皆さんこんにちは!
NABRA Chase Fishing GONTA です。
いつもこちらのブログを読んでいただきありがとうございます。
寒い日が来たと思ったら、急激に暖かくなり、コロナウィルスに感染しなくても体調が悪くなりそうな気候ですね。
気候の不安定はアメリカでも同じのようで、アメリカではBASSMASTERやBPTにてルアーが開始されていますが、Elliteシリーズでは開幕戦から波乱の開始となってしまいました。
強風による影響で、なんと大会の初日と2日目が中止に。結局、2日の予選と1日の決勝という形式で開催されました。
後日談にはなりますが、Elliteシリーズの第2戦となるテネシー州のレイク・チカマウガ戦は異常増水の為に全日程中止でリスケになっています。
世界的に難しい気候になってきているのは、やはり温暖化の影響と認めざるを得ないのでしょうか?
そんなBASSMASTERのElliteシリーズですが、今年から新たに参加している日本人選手が活躍してくれていますので、ピックアップしてみたいと思います。
では、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
広大はフロリダのフィールドで大会スタート
改めて紹介しますが、2020年のBASSMASTER Elliteシリーズの開幕戦は、暖かいフロリダ州のセントジョーンズリバーでの開催となりました。
フロリダ州のフィールドと言えば、べジテーション地獄をどう攻略するか?となる訳ですが、経験値の少ないアングラーにとっては非常にビハインドの大きなフィールドと言えるのではないでしょうか。
因みに昨年のElliteシリーズも同じフィールドで開催されており、やはり継続して出場している選手のアドバンテージは大きいと言えるかと思います。
BASSMASTERのHPより、フィールドの航空写真を抜粋してみますが、気が遠くなるような広大さと、すべてが美味しいポイントに見えてしまう感じ。
<出展:bassmaster.com>
べジテーションだけでなく、マンメイドも非常に豊富な感じです。
一か所だけで何日も釣りができそうなくらいの規模。
この中からハニースポットを探し出すのは至難の業としか言いようがありません。
<出展:bassmaster.com>
そんな初戦、日本人としては継続エントリー中の宮崎選手に加えて、去年のCentral Openから昇格を果たした伊藤巧選手がエントリーしています。
伊藤選手は、日本でも陸っぱりのレジェンドとして有名なアングラーですが、アメリカのバスプロツアー参戦初年度の昨年に年間上位を死守し、たった1年で見事に最高峰のElliteシリーズに昇格しています。
深江選手もアメリカ参戦初年は、FLWにて参戦初年でA.O.Y.を獲得するという快挙を達成した訳ですが、やはり日本で培った繊細(敢えてフィネスとは言いません)な釣りをアメリカという広大なフィールドで上手く活用できる選手は早い段階で結果につなげられているように感じます。
まずは伊藤選手が一歩先を進んだ形となっていますが、青木大介選手なども究極の釣技を持っている訳なので、2020シーズンはきっと結果を出してくれると思って見ています。
話しを大会に戻しますが、初日の結果は『ケリー・ジェイ』選手が5尾で21ポンド7オンスを持ち帰りTOPに。
<出展:bassmaster.com>
非常にハイウェイトな上位陣ですが、全体を見ると10ポンドを超えたのは88名中で33名。
伊藤選手は5尾を揃えるも8ポンド9オンスの結果となり、45位でのスタートとなりました。
<出展:bassmaster.com>
宮崎選手は1尾にとどまり、79位という厳しいスタートとなりました。
しかし、伊藤選手は2日目にジャンプアップのチャンスを迎えることになります。
因みに、神様は63位スタート。
<出展:bassmaster.com>
王様のご親友でベテランの『バーニー・シュルツ』選手は64位スタートとなっています。
<出展:bassmaster.com>
大会2日目 伊藤選手快進撃も一歩及ばず!!
大会2日目ですが、2日間のトータルウェイトで上位20名が決勝に進むことができるので、先にも書きましたが初日10ポンドオーバーのメンバーが決勝ラウンド進出の有力候補と言える状況。
しかし、伊藤選手は2日目、単日で7位となる16ポンド12オンスをウェイイン。
<出展:bassmaster.com>
順位も当然ジャンプアップした訳ですが、なんと!1オンス(約28g)差で21位となり、残念ながら決勝進出を逃してしまいました。
この1オンスは大きいですね~
また、他の選手を見ると、初日のTOPの『ケリー・ジェイ』選手は14ポンド1オンスという悪くないウェイトを持ち帰るも2位にダウン。
ここで上がってきたのは、初日20ポンドオーバーで2位につけていた『ポール・ミューラー』選手で16ポンド2オンスを持ち帰り予選のTOPに躍り出ました。
<出展:bassmaster.com>
やはり実力者はチャンスを逃しませんね。
そして上位20名で行われた決勝ラウンドでも、『ポール・ミューラー』選手は10ポンド12オンスをキャッチ。
単日で5位のウェイトとなり、優勝を果たされました。
<出展:bassmaster.com>
2位には、予選6位通過の『ジョン・クルーズjr』選手が12ポンド2オンスを釣ってジャンプアップ。
3位には、初日TOPだった『ケリー・ジェイ』選手で、日に日にウェイトを落としつつも、初日の貯金を活かした感じとなりました。
TOPアングラーのルアー達
各選手が使われたルアーについても写真が豊富に掲載されているので、少しピックアップしておきたいと思います。
こういうところから、次に日本でも流行るようなルアーが出ることもありますし、レガシーなルアーをしっかり使って釣られていることを改めて確認することもできます。
優勝した『ポール・ミューラー』選手は、狙い方としてはやはりべジテーションのパンチングだったようです。
<出展:bassmaster.com>
この辺りの釣りは、ルアーというより狙う場所、という感じですね。
使われているのも、オーソドックスなガード付きラバージグという感じです。
<出展:bassmaster.com>
気になるのは、2位でフィニッシュされた『ジョン・クルーズjr』選手
何やらルアーを手で隠しており、ルアーそのものがハッキリと見えません。
が、表側に見えているシンカーからすると、ドロップショットリグ(ダウンショットリグ)。しかも、ヘビダン系という感じですね。
<出展:bassmaster.com>
これにストレート系のワームと、何か秘密のワームを使ったようです。
その他も、やはりテキサスリグが圧倒的に多かったのが印象的でした。
しかし、中にはクランクベイトを数本のロッドで使い分けておられる方もいましたし、またミノー系のプロップベイトをカメラにかざしておられる方もいました。
全ての写真をアップしているとキリが無いくらい多くの写真が掲載されていますので、どんなルアーがアメリカで使われているのか気になる方は、是非、BASSMASTERのHPをご覧ください。
BASSMASTER Elliteシリーズ 2020年第1戦 まとめ
と言う訳で、いきなりの日本人選手の快挙のスタートとはなりませんでしたが、それでもEllite初参戦の伊藤選手は21位というのは十分な快挙と言えるかも知れません。
日本でのメディア活動もこなしながらのElliteシリーズの準備であり、ここまで結果を出すのは大変だったであろうと想像します。
非常に残念な準備であり、ご本人が一番悔しいかとは思いますが、Opensに比べて試合数の多いElliteシリーズですから、今後の試合で挽回してくれると信じています。
しかし、陸っぱりも上手いしボートフィッシングも上手いとは。才能がある上で乗っていると言っても過言ではないかと思います。
宮崎選手にも次戦以降は経験を活かしつつ頑張っていただきたいし、OpensもCentral シリーズが始まりますので、今年もアメリカのバストーナメントシーンから目が離せないことになりそうです。