こんにちは!
いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
さすがに師走となると忙しいですね。
年末にかけて時間ばかりが無くなる中、焦りを隠せない今日この頃です。
さて、今回はダイワからリリースされるリールのお話し。
毎年この時期になると、新年のフィッシングショーに向けてリリースされる新しいタックルの情報が飛び交うのですが、何とダイワさんはこの12月にリニューアルを投入してきました。
本来ならフィッシングショーにてお披露目というところかと思いますが、コロナの影響でフィッシングショーが出来ないことも想定しての、この時期での新機種の市場投入なのか?
しかも、一気に主要ベイトリール3機種をリリースしてきました。
その気になる3機種についてピックアップしてみたいと思います。
では、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
フラッグシップ スティーズのLIMITEDバージョン
まずは、ダイワのベイトリールのフラッグシップであるスティーズです。
敢えて、名称に『リミテッド』を入れているのは、購買意欲を煽るためか?本当に限定生産なのか?
<出展:ダイワ公式HP>
個人的に一番の注目点はソルト対応という点。
バス用を意識すると淡水専用機という可能性もあったかと思いますが、もっと幅広い釣りに使えるところは歓迎したいポイントです。
そして、新機種としての一番の注目ポイントは『次世代両軸ベイトリールテクノロジー HYPERDRIVE DESIGN』になります。
<出展:ダイワ公式HP>
ギアの『HYPERDRIVE デジギア』はこれまでもダイワさんのリールでは採用されていた高強度素材のギアかと思いますが、特に注目すべきは『HYPERDRIVE ダブルサポート』になります。
<出展:ダイワ公式HP>
ピニオンギアの両軸端をボールベアリングで支持する仕組みになっています。
この仕組みにより、リーリングフィーリングの精度が上がるのと、負荷が掛かった時の力の伝達ロスを軽減できる効果があるようです。
シマノのリジッドドラグシステムもプラスチックカラーからボールベアリングに替えることで精度を上げていますので、回転箇所にボールベアリングを採用するという仕組みは素晴らしい改善だと思います。
次に、ボディ素材としての『HYPER アームドハウジング』
ダイワさんお得意の樹脂素材を使って軽量化をしているのではなく、ボディ本体とギア側はマグネシウム(Mg)素材を、そしてブレーキダイヤル側はアルミニウム(Al)素材を使うことで、軽量化と強度のバランスを確保しているようです。
こう言った素材面では、シマノの金属ボディ方向に振ってきているように感じますね。
これも金属素材の切削や成型技術の進化の反映かと思います。
その他は、細かいところですが、クラッチについても強化をされているようです。
私も過去の記事でも書いていますが、ソルトシーンでベイトリールを使うと、どうしても塩分の影響でクラッチの固着が発生し易くなってしまいます。
実釣シーンを意識した有難い見直しかと思います。
最後に、ボディ・駆動系以外のところでは、ブレーキシステムの改善と言うか進化も注目です。
スプールの回転に合わせてマグネットの影響を受けるインダクトローターが飛び出してブレーキ力が調整される仕組みのSVスプールですが、これまで1段階の飛び出しだったところが『SV ブーストスプール』では2段階に改良されたようです。
<出展:ダイワ公式HP>
これによりフルキャスト時とコントロールキャスト時とのブレーキ調整力の幅が細やかになっています。
元々アンチバックラッシュ機能の高さが際立っているSVスプールですが、その性能が更に改善された感じですね。
スプール径については34mm径なので、一番バーサタイルなスプール径が採用されています。
もうこれ以上の性能改善は無いんじゃないのか?と思えるレベルの高機能化が進んでいますが、毎年少しずつでも改善された機能がリリースされてくることには驚くばかりです。
以上が、最新且つ最高のパーツと機能をまとった【ダイワ スティーズ SV TW LIMITED】のピックアップでした。
ボディカラーについては一気に明るくなったシルバー系になりましたね。
ここは人によって評価が変わるところかと思いますが、個人的にはスティーズはもう少し濃い(暗い)カラーにして欲しかったかな?という感じです。
12月発売なので、そろそろ店頭にも並び始めているかと思います。
アッパーミドル機種 ジリオン SV TW
2つ目がハードユース向けイメージのジリオンです。
<出展:ダイワ公式HP>
基本的な機能については、スティーズと同じですのでここでは割愛します。
スティーズとの違いは見た目と重量、そしてギア比のバリエーションになります。
デザイン的には少し質実なデザインになっていますね。
正面から見たところで、スティーズは製品名が表示されていますが、ジリオンには無し。
ちょっとシマノのバンタムに似た感じで、個人的には好きなデザインです。
重量については、スティーズLTDが160gなのに対して、ジリオンは175g。
過去のジリオンでは、『しっかりしていて安心感はあるけど重い』でしたが、2020モデルではワンラックレベルアップした印象ですし、十分な軽量化ではないかと思います。
ギア比ですが、パワーギア扱いの5.5:1。そして、6.3:1、7.1:1、8.5:1の4つのバリエーション。
スティーズよりも、より多くのユーザ層を意識したギア比バリエーションですね。
価格帯も定価で4万円台前半なので、実売価格では3万円台の想定になります。
実質、今後のベイトリールの中核となるのがジリオンなのではないか?と思います。
フィネス専用機 アルファス SV TW
最後の3機種目が【アルファス SV TW】です。
【アルファス Air】からTWシステムが搭載されるようになったアルファスですが、最新機種でもTWシステムが採用されています。
<出展:ダイワ公式HP>
アルファスは軽いイメージですが、『HYPERDRIVE DESIGN』を採用しており本製品は175gなので、軽さよりも剛性を重視した変更という感じです。
こちらの機種における特筆すべきポイントはスプール径になります。
軽量ルアーのキャストに有利な小口径スプールである32mm径を搭載。
ただし、『SV ブーストスプール』は搭載されておらず、従来の『SV スプール』となります。
どうせなら『SV ブーストスプール』を、と思う一方で、軽量ルアーのキャストの場合、初期段階でもあまり強いブレーキがかかってしまうとリグの飛距離が一気に落ちてしまいますので、敢えて従来のブレーキシステムを搭載したのかも知れません。
デザイン的には過去のアルファスのデザインと似ているので、悪く言うと新デザイン設計をしなかった?という感じですね。
<出展:ダイワ公式HP>
カラーについても、歴代のアルファスでもシルバーデザインはありましたので、こちらも取り立てての特徴は無いかと思います。
カラーについてはSLPワークスにて好みのカラーをまとうことが可能ではありますが、過去のリベルトピクシーのような遊び心のあるカラーの展開があれば嬉しいかな?と思いました。
2020年12月リリース ダイワ新機種 3機種 まとめ
と言うことで、年末に市場投入されるダイワの新ベイトリール3機種についてまとめてみました。
それぞれに、完全な新製品ではなく前モデルがあるリニューアル製品になりますので、過去モデルを使ったことがあるアングラーさんにはいろいろな想いがあるかと思います。
ただ、今回は剛性・制度面では確実に進歩していると言えるかと思います。
リールは消耗品ではなく、耐久消費材に該当する道具なので、購入する側にもそれなりにいろいろ考えますよね。
皆さんがリールに期待する性能も様々かと。
そんな中、メーカーさんもどこに着目して製品開発や強化を図るか?は難しいかと思いますが、ユーザーとしては次々に使いやすい製品がリリースされるのはウェルカムですね。
今回の3機種の中では、個人的に一番関心があるのは、やはりジリオンです。
最近はシマノのリールに定着しつつある私ですが、『SV BOOST』が期待通りであればかなりの戦力になるのでは?と期待しています。
使える日が来るのか?ですが、楽しみにしています。
また、新製品関連についてはYouTubeなどでも『使ってみた』系の動画も多いので、12月中にはいろいろな方が動画を上げるのではないかと思いますので、こちらもチェックしてみたいと思います。