こんにちは!
いつもこちらのブログを読んでいただきありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
今回は、ネットでいろんなところのブログや商品紹介記事を見ていて、意識していなかった新製品の情報を見つけたので記事にしてみたいと思います。
内容は、アジング、メバリングなどのライトゲームのラインについてです。
お時間のある時にお付き合いいただければ幸いです。
アクアマイスター PEsラインとは??
ヤリエから昨年(2015年)12月に発売されているライトゲーム用ライン、【アクアマイスター】
PEラインかと思いきや、PEラインではない??
PEラインは、ポリエチレン繊維を撚って作られているラインですが、このラインは【ポリエステル】釣り糸で言うエステルラインを撚って作られているラインということです。
下の画像にも書かれている通り、ラインの優位点としては比重の高さですね。
確かに、ライトゲームにおいては、扱うリグが軽いものが多いので、ラインの比重が軽いと深いレンジを探るのは困難になってきます。
また、比重の軽いラインは風の影響も大きく受けて、釣りがやりにくくなってしまいます。
そういう点では、比重が重いラインは有利な点が多いと考えられます。
これまでは、ラインの比重を考慮に入れて、フロロカーボンラインや、ナイロンライン、エステルライン、そしてPEラインなどを釣り方や狙いのレンジなどにより使いわける感じでした。
しかし、1.41という比重がどの程度の高比重に該当するのか、数値だけ言われてもわかりにくいですね。
PEラインなどは、感覚的に軽いのは良くわかりますが、実際に比重として見た時にはどのくらいの高比重なのでしょうか?
■商品紹介文引用
エステルラインのより糸です。
ラインの比重が重いので、水に沈みやすく風にも流されにくいです。
また、伸びが少ないのでダイレクトにアタリを感じ取ることが出来ます。
ラインの比重を改めて比べてみる
では、先に上げた既存の3種類のラインについて、一般的な比重を見てみましょう。
皆さん共通の認識では、一番比重が重いと思えるのはフロロカーボンラインですね。
実際もその通りで、一般的な比重は、1.78程度です。
そして、次に重いと考えられるのは、やはりナイロンライン。
ナイロンラインの一般的な比重は、1.14。限りなく1.00に近いので、ほぼ水の中でサスペンドする感じですね。
そして、そして、PEラインの場合は、なんと、1.00を切っていて、一般的な比重は、0.97です。
これは水に浮くはずですね。
比重の重い海水などでは、なおのことかと思います。
と言うことは、やはり、この第4のラインであるPEsラインの比重1.41と言うのは、なかなかの比重値を出していると言えると思います。
因みに、代表的なエステルラインのひとつであるサーティフォーのピンキーのパッケージでは、比重が1.38と表示されていますから、エステルラインを使っているラインの中でも比重は重い方と言うことですね。
編んである分、何らかの比重を上げる素材を染みこませているかもしれませんね。
それを踏まえても、実釣においてこれだけの高い比重が出るのであればリグを沈める釣りには効果が実感できるのではないでしょうか?
感度面でも期待あり
このラインについては、比重だけでなく、感度面でも期待感があります。
と言うのも、感度を重視したい場合に利用するのは、まずPEラインですが、極軽量リグなどを投入する豆アジングなどでは、伸びが少ないと言われるエステルラインの感度も非常に高く評価しています。
実際、釣りに使ってみると、弾き上げるような誘いの際に、フロロカーボンラインが【ボンボン】、という感覚なら、エステルラインは【カンカン】と言う感覚です。
更に、そのラインを編んで作られているラインとなると、更に伸びも少ないでしょうし、感度面ではかなり高いことが想定されます。
しかも、PEラインのように浮いたり、漂ったりしないのであれば、中層~ディープでの釣りでは大いに活躍してくれることが想定されますね (^^
逆に、気になるのは強度
感度が高そうなのはいいのですが、心配なのは強度です。
実際、エステルラインにおいては、摩擦への弱さなどから、実釣ではフロロカーボンラインのリーダーを使わないと、キャスト切れが出て釣りにくくて仕方ありません。
そもそも、キャストの仕方を注意しないといけない感じです。
で、この【ヤリエ アクアマイスター】ですが~
0.2号:3.7lb
0.3号:4.3lb
東レのアジングPEでは、0.3号で4lb
これは、既存のPEラインの標準的な強度です。
因みに、ラパラのラピズム-Xは、0.2号で7lbと、発売当時は驚異的でしあたが、最近では0.15号で6.5lbというラインもありますので、PEラインの強度もどんどん上がってきていますね。
このように、強度面では、既存ラインと比べて遜色はないように見えますが、問題は摩擦への耐性など気になります。
商品のパッケージには、FGノットなどの摩擦系ノットが第一推奨になっていますが、リーダーをリグった時点でラインの強度は落ちています。
それに加えて、素材特性でそれが顕著になるのであれば問題です。
その辺りの実釣面での試験がどの程度されているのか?が一番気になりますね。
しかし、値段が・・・
編み糸はPEにしても、一般的なモノフィラメントラインよりも高いのはわかっています。
しかし、【ヤリエ アクアマイスター】は、メーカー標準の定価で6000円 (汗)
150m巻きです (^^;
ダイワとかの高級PEライン並の価格帯ですね。
因みに、私が普段愛用しているPEラインは、実売価格ベースで2000円ちょいのライン。
ざくっと見ると、3倍の価格です。
量産できるようになれば、価格は下がるのかも知れませんが、アジング・メバリングにこの価格のラインは、かなりのブルジョアジーでなければ手が出ないかも知れませんね。
第5のライン PEsライン アクアマイスター まとめ
以上、珍しいので記事にしてみた第5のラインと言えるPEsライン【アクアマイスター】でした。
まだ歴史もないので、製品として完成度も今後変わっていくかと思いますし、先に書いた価格についても下がってくれば、多くのアングラーの注目を集める、ライトゲームのスタンダードラインになるかも知れません。
通常のフロロカーボンラインも、20年前と比べると随分と強くなってくれています。
ふた昔前と比べても仕方ないのかも知れませんが、技術革新が釣り業界でも進んで、私たちアングラーがより快適に釣りができるアイテムが増えてくれれば嬉しいですね。