こんにちは!
いつもこちらのブログを読んでいただきありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
今回は、ワームのセット方法について書いてみたいと思います。
最近、ライトゲームをしていてワームが綺麗にジグヘッドにセットできない、という話を耳にします。
やわらかいワームをいろんな形をしたフックに綺麗にまっすぐ刺すのは少し慣れが必要だと言われたり思われたりしていますよね?
確かに慣れるまでは1回で綺麗に刺せずに何度もセットし直すという事態に陥ります。
しかし、慣れてくるとあまり細かいことを気にしなくても無意識にセットできてしまうのが人間のアジャスト能力の凄いところかと思います。
で、更に言うと、刺し方を少し注意する(工夫する)だけで、細いワームも簡単に綺麗に刺すことができるので、今回はその方法を書いてみたいと思います。
では、順を追って刺し方について書いてみたいと思います。
使うジグヘッドのタイプで刺し易さは変わる
まずはどんなジグヘッドを使うのか?が一番大きなポイントになります。
なぜなら、ジグヘッドの違いで刺し易さが大きく変わってくるからです。
下に私が日頃愛用しているジグヘッドを並べてみました。
左側がロングシャンクと言われるタイプです。
上が【オーシャンルーラー レンジキープ】、下が【アピア APIA アーチヘッド】です。
そして、右側がショートシャンクと言われるタイプです。
上が【ティクト アジスタ】、下が【サーティフォー 34 ストリームヘッド】です。
真ん中はメバリング用を意識した専用設計と言われている【サーティフォー 34 ドライバーヘッド】ですが、このジグヘッドは形状も含めて少々特殊なので、ロングシャンク、ショートシャンクという分類外にしました。
一見、ロングシャンクに見えますが、実際の性能としてはショートシャンクと限りなく似ており、刺し方に工夫が必要なジグヘッドです。
書き出しのところに話しを繋げると、ロングシャンクのジグヘッドは、ワームにジグヘッドのフック軸を通さないといけない部分が長くなるので、刺しにくい方に分類されます。
当然、逆のショートシャンクのジグヘッドは比較的ワームを綺麗にセットし易い方に分類できると思います。
個人的な意見を言わせてもらえれば、メバリングについてはどちらのタイプでも普通に釣れるしフッキングの良しあしも大きくは変わらないと思います。
アジの場合は15cmを超えてくるとあまり差は無いように思いますが、豆アジの事も考えるとやはりショートシャンクのジグヘッドの方に部があると思います。
理由は口の大きさです。
因みに、フックの軸が細くいジグヘッドはフックが延ばされそうで不安だという方もおられますが、見た目にフックの軸が細いストリームヘッドでも、25cmを超える魚が掛かっても全く伸ばされる心配はありません。
もっと言うと、ライトゲームロッドでやり取りをするなら、40cmクラスのチヌでも十分ランディング可能です。魚が掛かり、引っ張り合いだけでフックが伸びるというのは余程のフックと魚のサイズのミスマッチが起こらない限り起こり得ないと思っていますし、伸びるのはフックが刺さっていないからだと思っています。
※ただし、この場合にはラインブレイクの関係もありランディングネットは必要ですが。
話しを戻すと、慣れない間は、できるだけシャンクの短いジグヘッドを使うことが、ストレスなくワームをセットできるポイントだと思います。
が、こんな話しをするとショートシャンクの製品を使うと問題が解決してしまうのですが、次に本題のロングシャンクのジグヘッドでもまっすぐ綺麗にワームが刺せる方法を書いてみたいと思います。
キモはワームではなく、ジグヘッドを動かして刺す
では本題です (^^
サブタイトルにキモとなるキーワードが既に挙がっていますが、ワームを刺す時にワームを動かして刺すと、綺麗に刺すのは難しくなるということです。
指でワームを掴む時、ワームの背中側に当たる部分を手前に見えるように持ちます。
そして、下の写真のように、まずはフックポイントからまっすぐフックを刺していきます。
繰り返しますが、ジグヘッドを下方向に動かして刺していくのがポイントです。
こうすることで、フックがワームの中にどのように刺さっていっているかを確認し易くなります。
上の写真の状態から更に真っすぐジグヘッドを刺し進めていくと、下の写真のように、フックのゲイブ部分でワームが曲がります。
このタイミングのポイントとしては、既に刺さっている部分は一切気にせず、フックポイントがワームのどこを通っているのか?だけを注意することです。
既に刺さっている部分はフックのワイヤーに沿って進んでいく(刺さっていく)だけなので全く気にすることはありません。
フックポイントがワームのボディの中で、意図する部分を進んでいるかだけを気にすればよいのです。
ここで、ワームの背中側ギリギリにフックを通したければ、背中側を浅くフックポイントが通るように刺していけばOKです。フックを浅くさせば、フックのゲイブ部分が大きくワームの外部に飛び出るので、フッキングが良くなるというメリットがありますが、逆に言うと根掛かりし易くなる可能性も高くなりますし、魚にフックが見え過ぎるというデメリットが生まれる場合もあります。
フックをワームのボディのど真ん中に深く刺したければ、フックポイントがワームの中心部を通るようにだけ意識してジグヘッドを刺し進めていく(ワームに対して下に下していく)ようにすればOKです。
こうすることで、フックがワームの外に出ている部分が少なくなるので、フッキングが悪くなる可能性はありますが、フックをワームに隠せるのでスレた魚に不要な違和感を与えずにバイトに持ち込むことが可能になる場合もあります。
因みに、フックの存在で違和感を感じるイメージの少ないアジングでは、アジのサイズだけを意識してフックの出し具合を決めればよいと思います。
とりあえずワームに気づけば食ってくる魚なので、口に入ってしまえすれば、フックは大きくワームの外に出ている方が口の中に掛かる確率は高くなると思っています。
アジングで食いが悪くなった場合は、ジグヘッドを軽くしたりフックを小さくしたりする方向に行くのではなく、ワームのカラーを変えることで更に食わせることが可能になると思います。
食わなくなる(反応が悪くなる)のは、ワームのカラーに飽きた(スレた)だけであり、フックを気にしている訳ではないと思っています。
上の写真の状態から、更にジグヘッドを下げてフックを刺していくといよいよワームはジグヘッドに沿って曲がり、刺し進めにくいように感じる状態になりますが、全く気にする必要はありません。
このタイミングで気にするのは、どこでフックをワームの外に抜くのか?という点だけです。
因みに、【アピア APIA プロント】は、このようにワームのボディに縫い刺しすることなく、一度フックポイントを抜いてからフックポイントをワームに刺し直すことができるので真っすぐ刺し易いワームになると言うことです。
本来、ジグヘッドのシャンク部分が収まるスリットをワームに作っておくというアイデアの賜物ということですね。
確かに、間違いなく簡単且つ確実にワームが綺麗にさせる仕組みだと思いますが、残念ながら今のところはワームの種類が1種類(スクリューテールグラブ・ピンテールタイプ)しかないので選択肢がありません。
話しを戻して、確信のフックポイントを抜く部分です。
これは、ジグヘッドをワームにセットする前に、一度ワームとジグヘッドを並べて見比べることで、ワームのどの部分からフックポイントを出せば、まっすぐ綺麗な状態でセットできるのかがわかりますので、フックを出す場所のイメージをここでインプットします。
一度フックポイントを出してしまえば、99%ワームのセット作業は完了です。
後は、ワームのヘッド部をジグヘッドの金属のヘッド部分までたぐり上げていき、最終的にリグ全体のシルエットをまっすぐになるように微調整すれば綺麗なセッティングは終了です。
ワームはやわらかい素材なので、若干の微調整はこの最終段階で対応可能です。
フックポイントを出す位置が若干手前過ぎた場合は、ワームをヘッド方向に少し押し込んでやることで、フックが出る部分が適正な状態に修正できます。
アップした写真では、ワームに対してフックがどこを通っているかというのは上下関係しかわかりにくいのですが、セットする際には左右のバランスも重要です。
真横から見ると真っすぐ刺さっているように見えても、真上から見たときに右や左にズレているようでは、実際に釣りをしてワームを泳がせた時に真っすぐ泳いでくれません。
結果として、動きに違和感が出て魚がバイトしにくかったり、もっとヒドい場合はジグヘッドがクルクルと回ってしまい、ラインに激しく糸ヨレが発生してしまうことになります。
尚、この方法はライトゲームのワームセットだけでなく、シーバス用の大きなワームでも応用可能です。
シーバス用のワームの方が大きくて刺し易そうに感じますが、大きいと言うことはズレる幅がそれだけ増えるということなので、実際にはシーバス用のワームの方が綺麗に刺すには慣れが必要だったりしますので、ご注意ください。
ショートシャンクのジグヘッドでも方法は同じ
さて、ついでになりますのでショートシャンクのジグヘッドについてもセット例を挙げておきたいと思います。
前章のロングシャンクのジグヘッドで綺麗に刺せるようになれば、ショートシャンクは楽勝です。
ロングシャンクの時よりも、フックをワームに通す部分が短くなるのですから楽になるのは当然の話しです。
なので、慣れない間はショートシャンクのジグヘッドで慣れるというのも大いにあり得るアプローチではないかと思います。
こちらのタイプのジグヘッドについては、下の写真のようにワームの全長に対してフックが刺せる部分が短いワームにジャストマッチしますが、3インチくらいのロングワームにセットするのも大いにアリです。
写真の例は、【ティクト アジスタ】のフックサイズSを使って、【サーティフォー 34 オービー1.6in】にフックをセットしています。
実質、フックが刺せるボディのサイズは1インチ未満なので、ショートシャンクのジグヘッドの使用が必須であり、私はこのジグヘッド以外では、【サーティフォー 34 ストリームヘッド】や【サーティフォー 34 ザ豆】などのジグヘッドを利用しています。
過去の記事にも書いていますが、ワームのボディにジグヘッドの軸が入ってしまうと、その部分は可動しなくなってしまいます。
なので、ショートシャンクのジグヘッドわ使ってやる事で、より多くの部分が自由に動くようになり、小さな誘いでもワームが大きく動いてターゲットにアピールする事が可能になるのです。
まぁ、これも初めは私も気付いておらず、タケ師匠との会話の中で教わった話しですが、実際に試してみると効果はバツグンです。
一見、テール部からフックポイントまでの距離が遠いので、フッキング・針がかりが悪そうに感じるかも知れませんが、実際には全く問題ありません。
アジでもメバルでも、食う気になっている個体は動くワームのアタマを食いに来ます。
実際に自然に存在するベイトフィッシュを考えれば、後ろから追いかければ獲物は前に逃げていっていましますので、アタマを狙って食いついた方が捕食成功確率は高くなると思っていますし、実際に釣りをしていても、明らかにアタマを狙って食いついて来たであろう掛かり方をする事が非常に多いのです。
10cm前後の豆アジでも、3インチのワームでフッキングします。
お尻から飲み込んでいたのでは口に入りきらないサイズですが、実際にちゃんとジグヘッドは口の中に入っているので、アタマから食って来ていると思って見ています。
シーバスなどの捕食シーンでは、プラグの前に回り込んで捕食するシーンの動画などをよく見ますが、基本的にフィッシュイーターの捕食行動は同じだと思っています。
シャンクをワームに対して斜めに刺す方法
これはジグヘッドの形にもよるのですが、【サーティフォー 34 ストリームヘッド】や、【サーティフォー 34 ドライバーヘッド】などは、この斜め刺しをすることで、ワームの可動域を最大限に活かすことができるようになります。
私個人としては、実はこの刺し方が一番好きな刺し方です。
フックポイントを刺し込む部分はワームヘッド部のど真ん中ですが、そこからワームの背中側に向かって斜めにフックポイントを通していきます。
なので、下の写真を見てもらえばわかりますが、フックのシャンク(軸部)がワームの中を通っている部分は非常に短くなります。
これが非常にショートシャンクでワイドゲイブな構造である【サーティフォー 34 ストリームヘッド】の刺し方です。
使っているワームは1.5inしかないのですが、ボディの7割くらいが自由に稼働できるようになっており、ワームの動きを活かしてターゲットにアピールするにはもってこいのセッティング方法です。
また、一見フックのシャンクが長いように見える【サーティフォー 34 ドライバーヘッド】ですが、このセッティング方法にすることで、実際にワームの中に埋まっている部分はストリームヘッドとほぼ変わりません。
フックの軸部の半分以上がワームの外に出ているのでフッキングが悪そうに見えますが、このジグヘッドはメバルの捕食方法を研究して作られており、メバルの反転バイトをしっかりキャッチできる構造になっています。
フッキングが悪いどころか、かなりの高確率でバイトしてきたメバルの口にフックが入ってくれますし、フックポイントさえ口に中に入ってくれればフッキングが抜群に良い形状です。
一般的に売られているジグヘッドと見比べると特異な感じですが、使ってみればその性能が体感できると思いますし、何のセールスでも売り込みでもなく、おススメなフックの一つです。
繰り返しになりますが、このタイプのフックを使って斜め刺しでワームをセットすることで、ワームの自由度は一気に上がってアジやメバルに大きくアピールできるようになっているのは間違いありません。