こんにちは!
いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
スティーズのロッド紹介のところでもピックアップしていますが、アメリカのB.A.S.S.で藤田選手が活躍しています。
改めて、アメリカのバストーナメントの情報をチェックしてみましたが、伊藤巧さんやキムケンさんなど、Elliteシリーズでも日本人選手が続々エントリーされており、なかなか見応え十分です。
古くは、田辺さんや下野さん、並木さんなどがB.A.S.S.のツアーに参加し、礎を築いてきてくれたところですが、アメリカにはB.A.S.S.以外にもFLWや、最近ではMLF(MAJOR LEAGUE FISHING)などバスプロトーナメント団体が複数あり、それぞれに日本人選手が参戦してきました。
今回は、最新の情報のアップデート(自分にとって)に加えて、過去の歴史にも少し触れてみたいと思います。
まず、藤田京弥選手のB.A.S.S.のElliteシリーズでの活躍の情報を検索していて見つけたのが、”MAD”さんのYouTube動画でした。
いろいろなバックボーンなどのコメントも踏まえて作られており、判り易く見やすかったので紹介させて頂きたいと思います。
アメリカのバストーナメントシーンの情報は、日本ではなかなかわからないことも多いだけに、過去から注目してきている方の情報は貴重ですし、勉強になります。
因みに、今回の記事を書くために調べていて知ったのですが、アメリカでB.A.S.S.が発足したのが1971年だそうです。
まさに、私の生まれた年(歳がバレますね…)ということで、個人的には改めて親近感を覚えました。
前置きが長くなりましたが、興味のある方、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
情熱大陸で並木さんを見た時は、バス復帰前
古い話しを思い出すと、まだバスフィッシングを再開していないような時期に、地上波TVの”情熱大陸”という番組にて、並木さんが(当時ご夫婦で)アメリカのバストーナメントに参戦している模様が取り上げられているのを見ました。
ご存じの方は、”懐かしい話やなぁ~”と思われるかとおもいます。
小学生~中学生時代にバスフィッシングをやっていたので、少し関心を持ってみたので印象に残っていますが、バスボートで流木群を突破する様子などが出ていて、当時はバスボートなんて知らなかったので、”なんちゅうデカくてパワーのあるボートなんや!”と驚いたことを覚えています。
しかし、この頃には既に田辺さんなどもBASSMASTERのトーナメントに参戦していたことを考えると、先駆者の皆さんのご苦闘とチャレンジ精神には頭が下がるばかりです。
因みに、BASSMASTERのプロトーナメントで、外国籍の選手が優勝したのは、田辺哲男さんが初めてだそうです。
FLWシリーズでのフカシン A.O.Y.は衝撃だった
深江真一選手を皆さんご存じでしょうか?
私の世代のバサーの方は知らない方は居ないかと思います、最近バス釣りをはじめられた方はご存じでない方もおられるかと思います。
私が社会人になってバス釣りを再開した頃では、日本国内のJBプロシリーズのTOPカテゴリーで活躍されており、2001年にリリースされた深江さん監修モデルのロッド【TAPER DESIGN Fuka-Shin Shake】は飛びついて購入し、当時の亀山ダムや高滝湖でバスをキャッチしたことを思い出します。
その後、国内のトーナメントにて安定した上位成績を残され、2003年(もう、今から20年も前になるんですね)には当時のJBTOPカテゴリーであった”ワールドシリーズ”で年間優勝、更に同年でバサクラ(バサーオールスタークラシック)でも優勝し、2004年にアメリカのバスプロツアーであるFLWに参戦されました。
ここで、今年の藤田京弥選手のように最初から好成績をあげ、なんとルーキーYEARにしてA.O.Y.を獲得するという快挙を成し遂げられました。
当時、ケロッグ・コーンフレークのパッケージに深江さんの写真が使われて、改めてアメリカにおけるバストーナメントの影響力の大きさを実感しました。
その後もアメリカの地でバストーナメントを続けられており、2018年にはB.A.S.S.に参加されたり、2019年にはFLWに戻られたりという感じのようです。
【TAPER DESIGN Fuka-Shin Shake】というフルソリッドのフィネスロッドをプロデュースされるだけあり、日本国内のトーナメント実績としてはフィネスの達人というイメージでしたが、そのスタイルがアメリカでも通用するということに衝撃を受けました。
日本でも人気の高い”モリゾー”さんが渡米
更に、日本国内のバサーにインパクトのあったイベントとしては、日本のバストーナメントで人気の高かった清水盛三さんがB.A.S.S.のElliteシリーズに参戦されました。
2001年にB.A.S.S.のWESTERNオープン参戦にてElliteシリーズへの昇格権を獲得し、2002年からElliteシリーズに参戦。
元々メディアへの露出度が高く、人気が高いアングラーさんだっただけに注目度も高く、またルアーメーカーとしても人気の高いエバーグリーンのプロアングラーということもあり、日本のバスフィッシング雑誌やメディアでもその活躍が紹介されていました。
そして、2006年のケンタッキーレイク戦で、見事に優勝。
得意の巻き物、クランクベイトが優勝のウィニングルアーとなったのは印象に残っていますし、”ワイルドハンチ”が改めて釣れるルアーとして認識された瞬間かと思います。
その後もツアー参戦を続け、17年続けたタイミングの2018年にて、Elliteシリーズ引退を表明して帰国されています。
最近ではYouTubeでも活躍されていますが、清水さんのカリスマ性は明らかに日本でのバスフィッシングの人気を牽引してくれたと思っています。
新生バスプロツアー “MLF” の人気は如何に?
さて、ここまで歴史のあるB.A.S.S.からFLWなどのバスプロツアーにまつわる日本人選手の話しをピックアップしてきましたが、数年前にアメリカのバストーナメントに大きな変化がありました。
こちらのブログでも、一時まめに取り上げていましたが、プロスポーツとしてのバスフィッシングの改善を目的にMLF(MAJOR LEAGUE FISHING)が発足しました。
KVDこと”ケヴィン・ヴァン・ダム”などB.A.S.S.のTOPプロをはじめ、日本人選手では大森選手や深江選手が大挙して移籍し、発足当初は私も注目していましたし、それなりに盛り上がりを見せていたかと思います。
MLFの発足当時は、B.A.S.S.のTOPプロがあまりに沢山抜けたことで、B.A.S.S.側のトーナメントの人気に陰りができるのでは?と心配される声も聞きました。
このMLFのレギュレーションは、B.A.S.S.やMLFなどの従来のトーナメントとレギュレーション(ルール)が大きく異なるところが特徴で、その違いとはバストーナメントの特徴であるウェイイン(持ち込み)匹数の制限(バッグリミット)が無いというところです。
このレギュレーションが取り入れられた経緯などは、過去に見たことがあるのですが、詳細は忘れてしまいましたが、バッグリミットが無いことでバスをキープする必要が無く、バスに優しいという理由だったような気がします。
確かに、日本でもJBやNBCの大会では、バスの保護の為にバッグリミット数が5匹から3匹に引き下げられるなどのルール変更がありましたし、バスを守るべき資源・資産として考えるなら必要な対策だったのかもしれません。
しかし、個人的には、このバッグリミット廃止が試合を面白く無くさせてしまったのではないかと思っています。
実際、トーナメントに参戦していた身で思うのですが、1匹のキッカーフィッシュは10匹のリミットギリギリの魚の価値にも勝るものがあると思います。
キーパーは釣れるけど、上位入賞を決定付けるキッカーが入らず、リミットは揃えたものの平凡な成績で終わることはよくあることで、数は釣れなくても、1匹のキッカーフィッシュを探して釣ることの面白さがトーナメントの醍醐味だと思います。
この醍醐味を無くしてしまったことで、大会としての見どころが無くなってしまったように感じます。
これはあくまでも個人的な意見なので、反対意見があって当然だと思いますが、変わらぬレギュレーションで歴史を紡いでいるB.A.S.S.のトーナメントに日本人選手が多く参加し、そして盛り上がりを見せているのは、同じように感じる方が多いからではないか?と思ったりします。
※単に、MLFのBass Pro Tourへのエントリーのハードルが高いだけかもしれず、わかっていないだけであれば済みません。
なお、MLFのTOPカテゴリーである、BPT(Bass Pro Tour)ですが、大会日程がめちゃくちゃ過酷です。
予選から決勝まで日数も多いですし、予選の仕組みも複雑だったり、トーナメントフィールが試合中で変わっていくなど、参加する選手側への負担も厳し過ぎるのでは?と感じます。
2023年 USAバストーナメント まとめ
最後に、お時間があれば見て頂きたいのが、2022年のバスマスタークラシックにおける青木選手と伊藤選手への密着動画です。
改めてみると、バスフィッシングの本場、アメリカにおけるバストーナメントのステータスの高さにも驚きます。
動画中でも、試合開始前日などに、参加選手への意気込みについてインタビューするシーンが出てきます。
皆さん、子供の頃から『バスマスタークラシックで優勝するのが夢』と、エントリーしている各選手が口にする辺り、そりゃアメリカのバストーナメントのレベルが高くなるわな、と納得してしまいます。
1時間以上ある動画ですので、お時間のある時に見て頂くことをおススメ致します。
動画中で、観戦に来ている藤田京弥選手が登場します。
まさか、この1年後に、自分がBASSMASTERのEllteシリーズで2位に入賞するとは思っていなかったかと思いますが、先駆者が積み上げてきた歴史を更に更新していってもらいたいと思います。
田辺さんや並木さんのバスマスタークラシックへの”出場”という、当時の日本からすると快挙から、長年アメリカで頑張ってきた大森さんのバスマスタークラシックでの優勝。
清水盛三さんなどもElliteシリーズで優勝されていますし、確実に結果がつながってきていると感じます。
そして、2023年のバスマスタークラシックが今週、3月24日~26日です!
伊藤巧さん、キムケンさんがクオリファイしているだけに、結果が楽しみです!
Taku Itoこと、伊藤巧さんのアメリカでの人気は相当なものがありますね。
明るくてファンへのサービス精神も旺盛ですし、大会での司会者とのコミュニケーションも上手!
結果をこのまま残されれば本場アメリカでの人気は不動のものになると思います。