こんにちは!
いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
少し前にアメリカのバストーナメントにおける日本人選手の活躍をピックアップしたところですが、感動も冷めやらぬ中、またまたやってくれました。
優勝という派手な結果ではありませんが、またまた伊藤選手がB.A.S.S. Elliteシリーズにてシングルフィニッシュです。
おまけに、優勝は最終日に大マクリが発生して、BASSトーナメント史上、ワンデイでの歴代第3位のウェイトが飛び出しています。
では、わかる範囲でTOPICをピックアップしてみたいと思いますので、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
初日はパトリック・ウォルターズの独壇場
Elliteシリーズの第5戦のトーナメントウォーターはテキサス州のレイク・フォーク。
古くから有名なトーナメントフィールドで、ハイウェイトが多く出ていることでも有名な湖のようです。
この初日を支配したのは、パトリック・ウォルターズ選手で、2位に2kg近い差をつけて32ポンド14オンスというハイスコアでウェイインしています。
32ポンドと言うと、ざっと13kg!!
琵琶湖なら不可能な数値では無いかもしれませんが、アメリカのTOPカテゴリーの選手がプラクティスから叩いたフィールドから出たとなると、湖自身のポテンシャルの高さが伺えます。
そして気になる日本人選手の初日の成績ですが、キムケンさんが18位と良い位置でスタート。
前戦で好調だった伊藤選手は大きく出遅れて73位。
宮崎友輔選手は86位。
この時点では厳しい感じの強い伊藤選手ですが、実は次の日にまたやってくれることになることは、この時点では誰もわからない話しです。
最終日まで残れば4日間の戦いとなるElliteシリーズですが、ここから伊藤選手の快進撃がスタートするのです。
伊藤選手がDay2で単独TOPウェイト
迎えたDay2
ここでDay3=準決勝へ進出できる50名が決まります。
キムケンさんは初日に良いポジションをキープされていたので期待したのですが、キムケンさんは2日目は大ブレーキで一気に順位を落とし、77位となってしまいセミファイナル進出を逃してしまいました。
残念!!
代わって大活躍だったのが伊藤巧選手。
『Taku Ito』がランキング上位に常に見られる状況で、伊藤選手の底力の凄さを思い知らされているところですが、またも単日TOPウェイトを叩き出してくれました。
33ポンド3オンスという、初日~2日目トータルで見てもTOPウェイトを持ち帰って一気に4位までスーパージャンプアップ。
こんなこと、あるんですね~~
あまりに凄すぎてイメージが湧きませんが、ご本人が一番嬉しかったであろうことは間違い無いですね。
ジャンプアップのきっかけとなったルアーや攻め方などは読み取れませんでしたが、セミファイナル進出どころか、連続シングル確定となる決勝進出が視野に入る中でのDay3を迎えることになりました。
本人もドキドキなんだろうと思いますが、優しいベビーフェイスからは想像できない精神力の持ち主であることが改めて実証されたDay2となっています。
因みに、トーナメントリーダーは初日の大きなアドバンテージを活かしきれずにパトリック・ウォルターズが3位まで後退。
代わって上がってきたのが、ブランドン・カード選手でした。
2kg近いウェイトがひっくり返されるのですから、日々釣りきるつもりで臨まないと翌日は無いという感じですね。
ウェイトを伸ばしきれずも、伊藤選手ファイナル進出
さて、緊張のDay3です。
この日の上位10名が最終日の決勝に進出できる訳ですから、生き残ればほぼシングル入賞は確実。
伊藤選手の連続シングル入賞の為には絶対に譲れないDay2です。
この日、伊藤選手は18ポンド7オンスという、10kg近いウェイトを持ち帰ってくれましたが、全体的にハイウェイトが出るフィールドだけに順位を上げることはできず、逆に少し順位を落として7位でのフィニッシュ。
とは言え、これで決勝進出を決めた訳ですから、素晴らしいの一言ですね。
連戦ファイナル進出というのは、アメリカのTOPトーナメンターでもなかなか簡単にできることではありません。
他の選手の状況としては、Day2リーダーのブランドン・カード選手が好調を維持して首位をキープのまま決勝にコマを進めています。
最終日は、もう一度、伊藤選手が大爆発しての大逆転優勝が楽しみとなりました。
伊藤選手がDay2で単独TOPウェイト
ありきたりの表現にはなりますが、運命の最終日。
この厳しい試合を4日も続けてやるとは、改めて各選手のタフさに脱帽です。
マスターズの2日間の試合でもヒーヒー言っていた自分が情けない・・・
でも、トーナメントトレイルは体力的に厳しいものです。
しかも、それがアメリカ全土を又にかけたTOPトレイルとなると想像できないですね。
めちゃくちゃしんどいと思います。
そんな精神力のぶつかり合いとなる最終日は勝ち残った10名の選手で優勝争いが行われました。
ここで事件が勃発です。
予選を5位で決勝に進んだリー・リプセイ選手が驚愕の42ポンド3オンスをウェイイン。
40ポンドで約18kgな訳ですから、どのくらいハイウェイトかがわかって頂けるかと思います。
しかも、叩かれ続けたフィールドでの最終日のウェイトですからね!!
リー・リプセイ選手は、スイムベイトからメガバスのミノー、更にはソルト向けのトップウォータープラグなど非常に幅の広いルアーをローテさせて、このハイウェイトを捻りだしたようです。
圧巻の4人抜きでの優勝となっています。
そして、期待の伊藤選手ですが最終日での爆発はならず。
予選順位を落とすことも上げることもなく、7位でフィニッシュとなっています。
昨年度のシーズンも年間成績も非常に良かった訳ですが、今年もA.O.Y.も楽しみになってきました。
<出展:bassmaster.com>
BASSMASTER Elliteシリーズ 第5戦 まとめ
と言うことで、またも伊藤選手が大活躍となった第5戦でした。
なんか、ここ最近の伊藤選手は上位入賞が固定席になってきている感を覚える安定度合いですね。
これは、日本のフィネスがアメリカで通用する云々の次元ではない実力の証明かと思います。
フィネスは居るのがわかっている魚には効果的ですが、そもそも広大なフィールドから魚を探し出す力が問われるのがアメリカのトーナメントなので、釣技だけのレベルの話しではありませんね。
最後に、上位入賞者のルアーについて見ておきたいと思います。
結構日本のメーカーのルアーが浸透していて驚きます。
優勝のリー・リプセイ選手はハードルアー押しという感じ。
『6th Sense』のクランクベイトに、へドンのスーパースプーク!
<出展:bassmaster.com>
渋すぎる!!
『3:16 Lure Company』のスイムベイトは、パトリックウォルターズも使用していますので、アメリカでは注目のルアーというところでしょうか?
そして、伊藤選手はアノスト5インチのジグヘッドワッキーに、ノリーズのスモラバ+青木大介さんの『DSTYLE ヴェローラシャッド』がトレーラー
そして名品『ノリーズ ショットオーバー2』ですね。
<出展:bassmaster.com>
優勝のリプセイ選手もクランクを使っていたようなので、ヌメヌメ系のクランクは効果大だったのかもですね。
春先にクランクと言う選択肢が自分の中に無いので少し斬新でした。