NABRA Chase Fishing GONTA です。
いつもこちらのブログを読んでいただきありがとうございます。
東京ではフィッシングショーが開催され、2月に入れば大阪でもフィッシングショーが開催されます。
そして、釣具屋さんでも2020年モデルの新作が並び始めています。
毎年、新作で注目を集めるのはハイエンドモデルですが、実際には廉価版のタックルもいろいろとリニューアルされたり、新作が発表されたりしています。
今回は特にリールに注目して記事にしたいと思います。
特に、廉価版が面白いので、それも含めて調べてみました。
では、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
ダイワ 20レブロス LTシリーズ
まず最初は、ダイワのエントリーモデルのレブロスです。
このリールは、私も過去に海上釣堀用に買ったことがありますが『特に問題無いけど、ちょっと重い』という印象のあるリールでした。
そのレブロスが今年リニューアルリリースとなりました。
デザインとしては旧レブロスを踏襲した、ゴールド基調のカラーですが、釣具屋さんで手に取って巻いてみた感じは『巻き心地も問題無く、軽くなった!』という感想でした。
1000番~2000番は200g!
上位機種の『ダイワ 18レガリスLT』と比べると15g~20g差あるのですが、それでも十分な軽さと言えると思います。
LTコンセプトになって一気に軽くなっています。
しかも、ドラグにはATDが採用されており、ABS(アンチバックラッシュスプール)も搭載。
先にも書きましたが、巻き心地に問題はなく、ねじ込み式のハンドルではありませんがガタつきはほぼ無し。
まぁ、この辺りは使っていくとガタが出てくるかも知れませんが、少なくともアジングなどのライトゲームでは全く問題が無いと言い切れるレベル。
これで、実店舗の店頭価格で6,990円(税抜)!!
Amazonとかだと5,900円(税抜)で出ています。
ただ、このクラスのリールはラインローラーがプラスチックカラーなので、ここにサードパーティのラインローラーのボールベアリング化のキットなどを入れれば、レギュラークラス以上の使い心地を確保できると思います。
3,000円~5,000円のBB化キットを入れてもアンダー1万円ですね。
去年くらいから、廉価版の実力評価に高い関心をもって取り組んでいるので、今年はこのリールを試してみたいと思います。
シマノ エクスセンスDCに廉価版登場
続いては、リールの価格自身はエントリーモデル(廉価版)ではありませんが、オリジナルに比べて大きく価格を下げてきたリールがあるのでピックアップしておきたいと思います。
それは【シマノ 20エクスセンスDCSS】です。
<出展:シマノHP>
エクスセンスDCと言えば、初代が出た時に購入し、期待に胸を膨らませて使ったところ、PEモードであまりにも飛ばないのでガッカリしたことを思い出します。
そして数年経過後にリリースされた後継機種は、あまりに高くて手が出ませんでした。
まぁ、その時はダイワのモアザンPE-SVを使っていたので必要性を感じなかったと言うことも手を出さなかった要因ではありますが。
エクスセンスはシーバスゲームを主眼に作られたリールなのでナイトゲームが強く意識されています。
ナイトゲームはルアーの飛行状態も目視できませんし、着水も目で確認できないので、ルアーが飛んでいる途中のリールの状態からルアーの状態や着水タイミングを判断しないといけないのでバックラッシュの危険性が非常に高くなってしまいます。
よって、よりサミングレスであることに注目が集まりますが、リール自身の機能に頼るとオーバーブレーキになってしまいがちになるのは事実ではないかと思います。
何せ、着水直前のオーバーランを止める(飛行途中での微調整機能もありますが)のがサミングの意味なのに、それが要らないとなると、そのブレーキをリールがかけてくれている訳ですから。
それなら、デジタルコントロールブレーキに頼らずに、自分の感覚でサミングできるように慣れればいいのでは?と思ってしまいます。
しかも、定価74,000円はちょっと高過ぎます~
そんなエクスセンスDC、決して売れ盛っていた機種ではないと思うのですが、今年、廉価版がリリースされます。
まず、価格は半額とは言いませんが、定価で39,500円(税抜)!
かなり手が出しやすくなっています。
ブレーキシステムは、『iDC4エクスセンスチューン』。
<出展:シマノHP>
シンプルな操作性が売りのiDC4ですが、エクスセンスチューンについては
ブレーキモード1:PE遠投用
ブレーキモード2:PE標準
ブレーキモード3:PEナイト、強風モード
ブレーキモードF:フロロ標準モード
かなりシチュエーション別にわかり易い説明になっていますが、要はダイヤル1から順番にブレーキ力が強くなっていくということですね。
フロロを巻くとスプールが重くなるので、一番ブレーキ力が必要になるのでダイヤル4ということかと。
ただ、全体的に通常のiDC4よりもブレーキ力が弱くなっているはず。
これは、まさに【ISSEI×ダイワSLP PE1500】と同じコンセプト。
モノフィラメントラインよりもスプールが軽くなるPEラインを使う時に、ブレーキを弱くしないと飛距離が伸ばせないということをDCブレーキに反映しているんだと思われます。
オリジナルのエクスセンスDCのブレーキは『iDC4×8エクスセンスチューン』なのでかなり細かい設定が可能ではありますが、釣り場でそこまで細かい変更をするか?と言われると結構微妙かと思いますので、実釣機能のレベルで考えれば『iDC4エクスセンスチューン』で十分ではないかと思います。
カラーリングも、オリジナルのエクスセンスDCの濃いガンメタ系から少し明るいガンメタ系に変わっています。
その他、注目点はマイクロモジュールギアが導入されていること。
同じ価格帯のベイトリールであるバンタムなどにも採用されているので驚きはありませんが、巻き心地の良さを考えるとウェルカムな機能と言えます。
たまにバス釣りもするけど、ソルトゲームの方が多い!と言う方は、バス釣り用のDCブレーキのリールを買うよりもこちらの方がいいかも知れませんし、バス釣りでもヘビキャロなどでPEラインを多用する方にはベストマッチのリールと言えるかもしれませんね。
廉価版モデルのスピニングリールはダイワが魅力的
フラッグシップモデルではそれぞれの長所を押し出して競っているダイワとシマノの両社ですが、改めて廉価版のリールを見てみると、スピニングリールでは最近はダイワの方が魅力的な機種が多いように感じます。
昨年リリースモデルの【シマノ 19ストラディック】については、十分素敵なスペックのリールではありましたが、その下のグループとなると目新しい魅力のある機種があまり無いように感じます。
一方で、ダイワの廉価版リールは軽さや搭載機能面で上位機種に追随するリールが散在しています。
これは、上位機種の機能を下位機種に早い時期で展開するダイワならではの事象かと思いますが、そうだとしても廉価版リールの魅力を出すのには十分な話しではないかと思います。
ねじ込み式のハンドルや、最新の軽量素材の投入などは、コストの問題や上位機種との差別化の問題もあり、簡単に廉価版の機種に投入するのは難しいかと思いますが、それでもダイワのリールはかなり突っ込んだ機能まで、下位機種に実装している点で素晴らしいと思います。
ギアの滑らかさやドラグ性能などの面で、過去はシマノのリールが優位性を確保していた時代もあるかと思いますが、ここ数年でリリースされているリールを見ていると、ダイワのリールの魅力がハンパないと感じます。
この状況を受けてシマノのリールも巻き返してもらえれば嬉しいと思いますが、これだけはユーザーがどうこう言える話しでもないだけに、市場の反響がメーカーさんに伝わることを期待したいと思います。
最後に、ひと言追記しておくと、ベイトリールはこの限りではないと思います。
【シマノ 20メタニウム】や【シマノ 20SLX DC 70】などは素晴らしい機能が満載だと思います。
こちらについては、別途記事にしたいと思います。
2020年NEWリリースアイテム まとめ
と言うことで、敢て廉価版のリールに着目した記事でした。
高いリールが良い機能を搭載しているのは当たり前(でないと高い価格は受け入れられませんよね?)なので、廉価版でどれだけハイスペックかどうか?が面白いと感じています。
何の機能にどこまで価値を見出すか?は人それぞれかと思いますが、この不景気の時代、搭載されている機能にどこまで納得して投資できるかどうかは大きいと思います。
ハイスペックリールは、何かと良いに決まっていますが、ハッキリ言ってオーバースペックなところも多分にあると思います。
マグシールドが完璧ではないのは周知の事実ですが、シマノとてコアプロテクトが完璧ではないと思います。
これらの機能がなくてもリールとして十分機能を果してくれるのも、これまた事実。
それを補完する準備(メンテナンス力)が釣り人側にあれば、それで不要になる機能もあると思います。
まぁ、こんなことも含めて、釣り具に見出す価値は『プライスレス』の要素があるのも事実ですね。
引き続き、今年は廉価版でどこまで勝負?できるか、試していきたいと思います。
前回の記事で紹介した【ダイワ 19バスX 80SH/SHL】も調達済みですので、使ってみたらインプレ記事を書いてみたいと思います~~