノー・シンキングペンシル系ですね。
これらでないとダメなことは全く無いのですが、流れを受けた時にお尻を振るウォブリング系よりも、ロール寄りの動きで流れの圧を逃がしてくれるタイプが使い易いと思います。
①のジョイクロなどは、オリジナルカラーも多く出されていて落ち鮎に向いたカラーも沢山あり、ルアー選びだけでも楽しめます。
②や③のルアーについては先に書いた通り、“落ち鮎カラー”が存在します。
④のストリームデーモンはお尻フリフリのウォブリング系ですが大きくのったりと動いてくれるので、この釣りにはマッチしていると思って使っています。
ブルースコードなどは、ブルースコードⅡの方が浮き上がりが早くて使いやすそうなのですが、なぜか私はオリジナルのブルースコードの方が釣れています。
ブルスコⅡはウォブルが強いからかも知れません。
アイマのkomomoもSFモデルではなく、Counterの方が動きが大人しくてダウンの釣りに合っていると感じます。
ウェイトにしてノーマルのSF-125と125 Counter は2gしか変わりませんが、泳がせてみると大きな違いが実感できます。
なお、デイゲームでも落鮎ゲームは成立しますので、この場合はダウンの攻めに加えて、アップから引いてきたり、クロスに投げてダウンに流していくなど比較的巻く釣りでも釣れる、と言うことを他人の釣行から確認しています。
そして、次に書くのがバイブレーションの転し釣りです。
フローティングミノーとなると、水面から少し下を狙うことになりますが、水深が少し深いポイントでよりボトム付近を狙いたい時などは、ミノーよりもバイブレーションを転がした方が釣れることがあります。
特に少し雨が降り、濁りが入った後などは結果が出ることが多くありました。
ここでオススメするのは、バイブレーションと言っても、鉄板系などの沈下が早いモデルではなく、インジェクションのバイブレーションが使い易いです。
どうしても比重が重くてボトム到達が早いバイブレーションは根掛かりが多くなります。
その点、インジェクションのバイブレーションはラインに引っ張られる張力と、流れに横から押される力とのバランスを取りながら流すことで、ボトムに触れたり浮いたりの状態でターゲットエリアを通していくことが可能です。
具体的には
この二択です。
個人的には何故かレッドヘッドが好きですし、釣果も出ています。
落ち鮎とはかけ離れたカラーなのですが、未だに何があっているのかわかりません。
なお、このバイブレーションの釣りでは、ナイトゲームであっても少し流れが強く当っているポイントとの相性がよくて、流れの緩む淵を狙うにはあまり向いていません。
淵を狙う場合は、先に挙げたミノーやンキングペンシルなどが使い易いと思います。
増水時最強、落ちフナゲーム
さて、今回の連続記事の最後を飾る?のは、秋の台風シーズンと言った降雨量の多い時に成立する川魚を捕食しているシーバスを狙うゲームです。
敢えてフナゲームと書いていますが、他の川魚も含めています。
秋は雨が降ったら川に行け、と言われますが、まさに雨による増水により上流から川魚が押し流されてくることから、それらをエサにしようとして川に入ってくるシーバスがいるので、そこを狙い撃つゲームです。
このゲームの最大の難しさは、雨が降った後に行かないといけないことと、雨量に大きく影響を受けることです。
雨が降った直後でも、まだ盛り上がっていないし、落ち着き過ぎるとまた盛り上がりに欠けます。
また、雨量もあまりにも多過ぎると釣りになりませんし、少な過ぎると魚の活性を上げれるほど川魚が流されないので、それも成立しません。
天気予報を見て釣り場に駆けつけても、実際にその周辺ではさほど雨が降っておらず、完全にスカを踏むと言う経験を度々しました。
しかし、一度ハマれば、ナイスコンディションのシーバスが出迎えてくれます。
この釣りでも、あくまでも基本は基本通りで、投入するルアーはマッチ・ザ・ベイトです。
川魚と言えども、あまり小さい魚をシーバスは狙っていないので、やはり手のひらサイズのフナやコイの子供などを意識してルアー選択をしています。
具体的には
①のエアオグルは、形もそのままという感じがしますが、フローティングよりも、シンキングよりも、SLM(スラローム)が一番実績があります。
また、サイズも、58mm、70mm、85mmと3サイズありますが、個人的には85mm一択です。
何より、ベイトタックルで投げる時に、85mmが一番安心して投げれるというのも愛用する理由です。
カラーはいろんなカラーで釣れますが、ナイトゲームではチャートバックパールやナチュラル系・アカキン系を水の濁り具合やポイントの明るさの具合で使い分けるという感じです。
②のストロングアサシンは、今現在、シマノのホームページを見ても掲載されていません。
非常に好きなルアーだったのですが、今となっては中古で探す以外に入手し辛くなってしまったルアーです。
これも、AR-C搭載で飛距離的に申し分なく、サイレントアサシンよりも体高があり水押しが強いので、中型~大型のベイトを演出するのに向いているルアーだと思っています。
③はボラ系のベイトメインで使うのですが、増水時の川で使うことで橋脚の明暗部などで早い流れに負けずに泳いでいるベイトフィッシュを演出しやすいルアーだと思って使っています。
80Sでも実績は上がっていますが、ここぞと言う時は120Sです。
そして④は、自分の中でも定番中の定番ルアーです。
魚を釣るまでは、そのサイズに躊躇するのですが、何度か答えを見てしまえば、その後は何の迷いもなく投入することができるルアーです。
使い方的には投げて巻くだけですが、巻かない(流す)方がいいと思い込んでいたのですが、実際には結構巻いても食ってくれます。
出ればデカい。
そう信じて投げれるルアーですね。
秋のセオリーを釣り切るルアー 総まとめ
以上、2回に分けて記事にしてみた秋のシーバスルアーの考察記事でした。
春も決してダメな訳ではないのですが、春のシーバスは寒さからの慣れや戻りの関係もあり、秋ほどのアクティブさを感じないのが残念です。
バチパターンなども、数は釣れますが何とも頼り無い釣りです。
それに比べて秋の釣りは、どのパターンのゲームでも、それなりにサイズも狙えますし、一度掛かれば素晴らしいファイトで楽しませてくれます。
サヨリに付いて食っているシーバスなどは、シーバスか?と目を疑いたくなるような体型・コンディションの魚も良く釣れてきます。
ここに挙げたルアーは、シーバスを良く釣れて帰ってきてくれるごく一部のルアーだと思いますが、ルアーには作り手の方の利用シーンのイメージが凝縮されていると思っていて、使い方をハメることができれば、いろんなルアーが力を120%発揮してくれます。
この記事を読んでいただいた方は、是非、紹介したルアーの名前を覚えるのではなく、ルアーの特性などを見ていただき、他に同じような動きや泳ぎをするルアーがないか?という目でいろんなルアーを使って頂けると、更にルアーフィッシングが楽しくなるのではないかと思います。
最後に、改めて書きますが、市場にはこんなに多くのルアーが流通しているのですから、古くからあるルアーも、新しいルアーも、機会があれば多くのルアーを使って釣りを楽しまないと損だと思います。