皆さん、こんにちは!こんばんわ!
いつもこちらのブログを読んで頂き有難うございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
さて、ここ数年で一気に盛り上がりを見せてきているソルトシーンでのベイトタックルですが、ソルトベイトに特に注力しているように見えるダイワさんでは”ソルティスト”ブランドにて既に3機種のベイトリールがリリースされています。
私自身も大阪のフィッシングショーで実機を手に取ってみて『これは使えるリールだな』と直感的に感じましたが、その”ソルティスト”に更に3機種(3サイズ)のリールが追加リリースされるとのことです。
既に3サイズの展開がある中で、追加で3サイズはちょっとやり過ぎ?と感じなくもないですが、使い手側からすれば選択肢が増えるのはいいことと判断して問題ないかと思います。
では、既存の3サイズもおさらいしつつ、新規投入の機種についてチェックしてみたいと思いますので、関心のある方はお付き合い頂ければ幸いです。
”ソルティスト”既存3機種のおさらい
では、既に市場投入されている3機種について、以前にも記事しているところですが、改めて簡単におさらいをしてみたいと思います。
既存モデルは3機種で、この時点でも十分幅広い釣りのジャンルに対応していると言える状態になっています。
一番ライトなモデルが”SV80”
型番に”SV”が付いていることでわかっていただける通り、SVブレーキシステムを搭載したリールになります。
ベイトリールを使った釣りにおいて、限りなくバックラッシュなどのストレスを回避することを目的としたブレーキシステムで、確かに誰が使ってもバックラッシュしにくいブレーキシステムであることは私自身の使用経験からも保証できるブレーキシステムになります。
このSVブレーキを搭載した80番台のリールは、チニングやメバリングのプラグゲームなど、ソルトゲームのシーンでもライトな部類の領域をカバーする機種になります。
リールの見た目から、アルファスがベース機になっていることは明確ですが、スプールなどは”ソルティスト”用として専用設計されたPEライン専用リールになります。
続いて、中堅機種として100番台のモデルがありますが、こちらは、チニングやライトなシーバスゲーム&ロックフィッシュゲームを意識した機種になっています。
100番台のリールなのでラインキャパシティはそれほど大きくなく、港湾部やオフショアのボートゲームなど遠投を前提としないような釣りに向いたバーサタイルモデルになっています。
チニングなどを意識すると”SV80”とどっちが向いているのか?と悩ましいように見えますが、実はリールのコンセプトが明確で、100番のモデルはブレーキシステムが”SV”ではなく、遠投を主たる目的とした”マグフォース”がブレーキシステムとして採用されています。
”マグフォース”は”SV”と比べてキャストの全領域でブレーキをかける仕組みにはなっておらず、キャスト初期のスプール高回転のブレーキを重視しており、キャスト後半ではマグネットブレーキの効きが落ちるので最後の伸びがメリットになりますが、裏を返すとキャスト後半でのある程度のマニュアルブレーキ(サミング)も必要になってくるリールになっています。
『バックラッシュ回避性能は抜群で安心してキャストができるが、飛距離がちょっと不満』と言うのは”SV”ブレーキにおける私の個人的な認識です。
バックラッシュしにくい=ブレーキ強め、はある意味当たり前で理にかなっていますが、少しでも遠投して誰も手付かずの”竿抜け”ポイントを攻めたい陸っぱりの釣りにおいては、”マグフォース”の需要がある部分かと思います。
なので、ボートチニングなら”SV80”でもいいかと思いますが、陸っぱりのチニングなら100番を選ぶかな?と言うのが私の認識です。
そして、最後が300番のモデル。
こちらもブレーキシステムは”マグフォース”になっており、遠投重視モデルになりますが、300番のリールの主戦場は太いラインで遠投を要する釣りになるかと思います。
シーバスゲームでも”太いライン(PEライン2号以上)+重量のあるルアー”という釣りには300番がオススメになります。
ビッグベイトや大き目のルアー、そして水深のあるエリアでの太ラインを使う釣りにおいては”300番台”の機種は相性が良いと思います。
新機種は、既存機種の隙間を埋める3機種展開
では、本題のNEWリリースとなる3機種について見ていきましょう。
先行する3機種の、まさに隙間を埋めるようなラインナップになっています。
・ソルティスト BF TW 8.1R/L
一番ライトなモデルで、”SV80”に近いリールですが明確にベイトフィネス向けという仕様のリールになります。
見た目・デザインはぶっちゃけアルファスなので、”SV80”のスプールをベイトフィネス仕様にカスタマイズしたリールと言う感じです。
グリップはライトな釣り用の小型のフラットノブが採用されています。
PEラインの0.6号がMAX100m巻ける仕様となっており、アジングやメバリングなどライトゲーム向けのリールということになります。
ちなみに、0.8号も50m~100mとなっているのはなぜ?とちょっと思ってしまいますが、0.8号が100m巻けるのであればチニングでも使えるな、という感じです。
リールの基本性能としてはソルティスト共通で、PE専用設計のスプール、ハイスピードレベルワインド、ドラグ引き出しクリックの3機能が搭載されています。
スプールとレベルワインドはPEラインをベイトリールで使う上で重要な機能になりますが、ドラグ引き出しクリックも個人的には重要。
ドラグが出されている時に聴覚で確認できるのは、メンタル的にもテンションが上がりますし、ナイトゲームなどでは魚の引きの強さを測ることができるので、気持ちの問題のレベル以上に重要な機能だと思っています。
・ソルティスト 150 XH/XHL
続いては150番サイズの機種になります。
100番の機種はスプール径がバーサタイルど真ん中の34mm径になっているのに対して、150番機種は36mmなので、明らかに100番機種よりは遠投を意識した製品になると評価して間違いないかと思います。
ラインキャパシティが100番がPE2号で100mなのに対して、150番はPE2号で200mと一気に倍になっていますので、シーバスのデイゲームやショアジギなどで遠投を必要とする釣りに使うためのモデルになります。
港湾部や運河などでしかシーバスゲームをしないという方は100番で問題無いかと思いますが、大型河川や外洋向きのポイントなどで重量のあるルアー(20g以上)をフルキャストで遠投するシーンもある、という方は迷わず150番を購入すべきかと思います。
グリップもEVA素材のパワーラウンドノブが適用されており、ハンドル長は100番機種よりも10mm長い110mmのハンドルが適用されています。
・ソルティスト 400 XH/XHL
最後の3機種目はビッグサイズの400番機種になります。
まぁ、見た目的には”タトゥーラ”ですね。
300番でも正直大きいと感じる自分の感覚からすると、400番って何の釣りに使うの?と言う感じがしますが、PE3号が330m、PE6号で180mと言うラインキャパシティなので、明らかにビッグベイトなどの超重量級ルアーのキャストを想定した機種になります。
ブレーキシステムも固定式インダクトローターの”マグフォース”が採用されており、常に設定したマグブレーキがかかることで重量級のルアーのキャストに対応するようになっています。
想定するのがこのようにかなりハードな釣りになるので、スプールはPEライン専用設計のスプール側面と糸巻き面が垂直になるスプールは採用されていません。
あくまでも強度を重視していることが、採用しているスプールにも表れています。
ここまでハードな仕様となると重量が気になるところですが、300番が300gなのに対して400番は310gとたった10gの重量増なので、かなり重量を低減する配慮がされていることもわかります。
まぁ、私にはあまり縁の無い機種になりますが、ヒラマサや大型ロックフィッシュなどを狙っていく釣りにはMUSTなモデルになるかと思います。
ダイワ 23ソルティスト 追加3機種 まとめ
と言うことで、ダイワのソルトゲーム用ベイトリール”ソルティスト”の追加機種についてピックアップしてみました。
先行の3機種も今年、2023年リリースなので、年をまたぐことなく2023年で一気に6モデルを市場投入されたということになります。
ここ数年のダイワさんのソルトルアーシーンへの注力度合いは、かなり気合が入っているように感じますね。
別途記事にしたいと思いますが、シーバスブランドの”ブランジーノ”では、新たにベイトロッドが追加投入されるようです。
ただ、ここまで急ピッチに展開できる裏には、リールのベースが既存リールの流用になっているところは大きいかと思います。
フレームから全て新規設計となると製造ラインの新規追加などハードルが一気に高くなりますが、既存のリールのボディを基準にして目的の釣り向けにファインチューンするのは時間的にもかなり有利かと思います。
その分、ユーザから見ると製品の面白さ・魅力については欠ける部分が出てきますが、流用のメリットは価格にも表されるべきかと思います。
しかし、一番ライトな”BF”で38,900円。一番安価なモデルは”SV80”で33,200円。MAXサイズの400番で49,300円となっていますが、個人的にはもう少し安くできないのかな~と感じてしまうのは厚かましいですかね(^^;;