こんにちは!
いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
今回はライトゲームの幅を広げてくれる新しいアイテムの紹介です。
パッと見た感じ【アルカジック シャローフリーク】と似たアイテムですが、少し仕様が違いますのでピックアップしたいと思います。
ジグ単中心の湾奥アジング&メバリングではありますが、今回紹介するようなアイテムがあれば、いままで存在に気付かなかった魚と出会える可能性もあると思います。
では、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
ジャングルジムからリリースされる固定フロート
さて、今回紹介するのはライトゲームアイテムを数多くリリースされているジャングルジムさんの製品【ジャングルジム 飛バッシュ】になります。
楕円形の浮力体とラインをつなぐスイベルとスナップがセットになった製品です。
先にも書きましたが、この商品を見て『んんっ?』と思った方も多いのではないでしょうか?
そう、【アルカジック シャローフリーク】と同じっすよね?
シャローフリークは、最初はフローティングモデルしか販売されていませんでしたが、最近ではシンキングの”DIVE(ダイブ)”という製品もリリースされています。
今回紹介するジャングルジムさんの【飛バッシュ】もフローティングモデルとシンキングモデルの2ラインナップとなっています。
とここまでカブっていて、関係無いって話しは無いかと思っていたら、商品パッケージのイメージ図を見て納得。
ジャングルジムさんとアルカジックさんのコラボ商品でした。
と言うことで【シャローフリーク】の流用品なので違いは無いのですが、ウェイトのバリエーションが少しだけ違いアリです。
【シャローフリーク】は、7.5g/10.5g/15gの3サイズ。
【シャローフリーク・ダイブ】は、8.1g/11.7g/16.6gの3サイズ。
これに対して、【ジャングルジム 飛バッシュ】は2サイズになっていて、フローティングモデルは10.1g/14.5gの2サイズ。
ほとんど同じ重量ですが、少しだけ【ジャングルジム 飛バッシュ】の方が軽い仕様になっています。
シンキングモデルの”ダイブ”は11.3gと16.1gの2サイズで、同じく少し軽い仕様になっています。
これには使い方の違いが理由であると個人的に思っていますが、この件については後述します。
また、フロート本体部分の塗装にも違いがあります。
【シャローフリーク】は光を当てると蓄光するグロー塗装がされていますが、【飛バッシュ】はオレンジ色で明るいところでは目立つカラーですが、蓄光塗装はされていないのでナイトゲームでは存在が目立たないようなっています。
フロートが光る/光らないで、魚に対してどのような影響があるかは定かではありませんが、ジャングルジムさん的には光らない方がプレッシャーをかけないと言う考え方のようです。
では、ウェイト差を生むと”私が考える”使い方の違いについてみてみたいと思います。
リグのセット方法の違いが製品重量の差の原因?
さて、ここで書くことはあくまでも私の推測であり、ジャングルジムさんの製品ページに記載されている情報ではありません。
しかし、今から説明する内容で限りなく正解に近いと確信しています。
まず【アルカジック シャローフリーク】は”Fシステム”というリグで使うことを推奨されていますが、下の図の通りメインのラインシステムとフロートを接続する際にスイベルやスナップなどのパーツを使わないリグになります。
これに対して【ジャングルジム 飛バッシュ】はラインを結ぶスイベルと、フロートをセットするスナップが付いているのが特徴となります。
このセットされている”スイベルとスナップのセットのパーツ”は、これだけで単独でジャングルジムさんから製品化されて販売されています。
注目はパーツの重量記載部分です。
【ジャングルジム キャロ・フロートスイベル】はMサイズが0.50g、Sサイズが0.32gとなっています。
この差は、それぞれの製品の重量差とほぼ同じ。
要はリグとしての残浮力設定を同じにするため、フロート自身のウェイトを調整してあるということになるんだと思います。
ジャングルジムさんの飛バッシュは残浮力価が公示されていませんが、アルカジックさんの製品紹介サイトでは、各サイズに設定されている残浮力値が明記されています。
一番小さいサイズで0.3g、中間サイズで0.6g、一番大きなサイズで0.8gという残浮力値は繊細すぎるように感じるかもしれませんが、ライトゲームで使うジグヘッドが1g未満で0.1g刻みで作られていることを考えると、この細かい数値設定も納得できるかと思います。
ちなみに、ご存じの方も多いかとは思いますが、アルカジックさんの母体企業は老舗の釣り具メーカー”キザクラ(kizakura)”です。
”kizakura”を逆から読むと”arukazik(アルカジック)”となります。
キザクラさんはグレ釣り用のフカセ釣りのウキなどを作られており、0.1g単位の細かい浮力設定がされた製品を作られているので、フロートで同じような設計をするのはお手の物かと思います。
少し細かい話しになりましたが、製品重量差の検証でした。
【Tips】フロートリグのポイントは”いかに絡まないか”
最後に、肝心なフロートリグに対する相性について見ておきたいと思います。
ライトキャロをアジングやメバリングで使ったことがある方は経験があるかと思いますが、”キャロシステムはリーダーが絡む”のが最大の難点です。
メインラインとリーダーが絡む原因としては大きく2点あると思っています。
1点目は、キャストしてリグが飛んでいる間及び着水時にリーダーがメインラインと絡むパターンです。
これについては、飛行中にメインラインとリーダーが少しでも離れるようにすることで回避することができ、中通し式のフロートを使っていた時にはフロートの先に絡み防止のチューブを入れることで回避していました。
これについては【ジャングルジム 飛バッシュ】はメインラインとリーダーの間に【ジャングルジム キャロ・フロートスイベル】が入っていて、重量物であるフロート自体を先頭にして飛ぶ形になるので、メインラインとリーダーの間を確保することができる機能を有していると思います。
2点目は、リトリーブ中のリーダーの糸ヨレによる絡みです。
リーダーの先端についているジグヘッドとワームがリトリーブ中に水圧を受けて回転する状況が発生し、リーダーがヨレて絡んでしまいます。
ジグヘッドをワームにセットする時にできるだけまっすぐになるように刺すことで回転は最小限に抑えることはできますが、リグの回収時などに早く巻く時などにはどうしても回転してしまうものです。
これについては”Fシステム”などはメインラインとリーダー直結なので糸ヨレを防ぐ機能を持てない仕組みですが、【ジャングルジム 飛バッシュ】は【ジャングルジム キャロ・フロートスイベル】によりダブルスイベルになっているので対策ができていると言えます。
と言うことで、【ジャングルジム 飛バッシュ】は快適にフロートゲームを展開できる仕組みが盛り込まれている点が大きなメリットかと思います。
価格設定については、個人的には微妙?
最後に簡単に価格チェックをしておきます。
【ジャングルジム 飛バッシュ】は定価が700円(税抜)となっています。
【ジャングルジム キャロ・フロートスイベル】がひとつ付いている形になりますが、ベースの【アルカジック シャローフリーク】の価格を見ると450円(税抜)なので、250円の価格差があります。
キャロ・フロートスイベルの有無だけの違いの割には大きな価格差です。
自分で【ジャングルジム キャロ・フロートスイベル】を買って【アルカジック シャローフリーク】をセットすればいいのでは?と思ってしまいますよね?
しかし、ここには先のところで記載した浮力バランスの問題が出てきます。
シンキングモデルであれば、どの道沈むので残浮力はマイナス値となり、あまり大きな影響は出ませんが、浮かせて使いたいとなるとフロートに背負わせる負荷値を計算しなければいけません。
シャローフリーク(F)の一番大きなタイプで残浮力設定は0.8g分です。
ジグヘッドだけしか付けないのであれば、ワームの負荷を無視すれば0.8gのジグヘッドまでであればギリギリ浮いている状態を保持できますが、ここにキャロ・フロートスイベルをセットするとなると、キャロフロートスイベルの重さも加味しなければいけません。
キャロ・フロートスイベルのMサイズをセットするなら、残浮力は「0.8g-0.5g=0.3g」と言うことになります。
これを計算しておかないと、浮かせているつもりが知らない間にリグが沈んでいて根掛かりした!ということになりかねません。
海藻の生い茂ったエリアで、海藻の上層部付近にルアーを漂わせたいと思って使う場合など、ジグヘッドが沈んでしまえば海藻に引っ掛かってフロートごとロストするという惨事につながります。
【ジャングルジム 飛バッシュ】のそもそもの価格を少し見直して欲しい気がしますが、キャロ・フロートスイベルをセットしたままで残浮力を確保したいのであれば、現時点では飛バッシュの調達しかないということになります。
沖の魚を狙い撃てる”飛バッシュ”検証 まとめ
と言うことで、アルカジックとジャングルジムのコラボ製品【ジャングルジム 飛バッシュ】について仕様や機能についてチェックしてみました。
そもそものフロートリグの必要性ですが、アジングにおいては明暗部の足元には小型のアジしかいなくても少し沖には良型のアジが居ることが多々あります。
ジグ単だけしていたのでは気付かない魚ですが【ジャングルジム 飛バッシュ】などを持っていれば確認することができるので、持っていることの意味は大きいと思います。
また、メバリングでは沖に発生する潮目などに大型のメバルが付くことが多いのでフロートは必須アイテムかと思います。
他には、私はあまりやらないのですが、地磯などでのメバリングなどでもジグ単では届かない場所にある藻場などを狙いたいシーンなどもあるかと思いますので、飛距離を稼げるフロートは必要です。
ライトゲーマーとしては一つはバッグに入れておきたいアイテムかと思います。
発売は2023年10月の発売予定となっています。
アジング&メバリングのシーズン開幕前に入手可能なのはありがたい限りです。