皆さん、こんにちは!こんばんわ!
いつもこちらのブログを読んで頂き有難うございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
今回はNEWロッドの情報についての記事になります。
ライトゲームの第一人者のレオンさんが代表を勤める”INX.label”からはいくつものロッドがリリースされています。
私も一時愛用していた【トレス・サビオ】もそうですし、チニングでの使用で密かに狙っている【ガリンペイロ】などはベイトロッドですし、【ハミージャミーミー】や【グリッサンド 77&72】などのスピニングロッドも出ています。
どのロッドも個性あふれるロッドばかりですが、今年、究極の個性派ロッドが登場します。
INX.labelとしては初とされているフラッグシップモデルの登場ということで、自分で買う/買わないは別としてチェックしない訳にはいきません。
では、気になる方はお時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
和の伝統を受け継ぐマルチピースロッド
今回ピックアップするロッドは【INX.label ヴェスパーダ SXS-VP645L】

サブネーム的に書かれているのは”江戸前小継一尺五寸”
小継と書かれているだけに仕舞寸法が短いマルチピースロッドになっています。

細かい仕様は後で記述しますが、グリップ以外は同じ長さにまとめられており、仕舞寸法は45cmというコンパクトさです。
ロッド企画のコンセプトとしては”フナ釣りなどに使われる延べ竿”ということで、従来のルアーロッドとは一線を画す竿全体が曲がるベンディング特性を持たされたロッドということです。
和竿のテイストがコンセプトなので、ロッド製作は和竿工房で長い歴史を持つ「櫻井釣漁具」が実施。
そして、和竿・延べ竿のテイストをルアーロッドとして結実させる為にロッドデザイナーの「松永 啓」さんが関わって出来上がったロッドとなります。
先に、ロッドのベンディングカーブの状態を紹介すると、下の画像の通りでロッド全体が綺麗に曲がるように作られています。

仕掛けを動かさない和の釣りと違い、誘いなどの為に常に仕掛けを動かすルアー釣りでは、そもそもロッドが果たす役割が違うのですが、ルアー釣りで使える機能と、和竿のテイストの融合に成功したロッドとのことです。
これはマルチピースという仕組みを利用して実現しています。
綺麗にカーブを描くロッドを4等分したのではなく、ロッドセクション毎に強さを変え、先端のセクションから順にパワーを上げていくことと、継ぎ目の強さを利用することでキャストやアクションというルアーロッドに求められる機能を持たせているようです。
各パーツ類にも拘りが満載
ロッド全体の特性・特長はご紹介しましたので、次にロッドの各パーツ類などディテールについても紹介していきたいと思います。
まずはグリップ部。
グリップタイプとしてはストレートグリップで、リールシート部は高圧縮したウッド素材を利用しており高感度を実現。

そして、EVAではなくコルクを使用。
使い込むほどに味が出るコルクグリップは長く愛用することを目的としたロッドには外せないパーツですね。
グリップの後部は滑りにくさを実現する為の伝統的な造りとして「綿糸巻き」を採用しています。

これにより、趣(おもむき)と品格を備えたデザインとなっています。
確かに、延べ竿では良くみるグリップですが、ルアーロッドでは見たことが無く、これもこのロッドのオリジナリティになっているかと思います。
ロッドの接合部については、一番メジャーになっている印籠継ではなく、曲がりの綺麗さを優先して並継が採用されています。

ジョイント部のスレッドも濃いグリーンが使われており、INX謹製のロッドであるテイストを感じさせてくれていると思います。
以上が詳細な仕様部分についての情報でした。
INX.label ヴェスパーダ まとめ
と言うことで、レオンさん渾身のNEWロッド【INX.label ヴェスパーダ VESPADA SXS-VP645L】についてピックアップしてみました。
長さも6フィート半で、アクションもライトアクションということで、何かに特化しておらずライトゲームを広い範囲でカバーしているロッド。
ロッドの自重も100gを超えており、最新の高強度・軽量素材を使用したロッドと比べると重く見えますが、リールをセットした時の重量バランスが大事なので、そのバランスはさぞかし考えられているんだろうと期待してしまいます。
メバリングやチニングのトップゲームでも使ってみたい感じがしますし、ハゼクランクなどで使っても面白そうなロッドで、私の釣りのスタイルには非常に相性が良さそうだと思います。
敢えてネックと言えば、お値段ですかね。
INX.labelのロッドは安価なものはありませんが、その中でも今回の製品はフラッグシップモデルということで7万円(消費税を入れると8万円オーバー)という、なかなか勇気のいる価格になっています。
大手メーカーさんではないので、手に入るチャンスが少ないだろうし、中古市場にもそれほど出回ることも期待できないでしょう。
と言うことで、今、自分の中での優先順位を整理中です(笑)