こんにちは!
いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
こちらのブログでも、以前に”秘密のクランクベイト”について触れたことがありますが、個人的にはハードベイトの中でもクランクベイトが一番好きです。
ミノーほどベイトフィッシュライクではない形状や動きでありながら、ターゲットの魚を惹きつける力は抜群。
そして、一見、投げて巻くだけのルアーに見えて、引き方や潜行レンジの使い分けなど、実際には非常に奥が深いところが非常に魅力的です。
しかも、見た目のフォルムが丸くて可愛いので『このルアーで釣ってみたい!』という気持ちを鼓舞してくれるところも素敵。
そんなクランクベイトですが、プラスチックを使ったインジェクションボディの中空構造のモノが現在では主流。
製品性能のバラツキ&当たりハズレが少ないのが樹脂製クランクの特長でありメリットですが、アメリカンルアーやオールドクランクにあるようなウッド製のクランクも味わいだけでなく長所が多くあります。
その中間に、今回紹介するジャッカルのクランク【ジャッカル ジェロニモ】があります。
一時は姿を消したルアーですが、今年、12年ぶりに復刻するということで、これはピックアップしない訳にはいきません。
では、ウッドクランクに少し広く触れつつ記事を展開してみたいと思いますので、興味を持って頂いた方はお時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
おススメのアメリカンウッドクランク
まず、本題のルアーを見る前に、私が使ったことがあり、使っていて楽しく、性能も間違いないウッドクランクをいくつか紹介してみたいと思います。
一つ目は、クランキングの神様”リック・クラン”が監修した【オウサムベイツ サンダーシャッド】になります。
サイズもいろいろありますし、リップの形もスクエアビルからラウンドビル、コフィンリップまでかなりの種類があります。
既に新品で売られていないモデルもあり、中古市場で非常に高値で売買されていたりします。
ボディサイズやリップ形状によって様々な動きをするので、状況に応じた使い分けができる(いや、しないといけない)ところが使い手の技量が問われるルアーになります。
見た目はいかにも”ウッドクランク”という感じで、釣れそうな雰囲気があまり感じられない?ルアーですが、なぜか大型のバスを引き寄せる力が強いことが、いろんなアングラーの実釣実績から証明されているルアーになります。
また、ウッドクランクにありがちな飛距離不足や飛行姿勢の不安定さというデメリットも高次元でクリアされた製品になっていて、使い易さに加えて実力値も高いおススメクランクベイトとなります。
次に紹介するのは【雨貝健太郎 秘密のクランクベイト】で紹介されていたことで知ったフラットサイドクランク【フラットシャッド ソニーB】になります。
今回の記事をきっかけに、久々に本棚から【雨貝健太郎 秘密のクランクベイト】を引っ張り出して流し読みしてみました。
非常に古い書籍ではありますが、クランクベイトの釣りに関して示唆の多い素晴らしい本になっていると思いました。
これはBASSMASTERの帝王”ケヴィン・ヴァン・ダム”が秘密にして使っていたというクランクベイトで、テネシー州のローカルルアーになります。
フラットサイドクランクなので、フラッシングが売りのルアーになるのでオープンウォーターで使われるのが一般的であったところ、【フラットシャッド ソニーB】はカバー狙いもこなせるという稀有な性能を持っているところが特徴であり、”秘密”の所以になります。
リップに基盤に使われるサーキットボードが利用されており、非常にタイトでキビキビとした動きをするところが特徴になります。
このサーキットボードのリップへの利用は、国内製品でも【O.S.P. ブリッツ】などがありますが、こちらもアメリカンルアーを参考にした採用かと思います。
こちらは、本で読んだ後すぐにネットで調べまくってかき集めたのですが、2,000円を超えるルアーで、半分コレクションになってしまったことを思い出します。
このルアーをきっかけにして、国内でもフラットサイドクランクが一気に人気となり、国産の各ルアーメーカーからフラットサイドクランクが発売されました。
しかし、国内メーカー品はどれもプラスチックのインジェクションルアーであり、ウッド製の同種のルアーは発売されなかったと記憶しています。
ちなみに【フラットシャッド ソニーB】は高浮力のバルサ材ではなく、シダーウッドという針葉樹を使用しており、バルサ材ほど浮力は無いのですが密度が高くて重さがあり、飛距離の面では優位性があるルアーでした。
他にも、海外製のクランクベイトでウッド製の優秀なルアーは沢山ありますが、ウッド製のクランクベイトは重心移動システムなどが無いものが多く、飛距離や飛行姿勢が安定しないものが多いのが実情かと思います。
しかし、品質の安定したプラスチックのインジェクションルアーは安心して使えますが、当たりハズレがある点こそがウッドルアーの魅力なのではないかと思います。
バルサ材を使いつつ安定した性能を持つ画期的ルアー”ジェロニモ”
では、本題の【ジャッカル ジェロニモ CHICO】になります。
こちらは12年前に一度生産が中止されているルアーになります。
国内メーカーのクランクベイトはプラスティック製が全盛の時代、敢えてウッド素材を使った正統派クランクとしてジャッカルからリリースされました。
画期的なのは、ボディのほとんどがバルサ材で作られていながら、リップやフックなどを装着する中心ライン部分の下部だけに”アックスフレーム”というABS樹脂パーツを使うという構造。
これにより、ウッド製でありながらプラスチック・インジェクションルアーに劣らない安定した性能を持つルアーが生まれることになりました。
【ジャッカル ジェロニモMR】という55mmサイズの”CHICO”の兄弟格のルアーがありますが、今回復刻するのはボディサイズが44mmの”CHICO”になります。
タイプとしては、潜行深度1.5mの”CHICO”と、潜行深度2mの”CHICO DR”の2つのタイプがあります。
カラーについては全8色となっていますが、ボディがバルサ材なので、当然ですがスケルトンカラーは存在しません。
しかし、ナチュラル系のカラーからチャート系まで様々な水の色やベイトのシチュエーションに対応できる絞り込まれたカラーが準備されている感じです。
チニングでも使いたくなるようなクロー系のカラーもナチュラル系/派手系が揃っています。
しかし、逆に素材の風合いを生かした(木目の見える)カラーが準備されており、これまたクランクベイト好きにはたまらないカラーとなっています。
最後に、肝心のアクション・動きになりますが、ボディのほとんどの部分がバルサ材でできているということで、高浮力で高い根掛かり回避性能を発揮しつつ、超ハイピッチのウォブンロールアクションを持つルアーになります。
ルアーウェイトとしては、ノーマル”CHICO”が6.8g、”CHICO DR”が8.0gと言うことで中距離までのエリアは問題なくカバーしてくれそうです。
ジャッカル 復刻ウッドクランク “ジェロニモ CHICO” まとめ
と言うことで、復刻版の【ジャッカル ジェロニモ CHICO/CHICO DR】についてチェックしてみました。
ウッドクランクは関心あるけど、使いにくそうだし高いのでちょっと・・・と二の足を踏んでいる方は、価格的にも手頃な製品ですし、品質も安定度が高いので、試してみるのはちょうど良いルアーではないかと思います。
コロンコロンの丸形ボディは見た目もかわいくて愛着がわきますし、これで釣れれば満足度は更に高いものになるのではないでしょうか。
ちなみに、最初の章でフラットサイドクランクについて触れましたが、ジェロニモにおいても”ジェロニモ チコフラット(44mm)”という製品がありました。
こちらは既に廃盤となっているので、手に入れる方法としてはオークション/フリマサイトで探すしか方法がありません。
しかし、ルアーのアクションの幅を持たせたいのであれば、探して購入してみるのも大いにアリではないかと思います。
最後に、これらの小型のクランクベイトは、チニングでも十分使えるかと思います。
牡蠣瀬ゴロゴロの根掛かりポイントなどでは、ウッドクランクの高浮力・高回避性能は非常に有効なので、もう少し暖かくなったら試してみたいと思います。
が、ウッドクランク、クロダイに噛みつかれたら凹んでしまうのではないか?と少し心配ですね(笑)