釣りTips

【タックルインプレ】パワーギアの真のメリット

こんにちは!

いつもこちらのブログを読んでいただきありがとうございます。

NABRA Chase Fishing (N.C.F.) GONTAです。

さて、今回は、リールのインプレとして、スピニングリールのパワーギアに関する話しです。

最近ではいろんなギア比のリールがリリースされてきていますので、それぞれの意味とメリットについて私なりに感じていることを書いてみたいと思います。

パワーギアモデルとは、何か?

パワーギアと言う言い方は、シマノ社の言い方かも知れませんが、要はハイギアに対するローギアですね。

ローギアな分、巻き上げパワーがある、と言う意味でパワーギアという表現になっていますが、実際にパワーギアが導入されているラインナップを見ると、決して大物相手のクラスのリールばかりに導入されている訳ではありません。

2000番~1000番台のライトゲーム用のクラスにも結構導入されています。
・ソアレCI4+ C2000PGSS
・15ツインパワー 1000PGS
・15ステラ 1000PGS

アジやメバルを釣るのに、それほど巻き上げ力が必要な訳ではありません。

アジングに至っては、エステルラインなどを使う際には、ドラグずるずるで釣りをしますので、ゴリゴリと巻き上げる目的の為にパワーギアが導入されている訳ではありません。

まあ、こんなことは皆さんおわかりですよね (^^;

要は、主たる目的はローギアにあるのですが、では、ローギアに何のメリットがあるのか?

巻き上げ量も少ないですし、パワーの必要無い釣りにおいては、デメリットこそ多くなりますが、何もメリットは無いんじゃないか?と、私も少し前までは思っていました。

時代はハイギア傾向にシフトしている

世の中のリール業界事情で言うと、ベイトリールもそうですが、どちらかと言うとハイギアの方へどんどん進化しています。今では、ギア比8:1以上のエクストラハイギアは、かなり多くのリールのランナップに導入されています。

シマノ社で言うと、HGならぬ、XGという表記ですね。

ハンドル1巻きで80cm~90cmは当たり前の世界になってきています。

私も、シーバス用のリールではハイギアモデルを使っていますし、エクストラハイギアにも関心を強く持ったことが何度もあります。私の場合は、シーバスでもナイトゲームが多いので、スローに巻きたいシーンが多いことからエクストラハイギアは見送りましたが、ハイギアモデルは譲れない感じです。

ハイギア傾向になると、そのギア比の関係から、巻くための力が要る、もっと言うと、リール自身の巻き上げ力は弱くなるというのが常識で、大型のシーバスは青物を狙う時にはパワー不足に陥るという問題も、最近の技術力で克服されていて、巻き重りがしたり、巻き上げる腕力が必要ではない状況になってきています。

と言うことで、ライトゲームを始めるまでは、ローギア(パワーギア)モデルには一切関心はありませんでしたし、必要性を感じたこともありませんでした。

パワーギアのメリットは何か?

そもそも、私がソアレCI4+ C2000PGSSを買うきっかけになったのは、コンパクトさであり軽さでした。

ライトゲームはロッドが軽いので、軽いリールがよくて、手に入る最新機種としてC2000PGSSがあっただけと言う感じでした。

正直、ノーマルギアくらいが良かったのですが、そんなに早く巻き上げるシーンもないだろう、くらいの感覚で、パワーギア(ローギア)についてはネガティブに受け入れて使い始めたくらいでした。

しかし、約1年ソアレCI4+ C2000PGSSを使ってみて、最近入手した、ソアレCI4+ 2000HGのラインを巻いた時に、明確に違いを感じました。
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ほぼ無負荷状態でハンドルを巻いた時に、ハイギアは重いのです。

フィッシングショーなどで、ローギアモデルは巻いたことがあり、確かに巻き心地が軽いな、と感じた記憶はあるのですが、ノーマルギアやハイギアでも、最近のリールは巻き心地がとてもシルキーなので、その違いを気にすることもありませんでした。

が、実際に釣りで使ってみて、軽いテンションでリグを操作しつつ、超スローにラインを巻くシーンを多く経験し、手の感覚は完全にパワーギア(ローギア)の操作感に慣れてしまっていました。

その状態で、いきなりハイギアを巻いてみると、ハンドルを回すのがものすごく重く感じました。

しかも、ハンドルをちょっと回しただけで、かなりのラインを巻き取ってしまうので、ルアーをちょっと動かして止める、と言ったような使い方が、なかなか難しいことがわかりました。

因みに、ソアレCI4+を例に取ってみると、パワーギアモデルのC2000PGSSが、ギア比4.3で、ハンドル1回転での最大巻上量が57cm。一方、ハイギアモデルの2000HGはギア比6.0で、ハンドル1回転の最大巻上量が81cmです。

実に、ハンドル1回転で、24cm程度の巻き取り量の違いがあるのです。

以前の記事にも書きましたが、フロートリグを用いた遠投の釣りでは、糸ふけのコントロールも考えるとハイギアの方が有利なのは間違いなく、パワーギア(ローギア)なんかで釣りをしていたら、風でもあろうものなら一撃でライントラブルが出そうですが、ジグ単のスローな釣りには、自分が想像していた以上にパワーギアが良い方に貢献してくれていたのです。

実際、アジングなどで、一度ボトムを取り、少しだけ誘って止めたい時などは、ハンドル1回転するかしないかの巻き取りで糸ふけが解消できるので、非常に細かくポイントを刻んでチェックすることができました。

しかし、ハイギアの感覚だと、ラインを巻き取り過ぎて、リグが動いて仕方が無い感じです。

また、力を入れずにハンドルをゆっくり回すことができる為に、巻き感度も大幅に向上する(していた)ことに気づきました。ハイギアと巻き比べて初めて気付いたのですが、明らかに、ゆっくりハンドルを回している時の巻き心地の中にある巻き感度はパワーギアの方が上です。この違いには結構驚きました。

パワーギアのメリット まとめ

と言うことで、ハイギア全盛のご時世にあって、なぜ敢えて、パワーギアのリールがラインナップされているのか?と言う疑問に対して、答えはパワーギアは、スローな釣りにおいて、感動アップと操作性アップに効果があると言う話しでした。

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