タックル関連情報

【新ライン】シマノ ハードブル HARDBULL 登場

こんにちは!

いつもこちらのブログを読んでいただきありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。

今回は注目の新しいラインについてピックアップ。

それが今年シマノから登場する【シマノ ハードブル HARDBULL 8+】

シマノのPEラインと言えば、最近大人気の【シマノ ピットブル PITBULL】がありますが、そこに今年新たなPEラインを投入してくるとのこと。

しかも、使用している素材が注目に値します。

『ラインは魚と釣り人をつなぐザイル(命綱)』という話しは常々しているところですが、個人的にはタックルの中でもラインを非常に重要視しているだけに非常に注目しています。

では、本題に入りますので関心のある方はお時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。

HARDBULLの素材は過去にも使われていた

まず最初に触れておきたいのは【シマノ HARDBULL】で使われている素材になります。

その素材の名前は”スペクトラ”

この名前、釣り糸の素材として聞いたことある方がいるんじゃないかと思います。

そう、10年くらい前にシマノから出ていた【シマノ パワープロシリーズ】で使われていた素材になります。

このパッケージを見たら『ああ、釣具屋で見たことあるな』って方も多いのではないでしょうか?

”パワープロ”シリーズのラインは、素材が硬くて張りがあることと、価格がPEラインの中では安い方だったので、当時のベイトシーバスの釣りでよく使っていましたが、気が付いた時には釣具屋で見なくなっていました。

改めて探してみると、Amazonなどではまだ購入できる感じですが、今のシマノのPEラインは完全に【シマノ PITBULL】シリーズにシフトしています。

しかし、改めて”スペクトラ”を素材に使ったPEラインが【シマノ HARDBULL ハードブル】として今年市場投入されることになりました。

”スペクトラ”素材のHARDBULLは”張り”と”耐摩擦力”が魅力

では、”スペクトラ”という素材について見てみたいと思います。

”スペクトラ”という素材がどんなものに使われているか?ですが、防弾チョッキや登山用のロープに使われているとのこと。

登山用のロープと言えば、岩肌に擦られるシーンが多いなど非常に過酷な環境で使われるものであり、硬い障害物との摩擦に耐えられるものでなければ使い物になりません。

なので非常に摩擦に強いのが【シマノ HARDBULL ハードブル】の特徴になります。

シマノの公式サイトでは、”スペクトラ”を使ったラインの特長として”繊維が太い”という説明をされています。

強度面で優位性のあるPEラインの弱点は障害物への擦れに対する弱さですが、【シマノ HARDBULL ハードブル】はこの弱点について強みがあると言えるラインになります。

ちなみに、耐摩耗性だけでなく直線強力の面でも優れています。

私が最近メインで使っている0.6号のPEラインでは、強度表示であるポンド数で見ると10lb~12lbがほとんどですが【シマノ HARDBULL ハードブル 8+】については0.613.8lb(約6.3kg)の表示になっており、ワンランク強いラインとなっています。

更に、ラインの耐摩耗性を高める加工として”MX2工法”という加工処理が施されているようです。

スペクトラ繊維の最外層に高結晶化層を形成することと、ラインの最外層にシリコンコ-ティング加工を行う処理が施されています。

<出展:シマノ公式HP>

また、その他の”スペクトラ”の素材特性として”硬い”ことと”伸びが少ない”ことがあるようです。

”硬い”ことはスピニングリールには不利な面もあるかと思いますが、ベイトリールでの使用においてはかなりメリットがあります。

PEラインはしなやかで柔らかいが故にベイトリールでバックラッシュした時の修復が結構大変。

一発で修復不能になる訳ではありませんが、それなりにリカバリには慣れが必要ですし、モノフィラメントラインのような強引なリカバリをするとラインを痛めてしまうことになりかねません。

ラインが硬くて張りがあるということは、ベイトリールでの使用においては扱い易さの面でかなり大きなメリットがあります。

また、伸びが少ないというのはボトムの釣りにおいては高感度を得られるメリットがあります。

一般的なPEラインでも伸び率の少なさという点では釣り糸の中では一番なのに、更に伸びが少ないと言うのは感度の高さに大きく影響します。

因みに、どのくらい伸びが少ないかと言うと、一般的なPEラインのほとんどで使われている”イザナス(ダイニーマという名前の方が通りがいいかもしれません)”という素材に比べて2/3くらいということです。

ちなみに”イザナス”は【シマノ PITBULL ピットブル】でも使われていますが、”イザナス”の素材特性としてはしなやかさが挙げられ、スピニングリールにおいてはこの”しなやかさ”が大きなメリットになります。

太い繊維で硬さや伸びの少なさというメリットを持った”スペクトラ”と、細い繊維で柔らかさ(=しなやかさ)をメリットに持つ”イザナス”の違いというところですね。

それぞれにメリット/デメリットがある感じですが、私の場合はチニングでの利用をどうしても意識してしまいますので、適度な張りの強さと感度の高さが特徴の”スペクトラ”が相性がいいと思います。

過去に”パワープロ”を使っていた時はシーバスゲーム用として使っていましたが、改めてチニングで使ってみたいところです。

フィッシングショーなどで配布されるとの話しも

と言うことで、シマノが改めて釣り糸に採用した”スペクトラ”を素材とする【シマノ HARDBULL ハードブル】ですが、以前の”パワープロ”とはラインとしての完成度がかなり違うようです。

まぁ、シマノさんとしても一度利用をやめた素材を改めて使うという判断に至ったからには研究や試作品でのテストには相当の時間をかけておられると思いますので、”パワープロ”を使ったことがある立場としては改善された製品に高い期待感を持っています。

ここで耳寄りな情報をひとつ。

PEラインは値段が高いので、お試しで買うと言うのもハードルが高いところですが、今年の釣り博やフィッシングショーにてシマノさんは会場で【シマノ HARDBULL ハードブル】を来場者に配ってくれるとのこと。

しかも、情報では全国の会場にて4000個の配布を予定しているそうです。

販促品の扱いとは言いつつ、4000個という数は尋常ではありません。

シマノさんの”HARDBULL”に対する意気込みを感じますね。

大阪のフィッシングショーに行くことができた場合は是非入手したいところです。

シマノ HARDBULL まとめ

と言うことで、シマノからリリース予定のPEラインについてピックアップしてみました。

私のブログではこれまでにも多くのラインの紹介記事を掲載していますが、PEラインについてはメーカー各社さんの工夫のバリエーションが非常に多いと感じます。

滑りの良さ、強度、伸びの多寡、視認性の良さ etc

これは、単一の素材で作られているのではなく、複数本の原糸・素材を組み合わせて作られるPEラインならではの特徴かと思います。

ラインにおける高性能のキーワードとしては強さ以外に”しなやかさ”がアピールポイントになっているケースが多いかと思いますが、ベイトリール&PEラインとなるとアピールポイントがデメリットになります。

ここ数年で注目度が高まっているベイトリールでのPEラインの使用。

私がソルトでシーバスゲームを始めた頃では、ほとんどソルトゲームでベイトタックルを使っている人を見ることはありませんでしたし、ましてやベイトリールにPEラインを巻いてフルキャストするなど自殺行為に近い感じでした。

しかし、現在では珍しいどころか、チニングなどではベイトタックルで釣りをしているアングラーさんの方が多いのでは?と思ってしまうくらい、釣り場でベイトタックルを使われている方に出会うことが多いのが事実です。

その背景にはベイトリールの進化(バックラッシュ回避性能やPEラインへの対応)があるのは間違いありません。

ダイワさんでは2023年に”ソルティスト”ブランドで3タイプのPE専用と言っていいベイトリールをリリースされていますし、シマノさんでもDCリールにPEモードが準備されているのは当たり前になっています。

道具の進化により、釣りのスタイルの多様性が促進されるのは非常に嬉しいこと。

少し話しが逸れてしまいましたが、今回紹介した【シマノ HARDBULL ハードブル】もそんな環境変化への対応としてリリースされたラインかと思います。

どのくらいベイトタックルでの釣りがやりやすくなるのか、早く試してみたいところです。

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