釣りTips

【真のラインの強さ分析】フロロカーボンとナイロンライン

こんにちは!

いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。

NABRA Chase Fishing GONTAです。

今週も週末朝練バスフィッシングを計画していたのですが、関西も梅雨入りしており、朝練のタイミングでの降雨状況が厳しかったので、今週は断念をしました。

小雨くらいなら魚の活性も上がって良いかな?と思っていたのですが、そのレヴェルではありませんでした。

ということで、今回は実釣レポート以外のネタの記事となります。

最近、YouTube関連のネタが多いのですが、今回もYouTubeを見ていて思い出したことがあり記事にしてみたいと思います。

過去にライトゲーム用のラインを使ってライン特性を記事にしたことがあるのですが、その内容はラインの強度と太さの関係性についてでした。

そもそも、その当時に記事を書こうと思った理由は、スピニングリールにおいてスペックに記載されている糸巻き量が、記載通り巻けないことがあって、メーカーによる太さの違いなどを調べた為でした。

意外と意識されていないラインの太さについて。

そして、最もメジャーと思われるフロロカーボンラインの特性と絡めて記事にしたいと思います。

ご存じの方は良いのですが、もしご存じでない方にとっては重要な情報かと思います。

では、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。

実はナイロンラインの方が強いという事実

まず最初に、モノフィラメント系のラインと言えばナイロンラインとフロロカーボンライン、そしてエステルラインになります。

エステルラインは用途などが少し特殊(アジング用くらいでしか使う人が居ない)ので別扱いとして、ナイロンラインとフロロカーボンラインの印象・認識については、みなさんはどう見ておられますでしょうか?

何かに接触させることなく、真っすぐにして引っ張った場合の破断強度はポンド表示として明示されていますので、ナイロンラインの5lbと、フロロカーボンラインの5lbは同じ破断強度ということになります。

一般的に良く言われるのは、『フロロカーボンラインの方が根ズレ強度に優れている』ということなので、ブッシュなり岩なりの障害物を意識した釣りをする場合はフロロカーボンラインの方が優位性がある、と言う感じですよね。

実際、バスフィッシングシーンを見てみると、スピニングタックルでもベイトタックルでも、最近はナイロンラインを使っているという話しはあまり聞きませんね。

雑誌やTVで紹介されている情報がこうなっているので、何かとストラクチャーを狙うことが多いバスフィッシングにおいては、圧倒的にフロロカーボンラインを使っておられる方が多いのではないでしょうか?

もちろん、私もその部類です。

ここからが本題ですが、果たしてこの認識は真実なのでしょうか?

過去にも、ライトゲーム用のラインをテーマにして、ラインの強度に関する記事を書いているのですが、実は同じ強度(ポンド数)であれば、ナイロンラインの方が細いのです。

細かい数値はメーカーさんによって異なってきますが、例えば同じメーカーさんの製品であれば、同じ強度(ポンド数)であれば100%ナイロンラインの方が細いのです。

私がバスフィッシングを始めた頃には、ナイロンラインしか市場に出回っていなかったので、ルアー用として売られていたトライリーンのナイロンの蛍光イエローのラインなどを使っていましたが、最近では圧倒的にフロロカーボンラインのユーザーが多いのではないでしょうか?

繰り返しになりますが、各メーカーさんはフロロカーボンラインの強さを前面に出してPRされるので、使い手たる我々は、少しでも強くて使いやすいラインが欲しいので、自ずとフロロカーボンライン信者に誘導されるのです。

しかし、同じポンド数であればナイロンラインの方が細いということは、同じ太さならナイロンラインの方が強いということになります。

ラインの素材の特性上、フロロカーボンラインの方が破断強度は弱いのです。

更に付け加えると、村田基さんの意見では、フロロカーボンラインは傷が付くとそこからササクレが広がり、一気にライン強度が落ちるが、ナイロンラインは完全に単一素材構造なので傷が付いて削れた分だけ強度が落ちるので、岩やコンクリート、金属などの障害物に擦れるシーンが多い場合は、ナイロンラインの方が残存強度を維持し易いということです。

『根ズレ対策には圧倒的にフロロカーボンラインが有利』という常識とかなり違いますよね?

何を信じるか?による部分ではありますが、実際に釣りをしている人の意見はそれなりに説得力があるのは事実ですね。

また、ここで間違えてはいけない点として、細くて強い方が何でも良いという訳ではありません。強さ以外の特性というのがあるのがライン(釣り糸)になります。

メリット/デメリットを踏まえた使い分けはこの後で記載しますが、フロロカーボンラインがナイロンラインよりも上位機種でなので、何が何でもフロロカーボンラインの方が良いラインであるということではない、と言う点について書かせていただきました。

常識と思われていたことが、何が何でも決して正しく無いという事実についてここで再度ご確認頂ければと思います。

最後に、スプールに巻いた時の話しですが、最近ではシャロースプールのスピニングリールが増えており、3lbが100mとか4lbが100mなどのラインキャパが標準になってきている感じですね。

いちいち下巻きをしなくても良いのはメリットなのですが、リールの規格に記載のラインが巻けると思っていたのに巻けない!という事象に困っています。

下巻きがあれば、それを減らせば対応できるのですが、元々のスプールが浅溝なので、思ったラインが巻けないと対処の方法が無くなってしまいます。

ここで問題になるのが、ライン自身の太さ(線径)になります。

メーカーがラインキャパを決めた時に使ったラインよりも線径が太いラインを巻いてしまった場合、当然、規格に記載の長さのラインは巻けなくなってしまいます。

200m巻こうと思っていたところが180mでも大きな問題にはなりませんが、100m巻こうと思っていて80mくらしか巻けないと結構困りますよね?

ルアーの結び替えでもラインは減りますし、釣りの途中でライントラブルでも出ようものなら実釣に影響が出るくらいに少なくなってしまうこともあり得ます。

こういう事を意識して、リールメーカーさんも規格作成に利用した線径ベースで糸巻き量を記載して頂ければユーザーの方で判断し易いのですがね。


伸びることが感度に与える真の影響は何か?

さて、強さ以外の観点で、ナイロンラインとフロロカーボンラインの違いとして注目される点のひとつに『伸び率』があるかと思います。

一般論というか、暗黙の常識として『フロロカーボンラインはナイロンラインよりも伸び率が低いので感度が高い』という認識があると思います。

もちろん、これについても私の認識も一般論の域を脱しないものでした。

何せ、そういう常識としてインプットされていたので疑うこともありませんでした。

また、実際、根掛かりなどした際には、確かにナイロンラインは伸びることを体験しているので、なおのこと疑いませんでした。

しかし、魚が掛かっていない状態でラインが伸びるということは起こりえるでしょうか?

答えはほぼ『NO』ですね。

伸びがゼロとまでは言いませんが、バスフィッシングでワームの釣りなどをしている時の誘いでラインが伸びていることを意識するシーンはありませんね。

止めたり動かしたりを繰り返し続けるレベルでは、ライン素材自身の伸びを気にする必要性はほぼ無いというのが改めて気付かされたポイントです。

また、クランクベイトなどにはナイロンラインが良い(食い込みが良くなってフックアップ率が上がる)というのも、改めて考えれば微妙です。

魚がルアーを咥えて反転する瞬間に、一体どのくらいラインが伸びてバイトを弾かないようにフォローしてくれているのでしょうか?

一瞬のバイトシーンのことを考えると結構疑問

ファイトの途中では、ラインの伸びがクッションのようになってバレる(フックオフする)のを回避できるという点は理解できますが、こと食い込みについてはロッドティップのお仕事の方が重要なのでは無いでしょうか?

グラスやカーボンとグラスのコンポジット、また最近では低弾性カーボン素材の利用など、バイトや魚の動きにロッドが追従できるように工夫が凝らされているのは周知の事実です。

ここにラインまで伸びがあるとなると、今度はフックを魚の口に刺すことができないのでは?とさえ心配になってしまいます。

ロッドに追従性を備えるなら、ラインは感度や伸びが無いという特性を踏まえてフロロカーボンラインの方がマッチしているのでは?とさえ考えてしまいます。

もっと言うと、深く潜らせたいクランクベイトなどでは、ライン自身の比重が重くて沈みの速いフロロカーボンラインを使った方がより早くバスが居るであろうプロダクティブゾーンにルアーを送り込むことができるのでは無いでしょうか?

また、ラインの太さに伴う操作性(扱いやすさ)を考えると、20lbを超えてくるとフロロカーボンラインは硬くて限りなく扱いにくくなってしまいます

これがナイロンラインであれば30lbくらいでも結構快適に使えたりしますし、ルアーにラインを結束する際も結び目の締まり具合はナイロンラインに軍配が挙がります。

また、ラインを太くできればラインブレイクに泣かされるシーンも少なくなりますので、これもナイロンラインの大きな優位性になります。

こういう観点で改めて考え直すと、実は結構ナイロンラインで良いシーンも多いことに気付かされます。

以上、強度の次の観点である『伸び率』についての考察でした。

比重というライン特性を意識した使い分け

次に、先ほども少し触れているラインの比重について考えてみたいと思います。

比重についてはナイロンラインよりもフロロカーボンラインの方が重いというのは『常識』ではなく、数値化された『事実(FACT)』です。

なので、フロロカーボンラインを使った方がリグが早く沈むというのも『事実』です。

これは、ディープエリアを狙った釣りをする際にフロロカーボンラインが有利という認識と合致しますが、シャローではどうでしょうか?

ボートなどではシャローエリアで遠投するシーンは少ないかと思いますが、陸っぱりでは多くのシーンで遠投が必要になります。

狙いたいブレイクなどが沖の場合も遠投が必要ですし、広くサーチする為にも遠投は必要です。

遠投した時にラインが早く沈むとどうなるか?

ラインはほぼ全域でボトムを這うことになります。

リグ(ルアー)はラインの方向にしか引っ張られないので、沈んだラインに引っ張られるリグは完全にボトムを這うことになります。

特に障害物の無い砂地などのエリアならこれでも全く問題ないと思いますが、岩が点在していたり、ゴロタ石場などの場合は根掛かり多発の原因になりかねません。

リグの沈み具合はリグにセットするシンカーで調整できるので、根掛かりの多いエリアを狙う場合は少し軽めのリグを使うことで根掛かりを回避できますが、ラインが沈んでしまうとそのコントロールは容易ではありません。

ラインを太くすると沈みが早くなってしまうのでラインを細くすると、今度は魚が掛かった時の強度不足に泣かされるというジレンマ・・・

ここで、フロロカーボンラインに固執せずナイロンラインを使うことで根掛かり回避性も確保できます。

また、ラインが沈みにくいという特性は、フッキング時にも影響があると村田基さんは指摘しています。

ラインが沈んでしまうフロロカーボンラインでは、フッキング時にロッドを立てるようなアワセ方をすると、沈んだラインを持ち上げる方にパワーが食われてしまいフッキングパワーがフックに届きにくくなるという事です。

フロロカーボンラインの場合は、ロッドを自分の体の右か左方向に寝かせたままフッキングするのが一番フッキングパワーが伝わるアワセ方になるということですが、納得です。

あまり意識していなかったのですが、実釣では確かにそのようにしているし、メディアに出ているプロアングラーさんもそうしていますね。

縦方向にフルフッキングしているシーンを見るのは、ピッチングやパンチングなどの近距離戦くらいですね。

この釣りは、ラインが常に縦方向になっているので、真上に引っ張ることで一番パワーが伝わるので理にかなっていますね。

これに対して中層を漂うようになっているナイロンラインの場合は、横でも縦でもそれなりにフッキングパワーが伝わるので、ある意味オールマイティということになります。

最後に、本章の前半部分でも書きましたが、10mを超えるディープを狙うような釣りにおいては、ライトゲームでもヘビキャロやラバージグなどの釣りでも、使い易いラインは早く沈んでくれるフロロカーボンライン一択ということになりますので、まさにライン特性と釣りをするシーンとの整合性を見つつ選ぶことが大事ということになります。


リーダーとして使う時のナイロンラインの優位性

次に、PEラインを使う時に必須とされるリーダーについても書いておきたいと思います。

PEラインは細い原糸を編んで作ってあり、細くて強いのが特徴であり最大のメリットなのですが、その他特徴として圧倒的に張りが無いという点が挙げられます。

これは決してデメリットだけではなく、グラスカバーなどを狙う際に柔軟にリグを奥まで送り込めるというメリットがあるのですが、伸びが少ないことで合わせたショックで切れてしまうことが多いので、ショックリーダーとしてモノフィラメントラインを先端に付けるのが基本となっています。

まぁ、この常識さえ人によって捉え方が違ったりもするのですが、リーダーをセットすればラインとルアーが絡むことを回避できるなどのメリットが多いのは誰もが認める事実かと思います。

ここで問題になるのが『ナイロンとフロロのどちらをリーダーに選ぶか?』という点です。

これまで書いてきた通り、フロロカーボンラインの方が根ズレに強いし強度も優れているという『常識』があるので、ショックリーダーに選ばれるリーダーは圧倒的にフロロカーボンラインが多いと思います。

しかし、同じポンド数表示なら強度は同じなので、フロロカーボンラインの優位性はありません。

しかも、フロロカーボンラインは傷が付くと弱くなる割合が大きいので、交換頻度も高くなるはずです。

フロロカーボンラインの方が水中で光りにくいというメリットはあるので、ルアーの直前部分にセットされるリーダーに向いている気もしますが、濁った水域での釣りやナイトゲームではこれもあまり大きなメリットを生み出す話しにはなり得ません。

一方で、ライン自身が柔らかいという特徴が活きてくる点があります。

それは、リーダー部の結束強度です。

メインラインとリーダーを直接結び合わせる結束方法は結束部のサイズが大きくなるのでロッドのガイド抜けが悪いなどのデメリットが多かったり、結束部が結束時の摩擦で劣化するのでラインの持つ強度を維持できる割合が低くなってしまうので、信頼度と使い易さの観点で人気なのが摩擦系ノットと言われるFGノットなどです。

この摩擦系ノットは書いて時の通りで結び目ではなく、摩擦でメインライン(PEライン)とリーダーをつなぐので、細い編み糸のメインラインがモノフィラメントのリーダーに食い込む必要があります。

この時、素材が固いフロロカーボンラインは食い込みが弱くなりスッポ抜けやすくなってしまうので、素材が柔らかいナイロンラインの方が結束の成功率は高くなるのです。

こういうところでも、フロロカーボンライン神話がありますが、実はナイロンラインで全く問題無いというお話しでした。

真に強いラインの分析 まとめ

と言うことで、一般的に一番使われていると思われるナイロンラインとフロロカーボンラインについて書いてみました。

自分で使っているラインも8割がフロロカーボンラインというところでしょうか。

残りの2割もPEラインの割合がほとんですね。

ただ、これはライトリグがメインになっているという背景も絡んでいるかと思います。

細いライン(3lb以下)になってくると、ナイロンラインは非常に伸びが大きく感じられるようになるので、感度の問題は別なのかもしれませんがフッキングパワーが伝わりにくいという気がするので、アジングやメバリングメインという感じですね。

逆に、16lb以上の場合はもっと積極的にナイロンラインを使っていってもいいのでは?と意識を改めています。

実際、バス用のナイロンラインでも伸び率が低い設計で作られているラインもあったりしますので、ここは掘り下げて研究する価値があるところかと思います。

そして最後になりますが、特筆すべきは『ナイロンラインは安い』と言うことです。

フロロカーボンラインは強いという迷信(もう、こう言ってもいいかと思いますが)がありながら、数回の使用でラインがガイドに擦れることで傷がついて白濁してきます。

こうなってくると、ラインも弱っていそうだし、水中で見えにくいというメリットも出せないので巻き替えが結構頻繁に必要になります。

ナイロンラインは水を吸うのである程度の頻度での巻き替えが必要ですが、要は値段の高いフロロカーボンラインが長持ちする訳ではないということです。

釣りに割ける予算が限られているお小遣い制のお父さんアングラーの皆様(私を含めて)は、改めて考え直してみる良い機会ではないでしょうか?

ビッグバスのナイロンは伸びが少なくて強いラインという定評です。

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