こんにちは!
いつもこちらのブログを読んでいただきありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONAT です。
今回は、高水温期に遭遇することの多い赤潮について、実際に釣れるのか釣れないのか?
また、これも皆さん敬遠される傾向の強い低水温期の夜光虫についても釣果との関連について私の感じていることを書いてみたいと思います。
では、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
赤潮について
まずは、赤潮。
水温の上昇により、水中のプランクトンなどが急激に増えて、プランクトンが酸欠になって死亡し、その死骸で水が赤っぽく濁った状態になるのが赤潮ですね。
水温が上昇して酸素を消費するプランクトンが増えることに加えて、水は水温が上がると溶存酸素量が激減していくので、ダブルパンチ状態になります。
極端にヒドイ例では、上空から見ると赤い帯が水面に浮くほどで、養殖の魚や貝類などが酸欠により死亡するという漁業被害が発生します。
そこまでヒドくなくても、春先からの急激な水温上昇が沿岸部やシャローエリアの水質を著しく悪くすると言う事象が発生して、ショアアングラーにとっては見た目に釣りがし辛い状況になります。
養殖の魚が死ぬというイメージで、赤潮は魚にダメージを与えるもの。
赤潮になると釣りでも魚は釣れにくくなるという先入観があるのですが、私の経験では、必ずしもそうではないと感じています。
実際、赤潮が発生して見た目の水質が悪くなっても、周りの釣り友さん達もボチボチ釣果を上げています。
問題なのは、陸上から見えている濁りは、本当に水面~ボトムまで全部濁っているのか?ということです。
私自身の経験からも、TOPや表層のバイブレーションの早巻きでは出ない状態でも、少しレンジを下げて見るとヒットするということが多くあります。
実は、水面下数メートルは赤潮になっていても、その下は比較的綺麗な状態であることが多いという事実は、自分の釣果や知り合いの釣果からも実証されているのではないかと感じています。
ただし、風が吹き荒れると、水がひっかき回されて、表層~ボトムまで悪い水が広がってしまうので、そういう時は確かに釣れなくなると感じます。
また、ブラックバスなどもそうなのですが、水が濁ると、魚も泳ぎ回ってエサを探すのが難しくなるので、ボトムの岩や縦ストなどに付く傾向が強いとも感じます。
なので、そういうモノがあるエリアでは、ある程度積極的にストラクチャーを撃ってみるのも釣果につながるポイントではないかと思います。
ブラックバスは、雨などで濁ると、如実に冠水ブッシュや立ち枯れ木などに付きますよね?
このように、赤潮が出ると、考えようによっては、的が絞りやすくなる、というポジティブな捉え方もできると思います。
オープンエリアでも、表層からどのくらいカウントダウンした時にバイトがあったかを把握することで、連続ヒットの可能性は一気に上がると言うことです。
赤潮についての最後になりますが、前述のように釣れると言っても、実際に釣れた魚のファイトは弱く、すぐに弱って元気がなくなってしまいます。
やはり、赤潮の影響で水中の溶存酸素量が減っているので、魚も勢いよく泳ぐとすぐに酸欠になって弱ってしまうんでしょうね。
なので、この時期の魚については、できるだけ早く、元気なうちにリリースをしてあげるという意識も、魚をいたわると言う観点では大事ではないかと思います。
夜光虫について
夜光虫が波打ち際や波止際でキラキラ光る光景は、初春~春や、晩夏~秋にかけて沿岸部で非常に良く見られます。
「夜光虫が出てきたので釣行を終了した」なんて話しも良く聞く話しです。
実際にはほぼ周年いるのですが、これも、先ほどの話しで、非常に低い水温から少し上がった時や、高~い水温から少し下がった時など、夜光虫としても生息し易い状況が整った時に、特に目に付く状態になるんだと思っています。
この夜光虫、ルアーの引き波やラインの引き波でもキラキラ光るし、立ちこもうものなら自分の周囲でキラキラと光って、ちょっと気持ち悪い感じは否めません。
しかし、夜光虫も生き物です。
これらを捕食している小型の魚もいるでしょうし、それを追って大型の魚も付く可能性が高いと思います。
光っているということは、生きている、と言うことで、生き物にとってそれなりに生息条件は悪くない(どこまで良いかはわかりませんが)
また、夜光虫がたまると言うことは、その場所が風当たりのポイントになっていたり、左右に流れる潮の中でも巻いているポイントになっていたりすると思います。
実際、メバルなども、夜光虫がキラキラ光っている状態で活発にバイトしてくるシーンを何度も経験しましたし、シーバスなどでも、体の周りでキラキラ光っていても、ベイトを追い回していたりバイトしてきたり、という経験は何度もあります。
確かに、夜光虫が大量に光り出すと、潮止まり感を感じることが多いのは事実だと思いますが、逆に捉えると、また動き出すタイミングで魚の活性が上がるチャンスもある、ということも言えるかと思います。
と言うことで、赤潮や夜光虫が湧いていても、一概に「釣れない」ことはなく、状況を判断していけば、魚に出会えるチャンスはある、というお話しでした~