こんにちは!
いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
今回は全くノーチェックだったリールが登場することを知ったので、こちらを取り上げてみたいと思います。
ピックアップするリールは”ライトソルトやミドルゲームに最適化されたベイトリール”と言うことで、ライトソルトを主戦場としている”INX.Label”代表のレオンさんが中心となりつつ”ダイワ”と”SLP WORKS”のコラボレーションにより誕生したようです。
しかも、かなり秘密裡に開発が進められていたようで、2024年2月(今月)がお披露目のタイミングということで、急なリリースになります。
レオンさんはライトソルトシーンにおけるベイトタックルの導入や、ベイトリールの扱い方のポイントについて多くの情報発信をされていますが、そんなノウハウを”ダイワ”のベース製品と”SLP WORKS”の技術により製品化につなげられた感じ。
仕様の細部においては『なるほど』と感じる拘りも踏まえられているので、詳しく見ていきたいと思います。
関心を持って頂けた方は、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
見た目インプレ ベースはアルファス StreamCustom?
今回ピックアップする製品は【IR CT SV TW PE-Special】
”IR”が何の略なのか?現時点では把握できていませんが、アルファベット2個続きばかりでちょっと製品名としてはかっこよくないですね
(^^;;
では、外観から見ていきたいと思います。
今回の情報はルアーニュースRのサイトにレオンさんが掲載している記事になります。
正面から撮られた画像が少ないのでボディ形状の特長がわかりにくく、唯一掲載されている正面からの画像も少し暗くて見えにくい(汗)
レオンさんがこれまでに情報発信してきているライトソルトベイトの記事では【ダイワ アルファス AIR TW】を使った記事が多いので、同機がベースとなっているかと思ったのですが、リール前部のサムプレートの感じがアルファスとは少し違うように見えます。
アルファスは結構エッジの効いた感じのサムプレートなのですが、画像から見てとれるのはエッジが取れた丸い感じ。
明るい画像でサイド(ハンドル側)からの画像があります。
ボディ本体のカラーは深いモスグリーンという感じ。
ぱっと見た感じは【ダイワ シルバークリーク AIR Stream Custom】と似たカラーかと思ったのですが、ここも少し色合いが違う(もっと深い色)ように感じました。
スタードラグはザイオン製の樹脂ドラグレバーのようです。
ハンドルには”SLP WORKS”の文字が目立つのと、一番の注目はメカニカルブレーキ(ゼロアジャスター)のところに”INX.Label”のロゴが表示されているところですね。
あくまでも”INX.Label”が主導の製品であるという主張が感じられます。
ブレーキ側のサイドプレートにも”INX.Label”の文字が書かれています。
ここは、ダイワ製の場合は”DAIWA”もしくは”D”のロゴが書かれている部分なので、ダイワのリールではなく”INX.Label謹製”という感じ。
レオンさんの製品作りに関する拘りは、少し村上晴彦さんの拘りににも似たものを感じるのは私だけでしょうか?
採用しているスプールは本製品のオリジナル?
続いて、ベイトリールとして一番気になるブレーキシステムやスプールの仕様について見ていきたいと思います。
ブレーキシステムについては、ダイワのSV(ストレスフリーバーサタイル)ブレーキが採用されています。
遠投重視の場合はマグフォースブレーキの採用もあり得ますが、こちらの製品については遠投性能よりもトラブルレス性を重視されているということかと思います。
また、最近のダイワさんのベイトリールに多い”PEラインの使用を前提としたブレーキ設定”が施されたPEラインスペシャルのリールになっています。
これに伴い、スプールも明言はできないのですが、ソルティストのベイトリールで採用されている、スプール溝の角がほぼ直角になっているつくりになっているように見えます。
また、スプールシャフトについては、クラッチを切った際に分離する”ゼロシャフト(旧スピードシャフト)”が採用されており、上位機種に採用されている構造となっています。
スプール径については30mmが採用されているようで、このスプール径からも極軽量のルアーを扱うフィネス専用機を狙っていないことが伺えます。
スプールの幅については少しナロー化されていることもわかります。
スプールの両サイド部分が【ダイワ 月下美人 SV TW PE-Special】ほどでは無いかとは思いますがセリ出ているように見えます。
まぁ、【ダイワ 月下美人 AIR TW PE-Special】はスプール径も28mmとダイワ製品の中でも最も細い径のスプールなので、特性はかなり違うかとは思いますし、そもそも”AIRブレーキ”と”SVブレーキ”でもかなり特性が違いますね。
糸巻き量については、PE0.8号が100m巻けるようになっているということで、こちらについてもベイトフィネス専用機よりは少し多くラインが巻けるようになっています。
PEラインを使用する場合、ラインの巻き癖が付かないことから、スプールを浅溝化するメリットがほぼありません。
逆に、浅溝化することで糸巻き面の面積が広くなり、スプール重量がアップするというデメリットの方が大きくなってしまうことをレオンさんは意識されているようです。
また、ベイトリールでPEラインを使われている方は感じておられるかと思いますが、ラインをスプールエッジまでフルで巻いている状態よりも、ラインが少し減ってきた時の方がバックラッシュなどが発生しにくいという事象があります。
この理由としては
ラインのボリュームが減る
⇒ラインが巻かれている部分の直径が小さくなる
⇒同じ量のラインが出ていく場合スプールの回転数が上がる
⇒スプールに遠心力が働く力が大きくなりブレーキが強く掛かる
⇒バックラッシュしにくくなる
ということです。
なので、少し深めのスプール溝構造にしてくれている方がバックラッシュ無くストレスフリーで釣りがしやすくなります。
ナロースプールなので、キャストの過程で糸巻き面が細っていくペースはノーマル幅のスプールよりも早いはずなので、更に前述の傾向は明確に体感できるかと思います。
見えない部分 ブレーキ特性のセッティング面
最後になりますが、見た目だけではわからない分である”ブレーキ特性のセッティング”について書いておきたいと思います。
一言でベイトリールを釣りに使うと言っても、フロロカーボンなどのモノフィラメントラインをメインで使うバス釣りと、細いPEラインをメインで使うソルトゲームとでは使用環境があまりも違います。
方や、ライン自身が硬くて直線性も高く、ラインの重量も大きなモノフィラメントライン。
方や、ラインの柔軟性が非常に高く(悪く言うとコシが無い)、重量も非常に軽いPEライン。
スプールの回転を制御するブレーキ特性の観点で考えると、同じ性能で大きく違うラインを最適に制御できる訳がありません。
更には、バス釣りのベイトフィネスなどでは近距離戦でのピッチングなども多用しますが、ソルトゲームのシーンでは常にフルキャストで遠投する形になりますので、使い方においても大きな違いがあります。
このことはレオンさんご自身が常に言われていることで、今回の【IR CT SV TW PE-Special】には、ソルトでのライトゲームやミドルゲームでフルキャストで使われることを前提とした「適切なブレーキ力のコントロール」がなされるようにセッティングされているようです。
快適に楽しく釣りをするには、バックラッシュというストレスの原因を最大限排除する必要があることについて常々言われているレオンさんならではのセッティング、非常に楽しみです。
『スプールが軽けりゃいいんでしょ?』という短絡的で、非実戦的な視点ではなく、実釣シーンにて調整を重ねてこられた結果の製品なので、アングラ―に優しいリールになっていると思います。
これ、見えない部分ですが、ベイトリールにとって実は一番大事なポイントだと思います。
【IR CT SV TW PE-Special】まとめ
と言うことで、まだまだ謎な部分も多い状態ですが【IR CT SV TW PE-Special】についてピックアップしてみました。
INX.Labelさんはフィッシングショー大阪でもブースが出ていなかったと思いますが、もしブースが出ていたなら、この製品も参考展示くらいはされていたかもですね。
INX.Labelさんはルアーだけでなく、ロッドも最近いろいろと出されていて意欲的なのが素敵だと思っていますが、とうとうリールまでコラボモデルで出されるとは本当に驚きました。
また、INX.Labelのホームページなどでも情報が公開されていませんが、注文の受注開始時期は3月のようです。
一番の問題は、お値段がOPENになっていないってことですかね(汗)
まぁ、STEEZほど高くなることは無いかと思いますが、見えている仕様からすると4万円~5万円くらいの価格になるのではないか?と思っています。(いやもっと高いかも・・・)
情報がアップデートされるのを楽しみに待つことにしたいと思います。