こんにちは!
いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
最近、ふと気付いたのですが、一般的には【カブクワ】ではなく、【クワカブ】なんですかね?
まぁ、どっちが正解という話しではないかと思いますので、こちらのブログでは引き続き【カブクワ】でいきたいと思います。
そんな話しはさておき、今回の記事の主題は新たな種となる親虫の調達についてです。
10月に入っても昼間の気温は30度近い日が多いのですが、なんだかんだで季節は秋になり、夜~朝の最低気温は20度を切るようになってきていて、産卵セットを組むには少し難しい季節になってきました。
しかし、自分の手でブリードしたい意欲は失われることはなく、いろいろ考えたところで、ひとつは種親となる虫の調達を行いました。
今回は、そんな検討の経緯も含めつつ、今後のブリード計画について書いてみたいと思います。
それと、失敗の報告も兼ねて・・・
では、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
クワガタのブリードには血統が重要
クワガタと言っても国産から外国産まで非常に多くの種類があるのですが、その中でも、自分的にはやはり国産オオクワガタに対する関心の高さが他の種のクワガタよりも高いのです。
一時は黒いダイヤと言われた時代を経て、現在ではめちゃくちゃな値段の取引は無さそうですが、それでも、サイズが大きかったり、顎(ハサミの部分を大顎と言います)の形が良かったり、太くてかっこよかったりすると、ウン万円で取引されているのが現状です。
ショップなどで買うと恐ろしく高いので、どうしてもオークションでの入手となる訳ですが、前述のような魅力的な個体は高値となってしまい、なかなかゲットできず高嶺の花です。
また、クワガタの場合は血統が大事で、大型や良型の血統として有名な血統もあるのですが、良さそうな血統の個体はやはり高値での取引となり、手が出にくいのです。
更には、血統が重視されるだけに、産地も重視されるのがクワガタで、オオクワガタでは久留米産や岡山の津山産、また山梨産なども人気の高い産地になっています。
この産地で言うと、私の地元の関西地域では、能勢産と阿古谷産が有名な血統となっており、地元愛ではないのですが、最近はこの2つの産地のラインを中心にしてチェックを続けてきました。
因みに、我が家に居る国産オオクワガタは『阿古谷産』になります。
能勢産では、特に大型の血統で有名なYG血統やSR血統などがあるのですが、やはり標準よりも大型で綺麗な個体となると、まさにウン万円の世界で、なかなか思うようにゲットできず。
そんな折り、阿古谷産の大型極太血統の幼虫の出品があり、運よく程々の価格でゲットできました。
先にも書いた通り、今から親虫を入手して産卵セットを組むのは厳しいし、秋の産卵セットで取れる子供は大きくなりにくいという話しも聞きますので、この冬は幼虫からの飼育にチャレンジしてみたいと思います。
それなりに食痕も出ており、2令の状態ですね。
マット飼育の状態で届きましたので、菌糸ビンの準備をしないと!
菌糸飼育については幼虫の数や状態に合わせた菌糸ビンの調達が必要なのかがネックですが、安定して大型の個体を作出できるという点では、今のところ菌糸ビン飼育よりも優れた飼育方法は無いかと思います。
※ドルクス系は菌糸ビン飼育ができますが、マット飼育が基本のクワガタも居ますので注意!
大型成虫を狙う幼虫飼育では温度管理が重要
国産のオオクワガタの雄では80mmが最初の壁なのですが、昨年に自己ブリードした幼虫は74mmで成虫になりました。
完全に常温飼育でしたので、冬場の飼育温度は低く(恐らく、高くても15度前後しかなかったかと・・・)、バランスはかっこいい個体でしたが、残念なことにサイズはそれほど伸びませんでした。
種親が80mmでしたので、少しは期待していたのですが、結果はイマイチと言ったところ。
なので、今年は少し加温した幼虫飼育にチャレンジしてみようかと思っています。
ワインセラーなど気の利いた温度調節設備はありませんが、幸い我が家には釣り用の大きなクーラーボックスがありますので、こちらとペット用ヒーターを使って、冬場の温度を20度~25度の範囲に調整した飼育環境を作ってみたいと思います。
夏場の低温確保はエアコンに頼らないといけないので難しいのですが、冬場は加温だけすれば良いので夏場の温度管理よりはやり易いのでは?と思っています。
因みに、国産オオクワガタは23度~25度くらいがベストなようですが、スマトラヒラタなどでは20度前後の低温が大型作出のポイントのようです。
今年の春先に我が家で羽化したスマトラヒラタは、温度管理していないのに94mmほどでした。
スマトラヒラタとしての大台の100mmには程遠いのですが、温度管理をしていない中で95mm近くが出たというのは、個人的には成功例でした。
リビングの床暖の近くに置いておいたのが、結果的にはほどほどの低温飼育となり良かったのかも?
まぁ、真冬は確実に15度以下には下がっていたとは思いますが(汗)、良く落ちずに(死なずに)成虫になってくれたものです。
同時に飼育していた雌は、50mm近い良型で羽化してくれましたので、意外と低温には強いのかも知れませんね。
そしてスマトラヒラタは世子血統をゲット
次に、スマトラヒラタの種親の話しになります。
スマトラヒラタについては、アチェ産とベンクール産、スラウェシ産などが有名な産地となり、それぞれの個体で特徴があるのですが、大顎の厚みがあり迫力満点なアチェ産が個人的には大好きです。
そして、このアチェ産の中でも、太くてかっこいい個体が羽化する有名なラインとして『世子(セジャ)』があります。
これまでも記事にしてきましたが、YouTubeでファミリアしょう吉チャンネルを運営されているブリーダーのしょう吉さんが育ててきたラインなのですが、100mmオーバーの大型個体率も高く、見た目の迫力もある素晴らしいボディバランスのスマトラヒラタクワガタが作出されるラインになります。
YouTubeで見ていて、入手したい気持ちがとても強いのですが、ヤフオクなどでは成虫はウン万円での取引価格となってしまい、なかなか入手できずにここまで来ていました。
そんな折、純粋な世子血統ではないのですが、世子と大型107mmがかけられたラインから生まれたメスが販売されていたのでポチっといってみました。
値段が上がるかな~っと思っていたんですが、結果はかなり割安にてゲットすることができました。
巨大ではありませんが、50mmアップで太さのある期待の種親です。
こちらは前から家にいるアチェ産のスマトラヒラタとブリードして、自分のラインを作ってみたいと思います。
最後は失敗談
そして、最後は失敗談。
元々家に居たオオクワガタの産卵セットを組んだのですが、約1ヶ月が経過しても産卵木をかじっている雰囲気が無かったので、確認の為に掘り出してみました。
メスが産卵の為に木をかじり始めると、埋め込んでいる木が動かされるのでわかるのですが、その雰囲気が一切ありません。
掘ってみると、やはり産卵木にはかじった跡が一切無し。
オスとメスを同居させて1週間くらいでオスが出てきていたので、ペアリングが出来たかと期待していたのですが、どうもペアリングがちゃんと出来ていなかったようです。
気温も下がってきてしまったので、再度ペアリングをしても産卵はあまり期待できません。
今季のオオクワガタの産卵セットは完全に失敗に終わってしまいました~
産卵木もったいないですが、仕方ないですね。
来春、また頑張ります!!
スマトラヒラタクワガタ 幼虫飼育 ブリード まとめ
と言うことで、長くなりましたがカブクワ飼育奮闘記。
オオクワガタも、スマトラヒラタクワガタも、それぞれ大好きなクワガタなので、ついつい成虫飼育だけでなく幼虫飼育までやってみたくなります。
幼虫飼育は1年ほどかかるので、結果が出るまで時間がかかる話しなのですが、できる範囲でやっていきたいと思います。
あまり増やし過ぎると扱いきれなくなりますので・・・
今の飼育状況を見ると、次の菌糸ビン交換は12月くらいになるかな~という感じ。
今季の幼虫飼育はこれ以上増やす予定は無いので、次のカブクワ日記は成虫の冬眠準備の話題になりそうですが、引き続きカブクワ日記にもお付き合い頂ければ幸いです。