皆さん、こんにちは!こんばんわ!
いつもこちらのブログを読んで頂き有難うございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
ここ最近、釣りに行けて無かったので週末に時間を作って出撃してきたのですが、寒波に強風で太刀打ちできませんでした。
思いつくアプローチは一通り試してみましたが、魚からの反応は得られませんでした。
さすがにアジはここ最近の寒波にて、阪神間湾奥では厳しさを感じました。
冬の釣りは、魚との勝負はもちろんですが、天候との勝負もあるのでなかなか難しいですね。
ということで、ネットで悶々と気になる情報をチェックしていて、面白いロッドを発見しました。
最近リリースされたロッドではないのですが、少々マイナーな存在が故にリサーチできていないロッドでした。
特に”何釣り用”という特化したロッドではないのが、最近の私にはちょうど合う感じです。
ネットで最初に見つけた1本のロッド以外にも、深掘りして調べるともう少し面白いロッドを発見したので、それらをまとめて記事にしてみたいと思います。
お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
Fin-ch(フィンチ)とは?
まず最初に、”Fin-ch”について簡単に紹介しておきたいと思います。
”Fin-ch(フィンチ)”さんは四国を拠点にするアウトドアブランドになります。
カラフルでかわいいアパレルなども多数取り扱っていますが、私が”Fin-ch”を知るきっかけになったのはライトゲームで使いやすい極小スプリットリングに使えるプライヤーを扱っているのを見つけた時でした。
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メバリングで使う小型プラグでは、使用しているスプリットリングが極小なので、通常のスプリットリングオープナーでは少し扱いにくい面があります。
しかし、この”Fin-ch”のプライヤーは#00番でも問題無く使うことができるアイテムでした。
しかも、プライヤーの見た目のデザインや”Fin-ch”のロゴも素敵で一発で気に入ってしまい、今でも愛用しています。
”Fin-ch”さんは、元バスプロの藤田元樹さんが運営されているメーカーで、オリジナルのアパレルなども多数扱っていますが、今回、なかなか面白いコンセプトのロッドも扱っていることを知りました。
何か最新のブランクス素材を使っている訳でもなく、何かの釣りに特化した尖った性能を持っている訳ではありません。
しかし、マルチピースで持ち運びに便利であり、ターゲットはボーダーレスになっています。
まさに”マルチピース&マルチパーパス”なロッドが揃っているのです。
では、具体的に気になるロッドをピックアップしてみたいと思います。
ベイトロッド”カナリア68ML”
まず最初にピックアップするのは、ライト~ミドルゲームを意識して作られた【Fin-ch カナリア68ML】になります。
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画像の通り、4ピースのマルチピースロッドになっており、専用のロッドケースが付いていてモバイル性に長けています。
ちなみに、仕舞寸法は60cmです。
6.8フィートなのでシーバスやチニングを考えると少し短いように感じますが、ライトゲームやバス釣りではジャストな長さですね。
適合ルアーウェイトは3g~30gと非常に広く、ツララさんのロッドを彷彿とさせますが、もう少しマイルドなイマージです。
最新のブランクス素材などを使っていないので、ロッド重量は153gあり重く見えますが、実際にリールをセットして持った時のバランスは良いようです。
そして、何より、マイナーブランド(という言い方は失礼かもしれませんが)らしく、ロッドのデザインがオリジナリティに溢れています。
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モスグリーンベースのブランクスカラーに派手さはありませんが、ガイドスレッドのカラーなどもしっかりカラーコーディネートされていて全体として非常に落ち着いた感じ。
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グリップについては、最近のロッドは圧倒的にEVAが多いのですが、コルクが使われています。
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この辺りの拘りは”INX-Label”のロッドを彷彿とさせる部分も感じます。
ちなみに、ホームページの製品紹介欄ではコルクグリップに関するアフターフォローも明記されています。
※本ロッドには保証書は付きませんが1年間の有償保証が付いております。こちらで購入者、販売日を管理しているので破損の際はご連絡ください。※コルク割れは半年間は無償で修理・交換致します。それ以降は有料となりますのでご了承下さい。
ロッドは使い捨てではないし、もっと言うと気に入ったロッドは長く使って愛着が沸くものです。
従来のロッドは購入店名が入った保証書にて、だいたい購入して1年間の免責保証が付いていますが、1年以上経過して破損などの不具合が発生するのは珍しくありません。
メーカーによっては、購入者が購入時のショップなどの情報を添えてユーザー登録する場合もありますが、ほとんどの方はユーザー登録などはされていないんじゃないかと思います。
※先々の中古市場での流通などを意識すると
また、1年が過ぎてしまえば免責を利用した修理やパーツ交換はできなくなりますし、保証期間内でもロッドなどの場合は初期不良でもない限り免責額を踏まえての有償修理になることがほとんどだと思います。
それを考えると、ちゃんとユーザー管理してもらっていて、有事の際に有償でも対応をしてもらえる方が安心ではないかと個人的には感じます。
そしてロッドの性能ですが、製品サイトに掲載されている写真から、綺麗なベンディングカーブを描くロッドであることもうかがえます。
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ロッドアクションとしてはファストテーパーとのことですが、負荷が掛かればきれいにバット部まで曲がってくれて魚とのやり取りが楽しめそうです。
このロッドで”ゲンキマン”こと藤田元樹さんはいろいろな魚を釣っているようで、クロダイはもちろんですがライギョなども釣られておりパワー面でも信頼が持てそうです。
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メバリングのプラグゲームや、チニングでのトップゲームなどで是非使ってみたい気分にさせてもらいました。
適合ルアーウェイトの幅が広いロッドですが、扱うルアーによってリールを調整することで快適に釣りができるとの説明もありました。
10g以下のルアーを扱う時はベイトフィネス用のモデルを、それ以上の重量があるルアーの場合は通常のベイトリールというように、組み合わせるリールを変えてあげることでロッドは替えなくてもいろいろな釣りに対応できるようです。
いろいろな場所で、いろんなターゲットを狙う人には非常に使い勝手が良いではありませんか。
なお、価格については32,500円(税抜)ということで、決して安価ではありませんが良心的な価格設定になっているのではないかと思います。
そして最後に、更なる利用範囲の拡大を意図して、替えグリップも作られたようです。
ロッド自身は2017年から販売されていますが、2024年に追加されているのがロンググリップ。
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画像を見てもらえばわかる通り、グリップのフロント部分はオリジナルグリップと同じですがリア側が長くなっています。
オリジナルのグリップだと脇にロッドエンドを挟んで操作をするような釣りには少し短い?
しかし、ロンググリップに交換すればボートフィッシングなどで脇にガッチリロッドを挟んで釣りができます。
また、リールシートを含むパーツにはガイドが付いていないので、ラインを切らなくてもグリップが交換できる点も優秀な点です。
後は、このロンググリップだけで12,500円(税抜)という価格が受け入れられるか?というところですね。
グリップを替えるだけでロッドが二役演じてくれると考えるなら、ロッドをもう一本買うよりはお得?という考えもあるかもしれませんね。
スピニングがいい人は”カナリア66ML”
続いてのご紹介は、同じ”カナリアシリーズ”のスピニングロッドになります。
【Fin-ch カナリア 66ML】
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ロッドのコンセプトは”釣りを楽しむ”という点で同じで、カナリアシリーズでのスピニングモデルを希望する声に応えて作られたロッドとのこと。
”カナリア68ML”と同様に国内外を問わずありとあらゆる魚を釣ってきたロッドという感じです。
ただ、製品紹介ページではクロダイ釣りの釣果写真が多いのが目を惹きます。
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このスピニングモデルの大きな特徴が”高反発ソリッド”をティップに使用している点です。
食わせには有利なソリッドティップも、その柔らかさ故にルアーにアクションを加える際にはダルさに繋がったりします。
ここに”高反発ソリッド”を適用することで、ロッドのアクションをシャキっとさせることに成功しているようです。
私は”ベイトタックル大好き人間”ですが、同時に”高弾性ソリッドティップ大好き人間”でもあり、正直、カナリアシリーズを買うならこっちが先かも?と思っています。
軽快な操作性とある程度の遠投性のバランスを見た結果としての6.6フィートというレングス設定とのこと。
大遠投はしないとしても、港湾部でのメバリングやチニング、そしてたまにはバス釣も、という用途であれば非常に相性がいいように感じます。
遊び心満載の”SUZUME”シリーズ
ここまでは、実際に自分が買いたいという目線で記載してきましたが、Fin-chさんのサイトを見ると魅力的なロッドがいろいろ掲載されています。
”カナリア68ML”よりも長くて強いロッドもあるのですが、興味を惹くのは短めのモデルの方です。
”SUZUME(スズメ)”という製品シリーズで、ロクテン(6.10フィート)、ゴーテン(5.10フィート)、そしてヨンテン(4.10フィート)の3本が提供されています。
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一番短い”ヨンテン”は子供の腕力でも十分振り抜けるライトモデルのロッドですが、決してオモチャのようなロッドではないので実釣性能は十分です。
オモチャっぽいロッドのカラーデザインは遊び心をくすぐってくれますが、密かにブランクスにプリントされている魚は巨大古代魚のピラルクーですね。
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バット部以外のブランクスもカラフルで鮮やかな色付けがされています。
子供さんが喜んで持ってくれそうなイメージです。
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”ヨンテン”はかなり遊びに振りきった感じですが、”ゴーテン”と”ロクテン”は実釣性能十分という感じ。
また、”ゴーテン”はロッドのアクションもかなりファーストテーパーに設定されており、”ロクテン”は全体的に曲がるレギュラー寄りのテーパーとのこと。
製品紹介として”ゴーテン”をトラウトの管理釣り場で試しておられる動画があるのですが、確かに魚が掛かっても簡単にはベリーまで曲がらない感じが見てとれます。
これらのロッド特性を踏まえると、”ゴーテン”はアジングで、”ロクテン”はメバリングで使ってみたい印象ですね。
お値段も”カナリア”シリーズよりは安く抑えられており、19,000円~21,000円とお手頃な感じ。
ソルトのライトゲーム用に揃えて持っておきたい感じです!
Fin-ch オリジナルロッド まとめ
と言うことで、Fin-ch(フィンチ)のロッドをピックアップしてみました。
ここ最近は特定の釣りに特化したロッドに注目して記事にしてきた感じですが、今回ピックアップしたようなマルチパーパスなロッドも素敵だと感じています。
いろんな魚を狙えるけど、それらを高い次元でカバーする為の機能が盛り込まれたロッドは、意味万能プレーヤーとして存在意義があります。
今回メインで取り上げた”カナリア”シリーズはハイレベルでバランスの取れたロッドですが、”スズメ”シリーズも気軽にライトゲームやトラウトゲームを楽しめるロッドとして非常に魅力的です。
ハゼゲーム・ハゼクランクなどにとても相性が良いように感じるので、今年の夏頃のハゼゲーム最盛期までには調達してみたいところです。
ちなみに、生産・流通は少々不安定なところがありそうですが、Fin-chさんの公式Webショップでも販売されていますので、お財布と相談しつつ虎視眈々と狙っていきたいと思います。