こんにちは!
いつもこちらのブログを読んでいただきありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
さて、今回はリールのお話し。
私自身もブログの記事で取り上げるリールは、ほぼ100%が所謂釣り具総合メーカーの製品になります。
シマノ、ダイワ、アブガルシア
昔はリョービなどもありましたが、今では新しいリールは製造・販売していないので、先に挙げた総合釣り具メーカーのリールしか触れる機会が無いという感じです。
敢えて上げるなら、チニングでお世話になった【テイルウォーク】さんのエランシリーズは、大手のメーカーさんの製品ではありませんでしたが、それでもテイルウォークさんはロッドなども扱っておられるので、総合釣り具メーカーと言って良いかもですね。
その他、ロッド&ルアーメーカーの【エバーグリーン】さんも一瞬だけスピニングリール『オーパス』をリリースされていましたが、人気に火が付くこともなく終わっていった印象です。
ソルトでも、APIAさんがダイワとコラボしてスピニングリール出されてましたね。こちらも価格設定が・・・という感じでしたが。
しかし、私のアンテナが低いせいで気付けていなかったのですが、老舗のリールパーツメーカーである【Office ZPI】からオリジナルのリールがリリースされていることを知りました。
パーツメーカーとしては高性能のサードパーティブランドとして地位を確立されているかと思いますが、リールそのものをリリースされているとは知りませんでした。
ということで、今回はこのリールを中心にしつつ、大手総合釣り具メーカー以外のリールについて書いてみたいと思います。
では、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
その名は『Office ZPI アルカンセ』!
たまたま、20メタニウムか、18バンタムを買い足そうとメルカリを見ていたところ、『メタニウム 20』と言う検索キーワードで表示された、見たことのないリールに目が止まりました。
それが【Office ZPI アルカンテ】というリール
これまで全くノーチェックのリールでしたが、Office ZPIさんがオリジナルブランドのリールとしてリリースしているリールになります。
サードパーティのリール関連パーツのサプライヤーとしては老舗と言えるOffice ZPIさんですが、とうとう自社製品のベイトリールを作ったということで、改めて調べてみました。
製品としては、ノーマルのモデルとベイトフィネス向けの2モデルがリリースされています。
スプールについては改めていう事はありませんが、マグネットブレーキ用のスプールをリリースされていることもあり、2機種ともマグブレーキモデルのリールになります。
1機種は普通に使えるノーマルモデルで、もう一つは近距離戦をメインとしたRG-C(ランガンモデル)です。
ノーマルモデルは12lb~16lbクラスのラインの使用をターゲットにしており12lbで100m、16lbで75mのラインキャパシティです。
近~中距離戦用のRG-Cは最大糸巻き量で10lbで70m、14lbで50mです。実戦適正糸巻き量では、10lbで55m~60m、14lbで45m~50mです。
完全ベイトフィネス専用機ではない感じですが、ライトウェイトルアーも十分扱えることがYouTubeなどのインプレ動画でも確認できます。
機構の細部についてチェック
では、リールの機構の詳細をチェックしておきたいと思います。
まずスプールですが、こちらはOffice ZPIお得意分野なので細かくは触れませんが、軽量化と使い易さ(ストレスフリー)を追求したスプールですね。
糸巻き量は先ほど記載した通りですが、スプール重量としては11.4g。
因みに、アルカンセ用としてOffice ZPIからリリースされているベイトフィネス用のスプール(ブランキングされているモデル)は8.5gなので、ノーマルスプールは標準的な7g~20gくらいまでのルアーが扱い易いように作られている印象です。
そもそもの糸巻き量が少ないので、ビッグベイト/ジャイアントベイト向けとは言えないですね。
ブレーキ部もOffice ZPIの得意技のマグネットブレーキ。
こちらはスプールとセットでバックラッシュを起こさずに扱い易くしているメイン機能です。
その他、ボディはメインフレームはアルミですが、両サイドのプレートはカーボン製なので剛性というよりは軽さに振った感じですね。
ボディ素材面でもビッグベイト向きという訳ではないですね。
また、これも結構重要なポイントであるギア比について。
ギア比は非常に充実しており、後発でリリースされたローギアのLS(5.6:1)から、ノーマルギアのNS(6.6:1)、ハイギアのHS(7.6:1)、そしてエクストラハイギアのXS(8.6:1)となります。
巻き物から撃ち物まで、アルカンセでカバーできます。
そして、ボディについて一番の特徴と言えるのがロングノーズ設計です。
TOP50に参戦している擬似餌屋の青木プロがオリジナルのリールを出しておられますが、こちらも特徴はロングノーズ設計。
ロングノーズ設計のメリットは、スプールから放出されるラインが収束するラインガイドとの距離を遠くすることで、ラインとガイドの抵抗を少なくすることができ、結果としてルアーの飛距離を確保することができる点です。
ストレスフリー性を担保していると言う点で、スプール特性・ブレーキ特性と合わせてアルカンセの特徴と言えると思います。
最後に、ハンドル部についてはジュラルミン製のアーム部に丸形のEVAノブがセットされています。
形状は当然のセミオフセットデザイン。強度と軽さのバランスを取ったハンドルが装着されています。
その他、全体のデザインとしては特徴的なカラーリングなどもなく、渋い路線のデザインです。
オリジナルのアルカンセは、艶消しブラックのボディにシルバーのパーツ類。
RG-Cシリーズは少し光沢のあるボディにゴールドのパーツ類で、少しオリジナルアルカンセよりも派手に見えますが、それでも地味目なことは間違いありません。
この辺りは好みの問題なので、コテコテ凝ったデザインが嫌いな方にはアルカンセは合うのではないかと思います。
最後に、OEMの是非について
最後のお話しがOEMという点についてです。
アルカンセについてネットで調べてみると、【韓国でのOEM】というキーワードが散見されます。
また、海外製で激安(数千円)で売られているリールにボディデザインが酷似しているとのコメントも散見されますが、こちらは、要は外国製の激安リールが韓国のOEMモデルあるということのようです。
私もたま~~に使っているWishという主に外国製品の激安販売アプリ(共同購入モデルで買う人が多いと最終決済額が安くなる)でも、確かに似たような形のベイトリールが登場しているように見受けられます。
確かに、ロングノーズっぽい見た目な気もします。
因みに、SHIMANO(シマノ)に似ている【SHISHAMO】なんてリールも!
アンタレスでも意識しているんでしょうかね?16個もどこにボールベアリングが入っているんでしょうか?(^^;
アルカンセは定価ベースで40,590円(税込)のリール。
これをボディがOEMのリールとして、高いと見るか?安いと見るか?
国産の有名どころのメーカーで言えば、完全に中級機種の中でも上位に属するクラスの価格帯になります。
ゼロからボディデザイン~製造まで自社環境で行っているメーカーは企画費用も含めて製品価格に含まれていると考えて良いかと思います。
それを考えると、本体デザインをOEMで他社に委託している場合は、その分お安くても良いのでは?とも思うのですが、大手メーカーほど販売数が見込めない分、価格低減は難しいという理解もあります。
村上さんも、ハートランドのロッドは高めと言いつつ、ダイワだからこの値段で販売できていると言っていました。中堅企業がオリジナルで出そうとすれば10万円で売っても元取れないとも言われてました。
また、日本のメーカーであっても製造は中国や韓国というのも当たり前にありますね。
ロッドなどはほとんどの製品が海外生産ですし、シマノでもステラなどは国内製造(組み立て)をセールスポイントにしているくらいです。
確かに、設計を国内でして、製造を海外で行ってるのと、設計・製造された製品を利用する(OEM)とでは違うのもわかりますが、最終的な製品保証を国内企業が行っているのであれば、JAPAN品質を謳ってもおかしくないのではないかと思います。
ZPI アルカンセ まとめ
という事で、ZPIのオリジナルリール【Office ZPI アルカンセ】のピックアップ記事でした。
こちらのリールですが、ライバル機種としては、やはりマグネットブレーキのメインストリームであるダイワのリールになるかと思います。
アブガルシアのマグネットブレーキモデルもライバル機種に見えますが、固定式マグブレーキという点では、操作性はアルカンセに軍配が挙がると思います。
となると、マグブレーキでありながら可変ブレーキ機構を持っているダイワのリールがライバルになるかと思います。
ダイワはこれまでのSVスプールに加えて今年から『SVブーストスプール』が投入されており、更にストレスフリー度がアップしています。
これに対して固定マグブレーキのアルカンセがどこまで使い易さで競える性能があるか?という点がポイントになると思います。
メルカリやヤフオクなどでもそれなりに出品されているので、少し調べて調達の機会を伺ってみたいと思います。