皆さん、こんにちは!こんばんわ!
いつもこちらのブログを読んで頂き有難うございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
さて、今回はチニングですが、超久々にチニングロッドを新調しました。
ここ最近、スピニングタックルを使ってチニングを楽しんでいることは、既に掲載している釣行記の通りですが、釣行を重ねていく内に、やはりいくつかの不満点も具体的に感じるようになってきました。
釣り自身は成り立っているので、敢えてチニング用のスピニングロッドを調達するかどうか、それなりに時間をかけて悩み、並行してチニングロッドをいくつか現物確認してきたのですが、自分のスタイルに合いそうなロッドを見つけたので購入することにしました。
調達したからには早く使ってみたいのは当然のことで、梅雨の中少し雨が止んだタイミングで使用感を確認するためにチニングに出撃してきました。
検討した経緯や比較したロッドの情報は、それなりにいろいろとチェックしたので、改めて整理して記事にしたいと思います。
では、今回は釣行記になりますので、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
まずはリップラップで操作感を確認
では、具体的に今回調達したチニングロッドですが、チニングロッドのパイオニアである【オリムピック グラファイトリーダー シルベラード】になります。
シルベラードは2017年に登場し、その後、いくつかのラインナップが登場したり、2023年にはリニューアルしており、2024年には”UXシリーズ”が登場しています。
そんなシルベラードシリーズの中で、2019年に限定生産モデルとしてリリースされた【シルベラード IP-G】というモデルがあり、このモデルの7.8フィート&ミディアムアクションのロッドを今回調達しました。
シルベラードと言えば、今ではベイトモデルの方がメジャーですが、発売時期的にまだベイトチニングが流行っていなかったせいか?【シルベラード IP-G】にはスピニングモデルで長さ違いの2機種しかリリースされていません。
この【シルベラード IP-G】はイオンプレーディング蒸着技術を使用しているところが特徴のロッドなのですが、選択のポイントはレングスとティップの強さが求めていたものにマッチしたので購入することにしました。
いろんなメーカーから出ているチニングロッドのスピニングモデルはティップが少し柔らかい製品が多く、どうも求めているイメージと合わなかったのですが、こちらのロッドはティップの強さ感がイメージに近かったので使ってみることにしました。
簡単に言うと、チューブラーのティップでかなり張りがあるロッドです。
これならスタックを外しながらの釣りができそうという印象を持ちました。
ちなみに、ティップの強さなどの点で近い感じのロッドで【テイルウォーク ビーブリーマー SSD S76ML/SL】があったのですが、少しでも長いロッドが良かったので【オリムピック グラファイトリーダー シルベラード GSIS-782M-LE】を選びました。
適合ルアーウェイトは5g~20gということで、スピニングロッドとしてはかなり硬いスペックになります。
まずはこちらのロッドの使用感を確認する為に、リップラップエリアに持ち込んで使ってみることにしました。
3.5gのフリーリグにてリップラップの斜面にリグを通すと、時々岩の隙間にリグが落ちて引っ掛かりますが、ロッド操作で外すことができるので安心してリグを通せます。
さすがに、先に使っていた【メジャークラフト ファーストキャスト S86ML】だとスタックした時にティップが入り過ぎて外しにくく、ロッドの長さで辛うじてスタックをクリアしていたところでした。
また、当然ですがロッドの重さが全然違うので、操作感は断然こちらが上です(アタリ前ですけどね)
リップラップではバイトは得られず、続いて沖のハードボトムを狙ってみることに。
こちらもで感度の差は歴然で、【メジャークラフト ファーストキャスト S86ML】だとモヤっとしたボトム感知でしたが【オリムピック グラファイトリーダー シルベラード GSIS-782M-LE】だと、柔らかい沈みものか?明らかな岩などのハードボトムか?の違いは明確に把握できることが確認できました。
と言うことで、あわよくば、と思って臨んだリップラップポイントでしたが、雨の影響か?反応が全く得られなかったので、早々に湾奥シャローエリアに移動することにしました。
シャローフラットで使用感を確認中に、いきなりラインブレイク
タイドグラフ的に、後30分くらいで干潮になるタイミングでポイントに入りました。
最初のリップラップでは雨の影響で少し白っぽく濁っていたのですが、こちらの湾奥シャローポイントは白濁りはなく、その代わりに赤濁りが薄っすらと広がっている感じでした。
濁りはそれほど強くはないのですが、少しでもシルエットをハッキリさせた方がいいかと思い、【O.S.P. ドライブホッグ SW 2.5in】の”グリーンパンプキンペッパー”を選択。
こちらを7gのフリーリグにセットして釣りを開始しました。
周囲ではシャローエリアに多くの小魚(ハク?)の群れが水面でワラワラ泳いでいるのが見えていて、時々波紋が出るので『もしかしてクロダイが捕食している?』と思ったのですが、この日はハードルアーボックスを車に置いてきてしまったので、ボトムゲームに集中します。
このポイントも結構根掛かりの多いポイントなのですが、ロッドティップがしっかりしているので、スタックしてもベイトタックル並みに回避できます。
小型のクロダイのバイトくらいはすぐに出るかと思っていたのですが、そのバイトがなかなか出ないので、いつも狙っているラインと違うラインもチェックしてみることに。
すると、しばらくして、ボトムにスタックしたかな?と思いロッドを立てて引っ掛かり具合を確認しようとしたところ
グン、グン、グン!
重くゆっくりした手応えでしたが、明らかに魚が頭を振っている感触が伝わってきました。
魚だ!
ここで改めてフッキングをすると、一気にドラグを鳴らしてラインが引き出されました。
ロッドを立てて引きに耐えたのですが、次の瞬間
プツン・・・
外れたというよりは切れた感じでロッドのテンションが無くなってしまいました。
そろそろリーダーを結び変えようと思っていた矢先だったのですが、後悔先に立たずです。
ラインを回収してみると、おそらくリーダーとのノット辺りで切れていました。
魚がシャローフラットに入っているのはわかったので、慌てる気持ちを落ち着かせつつ、急いでノットを組み直します。
ノットを組み直したところで、先ほどバイトが得られた【O.S.P. ドライブホッグ SW 2.5in】の”グリーンパンプキンペッパー”で再度バイトのあったエリアを探ってみます。
すると、先ほどまでなかった小型のクロダイのバイトが出るようになりました。
クイクイッ!クイクイッ!
めちゃくちゃリグに食いついて引っ張ってきますが、なかなか食い込んでくれません。
しかし、軽くスタックしたリグを外したところで~
ゴンッ!ゴゴンッ!
明らかにそれまでとは違う手応えのバイトがあり、ロッドに重みが乗ったところでフッキングすると~
ジィィィィィィ~
ようやくしっかり乗ってくれました。
しかも、なかなかの手応えです!
ベイトタックルと違い、ゴリ巻きはできない(ドラグが出てしまうので)ので、魚の動きを見つファイトをします。
こちらも強引に引っ張らないので、魚の方も結構落ち着いた動き。
リールの巻取り量も少ないので寄せてくるのに時間がかかり腕が疲れますが、貴重なファーストフィッシュなので最後まで丁寧にファイト。
NEWロッドでのファーストフィッシュは40cmくらいのキビレちゃんでした。
画像でもわかりますが、縦横比がおかしい?と思うくらい体高の高い魚体で、お腹もパンパンに膨らんでいます。
普段からカニなどをしっかり食っているんでしょうね~
ルアーも丸のみくんでした。
ようやく射程圏内に魚が入ってきた感じがしたので、ここから集中して数を稼ぐために釣りを続行することにしました。
デプス MSクローでバイト連発
さて、ファーストフィッシュをリリースした後、ボロボロになった”ドライブホッグ”を外し、ワームを付け替えることに。
ここで、また”ドライブホッグ”で釣っても面白みが無いかな?と思ったので、まだ実釣で魚を連れてきてもらっていないワームを使ってみることにしました。
それが【デプス MSクロー 2.6in】になります。
このワーム、少し大きいかな?と思って今まであまり実戦で使ってこなかったのですが、改めてセットしてみると、テール部分はフックがしっかりセットできるよう身の詰まった作りになっていながらボディの大部分がリングボディになっているので、非常に水噛みの良い構造になっていることがわかります。
リングボディと言えば、今年から愛用している【ジークラック ベローズスティック 2.8in】もリングボディ効果でバイトを引き出してくれるので、”MSクロー”にも期待です。
ワームカラーはまだ”グリーンパンプキンペッパー”しか持っていないのですが、水の色との相性も悪くなさそう。
こちらを遠投して、沖から丁寧に探ってみると、数投目に~
ゴンッ!ゴゴンッ!
ほぼ前アタリなく、一気にひったくりバイトでロッドが持っていかれました。
これぞボトムチニングの醍醐味ですね!
今回の魚も力強い引きで、フッキングしたロッドが止まります!
これはある程度いいサイズの手応え。
走りが止められないほどではないですが、なかなか主導権が握れません。
左右に走る魚をどうにかこうにかイナして岸に誘導します。
そして、無事にランディングしたのはキビレの40cmジャストフィッシュでした。
先ほどの魚よりはスリムな体形ですが、それでもお腹は大きく、背ヒレも大きいのでよく引いたのが納得です。
ワームが完全に千切れてどこかに行ってしまっていますが、フックの掛かり方がヤバいですね。
外掛かりに近い唇へのフッキングでした。
よく千切れずにランディングできたと、冷や汗ものでした。
とりあえず、これで2匹目。
この日は数は稼げそうに無い雰囲気ですが、まだバイトが出ているのでもう少しだけ粘ってみることにしました。
ヒットしたラインだけではバイトが続かないことと、潮位が上がってきていることから、少し岸に近いエリアにもキャストをしてみると~
ココンッ!
リトリーブ中にいきなり向こうアワセでヒット!
しかし、フッキングしてロッドを立てるとすんなりとロッドが立てられます。
この魚はゴリ巻きでほぼ瞬殺。
さすがにMクラスのロッドだと小キビレは相手になりませんね(^^;
何とか3匹目ゲットで、海を見ると上げ潮の影響か?見た目にも潮が動いているのがわかるので魚の活性は上がると踏んで釣りを続けます。
しかし、想定とは裏腹にバイトが無くなってしまいました。
潮位が上がり魚のポジションが変わったのか?と思い、沖の水深のある場所と、岸に寄った浅い場所を交互にチェックしてみましたが、先ほどまで出ていた小キビレのバイトも無くなってしまいました。
そんなに一気に魚が動いていなくなることがあるのかな?と思いつつ、ふと足元を見ると水質がかなり綺麗になっていることに気付きました。
潮位が上がり、水の動きも大きかったので、赤濁りしていた水が動いて入れ替わった感じでした。
『となると、ナチュラルカラーのワームの出番でしょ~』と思ったのですが、時計を見ると持ち時間のリミットに近づいていました。
もう少しキッチリ検証したかったのですが、釣りが第一優先ではないので仕方ありません。
また別の機会に調査することにして、この日はストップフィッシングとしました。
NEWロッド投入 チニング Day-51 まとめ
と言うことで、ありがたいことに、今回初投入したNEWロッド【オリムピック グラファイトリーダー シルベラード GSIS-782M-LE】の入魂は完了させることができました。
ロッドについてのインプレを少しすると、まさに求めていたレベルのパワー感と操作性で、全く不満の無いドンピシャのロッドでした。
チニングではスタックの回避性能が話題にされがちですが、実際、釣具屋でチニングロッドコーナーに行って実物を触ってみると、ネットなどの文字で見るロッド性能とイメージがズレていて『この繊細で柔らかいティップではスタック回避は難しいでしょ~』と思うようなロッドの割合が多いように思います。
地域によっては砂底・泥底がメインの釣り場もあるのかもしれませんが、チニングのメインとなるのはボトムに岩や牡蠣瀬があるような場所の方が多いと思うので、ライトゲームロッドのような繊細なソリッドティップは結構厳しいのではないか?と言うのが個人的な意見です。
この点、今回購入した【オリムピック グラファイトリーダー シルベラード GSIS-782M-LE】はティップまでチューブラーでかなり強めのスペックなので、スタック回避能力はハードソリッドティップの【テイルウォーク ビーブリーマー SSD C77M+/SSL】と比べても遜色無い手応えでした。
また、グリップ部の構造ですが、フロントグリップレス構造なので、ロッドを握っている手の指でブランクスに触れながらロッドを操作することができます。
村田基さんが言うように『ブランクスタッチができるから感度が上がるわけではない』とうのはまさにその通りだと思いますが、ブランクスに指をかけて操作できることで、繊細なロッドワークができるのは間違いないと思いました。
繊細な操作は、結果的にバイトをキャッチする為の行動につながるので、操作性の高さはタックルトータルでの感度を上げることに貢献してくれると思いまし、実際、そう感じました。
このまま行くと、すっかりスピニングタックルにハマりそうですが、やはりクロダイとのガチのパワーファイトは圧倒的にベイトタックルに部があると思いますした。
ただ、風向きなどをあまり気にせず、バックラッシュなども気にせず、使用できるルアーのウェイトの幅が広いとなると、スピニングタックルを使わない手も無いのかな?と改めて思いますので、一旦拘りなどは置いておき、ベイトタックルとスピニングタックルのメリット/デメリットについて突き詰めてみたいと思います。