こんにちは!
いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
さて、先日、藤田プロのセンセーショナルなEliteシリーズ初戦優勝の記事をアップしていますが、そのタイミングで記載できなかった上位入賞者のルアーについて、BASSMASTERのサイトにて情報が掲載されましたので、サラっとチェックしておきたいと思います。
各選手がどんなルアーを使っているか?を見れば、おおよそどんな釣りを展開したのかが見えてきますので、ルアーチェックは面白いと個人的には思っています。
では、短い記事になりますが、情入賞者のルアーを検証してみますので、関心を持って頂けた方はお時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
まずは下位から 9位、10位は似たルアー
9位は有名選手の”ジョーダン・リー”選手
非常に地味ですが、重めのジグヘッドにピンテールのシャッド系ワームを使われていたようです。
ワームは2色とも【バークレー パワーベイト マックスセント フラットノーズミノー】と言うことです。
マックスセントシリーズはフィッシングショーでも現物を見ましたが、ソフトなスポンジボディにフォーミュラー(集魚剤)が浸み込んでいるので、食わせの面では非常に強力なワームだと思います。
10位の”アレックス・ウェスレル”選手もシャッドライクなワームにジグヘッドのセットがメインリグです。
ジグヘッドの目玉に拘り(秘訣?)があるのか?ベイトフィッシュを意識させるアイ(目玉)のあるジグヘッドを利用しています。
いずれにしても、二人ともかなり大きな(重め)ジグヘッドを使っているという感じがしますね。
と言うことは、それなりに水深のあるフラットを狙っていたのかな?と想像します。
7位&8位は偶然か?どちらもロングミノー
続いて、8位の選手は”クーパー・ギャラント”選手
使っていたのはシマノのサスペンドミノーのようです。
【シマノ ワールドミノー 95SP】
シマノさんの最近のハードルアー搭載機能の売りである”フラッシュブースト”と、ウロコのように見える”スケールゴースト”を搭載したロングミノー、いやジャークベイトですね。
10位の”アレックス・ウェスレル”選手もシマノのキャップをかぶっていて、アメリカのトーナメントシーンでのシマノの存在感が光りますね。
ジャークベイトタイプの方はベイトタックルですが、ロングビルミノーの方はスピニングタックルにリグられています。
となると、ロングビルミノーの方はドラッギング気味に使って少し深いエリアを狙って釣っていたのかな?という気がします。
7位の”クリス・ジョンストン”選手は、ロングビルミノーとジグヘッドの両建て。
ミノーについて【Megabass ビジョンワンテン +1】を使用。
先ほどのシマノのルアーもそうですが、アメリカのトップカテゴリーで日本製のルアーが多く使われていることに改めて驚かされます。
ジグヘッドの方は、ワームは製品名が不明ですが、あまり見たことのないワームですね。
ただ、ジグヘッドは3/32oz(約2.6g)を使用しているので、ミノーも含めて少し浅いエリアで釣りをしていたように思えます。
6位 ルーク・パルマ―はテキサスリグも絡めた戦略
6位に入った”ルーク・パルマー”選手は、他の選手同様にスピニングタックルでのジグヘッドリグも使いつつ、バルキーワームを使用したテキサスリグも交えたリグになっています。
ジグヘッドの2つはセットしているジグヘッドの重さがかなり違うので、狙う水深の違いで使い分けていたように見えます。
【YUM ソナーミノー】をセットしていたジグヘッドは1/4(7g)~3/8oz(10g)ということでかなり重めのジグヘッドになります。
小さめのシャッド系ワームをセットしているのは3/16oz(5g)のジグヘッドになります。
個人的にはこれでも十分重い部類に入るイメージですが(^^;
そして、テキサスリグですが、こちらは1/4oz(7g)のシンカーということで、逆にテキサスリグとしてはライトテキサスの部類に入るくらい軽いかと思います。
魚を釣っているシーンの写真があるのですが、こちらはベイトタックルを持たれています。
ジグヘッド系はスピニングタックルなはずなので、このシーンはテキサスリグでのヒットシーンかと思いますが、明らかにオープンウォーターです。
と言うことは、ディープのボトムで何らかのストラクチャーがあり、ジグヘッドでは攻め切れない状況で、スナッグレス性の高いテキサスリグを投入していたのかも?と思って見てしまいますね。
いずれにしても、少し他の選手と狙い目が違っていたのではないか、という気がします。
5位 ベン・ミリケンはシャッドとジグヘッド
続いて、5位の”ベン・ミリケン”選手ですが、こちらはハードルアーのシャッドと、ワームをセットしたジグヘッドリグです。
シャッドは明らかにショートリップなので、狙っていたエリアは水深の浅いエリアになるかと思います。
ただ、画像をよくみると特徴的なチューニングがされているところが確認できます。
まず、ルアー本体とフックの連結はスプリットリングではなく、PEラインのようなものを使って繋いでいます。
このPEライン結束は、シーバス釣りにおいてバラし防止策として試したことがあります。
魚がジャンプしたり暴れた時にルアーが回転しても、PEラインがネジレてくれることでフックオフを大幅に減らすことができるので、手間はかかりますがハードルアー使用時にはおススメのチューニングです。
それと、もっと特徴的なのは、3本のトリプルフックがセットされている中で、一番ヘッド寄りのフックは、フック自身に糸オモリのようなものを巻き付けており、シンキングにして使っていたことが伺えます。
また、ジグヘッドの方ですが、ここまでチェックしてきた選手との違いはジグヘッドのウェイトがかなり軽いことです。
1/16oz(1.8g)のヘッドを使っていたようですので、これを見ても他の選手よりは浅いエリアで釣りをされていたことが想定されます。
改めて4日間の成績をチェックしてみると、3日目のセミファイナルでは”ベン・ミルケン”選手はMAXウェイトを叩き出しています。
3日目は上位選手が軒並みスコアを落としている日でもあるので、やはり”ベン・ミルケン”選手は少し他の選手と狙いや戦略が違っていたのではないかと思います。
4位 ロバート・ジーは1つのリグでやり通した感じ!
4位に入ったのは”ロバート・ジー”選手ですが、この選手の紹介リグはひとつだけ。
まぁ、トッププロなので全てをオープンにされているかどうかがわからない部分もありますが、実際に紹介されているのは1つのリグのみ。
ただし、タックル解説を読んでみると、”風や水深によってジグヘッドのウェイトを使い分けた”と書かれています。
ジグヘッドは1/8oz(3.5g)と1/2oz(14g)を使い分けたとか。
ジグヘッドで1/2ozって、ちょっとあまり聞かないウェイトだなと思いますが、アメリカでは普通なのかもしれません。
個人的にはこのくらい重いリグが必要ならヘビダンかな?とも思いますが、ナチュラルなボトストがしたいのであれば、ジグヘッドが有利(やりやすい)かもしれませんね。
それと、もう一つ気になったのは、使われているワームです。
テールが二股に分かれているワームはいろいろありますが、ボディの横にフィン(羽根)が付いているワームはあまり見ないかと思います。
このワームは【クロック・オ・ゲーター スライドシャッド】というワームだそうです。
調べるとすぐに出てくることと、ワーム以外にもハードルアーをいくつか出されているので、アメリカではメジャーなルアーメーカーなのかもしれません。
3位 逆転を許してしまった パット・スクラッパー
3位は、先日の大会の記事でも書いた通り、セミファイナルまでTOPを走りながら、最終日の決勝ラウンドでスコアを崩してランクダウンしてしまった”パット・スクラッパー”選手になります。
面白いのが、タックル紹介の写真ですが、明らかにルアーを隠しています(笑)
ワームのヘッド部だけが見えていますが、ボディのほとんどを手で握って隠していますね。
写真のコメントから1/4oz(7g)のジグヘッドであることはわかりますが、ワームのサイズ感もよくわかりません。
手で隠している部分には見られたくない(見せられない)ギミックを施しているということなんでしょうね。
こうやって隠されると知りたくなるのが人間の心理ですね(^^
2位はトップアングラー パトリック・ウォルターズ
2位は決勝ラウンドでマクって一気に2位までランクアップした”パトリック・ウォルターズ”選手になります。
紹介タックルは2本ともスピニングタックル。
ダイワのロゴがシャツに載っているので、ロッドはダイワ製を使っているかもしれません。リールはハンドルノブからもダイワ製であることが見てとれます。
”パトリック・ウォルターズ”選手で特徴的なのは、上位選手の中で唯一、”ネコリグ”を使っているところです。
もちろん、シャッド系ワームのジグヘッドも使われていますが、ルアーローテーションとしてシャッド系ワームのチェンジではなく、そこにネコリグのスイミングを交えてきたことがうかがえます。
ワームはどちらもZOOM社のワームで、シャッド系ワームは【ZOOM スーパーフルーク】
ネコリグはスワンプクローラーですが、”マグナム”サイズを使っています。
ネイルシンカーは3/32ozなので、2.7gというところ。
それなりの水深を狙っていたことがわかりますね。
以上が2位までの選手のタックル・リグチェックでした。
勝者 藤田選手のタックル・メソッドチェック
では、最後に優勝者の藤田プロのタックルをチェックしてみたいと思います。
ちなみに、藤田さんのメインメソッドは”ミドスト”だったようです。
釣りをしているシーンの動画をご覧になられたい方は、こちらのサイトにて公開されていますので一度見てみてください。
※BASSMASTERの公式掲載動画です
動画を見ると、完全にロッド操作がミドストです!
そして、具体的に使っていたリグがこちら。
う~~ん、日本人には見慣れたルアーが付いていますね。
一つは【ジャッカル リボルテージ ドリフトフライ】に3/16oz(約5g)のジグヘッドがセットされています。
このワームはリアルフィッシュのようなフラッシングのある塗装がされているので、ミドストには最適のワームですし、藤田プロ自身のプロデュースルアーなので使いどころのキモは完全に押さえているというところかと思います。
そして、もうひとつのルアーもテールを見ればわかりますね。
琵琶湖などでも超実績のある、皆さんお馴染みの【デプス Deps サカマタシャッド】
ドリフトフライに比べるとかなりサイズが大きいワームになります。
使用しているジグヘッドのウェイトはドリフトフライと同じ3/16oz(5g)なので、シルエットの違いで使い分け、釣り分けをしていた感じですね。
どのくらいの水深のエリアを狙っていたのかは具体的にはわかりませんが、5gのジグヘッドを使ってミドストとなると、5mくらいの水深はあるエリアなのではないか?というイメージです。
BASSMASTER Elite 第1戦 上位入賞者タックルチェック まとめ
と言うことで、10位から優勝者まで全てのタックルをチェックしてみました。
いつもは試合の模様の一部で記事にしているので、ここまで詳しく書いたことが無いのですが、改めて詳しく見ていくと、各選手がどんな釣りを展開したのかがボヤっとですが見えてくるのが面白いですね。
そして、先にも書きましたが、これだけ世界中でいろんなルアーメーカーがある中で、しかも本場アメリカで、日本メーカーのルアーやタックルがかなりの確率で使われているということも驚きに値します。
まぁ、そんな日本から乗り込んだ選手が優勝している訳でもありますし、日本のバスフィッシングのレベルが本場アメリカで通用するレベルに来ているということかと思いますが、それはかなり誇らしいことだと思います。
日本のバスフィッシングにおいては、ここ最近はフィネス化・シシィ化が進んでおり、エサ釣り?と思ってしまうようなルアーが多いように感じますが、場合によってはそんなルアーがアメリカで取り入れられる日が来るのかもしれません。
村田基さんに言わせると『そんなことはあり得ない!』と言われそうですが!
以上、追加記事としてのBassmaster Eliteシリーズのタックルチェックでした。