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【インプレ】シマノ HARDBULLとタングステンシンカーを使った感想

皆さん、こんにちは!こんばんわ!

いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。

今回はタックルのインプレに絞って記事にしてみたいと思います。

インプレのターゲットは、ズバリ【シマノ HARDBULL】になります。

今年新たにリリースされたフィッシングラインの中では一番の注目株と言っても過言ではないかと思うこのライン、10回近く使ってみたので一度使用感について書いてみようと思います。

私の場合はあくまでもベイトリールでの使用になりますのでご了承ください。

では、関心を持って頂けた方はお時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。

8本組みとは思えないラインのハリ・コシが魅力

では、使った上での感想について書いてみたいと思います。

0.6号をほぼ下巻き無しで巻いているので、見た目に少し巻き量が足りないように見えますが、少しだけ少なく巻いた方がバックラッシュしにくいので私はいつもこれくらいの糸巻き量でやってみます。

8本組みのラインは過去にもベイトリールで使ったことがあります。

確か、シマノの初代エクスセンスDCに、8本組みのPEラインで使っていましたが、エクスセンスDC自身もあまり研究されていた時代ではなかったので、ブレーキを少しでも弱くするとバックラッシュするし、しばらく使っている間に糸巻き面がデコボコになり、その延長で糸噛みが発生するようになり、非常に釣りがしにくかった記憶が強く残っています。

なので、それ以降はベイトリールでPEラインを使う場合は、出来るだけ太いラインを使うことと4本組みを使うことを意識していました。

やはり、4本組みと8本組みでは、従来のPEラインの場合はかなり扱い易さに差があると感じていました。

そもそも、8本組みの利点・メリットは4本組みよりも”しなやか&なめらか”であることなだけに、スピニングリールで使う場合には8本組みの強みを体感できますが、そのメリットがベイトリールの場合は扱いにくさに出てしまっていました。

そして、今回、8本組みの【シマノ HARDBULL】を使ってみている訳ですが、4本組みのラインよりもしなやかなのは間違いないと感じます。

しかし、従来の8本組みのラインほどキャスト時にラインが暴れない印象で、正しいキャスト方法を実践できれいれば、ほぼノーバックラッシュで釣りができることを確信しました。

これはメーカーさんも言っている通り、ライン自身のハリ・コシの強さの効果だと思います。

キャスト時にラインがまっすぐ出て行こうとしてくれるので、スプール内でラインがバタつくことが無くなると感じます。

ただ、逆風などでルアーが失速しやすい環境では、やはり4本組みのラインよりもバックラッシュしやすいことも確認しています。

こんな時はリールの補助ブレーキ(マグネットor遠心ブレーキ)を少し強めにしておくも良し、自身のサミングで調整するも良しですが、どちらにしても少しブレーキ力をアップしてあげるようなバックラッシュ回避策は必要かと思います。

一番いいのは、補助ブレーキを強めずにサミングでヤバそう(ラインが浮きそう)な時だけ軽くブレーキをかけてあげるのが距離を落とさずに使えるポイントかと思います。

補助ブレーキ自身を強めると、キャスト中の全体的にブレーキ力が追加されるので、ぶっちゃけ話しで結構飛距離が落ちてしまいます

このような調整を意識してできるのであれば、【シマノ HARDBULL】はベイトリールで使用してもノンストレスで使えるラインだと思います。

最後に、1点補足ですが【ダイワ シルバーウルフ SV TW PE-Special】はレベルワインド(ラインを均一に巻く為に左右に動くパーツ)の往復速度が速い機種(ダイワさんの表現としては”高速レベルワインダー”)になっています。

この効果は、ラインがスプール上でクロスするように巻かれるので、糸噛みが発生しにくいというメリットに繋がります。

ダイワさんは、スピニングリールでも”クロスラッピング”と言って、スプール上でラインがクロスするように巻くことで、ライン放出時のトラブル軽減を図る機能を採用されていますが、その発想がベイトリールにも適用されている訳です。

この辺りは、シマノさんとはかなり発想が逆に感じますね。

ちなみに、シマノさんの最新の上位機種で採用されている”超密巻き”は、2000年頃に出て不評だった”密巻き”機能よりは格段に改善していて、かなり使い易くなっているという評価をよく見ます。

スピニングリールにおいては、密巻き機能が使い易さに効果を発揮しているようですが、ベイトリールの場合は密巻きは糸噛みにつながってしまいますし、ましてPEラインの場合は糸が細い為に余計に糸噛みしやすくなるので、現時点ではベイトリールについてはダイワさんのリールの方に軍配が挙がっていると言っていいかと思います。

”高速レベルワインダー”はシルバーウルフだけでなく、2023年にリリースされた”ソルティスト”シリーズでも採用されてので、ベイトリールでキャスティングの釣りをされたい方は要チェックです。

Photo:DAIWA SALTIST特設サイト

バックラッシュでラインにダメージを与えれば普通に切れる

次に、トラブル発生を伴った場合の使用感や強度について書いてみます。

ベイトリールでのトラブルと言えば、バックラッシュですね。

これは程度の違いはあっても、一日中完全にノーバックラッシュというのは結構難しいかと思います。

PEラインは、一般艇にはモノフィラメントラインよりもバックラッシュした時のリカバリは難しいと言われています。

PEラインは編んでいるラインなので、ラインが絡まった時に食い込んでしまうと、ラインが滑りにくいのでほどきにくいためです。

とは言いつつ、コツを掴めばリカバリはかなり高い確率で成功しますが、バックラッシュをほどく過程でラインに傷がつくので、そこを起点にしてラインブレイクしやすくなります。

【シマノ HARDBULL】については、紙やすりで実験する擦れに対する強度テストが有名で、実際の使用においてもこの点についての期待は大きかったのは事実です。

ただ、ここまでの使用にて、毎回の釣行で数回厳し目のバックラッシュを修復する(毎回リカバリは成功しています)と言う感じの状況でしたが、直前の釣行ではスタックした時にテンションを掛けたところ、ロッドティップの少し先くらいのところで切れてしまいました。

切れた箇所を確認したところ、写真などは残していませんが、切れ目が先細るような状態になっていたので、引きちぎれた感じでした。

厳密に確認できた訳ではありませんが、場所的に根ズレなどの影響を受ける場所ではないので、恐らくバックラッシュのリカバリ時に傷を付けたところが切れた感じがします。

【シマノ HARDBULL】を使うまでは、ほとんど4本組みのPEラインを使っていたので、前述のようなところで切れることはほとんど無かったのですが、8本組みのラインであるために原糸が細く痛み易い面があるのかと思います。

と言うことで、決してネガティブ情報ではありませんが、根ズレ強度に優れた性能を持つ【シマノ HARDBULL】でも、実際に傷が付くと普通に切れるという点は留意しておくべきポイントかと思います。

ラインの暴れ具合を動画で確認

ここでは、実際にキャストした際のスプールでのラインの状態について【シマノ HARDBULL】と従来のPEラインの違いを動画で紹介されているものがあるので掲載しておきたいと思います。

これは【シマノ HARDBULL】が従来のPEラインよりもハリ・コシが強く、直線性が高い為にベイトリールで利用してもラインが暴れにくいということを実証する動画になります。

従来のPEラインを使っている方のリールを見ると、瞬間的にラインが大きくリール本体から飛び出るくらい暴れていることが確認できます。

このタイミングで風などの影響を受けると確実にラインがオーバーランしてバックラッシュが発生するかと思いますので、【シマノ HARDBULL】の安定性はかなりベイトキャスターには優位性があると言えるかと思います。

私自身はこれまで4本組みでハリ・コシが強い特性のラインを選んで使ってきましたが、【シマノ HARDBULL】については8本組みでも十分なハリ・コシを持ったラインなので、今後も継続して利用する可能性は高いと思っています。

タングステンシンカーの使いどころ

続いてタングステンシンカーのお話しです。

こちらのブログでも、長きにわたり、チニングで使うシンカーは鉛で十分ということを書き続けてきています。

圧倒的な価格差があることと、ボトムチニングでは根掛かりという大きなハードルがあるので、敢えて値段の高いタングステンシンカーを使うメリットが無いというのが不要論の理由になります。

しかし、最近、10g以上のシンカーを使うシーンが増えていて、改めてタングステンシンカーの使いどころを意識するようになりました。

鉛のシンカーとの最大の違いは比重差による大きさの違いになります。

後は素材の硬度の違いがあり、ダイヤモンドの次に硬いと言われるタングステンはボトム接触時の感度が高いと言われていますが、感度の面では鉛のシンカーでそれほど不自由はありません。

しかし、サイズの違いは見た目に表れ、フリーリグの場合はワームのすぐ近くに存在することになるのでリグの違和感にもつながる可能性があります。

ここで表題の通り、使いどころの話しになるのですが、7g以下のシンカーの場合はそれほど大きさに違いを感じる差が無いのですが、10gを超えてくると明らかに見た目の大きさが違います。

タングステン製と鉛製でこれだけの大きさの差があります。

また、シンカーがコンパクトだと空気抵抗も水の抵抗も小さいので、キャスト時の飛距離が伸びたりリグの沈下速度が速くなったりするメリットがあります。

更に根掛かりが多いポイントを狙うことが多いチニングでは、小さいが故に根掛かりしにくいという点も大きなメリットになります。

なので、チニングなどで10g以上のウェイトのシンカーを使う場合は、タングステンシンカーを使うメリットが明確になってくると感じています。

ただ、冒頭言ったとおり、価格差がめちゃくちゃあり、タングステンシンカーは鉛のシンカーの3倍くらいするので、初心者でよく根掛かりする方や、そもそも釣り場の根がキツくて根掛かりが多いという方にはタングステンシンカーはおススメできません。

① 根掛かりが少ない砂地・泥底ベースの釣り場がメイン
② 経験を積んでいて根掛かりを高確率で回避できるスキルがある

という前提があれば、重いウェイトの場合にタングステンシンカーは投入する価値があると思います。

HADRBULLとタングステンシンカー まとめ

と言うことで、実際に使ってみての【シマノ HARDBULL】とタングステンシンカーについてのインプレ&私見の記事でした。

PEラインについては、最近はベイトリールでキャスティングゲームをする人も増えてきましたし、ソルトでキャスティングとなると飛距離の面でPEライン一択になりますので、市場のニーズに合った製品は広まると思います。

直線強度が高いのはメーカー表示のポンド数で間違いありませんし、更に擦れに対する耐性も高く、ラインの特性としてハリやコシがしっかりしているとなると、ベイトリールで使わない選択肢は無いと思います。

唯一、ハリ・コシについては初期状態ではしっかり機能していても、使っている間に機能が薄れてくる場合が多いと思いますので、1ヵ月分(30回釣行)くらいは使ってみて、改めてラインの状態を見てみたいと思います。

モノフィラメントラインだと30回も使うと、そもそもヨレや傷による性能低下などが発生するので巻替えのタイミングになってしまうと思いますが、PEラインはその面で強度に優れていたり水を吸って劣化したいりしないので、長く使えるのがメリット。

なので、30回くらい使ってみて、どのくらい性能に変化があるか?は重要な確認ポイントかと思います。

そこで【シマノ HARDBULL】の価格2,500円(150m巻き)がコスパとしてどう評価できるか?が見えてくると思います。

長く、安定して使えるなら、2,500円という価格は決して高くはないと思います。

また、タングステンシンカーについても、とにかく高い!と言うのが正直な感想ですが、鉛のシンカーのように変形することも少ないですし、根掛かりなどで頻繁にロストするのでなければ決して高い買い物でもないという見方もできます。

シンカーのサイズが小さいことのメリットは本文で書いた通りなので、この使用上でのメリットと価格というデメリットのバランスを良い方に崩すことができれば、タングステンシンカーの利用価値は大きく上がる、という私見でした。

なお、タングステンシンカーは多くの釣り具メーカーからリリースされていますが、価格面で一番安いと思うのは【フィッシュアロー フリーリグシンカー タングステン】かと思います。

フリーリグシンカーを早くから手掛けて販売されているが故に、製造面や流通面で優位性があるのかもしれませんね。

他は、逆に最新の製品になりますが、ダイワからタングステン製のフリーリグシンカーがリリースされています。

ラインを通すアイの部分はローリングスイベルになっているので、釣りの間に糸ヨレなどが発生するデメリットは低減できる仕様で、他社のフリーリグシンカーとほぼ変わらない仕組みになっています。

こちらは所謂”樹脂タングステン”になるかと思いますが(黒いので)、樹脂タングステンはピュアなタングステンよりも比重面で少し軽くなると認識しています。

価格については【フィッシュアロー フリーリグシンカー】よりも数十円くらい高い感じですが、銀色の光を反射するシンカーが気になるという方は、ダイワのフリーリグシンカーを使ってみるのも良いかも。

ちなみに、ダイワのフリーリグシンカーは、現時点ではティアドロップ型の製品しかないので、根掛かり回避性能は少し弱いかもしれません。

もう少し待てば、スリムタイプも販売されるかもしれませんね。

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