釣りTips

【ノット検証】ライトゲーム向けのノットの種類や強度について

こんにちは!

NABRA Chase Fishing GONTA です。

いつもこちらのブログを読んでいただきありがとうございます。

久しぶりにブログのアクセス内容について確認していたところ、過去の記事でもノットに関する記事についてのアクセスが多いことに気付きました。

日々のアクセス記事を見ても、『キャスト切れ』と『ノット強度』関連の記事は確実にアクセスがあります。

やはり、ラインは魚と釣り人をつなぐ重要なアイテムなので、その方法や強度については皆さん関心が高いということかと理解しています。

そんな折、ライトゲームで使うエステルラインのリーダーとの結び方や強度について調査している面白い記事を目にしましたので、こちらで紹介してみたいと思います。

では、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。

まずは結束方法の種類をおさらい

さて、メインライン(本線)とリーダーの結び方については非常に多くの方法があるのですが、どのようなライン同志を結束するのか?によって適するノットの方法が変わってきます。

具体的には、モノフィラメント系のライン同志を結ぶのか?PEラインとモノフィrメント系のラインなのか?で大きく違ってきます。

PEラインとモノフィラメント系のラインとの結束については、過去にこちらの記事でも書いてきたFGノットが個人的にはオススメなのですが、今回はライトゲームで良く使う細いモノフィラメント系のライン同志の結束にターゲットを絞って書いてみたいと思います。

モノフィラメント系同志のラインを結ぶに当たっては、一番簡単で有名なのが『電車結び』かと思います。

それぞれのラインをユニノットで相手のラインに結び、結びコブ同志が引っ掛かることで成立するノットですが、一般的には強度面では低レベルだと認識されています。

メリットはユニノットさえできれば結束できるので、簡単という点です。

次に紹介するのが『トリプルエイトノット』です。

アジングなどでエステルラインのメインラインにフロロカーボンのリーダーを結束する場合などによく使われている結束方法で、慣れれば非常に簡単に且つ早く結ぶことができるのがメリット。

結束時の失敗もほぼ出ない点もメリットかと思います。

そして、3点目は『3.5ノット』

『トリプルサージェンスノット』と似ている結束方法ではありますが、ライトゲームの巨匠の武田さんが考案したと言われていて、『トリプルサージェンスノット』の後にメインラインだけを1回輪っかにくぐらせて結ぶ方法であり、モノフィラメント同志の結束だけでなく極細PEラインとモノフィラメントラインの結束において強度を発揮してくれるので、メバリングなどでPEラインを使う時などに利用される方が多い結束方法です。

因みに、私もメバリングやバスフィシングなので細いPEライン(0.2号~0.5号)をメインラインに使う場合は、ほぼ全て『3.5ノット』を使っています。

これらのノット以外にもたくさんのノットがありますが、ライン同志を絡ませる回数が多い結束方法は細いラインには向いていない(ライン同志の接点が多いと摩擦熱でライン強度が落ちてしまう)ことと、私自身が普段使っておらず実体験的な話しもできないという点で、この3種類について強度の検証結果を見てみたいと思います。


検証結果は結構驚きの内容に

では、それぞれのノットの強さについて見ていきたいと思います。

強度の計測については、釣り関連のマガジンサイト『TSURI HACK』さんの記事を参考にしています。

使用するラインはモノフィラメントライン同士のエステルラインとフロロカーボンラインとなっています。

計測方法は、同じラインで同じ結び方をしてドラグチェッカーで破断時の負荷強度を計測。

より現実的な強度計測をする為に、5回の計測値の平均値を取る方式です。

結果の表示はラインそのものの強度に対して、何パーセントの強度が出るか?というもの。

例えば、1ポンド(450g)のラインを使って結束し、360gの負荷で切れた場合は、結束強度80%ということになります。

ライン自身はアングラーが、自分のターゲットに対して必要な強度のラインを選ぶ訳ですが、この実際の結束強度をわかった上でラインを選択しないと強度不足が発生してしまいます。

なので、この計測結果の情報は非常に有意義な情報と言えます。

で、まずは強度が弱いというイメージを誰でも持っている『電車結び』の結果。

個人的には60%も出れば上出来レベルという意識でいたのですが、実際には驚愕の89.5%の残存強度が計測されました。

5回の計測値の平均が89.5%なので、数回は90%を超える結果が出ていることになり、先入観とは180度違う結果に正直驚きが隠せませんでした。

次に、『3.5ノット

こちらはライトゲームでのPEライン+エステルラインの結束への利用でメジャーなノットですが、モノフィラメント同士の結束ではどんな結果が出るのか?

結果は、85.1%・・・

電車結びと比べると結構大きな差が出てしまいました。

しかし、何度も言いますが5回の計測値の平均なので決して一発屋の結果という訳ではありません。

これはこれで、驚きの結果でした。

そして、最後は『トリプルエイトノット』です。

エステルライン使用時のアジング特価型のノットというイメージだったのですが、その計測結果は~

80.0%で、3種類のノットの中で最低値となっています。

電車結びと比べると、10%近い差が出てしまっています。

ノットの組み易さなど、強度以外の結び易さなどの要素も踏まえて評価すると、良否の判断も変わってくるところかと思いますが、バス釣りなどバイトチャンスそのものが少ない釣りにはちょっと使いずらい感じを持ってしまいました。

いずれにしても、イメージでは一番頼りないと思っていたノットが一番強い結果を残したというのは、思い込みだけではなく実際に比べて確認してみることの重要性を再確認させられた結果となりました。

ライトゲーム向けノットの強度比較 まとめ

と言うことで、私自身、結構衝撃の結果だっただけに記事としてご紹介してみました。

実際に検証結果を数値という定量的なデータとして見せられると、説得力がありますね。

ラインの素材によっても相性の良いノットは変わってくるので、いろいろなノットができるようになっておくことは大事なことかと思いますが、こうやってラインの種類の組み合わせを踏まえた上で自分の中で信頼して使えるノットを決めておくということは特に大事なポイントかと思いました。

PEラインとモノフィラ系ラインの結束でも、FGノット以外にもっと強度が出るノットがあるという記事なども見ますので、過去の経験に囚われてチャレンジしないのは良くないことかとも思います。

1号クラス+20ポンドクラスの標準的な太さのラインの組み合わせの場合と、0.3号クラスの極細ライン+4ポンド~6ポンドクラスの組み合わせの場合とで最適なノットが変わるのか?というのは探求してみたいと思います。

また、この記事を読んでいただいた皆さん的に、このラインの組み合わせに絶対おすすめなノットはこれ!的な話しがあれば、是非コメント等にて教えていただきたいと思います。

何事も、知っている人に聞くことは大事!

これが私のモットーです。


補足 ノットを突き詰める為の道具のお話し

最後に、ノットについて突き詰めたい人向けのアイテムの話しと、ノットの安定結束に関するアイテムの話しを書いておきたいと思います。

今回のノット強度検証で使われているドラグチェッカーですが、ジギングや大型青物狙いをされる方であれば持っているアイテムかと思います。

決してマイナーで珍しいアイテムではないのですが、長く釣りをしている私もドラグチェッカーは持っていません。

ライトゲームやバス釣りには必要ないアイテム、というイメージがあるので持っていないのですが、例えばスピニングリールのドラグ調整でも、あくまでも手でラインを引っ張った時の感覚に頼っているだけなのは実は怖いところもあると感じました。

リールのスプールのすぐ前でラインを引っ張ってドラグが滑る強度感覚と、ラインをロッドのガイドに通してしまった状態でラインを引っ張った時にドラグが滑る強度感覚は結構違うと思っています。

ロッドが引っ張られる衝撃を吸収してしまうので、リールから直接ラインを出そうとすると軽い力でラインが出てくれるのに、ラインを完全に通した状態で引っ張ると意外とラインが出ないという感覚は、ある程度釣りを続けておられる方にはわかっていただけるかと思います。

ロッドがちゃんと仕事をした上で、ラインが持つ強度より少し弱いテンションでドラグが滑る設定って、ドラグチェッカーがあると簡単に可視化できるかと思います。

『ドラグチェッカー』と名前もたいそうな感じなので、高いアイテムなのか?と思ってしまいますが、5kg以上を計測できるタイプで7,000円前後で入手可能です。

3kgクラスであれば、更に安く、5,000円台でも入手可能です。

痛んでダメになってしまうようなツールでも無いので、一家に一台ではないですが、釣り人なら持っていて損は無いアイテムではないかと思いました。



また、ノットを組む精度を安定させ、結束時の不要な摩擦などによる強度低下を回避する為にも、ノットアシストツールを使うのは良いことだと思っています。

確かに、ツールを使わなくてもFGノットなどを組むことはできますが、ロッドのテンションを利用したり、両手や口などをフル活用しないといけないことを考えると、ノットアシストツールは強い味方になってくれます。

FGノット用としては、私は長年にわたり【昌栄 TOOL システムスティック】を使ってきました。



非常にコンパクトで無駄なパーツが無く、根掛かり時のラインカッター(本体にラインを巻き付けて引っ張る)にも使えるので重宝していましたが、このツールを使うのはラインをロッドのガイドに通すことが前提となるので、リール単体とリーダーだけを持っている状態ではノットが組みにくいという弱点がありました。

これに対して、先般、釣具屋に行った際に見つけたのが、アイデア商品盛りだくさんの第一精工さんが出されている【第一精工 ノットアシスト 2.0】でした。



商品名が今風に『2.0』というネーミングにされているのも面白いのですが、実際に商品を見てみると、確かに先代のモデルよりも工夫されているポイントが増えており、両手を使ってしっかりノットが組めるように改良されているところに惹かれました。

FGノットなどですっぽ抜けの原因になるのは、PEラインの編み込み時にきれいに交互に巻けていないことが大半の原因かと思いますが、このツールはそのような巻きムラを発生させにくくする作りになっています。

【昌栄 TOOL システムスティック】も発想は同じなのですが、ロッドを使わなくても良いという点では、更に使いやすいアイテムではないかと思います。

自分でいろいろ工夫することも大事ですし、それが釣りの面白さでもあるのですが、誰かのアイデアにより便利であったり楽になることがあるのであれば、それはそれで有効に活用するのも良いのではないか?と思った次第です。

以上、補足で紹介したアイテムは、私も買って使ってみたいと思います。

POSTED COMMENT

  1. MACO より:

    毎度です~!!(^^ゞ
    ちょうど、FGノットの記事を書いてる最中でした~(笑

    シャローフィネスで遊んでた頃、ノットの組み方を微妙に変えながら、ドラグチェッカーで強度チェックした事がありますが、やはり同じ結び方の場合も、ノット自体の正確さによって違いが出ましたね~。

    また、今週末にでも投稿します!!(笑

    • nabrachaser より:

      まいどです~
      FGノットはMACOさんのブログでも何度も取り扱われていましたよね。
      やはりドラグチェッカーお持ちなんですね。
      私も早急に入手したいと思います。
      自分で検証するのには必要ですよね。
      SCノットというのが最強らしく、ちょっと練習してみようと思っています。
      極細PEとの相性が良いそうです~

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