タックルインプレ

【タックルインプレ】シマノ HARD BULL 8+ 約1ヵ月使用

皆さん、こんにちは!こんばんわ!

いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。

今回は、事前に宣言していた通り、”PEラインのインプレ”を書いてみたいと思います。

対象の製品は今年(2024年)に新たにリリースされた【シマノ HARD BULL 8+】

年明けのフィッシングショーでも無料でかなりの数を配布するなど、シマノさん的にもかなり力を入れてプロモーションされていた印象が強い製品です。

それなりの値段でもあり、使用にあたっては正直かなり迷いましたが、以前にシーバスゲームをしていた時に使っていた【シマノ パワープロZ】がコスパが高い上に使用感が良かったので、【シマノ HARD BULL 8+】にも期待して使ってみることにしました。

4月の末頃に使用を開始し、約1ヶ月で10回以上は使ったので、ここでインプレを書いてみたいと思います。

正直、忖度一切無しのインプレになりますので、【シマノ HARD BULL 8+】について興味・関心を持たれていた方は一読いただき購入判断の参考にして頂ければ幸いです。

利用開始時はいい印象を受けました

さて、【シマノ HARD BULL 8+】に巻き替えて最初の頃は、それなりに良い印象の方が強い状態でした。

メーカーの方でもアピールされている”ハリ/コシ”の強さは確かにあると感じました。

私の場合はベイトリールでの使用ですので、しなやか過ぎるラインはキャスト中盤~後半でラインが暴れてバックラッシュの原因になることから、”ハリ/コシ”があるラインを求めていて、ラインの初期状態が維持されている時点ではアピール通りの性能があるラインだと感じました。

また、【シマノ パワープロZ】ではラインのコーティングがかなりキツい印象で、そのコーティングの効果で”ハリ/コシ”を発揮させている印象でしたが、【シマノ HARD BULL 8+】についてはさほどコーティングは強くないながらに”ハリ/コシ”が実現されているラインであると感じて使っていました。

バックラッシュがしにくいか?という観点では、それまで使っていた4本組のPEラインと比べて遜色無いと感じて使えたので、8本組のPEラインにしてはベイトリールで使い易いラインであるという評価でした。

使用に伴い、強度面で8本組のデメリットが顕在化

と、使い始めの評価は”アリ”というところでしたが、ある程度使い込んできた段階でデメリットが見えてきました。

それがラインの”ホツレ”でした。

ベイトリールを使っていると、正直、バックラッシュは避けて通れないところです。

バックラッシュをリカバリする際には、引っ掛かっている部分を強引に引っ張り出してラインの噛み込みを修正するのですが、この時、指で引っ張り出す際にPEラインが指のササクレなどに引っ掛かると一撃で”ホツレ”が発生してしまいます。

このホツレは、指の腹でかるくシゴてあげると見た目はリカバリできるように見えますが、この時にラインは確実にダメージを受けています。

これは4本組のPEラインでも8本組のPEラインでも発生するものなのですが、同じ号数の場合8本組のラインは原糸1本が細いのでホツレ具合が4本組よりも顕著で、原糸がダメージを受けやすくなってしまいます。

8本の原糸がノーダメージな状態で本来の強さを発揮するのが8本組のラインなので、1本/2本と原糸が切れてしまうと強度が大きく低下してしまいます。

と言うことで、しばらく使っていく間に根掛かりなどで引っ張るとメインライン(PEライン)から切れることが非常に多くなりました

初期状態での強度は0.6号でも13lbオーバーとかなり強いラインになりますが、1ヵ月使った状態でその強度を実感できるかと言うと、正直なところNOというのが私の印象です。

なお、根掛かり時の破断面はこんな感じで、切断部はラインが細くなって切れています。

これは、何回かラインブレイクした際ほぼ毎回同じ破断面なので、原糸が切れて引っ張る力に耐えられなくなって切れている感じがします。

頻繁に巻き替えるメーカーサポートアングラーさんや、軍資金の豊富な方は問題にならない点かと思いますが、出来るだけ長く使いたいというアングラーには結構大きな問題になります。

ここは製品寿命と価格とのバランスの問題になってくるかと思います。

スピニングリールで使用する際は、8本組の方がしなやかで飛距離アップなどのメリットが享受できますが、ベイトリールの場合はやはり4本組のPEラインの方が使い易いかな、と感じたポイントになります。

使用に伴う色褪せ、”ハリ/コシ”の低下は普通に発生

続いて、ラインの状態に関することで、色褪せやコーティングの剥がれに伴う”ハリ/コシ”の低下についてです。

使用を繰り返すと、当然ですがラインの色褪せは発生してきます。

この色褪せのレベル感は過去に使ったことがあるラインとそれほど変わらず、良くも悪くもない感じです。

色褪せはそれほど問題視していないのですが、問題は”ハリ/コシ”の低下です。

”ハリ/コシ”の有無はバックラッシュの発生に直接影響するところで、

”ハリ/コシ”の有無はバックラッシュの発生に直接影響するところで、”ハリ/コシ”が弱くなるとキャスト時のルアー失速時にスプールにラインが残ったまま逆転してしまいバックラッシュ状態になりやすくなります。

【シマノ HARDBULL 8+】については”ハリ/コシ”が強いという性能がウリの製品になりますが、実釣を経てこの特性はかなり低下してしまうというのが正直な印象です。

”ハリ/コシ”が無くなってしまうと、状態は従来の8本組のPEラインと限りなく同じ状態になっていると感じますし、8本組のラインのデメリットであるラインの噛み込みも発生するようになります。

【ダイワ シルバーウルフ SV TW PE-Special】はラインの噛み込みを極力排除するよう”ハイスピードレベルワインド”が採用されていますが、この機能がなければ更に噛み込み状態は顕著に発生するかと想定されます。

と言うことで、ベイトリールでの使用を前提に考える場合は、長く使うことにより使いにくい状態になってしまうと言うのが実際に使った身としての認識になります。

”シマノ HARDBULL 8+” 1ヵ月使用後のインプレ まとめ

と言うことで、今年新発売となった【シマノ HARDBULL 8+】について、それなりに使い込んだ上での製品インプレでした。

事前の情報では非常に良い印象を持って導入した訳ですが、利用開始時は正直なところかなり良い印象でした。

強度面も確実に高いと感じましたし、キャスト時のハンドリングも悪くないと感じていました。

しかし、釣行を重ねる中で確実に初期性能の劣化はかなり実感するレベルになっています。

本文中でも書きましたが、ラインの劣化をどのくらいまで我慢して使うかどうか、がポイントかと思います。

ある程度早いサイクルで巻きなおすことができるのであれば、初期性能として持っているメリットを活かすことができるかと思います。

ただし、こうなると安価な4本組をある程度早いサイクルで巻きなおした方がいいのでは?となってしまいますよね?

以前に紹介したDUELさんの4本組PEラインだと、HARDBLLの半分以下の値段で入手できますし、強度面でも0.6号で12lbあるので、標準的なPEラインよりも強度があり使っていて不満は感じませんでした。

また、【東レ ソラローム ルアーPE】は75m巻きなので、実際に使うレングスである75mでマメに巻き替えるというのもアリな選択肢かと思います。

なので、タイトルの通り”忖度無き評価”としては、あくまでも私の個人的な考えですが、スピニングリールで使うにはいいけど、ベイトリールで使うのは無い、というところです。

RELATED POST

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)