タックル関連情報

【タックルメンテナンス】ラインローラーのクリーニング

こんにちは!

いつもこちらのブログを読んでいただきありがとうございます。

NABRA Chase Fishing GONTA です。

今週は連日の寒さで出撃タイミングが難しいですね。

こういう時は、日頃できていないタックルのメンテなどを行うのも良いかと思います。

私も昨夜は、釣堀タックルのメンテをした後、その勢いでライトゲーム用リールのメンテを行いました。

手前味噌ですが、簡単にできるんだけどやったことがないと少し腰が重くなるラインローラー部のメンテについて簡単に書いてみたいと思います。

メンテのメインはラインローラー

最近のリールはダイワのマグシールドやシマノのコアプロテクトなどの適用でメンテナンスフリーの仕様が多く、自分でメンテするといっても何ができるの?という状況です。

ちょっと前まで、シマノのリールでは本体ギア部にオイルを注せるような穴も装備されていたのですが、コアプロテクトの登場でそれも廃止。

ラインローラー部もオイル注入用の穴がベール部に装備されていたのですが、それも廃止。

しかし、私はラインローラー部は自分で2BB仕様に変更しているので、あくまでも自分でメンテします。

ラインローラー部は、小さいパーツの集合体で、分解してみると意外と戻すのが大変なのですが、慣れてしまえばこれほど簡単にメンテできるパーツはありません。

メンテの方法は、ラインローラー部を固定しているビスを外してラインローラー部のパーツをバラバラにし、汚れている部品をパーツクリーナーで綺麗にし、必要な部分にはオイルを注して組み直すという作業になります。

この際、以前はメーカー純正のオイルを使っていましたが、最近では【M.T.C.W. MT-04】を使っています。

商品説明的には淡水のトラウトなどで使用するオイルとなっていますが、実際にはソルトゲームでも全く問題なく使用できるそうです(M.T.C.W.さんにお聞きしました)。

ソルトウォーター用のオイルは、8000番台などの大型のリールに使用することを想定されているそうで、粘度が高く、小型リールのラインローラー部に使用すると、ボールベアリングの回転が悪くなるそうです。

分解する時は、パーツの順番だけは間違わないように注意

さて、実際に分解する手順について書いてみます。

ベースは【シマノ 13ソアレCI4+ C2000PGSS】です。

下の写真の一番右の上に写っている固定ボルトと、一番左側に写っているアーム固定軸でラインローラーはアームカムというパーツに固定されています。

外す時は、一番左側のアーム固定軸を指で固定して、一番左側の固定ボルトをドライバーで外します。

この時、アーム固定軸はしっかりと指で押さえて固定しておかないと、固定ボルトを外した時に脱落してしまい、アーム固定軸にホールドされている細かいパーツが外れてしまい、組み付けられていた順番がわからなくなるので要注意です。

固定ボルトを外し、アームカム部を少し離してからラインローラー部に組まれているパーツを順番に外していきます。

私の場合は、2BBに変更しているので純正のパーツとは違うので注意して欲しいのですが、右から順に

①固定ビス
②ラインローラー受け
③ラインローラースペーサー
④ボールベアリング
⑤ボールベアリングをホールドするブッシュ
⑦ラインローラー本体
⑧ボールベアリングをホールドするブッシュ
⑨ボールベアリング
⑩ラインローラースペーサー(2個)
⑪アーム固定軸

実に、11~12個のパーツの組み合わせで構成されています。

メンテ後は、この通りに戻さないといけないので、順番がわかるように並べておくことが大事です。

まぁ、慣れてくると、パーツを見ればどれがどこにハマるパーツなのかがわかりますし、ラインローラースペーサーは、実際にラインローラーがスムースに動くように使ってるパーツなので、組み直した後に不具合があれば数を調整したりすることもあります。

パーツクリーナーで汚れ除去と脱脂

ここまでバラした後は、目視で汚れ度合いをチェック。

必要に応じて掃除する訳ですが、絶対に必要なのはパーツクリーナー。

私は大容量で使いやすく手に入り易い、【ワコーズ パーツクリーナー】を愛用しています。

よほど長期に亘って放置していなければ、それほど汚れの酷いパーツは無いかと思いますが、一番大事なのはラインローラーをよりスムースに回転させる為の要のパーツであるボールベアリングをしっかりクリーニングすることです。

写真のフィルムケースにボールベアリングを入れて、そこにパーツクリーナーを吹きかけ、更にカチャカチャと振って汚れを落とす方法もありますが、私はキッチンペーパーの上に置き、両面からパーツクリーナーを何度か吹きかけて汚れを飛ばす方法をとっています。

この時、遠慮は不要です。

パーツクリーナーはしばらく放置しておけば揮発してくれるので、ガンガン吹付けましょう!

これで、パーツの汚れと古いオイルの除去が完了します。

仕上げはオイルを注して組み直し

クリーニング後、30分ほど放置しておけばクリーナーが揮発して消えてくれるので、そこから必要に応じてオイルを注しつつパーツを組み直していきます。

冒頭部でも書いた通り、私は最近では【M.T.C.W. MT-04】を愛用しています。

ラインローラー部の回転の滑らかさを維持できるので、ラインのヨレを回避するのに役立ってくれます。

皆さんご存知かとは思いますが、縦方向に入ってきたラインを横方向に巻きなおすスピニングリールの宿命はラインヨレです。

これが酷くなると、キャスト時にバックラッシュを起こしたり、釣りをしていて知らない間にピョン吉が発生したりします。これを回避するには、ラインローラーがライン通過時にしっかりと回ってくれる必要があります。

このラインローラーの仕事を、より確実にしっかりと果たしてもらう為に、回転性能を補助する性能があるオイルを使うことが重要になってきます。

オイルなんて、どこのモノでも同じに見えますし、性能差なんてあるの?と感じますが、実際に大きな性能差があります。

高性能オイルは、オイルの粒子が非常に小さく作られている為に、潤滑性を高めたり、オイル切れを起こしにくい性能を発揮してくれるので、結果、ボールベアリングの回転性能が大幅に改善されることになるのです。

まぁ、その為には、そもそも高精度のボールベアリングを使っておくことが前提にはなりますが (^^;;

image

最後の仕上げに関するTIPS

さて、パーツをクリニーングし、組み直して固定ボルトを締めて完成です。

固定ボルトはあまりキツく締め過ぎないことがポイントですね。

ラインローラーの可動に影響する可能性があることと、次のメンテ時にネジが回らなくて困ることにも成りえますので、ほどほどに締めることをオススメします。

で、ここで問題が!

組み直した後にラインローラーが軽く綺麗に回ってくれているかを確認しないといけないのですが、基本は柄も色の変化も無いパーツなので、回っているかを確認するのが難しいのです。

老眼が入っていれば尚のことですが、老眼が入っていなくても非常に確認が難しい

そこで、私はスマホのカメラ機能を利用しています。

ラインローラー部にフォーカスを当てつつ、最大まで拡大します。

写真を撮る必要はありませんので、あくまでもカメラで拡大して見るためだけに使います。

すると、下の写真のようにパーツが非常に大きく拡大されて見えます。

ここまで大きく見えると、ラインローラーの表面の小さな傷も見えますので、動いているかどうかの確認は簡単にできます。

ここで、爪楊枝などをラインローラー部に当てて、軽く押したり引いたりしてみて、軽い力で回転しているかの確認を行います。

これがスムースに動いていれば作業完了。

ここで、何かにひっかかった感じで軽く回らない場合は、ラインローラースペーサーの組み付けが上手くできていなかったり、何らかのズレなどがあるままで組んでいる可能性がありますので、残念ですが、もう一度固定ボルトを外して組み直す必要があります。

面倒くさがって放置してはいけません。ここがラインローラー部の命ですので!

ラインローラーメンテナンス まとめ

という事で、過去にも色々とリールのメンテナンスについては書いていますが、今回はラインローラー部のメンテナンスのお話しでした。

釣具は、使えば痛むし汚れるものです。

リールについては消耗品とまでは言いませんが、耐久消費財だと思っています。

なので、使ったら定期的にメンテナンスをしてあげることで、快適に長く使えると思います。

何事も最初にやるときは手が出にくいものですが、一度やっ
てしまえば、一気にハードルは下がることが多いものです。

私もリールを全バラしする程の勇気も技術もありませんが、ラインローラーやドラグくらいであれば特殊な工具も必要ありませんし、自分で気軽にメンテナンスできるパーツなので、是非、自分でメンテナンスする事をオススメします。

自分でメンテナンスすることで、釣具に対する愛着も変わってくると思います (^^

M.T.C.W. MT-04
ライントラブルにお困りの方は、一度使ってみることをオススメします。

■ワコーズ パーツクリーナー
リールのメンテナンスに1本持っておいて損はない商品です。

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