こんにちは!
いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
2月は一時期かなり暖かくなり、春の兆しを感じたのですが、ここ最近は一転して真冬の寒さに戻ってしまいました。
水温が上がるくらいの変化が出てくれればフィールドも活気づくかも?と期待していたのですが、残念ながら春はまだ少し先のようです。
と言うことで、今回はおとなしく自宅で拾えるネタの記事になります。
昨年、日本人選手の大活躍でこちらのブログでも超注目して記事にしてきた、アメリカのB.A.S.S.のBASSMASTER Eliteシリーズ。
藤田プロのルーキーイヤーにしての初優勝を筆頭に、伊藤巧プロ、キムケンさん、松下プロなど日本人選手がアメリカの舞台で様々なドラマを見せてくれました。
当然、今年も大注目な訳ですが、いきなり藤田プロがやってくれました。
やはり令和の怪物と言われる才能はハンパないですね。
アメリカでのダイワ人気にも拍車がかかるのではないでしょうか?
では、私の調べられる範囲の情報にはなりますが、いろいろ見て拾い集めた情報にて記事にしたいと思いますので、お時間のある方はお付き合い頂ければ幸いです。
Eliteシリーズ 第1戦の舞台はルイジアナ州トレドベンド
開幕戦の舞台となるのは北米南部のルイジアナ州トレドベンド・リザーバーで、2月22日~25日の4日間での大会となりました。
開幕戦と言えば南部の暖かいフィールドでの開催が毎年のパターンで、フロリダ半島のレイク・オキチョビなどもよく初戦に使われる湖ですが、今年はトレドベンドです。
スタート時点は早朝ということもあるかと思いますが、少し曇天。
ただし、荒天という訳ではなさそうで選手に負担のかかるコンディションでは無さそうです。
この初日、いきなりスタートダッシュをかけたのは、他でもない藤田プロでした。
いきなり31lb3ozというハイウェイトを持ち帰り、2位の選手に2ポンド以上の差をつけての堂々1位となっています。
昨年も1シーズンを通して記事にしたので、どのくらいのウェイトが上位に入るウェイトなのかというイメージがあるのですが、30ポンドオーバーというのはかなりのハイスコアになるかと思います。
釣りをしていたのは、見た目かなり広大なフラットエリアのようです。
フラットではありますが、意外と浅そうな印象。
湖のど真ん中に大きな太い立ち枯れ木があるなど、それほど水深が無いフラットにて、得意のライブソナーにて魚を見つけて釣っていった感じでしょうか。
改めて書くまでもありませんが、ライブソナーを積んでいるから釣れるという次元の話しではありません。
藤田プロは完全に使いこなして戦力にしているので、その威力は絶大なレベルにあると思います。
また、釣っている魚もデカそう。
ロッドの曲がりもさることながら、実際に手にしている魚は間違いなくデカい。
魚を入れ替えているシーンの写真などもあったので、かなり入れ替えに成功している感じです。
と言うことで、2年目のシーズン開幕戦の初日にして、いきなりのトップウェイトとなっています。
ビッグウェイター恒例の5匹全部持ちの映像は圧巻です。
その他、日本人選手では伊藤巧プロが15lbと出遅れて70位。
5匹のリミットは揃えていますし、いかにもフロリダバスという感じのいい魚を持っているんですが、トータルで良い魚で揃えることができなかったようですね。
キムケンさんもリミットメイクはされていますが14lb4ozで75位と、予選通過には2日目の躍進が必要な状況となっています。
ちなみに、昨年のシーズンで藤田選手からルーキー・オブ・ザ・イヤーを奪っていった”ジョーイ・シフエンテス”選手は61位とかなり出遅れスタートなっています。
2年続けて好成績を出すのが如何に難しいか、と言うことがわかるかと思います。
Day-2は日本人選手がそれぞれ躍進!
大会2日目は、予選通過がかかる大事な日なので、50位以内に入るべくスコアを稼がないといけない日になります。
そして、上位選手は決勝ステージにどの位置で進むかがかかっているので、順位を落とさない為にも大事な日。
先に、下位からの躍進選手について見ていきますが、初日に75位と出遅れたキムケンさんはこの日19lb14ozとウェイトを稼ぎ、一気に39位までジャンプアップし予選をクリア。
予選落ちをするかどうかは、トータルの成績にも影響しますし、年間の成績を考えた上でも予選をクリアして3日目に進めることは非常に重要です。
そして、初日70位だった伊藤プロも19lb1ozとウェイトを伸ばし、キムケンさんに並んで40位までジャンプアップし、見事に予選通過。
さすがにこの辺り、簡単に予選落ちしないところが底力を感じさせてくれますね。
そして、気になる藤田プロ。
1位をキープして予選通過して欲しかったところではありますが、初日に3位につけていた”パット・シュラッパー”選手が28lb5ozと言うハイウェイトを持ち込んで一気に1位に躍り出ています。
この画像の左の魚はかなりヤバいですね(汗)
藤田プロは24lb3ozと悪いスコアではないのですが、マクリに勝てずわずか3oz差(約90gくらい)で2位となっています。
ちなみに、2日目のトップウェイトを持ち帰ったのはベテラン実力アングラーの”パトリック・ウォルターズ”選手。
初日の藤田さんに肉薄する30lbオーバーを持ち帰っています。
Day-3 セミファイナルは決勝進出をかけたしのぎ合い
さて、大会3日目は準決勝(セミファイナルデー)となります。
ここで決勝に進める10名まで一気に絞られることになるので、予選通過は50名いますが、下位の選手が10位以内に入るのはかなりのジャンプアップが必要となります。
自分だけが頑張ってハイウェイトを持ち帰っても、上位選手が崩れてくれなければ逆転できないのでジャンプアップは簡単ではありません。
この日はさすがに3日目ということで、フィールドのプレッシャーもかなりかかっていると思われ、全体的にウェイトは下がっています。
藤田プロもかなりウェイトを落とし、16lb台のウェイインとなっていますが、2日間の貯金がありトータル2位はキープ。
予選トップの”パット・シュラッパー”選手は大きく崩れず22lb7ozを持ち帰っており、ここで一気に6lb(約2,700g)の差がついてしまいました。
伊藤プロは2日目と同じ19lb1ozを持ち帰って更に順位を上げましたが、27位で予選通過ならずのフィニッシュとなっています。
しかし、タクスマイルは健在です。
キムケンさんも13lb15ozとスコアを伸ばせず42位でフィニッシュとなっています。
黒くて太い、いい魚を持ってますけどね~ 残念!
さて、こうなると、藤田プロの最終日に期待がかかることとなりました。
運命の最終日 若武者爆発!
泣いても笑っても最後となる決勝最終日。
この日はとうとうと言うか、ようやく”パット・シュラッパー”選手が崩れてくれました。
しかも、かなりの大崩れとなり、15lb8ozしか持ち帰れず、貯金を一気に食いつぶして3位までダウンしてしまいました。
トーナメントって、怖いと言うか、連日安定してハイスコアを持ち帰ることが如何に難しいかということがわかりますね。
このチャンスを見事にモノにしたのが藤田プロ!
最終日という厳しい状況にして、この大会の自身の2番目となる28lb13というハイウェイトを持ち帰り、見事に逆転優勝を飾りました。
このウェイトは、決勝の2位のウェイトになります。
セミファイナルの時点でかなりウェイト差が空いていたので厳しいかな~と思っていたのですが、そんなビハインドを跳ねのけてくれました!
最終日のトップウェイトは”パトリック・ウォルターズ”選手で29lbをウェイイン。
しかし、トータルでは藤田選手に5lb近く差がついてしまいました。
と言うことで、劇的な逆転優勝で藤田プロがWINNERとなりました。
BASSMASTER Eliteシリーズ 第1戦 まとめ
と言うことで、2024年のB.A.S.S.初戦をまとめてみました。
恒例の上位入賞者のルアーチェックは、まだ情報がアップされていないので、別の機会に記載してみたいと思います。
ふたを開けてみると、藤田プロが唯一の100ポンドオーバーと言うことで、圧倒的なウェイトで勝利するというドラマティックな初戦となりましたね。
まさに怪物ぶりを十分に発揮してくれた感じです。
何年も参戦しても上位入賞さえ難しいTOPカテゴリーで2年連続の優勝。
しかも、まだ参戦開始して2年目ですからね。
日本ではライブソナーでのシューティングやサイトフィッシングのスタイルのイメージが強かった藤田プロですが、昨年などはビッグスプーンのパターンを実現してみたりとテクニックやアイデアの応用範囲の広さも光っているかと思います。
シリーズはまだ始まったばかりであり、これから9月くらいまでにかけて○試合を戦い抜いていかないといけない訳ですが、藤田選手なら間違いなく年間の上位に食い込んでくれるかと思います。
昨年のシーズンはR.O.Yを逃していますが、今シーズンはA.O.Y.を獲得してくれるかもしれません。
少なくとも第1戦終了時点では、そのポジションに一番近い位置にいることは事実かと思います。
そして、伊藤プロもキムケンさんも決して悪いスタートでは無いかと思います。
伊藤プロは、昨シーズンにて中盤戦で苦戦されているので、今シーズンは前半戦にて少しでも貯金を作り、心の余裕を持って夏の中盤戦をクリアしてもらいたいと思っています。
終盤戦のスモールマウス戦で強いのは間違いが無いので、真ん中を如何にクリアできるか?次第で年間争いの結果も変わってくるかと思います。
キムケンさんはスタイル的に、各試合で優勝を狙いに行く攻撃的スタイルかと思いますので、是非、Eiteシリーズにて優勝を飾ってもらいたいと思います。
当然、その時のウィニングパターンはストロングであることを楽しみにしています。
そして、2025年の”BASSMASTER Classic”に一人でも多くの日本人選手が参加し、大森さんの後を継ぐ2人目のクラシック覇者が誕生してくれることを楽しみにしています。