タックルインプレ

【タックルインプレ】シマノ 22SLX DC XTを実釣で使った印象と、シルバーウルフSV TWとの比較

皆さん、こんにちは!こんばんわ!

いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。

今回は、ここ最近の釣りで使い込んでいる【シマノ 22SLX DC XT 71XG】についてのインプレを書いてみたいと思います。

デジタルコントロールブレーキのリールと言うことで、従来のベイトリールとブレーキ特性が大きく違うこともあり、私自信もかなり期待を込めて使いました。

チニングに使用ということで、先に使っていた【ダイワ シルバーウルフ SV TW PE-Special】との使用感の違いについても書いてみたいと思います。

同じロッド、同じ太さのラインを使い、同じ環境で使っているのでリールの性能・特性の違いが非常にわかりやすかったのが印象です。

なので、リールの各機能について、2台を比較する形で記事にしてみたいと思います。

では、2台のリールについて関心がある方は、参考にして頂ける点も多いかと思いますので、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。

飛距離、遠投性能について

まず最初は皆さんが一番気になる事項であろう”飛距離”について書いてみたいと思います。

実釣では3.5g~10gのフリーリグを使いました。

キャストのし易さはロッドとのバランスによるところが大きいのですが、試したウェイトの範囲ではどれも使いにくさを感じることはありませんでした。

3.5gのフリーリグでピッチングをしてもリグが浮き上がるようなこともなく、ストレスなく中距離を正確に狙うことができます。

また、10gシンカーでのフルキャストについては、風の影響が無い状態でブレーキ『1』で投げると、明らかに【ダイワ シルバーウルフ SV TW PE-Special】よりも遠投ができることが確認できました

特に後半での飛距離の伸を実感することができて、快適な使用感は間違いなくあると言えますね。

しかし、細かい調整については少々苦手なように感じます。

飛距離とトラブルレス性をコントロールする補助ブレーキにおいて【シマノ 22SLX DC XT】はブレーキの強い順番に『W』そして『4』~『1』5段階の設定しかありません。

『5段階もあれば十分じゃないか?』と私も最初は思って購入した訳ですが、実際、ミニマムでブレーキ『1』に設定してもブレーキは効いている訳なので、細かいレベルで限界ギリギリまで攻めた設定はできません。

これに比べて【ダイワ シルバーウルフ SV TW PE-Special】は20段階の調整が可能なので、バックラッシュするかしないか?のギリギリの状態の調整ができます。

細かい設定は苦手だし不要、という方には【シマノ 22SLX DC XT】は非常に向いていると思いますが、釣り場の状況に合わせてこまめにベストなセッティングを探しながら釣りがしたい、という方は【ダイワ シルバーウルフ SV TW PE-Special】の方が向いているかもしれません。

バックラッシュ回避性能について

ベイトリールにおいて飛距離と同じくらい重要な要素であり、アングラ―として気になるのが”バックラッシュしにくい”ということです。

ベイトリールでの釣りは『バックラッシュせずに安定してキャストができてなんぼ』というところがありますので、アングラーがバックラッシュを気にせず釣りができるリールはそれだけで大きなアドバンテージがあると言えます。

もちろん、メカニカルブレーキ(昔はキャスコンと言っていた)を締め気味にすればバックラッシュを発生させずに済みますが、それをしてしまうと飛距離は大幅にダウンしてしまいます。

最近の標準的な表現で言う”セロポジション”という、スプールが左右にカタカタ言わないギリギリのメカニカルブレーキの緩さでキャストするのが一番飛距離は伸ばすことができるので、この状態でいかにトラブル(バックラッシュ)を起こさずに使えるか?がポイント。

その為にベイトリールの補助ブレーキ(遠心ブレーキやマグネットブレーキ)が進化してきた訳ですが、特にDCブレーキは電子制御にてブレーキをコントロールするのでバックラッシュ回避性能が高いイメージがあるかと思います。

DCブレーキ搭載リールは過去にもいろいろ使ってきています(アンタレスDCやカルコンDCなど)が、先に飛距離のところで書いた通り、ブレーキ力を落としていくとやはりバックラッシュは発生します。

なので、風向きやルアーのウェイトなどを使い手側がちゃんと把握し、状況に合ったブレーキ設定をしないとバックラッシュは起こしてしまいます。

ただ、【シマノ 22SLX DC XT】を使ってみての感想としては『仮にバックラッシュが発生してもとことん酷い状態にはほぼならない』というところです。

まだ使用回数が少ないので何とも言えない部分ですし、私自身が【ダイワ シルバーウルフ SV TW PE-Special】でベイトリールのキャスティングに慣れてきている、ということもありますが、今のところラインを切らないとリカバリできないバックラッシュは経験していません

一方で、アナログブレーキの究極形と言っても過言では無い”SV BOOST”ですが、こちらも正直言ってかなり優秀です。

ブレーキダイヤルはMAX『20』までありますが、実釣では『4』~『10』の間くらいでほぼ問題なく釣りができます。

“SV”ブレーキは、個人的にはトラブルレスではありつつもブレーキが効き過ぎて飛距離が伸びにくいと感じていましたが、”BOOST”になりキャスト後半の伸びは非常に良くなったと思います。

しかも、最後までブレーキはかかり続けるのでバックラッシュもしにくいのも事実。

なので、飛距離面ではDCブレーキに少し遅れを取る感じはありますが、かと言って大騒ぎするほどの差は出ない感じで、トラブルレス性のメリットを考えるとアナログブレーキとしては非常に優秀だと思います。

ただ、敢えて言うなら、こちらのブログでも何回か報告した記憶がありますが、遠投を意識して使っているとたま~に修復不能なバックラッシュになることはあります。

これは、遠投を意識して重めのシンカー&緩めのブレーキ設定でフルスイングする時に発生するので、かなり攻めた時の話しなので、常にバックラッシュのリスクを背負っている訳ではありません。

と言うことで、私の使用感の結論としては、少しでもサミングなどでスプール回転をコントロールできるスキルがあるのであれば、【ダイワ シルバーウルフ SV TW PE-Special】で全く問題なく釣りができますが、ベイトリールのキャスティングに自信があまり無い方は【シマノ 22SLX DC XT】を使った方が安心して釣りができるかと思います。

ラインガイド&レベルワインダーの違いについて

【シマノ 22SLX DC XT】と【ダイワ シルバーウルフ SV TW PE-Special】はラインガイドとレベルワインダーの機能においてかなり大きな違いがあります。

ラインガイドについては【ダイワ シルバーウルフ SV TW PE-Special】はダイワオリジナルであり現在のダイワのベイトリールのほぼ全てに搭載されている”TWS(Tウィングシステム)”が搭載されています。

Photo:DAIWA

リトリーブの時は通常のリールのように点でラインを巻き取ることができますが、クラッチを切るとラインガイドが前方に回転し横幅の広いガイドに変わります。
※これはあまり細かくご説明しなくても皆さんご存じですよね

この”TWS”は確かにキャスト時のストレスを軽減してくれる素晴らしい仕組みだと思っており、私も高く評価したい機能です。

一方、【シマノ 22SLX DC XT】は従来のリールと同じで、キャスト時もリトリーブ時も1点でラインをコントロールするタイプなので特筆すべき特徴はありません。

敢えて言うなら、ラインガイドのリール側の開口部が少し大きくつくられている”メガホンガイド”なので、キャスト時に少しでもストレスなくラインが出ていく配慮は施されています。

このように、かなり大きな違いがあるところですが、私自身の感覚では『それほど大きな違いは実感しない』というところです。

チニングは0.6号クラスの細いPEラインを使うので、ラインがリールのガイドを抜ける時の抵抗で傷が付くという意見も聞いたりしますが、超厳密に言えば確かにその通りなのかもですが、実釣・実感で言うとそれほど明確な違いは無いかな?と思います。

ラインはリールのラインガイドにも当たりますが、ロッドに10個前後付いているガイドにも擦れながら出たり入ったりしているので、使っている間にいろんなところで傷は付くものだと思っている派なので、気になるならライン巻替えをしてしまえばいいかな?と思います。

また、レベルワインダーの運動機能にも違いがあります

【ダイワ シルバーウルフ SV TW PE-Special】はPEラインの使用を前提としているので、PEラインの噛み込みを低減することを目的として”ハイスピードレベルワインド”という機能を搭載しています。

名前の通り、通常のリールに比べて高速でレベルワインダーが左右に高速移動するので、スプール面に対してラインをX状に巻くことができるため、糸噛みを回避できるという機能になっています。

Photo:DAIWA

ダイワでは、近年リリースされているソルト向けのベイトリールである【ダイワ ソルティスト TW PE SPECIAL】にも搭載されており、PEラインの糸噛みが高切れやバックラッシュの原因になることへの対応がなされています。

【シマノ 22SLX DC XT】にはこれに類似する機能が無いので、この差はどこまで実感するものなのか?関心があったのですが、今のところは特段の問題が発生していません。

これは”そもそもバックラッシュしにくい”ところから来ているのではないかと思っています。

キャストを繰り返す中で、バックラッシュ状態になりやすいリールだと、ラインのたるみなどが少しずつ蓄積されていき、それがフルキャストした時の風の影響などと重なって大きなバックラッシュに繋がると思っていますので、バックラッシュしにくいリールの場合は巻かれているラインの状態が安定しているので、ライントラブルを起こしにくいと考えられます。

と言うことで、結論としては”私の感覚”ではありますが”ハイスピードレベルワインド”の機能が無くても【シマノ 22SLX DC XT】は糸噛みトラブルを起こしやすいことはないと考えています。

見た目は個人の好みの問題もありますが

では最後に、見た目と大きさの比較です。

大きさや重さについては、ほぼ違いは無いですね。

ロッドにセットした時のホールド感もそんなに違いは感じません。

どちらかの方がよりロープロ化されている訳でもないですし、重さも【ダイワ シルバーウルフ SV TW PE-Special】が185gで、【シマノ 22SLX DC XT】が195gなのでほぼ同じです。

ただし、見た目はかなり違いがあると言えます。

ブラックのつや消し塗装の【ダイワ シルバーウルフ SV TW PE-Special】に対し、【シマノ 22SLX DC XT】は明るいブルーがかった光沢のあるメタリック塗装。

【シマノ 22SLX DC XT】はプラチっぽいというコメントをされる方も見かけますが、私は使ってみてそんなにチープさは感じません。

HAGANEボディですし、強度面でのカッチリ感も十分かと思います。

後、見た目ではありませんが、【シマノ 22SLX DC XT】はノーマルではドラグ引き出し音が出ないので、ここは大きく違いますね。

ちなみに、私の【シマノ 22SLX DC XT】はドラグサウンドチューンされていますが、実際に魚を釣ってみて、ドラグサウンドチューンされていてよかったと感じています。

ファイト中に魚が反撃してきてラインが出される時などは耳からも引っ張られていることが感じ取れるので、この機能はやはりあった方がいいかと思います。

なお、ドラグのサウンド感は、ダイワの方が低くて大人しめの音で、【シマノ 22SLX DC XT】に搭載したドラグサウンドはかなり高い音になっています。

こちらも好みの問題はありますが、スピニングリールでもドラグ音は高めでハッキリした音を好む方が多い傾向があるようです。

やはり、ドラグは”鳴ってる感”が大事ってことですかね。

シマノ 22SLX DC XT シルバーウルフPE TW との比較インプレ まとめ

と言うことで、ベイトリールの主要な機能に着目して2台のリールを比較してみました。

【シマノ 22SLX DC XT】を購入した時には飛距離面やトラブルレス性能において、結構高い期待を持っていたのですが、実際に両方を使い分けてみた感覚としては、どちらも優秀なリールで大きな性能差は無い、というところです。

後は、個人の好みの問題で『DCリールのブレーキ音が嫌い』とか、『マグネットブレーキのうなり音が嫌い』というところは人それぞれで優劣を付けるところではないですね。

ただ、ベイトリールの操作に慣れておらず、ブレーキ設定などを追求しないという方は、間違いなく【シマノ 22SLX DC XT】を買われた方がいいかと思います。

なお、【ダイワ シルバーウルフ SV TW PE-Special】に使える中華系サードパーティ製品のスプールは今日現在も問題なく使えています。

セラミックボールベアリング製なのでキャスト時の音がうるさい?などの懸念もありましたが、実釣感としては全く問題無いですね。

あの値段で、この性能なら、スペアスプールはこれで決まりではないかと思っています。

【中華製スプール】HEIGHTEN ダイワ 34mm径リール用 スペアスプール

以上、あくまでも個人的な意見の記事ではありますが、【ダイワ シルバーウルフ SV TW PE-Special】との比較における【シマノ 22SLX DC XT】のインプレ記事でした。

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