U.S.A.バストーナメント

【USAバストーナメント】BASSMASTER Elite 第7戦 上位入賞者のルアーチェック

皆さん、こんにちは!こんばんわ!

いつもこちらのブログを読んでいただきありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。

さて、今回は、先週に開催されたBASSMASTER Eliteシリーズにて伊藤巧さんが優勝されていますが、その試合の上位入賞者のルアーを簡単にチェックしておきたいと思います。

優勝した伊藤巧さんのルアーはもちろん気になるところですが、他の上位入賞選手のルアーも見ると、試合でのメインパターンが見えてくる感じです。

また、大会の会場となったスミス・レイクの特長なども交えつつ書いてみたいと思いますので、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。

スミス・レイクは日本のリザーバーのようなクリアレイク

さて、上位入賞プロの釣り方を見るに当たり、フィールドの特長を知っておくと、更に”なぜそのルアーなのか?”がわかりやすいと思います。

スミス・レイクはアラバマ州にある巨大なリザーバーで、それなりに水深もあり水質もクリアな状態のようです。

そして、試合の対象となるバスは、数的に棲息数が多いのはスポッテッドバス。

一般的にラージマウスバスよりも小型なバスになり、大会のレギュレーションにおけるキーパーサイズも12インチになっていますので、センチ表示にすると30cmがキーパーということになります。

日本だと25cmがキーパーサイズの大会が多いかと思いますが、日本でも過去には琵琶湖や霞ヶ浦などで開催される試合のキーパーが30cmという時もありました。

アメリカでは、スモールマウスバスなどはキーパーが15インチ(37.5cm)というフィールドもありますし、ラージマウスバスで14インチ(35cm)というフィールドもあります。

やはり、総じて日本よりもキーパーサイズは大き目になっていますね。

話しをスミス・レイクに戻すと、スポッテッドバスが多いと言いつつラージマウスバスも棲息するフィールドなので、数が釣りやすいスポッツをメインにするか?サイズ重視でラージを狙うかは戦略の分かれ目になるところかと思います。

また、フィールド特性として、水質がクリアで水深のあるポイントが多いということで、日本のリザーバーが得意な選手は戦いやすい面もあるようです。

ちなみに、伊藤巧さんは、過去にBASSMASTERのオープンに出場していた時に、スミス・レイクで試合をしており、フィールドのイメージを『亀山ダムに似ている』と表現しています。

亀山ダムは水質が濁っている状態が多いフィールドですが、それでもリザーバーなだけに季節によってはかなりクリアになるフィールドで、当然水深も深いので、ある程度深いレンジを釣るスタイルが似ているところかと思います。

今回の試合では、さすがにライブスコープを駆使した試合展開になったようです。

以上が、スミス・レイクのフィールドの特長となります。

上位入賞者の多くがシャッド系ワームのJHでのスイミング

では、上位入賞者のルアーをチェックしてみたいと思いますが、伊藤巧さんがひとり少し違ったルアーになっているので、伊藤さん以外の選手のルアーをまとめて見てみます。

まず、一番目を引く共通点は、シャッドシェイプのワームにジグヘッドのセット。

ワームは各選手がいろいろなワームを使っていますが、いわゆる”ミドスト”で釣っている感じかと思われます。

また、ジグヘッドのスイミングの釣りでも、8位の”JT トムキンズ”選手は、”5インチヤマセンコー”のジグヘッドワッキーを使用。

Photo:BASSMASTER

”JT トムキンズ”選手はボートドックなどをラバージグなどで撃つ釣りだったようなので、ラバージグでは食わないドックの下の中層にサスペンドしているスポッツをジグヘッドワッキーで食わせる感じだったようです。

その他、共通しているルアー・リグとしては、ロングワーム&ロングリーダーのダウンショットリグ。

Photo:BASSMASTER
Photo:BASSMASTER

日本でよく見る軽量のダウンショットではなく、まさにヘビーウェイトのドロップショットリグという感じですね。

シンカーのウェイトの大きさからして、それなりに深い水深を狙う釣りかと思われます。

また、ボートドックを撃つ釣りでラバージグを使っていたのではなく、ディープの単独個体をラバージグで釣っていたのが7位入賞の”テイラー・ウィリアム”選手。

Photo:BASSMASTER

これ一本でシングル入賞を果たしたようです。

と言うことで、複雑なショアラインを持ち、ウッドカバーなどもあるフィールドのスミス・レイクですが、上位入賞者は総じて水深のあるエリアで魚を釣っていたというのが今大会のパターンかと思います。

伊藤巧さんはジャパンオリジナルで釣り勝った!

では、優勝の伊藤巧さんのリグをチェックしてみましょう。

まず、一番特徴的なのは、他の多くの選手が使っていたシャッド系ワームのジグヘッドを使っていないこと。

ワーム系のリグとしては、ひとつは【ノリーズ フリップギル】を使ったネコリグ。

スイミングさせながら使ったのでは?と思いますが、ジグヘッドのミドストではありませんでした。

そして、日本で大人気の【O.S.P. サイコロラバー】を使ったダウンショットリグ。

こちらは、琵琶湖のディープなどで使われているシーンをYouTubeなどでよくみますが、これでボトム~中層?の釣りというところでしょうか。

そして、ハードルアーもひとつ。

ノリーズの”ラッピングミノー”というルアーで、ハードルアーと言いつつ、ヘッドは金属ですが、ボディは発砲素材のルアーのようで、テールにはスウィッシャーのようなペラが付いていて、表層~中層を狙う為のルアーのようです。

上の写真ではルアーが少し見えにくいのですが、こんなルアーです。

リアフックがシングルフックというのも面白いですね。

そういえば、ティムコさんでも似たようなハードルアーがあったな~

私は使ったことが無いのですが、確かに中層でベイトを追っているバスには効きそうなルアーですね!

以上が、伊藤巧さんのウィニングルアーのチェックでした。

BASSMASTER Elite 第7戦 Top Lure チェック まとめ

と言うことで、さすがに伊藤さんはノリーズのルアー多めという状態ですが、それはバスフィッシング本場のアメリカでノリーズのルアーが通用しているということの証明でもあります。

アメリカンルアーも見た目のラフさに騙されてはいけない漁獲力がありますが、日本のメーカーのルアーも今やアメリカ製のルアーに負けぬ性能があるというのは間違いありません。

それと、試合模様について、伊藤巧さんのX(旧twitter)で試合中の状況の話しが投稿されており、激しい暴風と豪雨に襲われた後、一気にフィールドの状況が変わり、ライブスコープに映し出された映像がデカバスだらけになったとのことです。

伊藤さんと言えば、2021年のセントローレンス・リバー戦(ニューヨーク州)で優勝した時に『スモールマウスディズニーランド』という言葉を流行らせたのですが、今回はスポッテッドバスのディズニーランドを見つけたと表彰台でのインタビューで答えています。

とうとうスモールマウスバスだけでなく、スポッツも味方に付けたということですね(笑)

そして、8月に開催される第8戦と第9戦はどちらもスモールマウス戦。

大いに期待が持てます。

そして、スモールマウス戦が得意なのは伊藤巧さんだけでなく、昨年は藤田京弥さんがレイク・シャンプレイン(ニューヨーク州)で優勝しています。

残り2戦も目が離せません!

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