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【アジングタックル】コンセプト重視のサーティフォー NEWアジングロッド

こんにちは!

いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。

NABRA Chase Fishing GONTA です。

昨年秋のアジングシーズンではほとんどアジングを楽しむ時間が取れずで心残りなシーズンとなってしまいました。

アジはハマればまとめて釣ることができますし、サビキでも釣れますので、アジを釣ること自身についてはハードルが高い釣りではないのですが、ことルアーでアジを釣ると言うことを考えた際にはいろいろと奥が深く楽しみ方も多いのが魅力です。

正直、自分もアジングをするまでは、ここまでアジングにハマるとは思っていなかった(所詮アジでしょ、と思っていた)のですが、実際にやってみるとマイクロワールドの中に様々な魅力が凝縮されてり、その楽しさにすっかり魅了されてしまいました。

また、キャッチ&イートの観点では、アジは食べても美味しい魚ですので、家族にも喜ばれるという点も魅力です。

そんなアジングにおいて、アジング業界のTOPを走るサーティフォーから新たなコンセプトのあじんぐロッドが出るという情報をキャッチしました。

社長の家邊さん自身が熱狂的なアジンガーなので、自社製品の開発にかける情熱は相当なものをいつも感じさせられます。

新しいロッドのコンセプトについては、今後のアジングの向かう方向性を感じさせてくれるものでもあるので、その点にも触れつつ記事にしてみたいと思います。

では、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。

アジングはスローが面白い!

まず最初は、アジングロッドのこれまでの変異・推移について見てみたいと思います。

私がアジングを開始した7年ほど前は、『パツンパツン』のアジングロッドがメインでした。

メバリングは『ベナンベナン』で、アジングロッドは『パツンパツン』が常識でした。

しかし、ベナンベナンなメバリングロッドはフッキングも悪いし、魚に初動の主導権を奪われる。

アジングにおいては、パツンパツンのロッドは軽いリグが投げ辛いし、フッキング時にアジの口切れを頻発するのでバラしが多くなる、という違和感を感じていました。

時代は進み、ライトゲーム人気の高揚もあって、ライトゲームに特化したいろいろなロッドが市場に登場してくれるようになりました。

そんな中で、メバリングロッドは筋肉質なパワーのあるロッドが主流になり、アジングロッドは曲がるロッドが主流になってきたと感じています。

具体的な例でみると、サーティフォーさんでも初期はパツンパツンの高感度ロッドしか出ていませんでしたが、大きなターニングポイントとなったのは【サーティフォー 34 アドバンスメント DFR-511】だと思います。

それまでのロッドの常識を覆す『ティップセクションのブランクスの方がバット部よりも太い』というロッドデザイン。

従来路線のロッドから180度転換し、ロッド全体が曲がることでルアーを飛ばすし、曲がるメリットを活かしてバラしを減らすというコンセプトでリリースされたロッドでした。

個人的にはパツンパツンのロッドは使いにくいと感じていたところだったので、DFR-511をすぐに買って使ってみました。

すると、0.5g前後の超軽量ジグヘッドでも、ロッド全体が曲がることで飛距離を稼ぐことができることが体験できて、スローテーパーのアジングロッドの虜になりました。

まだ、普通に購入もできるので、ある意味十分な現役スペックを維持しているロッドだと思います。

DFR-511をワンシーズンほど使い倒したところで、同じコンセプトを掲げつつレベルアップした【サーティフォー 34 プロヴィデンス FER-58】がリリースされたので、こちらも使ってみました。

限定版ということもあり、お値段はアジングロッドにしては破格の高さのロッドではありましたが、実際に使ってみたところでは、その価格に十分納得できるロッドでした。

とにかく、港湾部で多用する軽量ジグヘッドが扱い易いのと、タックル全体でのバランスによる感度の良さが体験できました。

こちらのロッドでは何匹アジを釣ったかわからないくらいアジを釣らせてもらいましたし、その過程でスローテーパーというコンセプトのアジングロッドの面白さを満喫しました。

小さなアジが釣れても十分やり取りを楽しめる、と言うのは港湾部でのマイクロアジングをする上では非常に大きな収穫でもあり、楽しいアジングを体験できる重要なきっかけを得ることができました。

この『ロッドスロー化傾向』にはブランクス素材の進化も大きいと思っています。

カーボン含油率を上げて高弾性化・高感度化するだけでなく、『曲がるけど戻る』と言った特性を持つナノアロイブランクスの登場などは、釣りのスタイルの変化や進化をもたらす大きなポイントだったと思います。

今やありとあらゆるロッドに東レのナノアロイが採用されていることを見ると、進んでいる方向性は間違えていないんだということを感じさせてくれています。

我々ノンプロアングラーがやっているのは『漁』ではなく『趣味』なので、効率や成果だけでは評価しきれない世界がありますよね?

極端な話しですが、仕事として『漁』をしている場合はノーフィッシュは万死に値しますが、趣味として釣りをしている範囲においては釣れない釣りも楽しみことができます。

まぁ、釣れた方がいいに決まってますが、釣れなくても次の釣行の動機に繋がるものを得られた場合はそれなりに納得感が得られたりしますよね?

それが『趣味』の釣りなんだと思います。

話が少し逸れてしまいましたが、アジングにおいては『スローが楽しい』と言うのは紛れもない事実ではないかと思います。


既成概念にとらわれないロッド開発の情熱

では、今回サーティフォーさんにて検討されているNEWロッドについて見ていきたいと思います。

家邊さんな妥協をしない『へんこ』な要素をお持ちなので、時代のトレンド的に『売れるもの』を意識されていないところが面白いと思って見ています。

なので、他のメーカーさんが出されていないようなロッドがリリースできるんだろうと思いますね。

まさにパイオニアってこういうことを言うんだと思います。

『なんだ、サーティフォーの栄養マンかよ!』と思われる方もおられるかも知れませんが、私はサーティフォーさんとは利害関係は一切無いので、純粋に取り組み姿勢について賛同できるということ以上でも以下でもありません。

しかも、実際に自分で使ってみて感じていることですが、ここ最近のサーティフォーさんのロッドで大きく期待を裏切られたことが無いので、少なくとも求めている方向性は似ているんだと思います。

敢えて、唯一言うなら、ちょっと価格が高過ぎることですかね。

しかし、シマノやダイワさんのように大量生産・大量販売をされていない(できない)ことを考えると、この価格感は仕方無いのかな?という納得感もあったりします。

話しをメインストリームに戻すと、今回新たにリリースされようとしているロッドについても『ムチのように曲がるロッド』ということです。

<出展:ルアーニュースR>

DFR-511やFER-58で求めてきた方向性が間違っていないことに起因するロッドコンセプトではないかと思います。

今回研究中のロッドは、2ピースながら、曲がるのはティップセクションの方がメインということです。

キャスト性能や感度などを担う部分は、割り切ってティップセクションに任せる設計という感じですね。

バット部に期待するのは長さを確保しての飛距離というところかと思いますので、バット側にはガイドが設定されないとのこと。

これまでのサーティフォーさんのロッドも、センターカット2ピースはあまり無かったので、モバイル性を重視というよりは、あくまでもロッドのアクション重視という感じ。

しかし、バットパーツにガイドが設置されないと言うことは、バット部分はかなり硬めの設計になるということでしょうか。

詳しく全体像が見える画像が無いので、今後リリースされる追加情報が楽しみです。

ショートロッド化・スローアクション化の理由も明らかに

また、今回のNEWロッドは長さが5フィート10インチで決めているようです。

ここ最近のショートロッド化の流れを踏襲という感じですが、家邊さんは単に操作性の問題でショートロッド化している訳ではないことも説明されています。

ここ最近の温暖化などで、沿岸部の海域では海水温が上がり富栄養化が進み、プランクトンが増えてきていることを指摘されています。

アジのメインベイトはプランクトンだけでなく、小魚といったベイトフィッシュも含まれるのですが、近年ではベイトフィッシュに付くよりも、プランクトンにアジが付く傾向が顕著になってきていると言われています。

マッチ・ザ・ベイトを考えると、プランクトンはベイトフィッシュほど移動もしないし遊泳力も無いので、ある程度プランクトンがたまったレンジに少しでも長い時間リグを置き続けることが必要となります。

その為には、やはり軽いリグにする必要があるということになります。

軽いリグを使いつつ、あまり巻かずに誘うとなると、長いロッドではどうしても感度を維持することが難しくなってきます。

それを補う為にロッドを短くしないといけなくなってきているということで、単に操作性を改善する為にロッドが短くなってきている訳ではないということですね。

また、ロッドのアクションがスローテーパー化していることについても触れられています。

軽いリグ(ジグヘッド)を使いつつ飛距離を稼ぐためには、ロッド全体が曲がってリグを弾き飛ばさないといけません。

まして、ロッドが短くなっているとなると、尚のことロッド全体が曲がってくれないとダメですね。

これらのアジングに係る背景を踏まえて、今のショートロッド化とスローテーパー化があると言うのは、非常に理にかなっているし、納得感があります。

アジングのトレンドリーダーとして、考えていることを理由付けも含めて発信されている家邊さんは素晴らしいと思います。

正直、リグなどは一部話しをややこしくしているだけに感じる製品などもありますが、ロッドしかり、ジグヘッドしかり、実釣ベースで使いやすいもの作りがされているのは、現場ベースで試行錯誤しモノ作りをされているからこその結果なんだと改めて感じさせられました。

サーティフォーのNEWアジングロッド まとめ

と言うことで、サーティフォーのNEWアジングロッドについてのプレプレ情報でした。

生産数が少ないが故に、大手メーカーさんほど安い価格で販売されないところが残念ではありますが、出すもの出しても欲しいモノという感じです。

【サーティフォー 34 Providence FER-58】などはかなり使いやすさの究極を行っているロッドだったのですが、より良いものを考える人がいれば、モノは進化するもんなんですね。

道具だけでなく、釣り方も同じ。

誰かがやったもの、結果が出たものをマネするのではなく、自分で考えて新しい釣り方や狙い方を生み出せれば楽しいのに、と思う今日この頃です。

実際には、そこまで釣りに時間が費やせないので難しいですけどね(^^;

このロッドについては、今年の6月頃が発売予定時期となっていますので、追加情報が今後出てくることを想定してチェックしていきたいと思います。

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