こんにちは!
いつもこちらのブログを読んでいただきありがとうございます。
NABRA Chase Fishinhg GONTA です。
最近、ロッドの選び方や、良し悪しについて、知り合いから質問を頂きます。
私もメーカーの人ではないし、全てのロッドを使ったり知っている訳ではありませんので、使った事のあるロッドの範囲で私見をお伝えしています。
しかし、質問を頂く事により、皆さんが気にしている点を聞くことで、自分の気付きに繋がる話しも多くあり、今回はその気付いた事について書いてみたいと思います。
まとめるに当たり、結構、論点が難しい事に気付きました。皆さんにとってわかりやすいかどうかが心配ですが、私がロッド選びの際に意識している切り口でまとめてみました。
ロッド選びでいろいろ悩まれている方にとって、使い手・ユーザーといての目線で 書いてみたいと思います。
少し長くなりますが、お時間のある時に読んで頂ければ幸いです。
ロッドの新素材の落とし穴
新しいロッドが発表されると、新素材や新しいガイド導入のPRとセットになっていることが多いと感じます。
少し前なら4軸カーボン、今ならナノアロイ。
ガイドリングで見ると、長きSicリング全盛時代からトルザイトリングに代わってきています。
ガイドフレームでは、ステンレスフレームからチタンフレームに。ダイワのAGSガイド等も特殊ではありますが、新素材のガイドフレームですね。
これら全ての新しいアイテムに共通しているのは、”軽くて強い”と言う点です。
軽くて強い素材のメリットを否定する気は全くありません。
しかし、ロッドについては”軽ければ軽いほど感度も上がる”と言うメッセージで釣り人の心を掴んでいますが、果たして感度が高ければ魚が釣れるのか?と言う疑問を私は常日頃抱いています。
感度が悪いロッドよりも、感度が高いロッドの方がいい、と言う点は私も当然賛成ですが、どこまでの感度が必要なのか?と言う点で、感度至上主義には疑問があります。
例えばシーバス用のロッド。
ナイトゲームでリバーシーバスを流しの釣りで狙っている時は、流れでたるんだPEラインを通して伝わってくる小さな違和感を掴み、積極的に掛けにいかないといけない釣りでは感度が高い方が有利だと思います。
しかし、デイゲームでは見切られるので基本早巻きの釣り。グリグリ巻いている時にコツッ!といったアタリを掛けにいく必要があるでしょうか?
その必要性がないことの証明として、長い磯竿のリメイク版がルアー用のロッドとして出ていることを見ても、デイゲームでは超絶感度よりも、バイトを弾かない柔軟性の方が必要と認識されていることがわかります。
要は、必ずしも全ての釣りのスタイルで感度が必要性の頂点にいる訳ではないということです。
一方、ライトゲームではどうでしょうか?
アジングなどでは、”ツッ!”とか”コツッ!”と言った、吸い込んだ瞬間、もしくは吐き出される瞬間のバイトを取って掛けにいかないと、深くてしっかりしたフッキングは望めません。
結果、取り込み中や抜き上げた時にバレることに繋がりますので、高い感度は釣果に直接繋がるといっても過言ではないかと思います。
メバリングなどでも、リーリング中に追いかけてきて直前で反転する時の水流で、魚がついてきたことを感じることができると言う点で、ロッドの感度は重要だと思います。
因みに、メバリングについてはリールの感度もあるかと思います。
こういったライトゲームでは、ロッドの軽さや感度は確かに釣りを優位に展開できる要素になると思いますが、これも、後で書きますが、ロッドの軽さだけでは成立しない話しがあります。
と言うことで、新しい素材は、自分の釣りを勝手にランクアップしてくれるような錯覚を招きますが、自分の釣りのスタイルに合わせて選ばないと、期待した効果は得られないと思います。
4軸カーボンとナノアロイ
少し前に市場に投入された4軸カーボンですが、これは素材自身の進化ではなく、カーボンシートの巻き方に工夫をした製品ですね。
従来はスパイラルにカーボンシートを巻いて、レジンで固めていたものを、縦・横・斜めにカーボンシートを巻くことで、ネジレ強度や反発力のアップを実現するブランクスになっています。
しかし、要は曲がりにくくすることで、結果として反発力を生んでいるので、単純な表現をするとピンピンで固く感じる素材感になっています。
よって、多くのロッドメーカーさんは、ロッドのバット部分や少しその先のベリー部分まで、など部分限定的に導入して、魚の引きを受け止めて欲しい部分の強度・反発力の強化につなげておられます。
一部、ティップまで導入している製品もありますが、かなりマイノリティです。
一方、ナノアロイは、素材自身の革新なので、従来のカーボンシート素材よりも粘りが強くなっています。
その結果として、曲がった後の復元力が強くなっていて、一旦は曲がるけど、曲がった反発力で魚を浮かせてくれる(曲がるけど戻る)という感覚が持てるロッドが出来上がるという感じです。
フッキング後にパワーを前面に押し出して引っこ抜く釣りでは4軸カーボンロッドが活躍してくれると思いますし、フッキング後は一旦ロッドが入ってくれても、その後のやり取りで釣り人優位に展開できればいいと言う釣りではナノアロイのロッドがマッチすると思います。
しかし、これらは魚とのやり取りを意識した話しで、ロッドには、いや敢えて言うとルアーロッドには、もう一つ大事なお仕事が託されています。
それはキャスティングです。ショアからのルアーゲームでは、ほぼ投げるという行為がセットになります。
魚を掛けた後にどれだけ良いロッドでも、魚を掛けるための行為であるキャスティングが上手くできなければ意味がありません。
キャストについては使い手のスキルレベルも大きく影響しますが、やはり、投げやすいロッドと投げにくいロッドというものは存在します。
なので、次にキャスタビリティを左右するロッドのバランスについて書いてみたいと思います。
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ロッドの使い易さのポイントはトータルバランス
バランスにはロッドそのもののバランスがありますし、リールをセットした時のバランスもあります。
まずは、ロッド単体のバランスを考えてみます。
先に書いたように、4軸カーボンロッドはバット部周辺への採用がほとんどなので、ベリー部~ティップ部には従来の製法による素材が導入されていることがほとんどです。
しかし、バット部の強化に伴い、ベリー部~ティップ部の役割が更に明確化される必要性が出ており、そのバランス設定が結構難しくなっているロッドが多いと感じます。
魚の食い込みを重視し過ぎると、エクストラファーストテーパーのロッドになってしまいますし、そういったロッドはキャストが難しくなってしまいます。一言でいうと、キャスト時のリリースポイントが非常にピーキーになってしまいます。
一時期のバスロッドでは多く見ましたが、シーバスロッドなどでも散見しますね。
これでは、せっかくバット部に飛距離を稼げる高反発素材を導入していても、思いっきり振り抜けない(振り抜くのが怖くなる)ので飛距離という結果が伴ってきません。
バット部の特性に合わせてティップ部まで仕上げると、全体的に張りが強くなりカンカンのピンピンのロッドになってしまうかも知れませんし、先にも書いたように、その辺りのバランス設定が結構難しかったり、バランスに好みが出たりという感じになると思います。
キャスト時のロッドのバランスの良さで言うと、【AIMS ブラックアロー】などは、新素材に頼らず全体のバランスを意識して設計されたロッドが、投げやすくて秀逸なロッドだと思っています。
キャストの時も曲がるし、魚を掛けた時にも曲がる。
キャスト時のロッドのバランスや振り抜けを考えて設計されているので、ガイドの数や素材にも拘ったロッドが作られています。
しかし、そのバランスの良さの代償として?ロッドの重さでは、新しいロッドには追従できていない部分もあります。軽ければ良いロッドという訳ではない、という認識を持てる方には気にならないウェイトでも、一般的に横並びでみると”良さそうだけと、ちょっと重いよね”と見られてしまう傾向もあるかと思います。
ロッドの善し悪しをどこに求めるか?で選択の方向性は大きく変わってくるということです。
因みに、スピニングタックルよりも、よりロッドのバランスが投げやすさを左右するのがベイトタックルです。
あまりにファストテーパーだと投げにくくて仕方ありません。 フルスイングすると、異常に初速が付いてしまい、バックラッシュの原因になったりします。
その為、ベイトタックルでは、ベリー部からバット部まで曲がって飛ばす、スローテーパーなロッドが多いのが現実です。
ガチガチのフリッピングロッドやラバージグロッドではキャストしにくいことを考えてみてもらえればわかり易いかと思いますが、ベイトタックルでは、ロッド全体でルアーのウェイトを受け止めて曲がってくれることで、スプールを離すリリースポイントにも幅ができて、投げやすいロッドになるのです。
曲げて巻く釣りの代表例として、ブラックバスのクランキングがありますが、バイト時のフッキングや、障害物回避能力を意識してグラス素材を利用しているという考え方もありますが、ひたすら投げて巻く釣りにおいては、軽い力で振ってもしっかり曲がってくれて、ロッド全体にルアー荷重を乗せてキャストできるのでキャストの正確性も上がることは、使われた方ならわかっていただけるかと思います。
その他、究極の例を見ると、トッププラグオンリーのトップの釣りではショートレングスのフルグラスロッドを好んで使われる方が多いですね。岸壁やブッシュの下、立木の際など、ピンポイントでルアーを落としたい釣りにおいては、ロッドがしっかり曲がってくれることで、キャストコントロールが非常にやり易い為の選択肢ということかと思います。
こう言った投げやすさと言う面では、ナノアロイ素材を利用したロッドは、しっかり曲がってくれるので、キャストのし易さを確保できる、良い素材だと思います。
バット部からティップ部まで、広く採用できて、ロッド全体のバランス設定がし易いのではないかと思います。
実際、ナノアロイを利用した【バリスティックベイト 93M NANO】は、軽いルアーでも、少し重いルアーでも、まり意識をせずにフルスイングできます。ロッドがスイング時に曲がってくれているので、ロッドの反発力をしっかり活かしてルアーを飛ばしている感じです。
どことは言いませんが、某メーカーさんのカーボンカンカンのベイトロッドをシーバスゲームで使った時には、適合するルアーウェイトも限定的だし、ちょっと投げ方をミスると高切れしたりと、何とも使いにくいロッドだと嘆いた経験もあります。
その他のロッドを例に見ると、【フィッシュマン ベンダバール89M】などは、4軸カーボンを使っているのですが、振ってみると不思議と良く曲がるロッドです。
ルアーの投げやすさと飛距離を両立させている素晴らしいロッドですが、その代償か?ロッド重量はそれなりに重いです。
更にバランスという観点でタックルを見ていくと、ルアーフィッシングのタックルにはロッドだけなくリールが必ずセットになります。
ベンダバールなどは、リールをセットした際には、全体のバランスが手元に来るように設計されているので、ロッド自身は重いのですが持った感覚はそれほど重みを感じません。
ただし、あまり軽いリールを付けると、このバランスは崩れます。
一方、バリスティックベイトでは、ロッドが軽いが故に、ある程度軽いリールでないと、手元での持ち重り感が出てしまいます。
これはスピニングロッドも同じで、トータルのバランスが良くないと、ロッドやリールの本来の性能を引き出すことができないのです。
タックルトータルのバランスが手元に来ていているほど、ロッドは振り抜き易く、キャスタビリティの向上につながります。
前半でロッドそのものの特性について書きましたが、使い手がロッドの特性を知り、その特性を最大限良い方に発揮させる為には、リールの選択も含めて、使い手側がしっかりトータルバランスを見てアジャストしてあげることも重要と言うことです。
高いロッドが欲しいけど、それに合うリールまでは買えない、と言う場合には、無理して高いロッドを先に買わずにリールから揃えるとか、もっと言うと、本当にその新しくて高いロッドが必要なのか?を考えることも大事ではないかと思います。
ロッドの特性はブランクスだけで決まるのか?
少し余談に逸れますが、ロッドを振ってルアーをキャストする際に、ロッドが曲がって飛ばす訳ですが、この曲りはどんな要素から生まれていると思いますか?
ルアーを付けている時は、当然、ルアーの荷重が乗って曲がっている要素もありますが、ロッドだけ振っても竿は曲がりますよね?
これは、ロッドが受ける空気抵抗もあるのですが、実はガイドの荷重も大きく影響しています。
重いガイドが付いているロッドを、ロッド自重を軽くしようと、軽いガイドに交換すると、ルアーが飛ばなくなる事象が出る時があります。
これは、ガイドの重さも含めてバランスが取られていたのに、ガイドだけ軽くしてしまい、バランスが崩れて飛ばなくなってしまっているのです。
物干し竿で軽いルアーを投げても飛びませんよね?先に書いた、ガチガチピンピンのロッドがキャスティングに向いていないのと同じですが、ルアーを飛ばすためにはロッドが曲がって仕事をしてもらう事がとても重要なのです。
ガイドだけ軽くすると、スイング時にロッドが曲がらなくなるので、結果としてルアーが飛ばしにくくなります。
渾身の力で振り回して投げることで、少しはリカバリできるかも知れませんが、1日中そんなことはしていられません。
という事で、ロッドのバランスとは、ガイドの重さも含めての話しという事です。
良いメーカーさんは、その辺りも十分意識してロッドを設計し、テストして適合荷重のルアー重量を考えて市場に投入されている、と言うお話しでした。
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ガイドリングも薄ければいいと言う問題でもない
更に見ていくと、冒頭でも書いたトルザイトリングは、今やニューロッドの必須アイテムのようになっていますね。
確かに、同じガイドフレームでも、リングの内径が大きくなるのでライン放出時にラインがガイドを叩くことが軽減されて、結果、ルアーが飛ぶというイメージで売られています。
しかし、サーティフォーのロッドを紹介する某記事を読んでいて気付かされたのですが、ガイドの内径は大きければ飛ぶというものでもない、と言うことです。
代表の家邉さんの説明によると、従来素材のSicリングとトルザイトリングを両方試したところ、内径の小さくなるSicガイドの方が飛ぶという検証結果が出たので、サーティフォーのロッドにはトルザイトリングを採用していないということでした。
これはどういうことかと考えると、スピニングリールの場合、スプールから放出されたラインは螺旋形状を描きながら出ていきます。この時、バットガイドに最初に触れてラインのバラツキの幅が収束され、更に次のガイドに当って収束され、という感じで、ロッドのティップに向かってラインのブレ幅がどんどん収束されていきます。
そして、ロッドの真ん中くらいまでで収束する作業が終わり、そこから先はほぼ真っ直ぐにラインが出ていくようにガイド設計がされている(はず)のです。
なので、ロッドを見てみると、ロッドの真ん中くらいから先のガイドリングはほぼ同サイズのガイドが並んでいると思います。そこまでのガイドの役割はラインのバラツキを収束させる役割を持つが、そこから先のガイドはラインをぶさらずに通していく役割を持っているのです。
なので、家邉さんが言われているのは、ラインの収束のさせ方がきちんと出来ていれば、そこから先は不必要にリングの内径は大きくない方が良いと言うことですね。中途半端に内径が大きいと、どこでラインがガイドを叩いてしまい、飛距離が落ちるということかと思います。
この観点でひとつ追記すると、キャストした後のロッドのブレの収束の早さも、キャストの釣りでは重要な要素ですね。
振り抜いた後、しばらくロッドの先端部分が揺れているようでは、ロッドでライン放出の邪魔をしているようなものなので、ルアーの飛距離は伸びません。
振った後のロッドのブレの収束の早さも重要なチェックポイントかと思います。
と言うことで、トルザイトリングを使って内径をアップすることが飛距離アップの魔法ではなく、必要な場所に、要求機能に合わせて採用して始めて効果が出るということです。
そして気になる、値段の高騰化
最初の章で書いたように、新製品には新しい素材やパーツが付き物です。
そして、それらを採用していることで、商品の価格は跳ね上がります。ブランクス素材にナノアロイを採用し、トルザイトリングにAGSフレーム、とくると、下手すると10万円コース。安くても7万円後半から8万円はするロッドが出来上がります。
メーカーサイドとしても、材料代が高くなるので売り値を上げないといけなくなるのはわかりますが、果たしてそれが釣り業界の振興に繋がるのか?ということです。
もう、ここまで行くと、折れるのが怖くて安心して釣りができませんね (^^;
一度折ってしまったら、どんなに気に入っていても、すぐには買えませんね。免責期間だったとしても普通のミドルクラスのロッドが買えるくらいの額はかかってしまうかと思います。
同じことはリールにも言えることです。一昔前では、4万円台のリールがハイエンドだったのに対して、最近では7~8万円がハイエンドの相場になりつつあります。
メーカーさんにお願いしたいのは、これらハイエンドで培った技術を、いつかはミドルクラスくらいにも落として行って欲しいということです。
ほどほどの値段の商品がほどほど以上の性能を持ってくれれば、もっと手軽に快適な釣りをできるようになり、釣りを趣味としてドアを叩く方も増えるのではないでしょうか?
あ、少し本記事のテーマから逸れましたね。でも、本当にそう思っています。
本当に良いものを市場に投入すれば、市場からの答えはきっと、きちんと返ってくると思います。
見た目や持った感覚だけではわからないロッド特性
と言うことで、ロッドの特性に関する素材面やパーツ面、リールも含めた目線などについて書いてみました。
できるだけ個別論ではなく、トータル論で見るようにして書いてきましたが、これらのことはあくまでもロッドを選ぶ上での予備知識でしかないと、ここまで書いておきながら、言い出したりしてみます (^^
こないだも、釣り友さんが“NANOのロッドは固く感じる”とか、“ブルーカレント53/TZのティップ固そうですね”とかいろんな意見を頂いていますが、それらは全て、見た感じとか持った感じ、という話しです。
しかし、使った私からしてみれば、ナノアロイを利用したロッドはキャスト時には柔らかいと感じるし、魚を掛けた時も最初はスムースにベリー位までは入るので、良く曲がると感じています。
そして、ロッドにリールを付けただけの状態で振ると、非常に振り抜けや風きり音がいいのと、素振りでも結構曲がってくれているということです。
また、ブルーカレント53/TZも、先端までフルチューブラーというスペックからは想像できない食い込みの良さを持っています。
確かに、ティップ部だけクニャッと曲がるソリッドティップのロッドのような曲がりはしませんが、実釣で感じるのはティップセクション全体で食い込みをフォローするように曲がり込むので、決して食い込みが浅くなって困るということはありません。
そして、同じく、素振りをすると、ロッド全体でルアーを飛ばすし、魚を掛けた時にはバット部まで含めたロッド全体で魚の走りを受け止めるというバランスを持っています。
何が言いたいかといいますと、買う前にせめてフルスイングで振ってみて欲しいのです。釣具屋でロッドティップを天井や床に押し当てて曲げてみても、部分的な曲がりしか確認できません。振ってみてはじめて、ロッドの特性の半分くらいがわかるかと思います。
なので、ベストは、そのタックルを持っている知り合いに振らせてもらうこと。ラインも通っていますし、ルアーも付いているでしょうから、実釣ベースでロッド特性を体感できます。更に欲を言えば、魚が掛かってくれればいいのですが、そこまでは実際にはなかなか難しいですよね。
でも、私が【ヤマガブランクス ブルーカレント77/TZ NANO】を買う気になったのは、ショップさんで貸出してくれて、実際の釣りで使い、魚も掛けてみて、ナノアロイの特性を体感したからです。
2gの小さいプラグも気持ちよくキャストできたし、メバルが掛かった時にはしっかりロッドが入ってくれて、釣っていて楽しいロッドでした。
【リップルフィッシャー モンスターインパクト トラディション96】の時も、借りている間に実際に魚を掛けてみて、ロッドが入ることで魚が不必要に跳ねないことや、寄せてくるバットパワーに納得感があったので、メインロッドとして使ってみることにしました。
やはり、ロッドは魚を掛けて、獲る為の道具ですので、振っていて気持ちいいだけでも不十分ですし、リールやルアーなどをセットしたトータルで使いやすいと感じれるか?がポイントだと思います。
実際に釣具屋さんで、このロッドを屋外で振らせて欲しいとお願いして、断られるようなお店では買わない方がいいです。
リールはショーケースから出してもらってハンドルを回してみる人は多いのに、ロッドをちゃんと繋いで振り回している人はあまり見ませんね。でも、減るもんじゃないし、平気に頼んでみればいいと思います。
できれば、自分が合わせて使おうと思っているリールを持ち込んでセットさせてもらったり。まぁ、そこまでやると、ロッドのリールシート側に傷が付く云々はありますが、サランラップを巻いておけば傷も回避できますし。
後は、最近良く見るのが、メーカーさんが開催する試投会ですね。
これは、意中のロッド以外にも、同じメーカーさんのいろんなモデルを試投できるので、自分が一番いいと思っていたロッド以外に、もっと自分のフィーリングに合うロッドに出会えるかも知れません。
なので、試投会に出向いてみるのも面白いと思います。
ただし、地域がかなり限定されてしまうのが難点ですね (^^;
タックル考察 ロッド選びのポイント まとめ
私はここのブログでも、いくつかのロッドやリールのインプレを掲載しています。
が、どれも、見た目のデザイン性などにはほぼ触れていません。
釣具は趣味の道具なので、見た目で気に入るかどうかは重要な要素ですが、見た目はネットでその商品を見ることでも十分確認できます。
ですが、ロッドそのものの特性は、見ただけでは決してわかりません。
なので、あくまで私見ながら、使い手として感じたことを前面に押し出してインプレを書いています。
ということで、ロッド選びにおいては、見た目はロッドの装飾や質感の確認に止め、実際に振ってみてから買うのが一番いい、というお話しでした。
試投できなくても、せめて振ってみてくださいね (^^
ロッドは釣具の中でも一二を争う高いアイテムです。体裁など気にせず、納得の行くまで確認して、納得のいったロッドを買ってください。
因みに、ヤマガブランクスとリップルフィッシャーのロッドだけですが、実際に貸出してくれるショップさんがあります。一定期間、実釣で使えるので、いろんな面で納得して買うことができます!
■アースフィールドフィッシング
過去のロッドのインプレ記事を以下にまとめてみました。お時間のある方、興味を持って頂ける方はご一読頂けると嬉しいです。