こんにちは!
いつもこちらのブログを読んでいただきありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
さて、先週は記録的豪雨により西日本を中心に各地で甚大な被害が出ました。
被害にあわれた方につきましては、お悔やみ・お見舞い申し上げたいと思います。
私の居る関西でも相当降りましたし、降っている時間の長さにも正直驚かされました。
どこからこんなに雨の源が供給されるのか?理屈ではわかっていながら、あまりに長く且つ強く降り続ける雨を経験して現実として見るのが難しいほど未経験のことでした。
私自身も木曜日の夜にしっかり被害にあいました。
後30ブン早く仕事を切り上げて帰宅していれば何とか家の最寄駅までたどり着けたのですが、中途半端に遅くまで仕事をしてしまった結果、最寄駅のほんの2駅手前で電車が止まってしまい、そこから電車が再開することもなく、タクシーも大混雑でなかなか拾えず、何とか家にたどり着けたのは深夜の2時頃でした。
災害発生時には何事も早めの判断が必要だと身をもって思い知らされた瞬間でした。
そんな大水害Weekとなった先週末ですが、大雨エリアと少し外れていたおかげか?JB TOP50 第3戦 東レ・ソラロームカップが奈良県の山奥の七色ダムで開催されました。
池原ダムと並んで、フロリダバスが棲息しておりBIG ONE が釣れることでも有名なフィールドです。
池原ダムが調整役となってくれているおかげで水位の極端な増減は無いフィールドですが、非常にエリアも広く、水質もクリアであるが故に難しいフィールドというイメージです。
実際、私も2度ほど行ったことがありますが、カバー有、バックウォーター有、インレット多々あり、ストラクチャー有で、何から釣っていけばよいのか途方に暮れる感じでした。
そんな七色ダム戦ですが、今回はNEWヒーローも誕生していたり、知り合いが上位に入ったりと、なかなか面白い結果となっています。
では、TOP50 第3戦について詳しく掘り下げてみたいと思います。
クリアウォーターに強い有里選手が初日ブッチリのTOP
さて、大会は金曜日からの3日間の大会です。
当然、初日から大雨ですね。
詳細なストーリーがJBのサイトでアップされていないのでわかりませんが、さすがの七色ダムもそれなりに濁っていたのではないかと思います。
どちゃ濁りは無いかと思いますが。
そんな中、初日のTOPに立ったのは兵庫出身のTOP50メンバーである有里選手でした。
何と、絶対帝王である2位の青木選手に2kg以上の大差をつけ、7,725gをウェイイン。
<出展:JB/NBC>
2位の青木選手の5,375gでも十分TOPを奪えるウェイトなのですが、ちょっと異次元のウェイトですね。
ウェイインの写真を見ても、スーパーBIGを持っているわけでも無さそうなので、2kgオーバーから2kg前後のクォリティフィッシュを揃えて持ち込んだ感じです。
有里選手は、兵庫県のハイランドクリアレイクである生野銀山湖でも長年に亘り好成績を残してこられているクリアウォータスペシャリストなので、冒頭記載した濁りがどのくらいなのか?とは思いつつ、結構水が綺麗な場所も多かったのではないかと思ってしまいました。
TOP50の試合は、2日間の予選(金曜日~土曜日)をクリアーして決勝戦に出れれば、最後はウェイト勝負になるので、明らかにかなりのアドバンテージを持ったと言える初日の結果でした。
先に結果を言ってしまうことにもなりますが、後から考えると大雨で初日で終了していれば、有里選手の優勝でしたね。
『タラレバ』はタブーですが、少しそんなことも考えてしまいました。
2日目は浜名湖のレジェンドが爆発
そして迎えたDay-2。
雨は降り続いていたかとは思いますが、魚も釣れ続いていました。
ちなみに、初日のウェイイン率は100%でしたが、2日目も97%という驚異の釣れっぷり。
リミットメイク率も初日と2日目はほぼ変わらずで80%弱といったところ。
10人居れば8人はリミットメイクできていると言う驚異の釣果をもたらしてくれました。
そんな中で、この日に気を吐いたのは『浜名湖のレジェンド』こと黒田健史選手でした。
<出展:JB/NBC>
初日の有里選手のウェイトには及びませんでしたが、7kgオーバーで2日目単日でのTOPとなり、2日間のトータルでも3位(ウェイト制)まで浮上しました。
逆に、ウェイトを伸ばし切れずに3kg台で2日目を終えた有里選手はポイント制においては3位。
しかし、最終日はウェイト制であることから、決勝トーナメント開始時の順位では有里選手が1位となりました。
因みに、2日目終了時のウェイト順位では、2018シーズンから参戦のルーキー選手である藤田選手が2位。
ポイント制で見るとTOPが藤田選手。
<出展:JB/NBC>
3位は先にも書いた通り黒田選手で、4位は武田選手。そして5位にはベテラン大塚選手が入る結果となりました。
他の選手の状況としては、今江選手がポイント制として21位通過。青木選手は20位通過。市村直之選手は10位通過、福島健選手は15位通過。
昨年の年間ランキング上位者で見ると、昨年の遅咲きルーキーであった小林明人選手が6位というのが最上位で、少々厳しい状況。
国内JBシーンも少し世代交代を感じさせる状況となっているのが印象的でした。
明暗分かれた最終日
さて、運命の最終日。
この日は予選の上位30名だけで競技が行われます。
やはり注目は、ウェイト制で暫定首位の有里選手ですが、ウェイト的には徐々に落としてきている感じが否めません。
それに対して、藤田選手や早野選手、大塚選手などは安定且つ徐々にウェイトを上げてきているイメージ。
日を追うごとに雨の七色にアジャストできていっている感じが伺えます。
そんなイメージが、結果として的中することに。
最終日は、2日目に5kgオーバーで勢いついていた早野選手が最終日唯一の6kg台を持ち込んで単日首位の成績。
<出展:JB/NBC>
ベテラン大塚選手も、4,425g→4,800gといい感じでウェイトを伸ばしてきていましたが、最終日は5,260gを持ち込んでまさに尻上がりの調子を上げてきました。
帝王青木選手も、なんだかんだで最終日にはそれなりの魚を持ち帰ってこられますね。
絵になります。
<出展:JB/NBC>
しかし、そんな先輩TOP50メンバーの追い上げをものともせず、自分の釣りを突き通して4,310gという安定のウェイトを持ち帰ったルーキー藤田選手が優勝を勝ち取りました。
一方で、下がり調子の有里選手は残念ながら最終日にV字回復することができず、大きくウェイトを下げて1,092gでウェイインとなってしまいました。
さすがにここまでウェイトを下げてしまうと上位に踏みとどまるのは厳しいでしょう。
とは言いつつ、何とかお立ち台の5位を維持して終了となっています。
<出展:JB/NBC>
トーナメントにおいては、追われる側の選手のプレッシャーは並み大抵のものではありません。
ましてや、常勝と言われる選手ならまだしも、数少ないチャンスが目の前にぶら下がってくるとなるとその緊張は相当なものでしょう。
有里選手もマスターズでは優勝されたことがあったかと記憶していますが、TOP50では初日TOPというのは旧吉野川戦などでもありましたが、最終日まで優勝争いをするのは初めての体験だったのではないでしょうか。
数値だけ見ると1kgという結果ですが、その中身としてはいくつかの通常ではありえないようなミスもあったのではないかと想像してしまいます。
バストーナメントに限らず、いろんな競技には魔物が潜むと言われたりしますが、まさにそんな片鱗を感じてしまった今回の大会でした。
TOP50 第3戦 七色ダム戦 まとめ & A.O.Y.考察
ということで、悪天候の中各選手もいろいろと大変だった大会だったのではないでしょうか?
しかし、どんなに大変で、どんなに悪条件でも、大会となれば誰かが釣ってくるのも事実。
その釣ってくる側に回るには、日ごろの練習はもとより、強い精神力やチャンスを逃さない集中力、そしてその時々で変わってしまう運も味方につけなければいけません。
そうやって考えると、各大会で上位の成績を残すのは難しいし、さらに年間で上位の成績を残すのはもっと難しいと思う今日この頃です。
そして、第3戦が終わった時点で年間ランキング(A.O.Y.競争)を見ておきたいと思います。
早野選手が暫定で首位。
すでにベテランの域の江口選手が2位。
今回優勝した藤田選手が3位。
地道に上がってきた浜名湖レジェンドの黒田選手が4位。
そして、5位は小林明人選手。
小林選手は昨年にルーキーYearでTOP5に食い込んだ選手ですが、去年のTOP5の選手の中では、現辞典でTOP5に残っている唯一の選手となります。
2年連続で好成績を残されるのは、まさに実力と言う以外に無いかと思います。
<出展:JB/NBC>
TOP50のトーナメントトレイルは残りが、檜原湖戦と霞ヶ浦水系戦の2戦です。
現時点で上位におられる選手はこれからが正念場。
しかも、ここ数年のお決まりの上位陣ではなところが面白いです。
世代交代なるのか?
それとも、ここから実績のある常勝実力メンバーが追い上げてくるのか?
青木選手も今江選手も、川口選手も少し遠いとおろにいるような気がしますね。
残りの試合も目が離せません (^^