こんにちは!
いつもこちらのブログを読んでいただきありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
今回は、最近注目している、バスフィッシングにおけるカバー攻略のお話しを書いてみようと思います。
バスフィッシングにおいては、ディープであれば地形やストラクチャーなどが狙うべきターゲットになりますが、シャローにおいては何と言ってもカバーが狙い目と言って問題無いかと思います。
そんなカバーの攻略について、一つは『アプローチ方法』そして、もう一つは『利用するアイテム』の観点で書いてみたいと思います。
では、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
まず、カバーについて考える
まず最初は、カバーへのアプローチの方法です。
カバーは言葉の通り『何らかのモノで覆われた場所』になり、その何かで覆われた場所にバスが潜んでいる確率が高いので狙う価値があると捉えて良いかと思います。
ブラックバスもまとまった数で回遊もする魚ではありますが、フィッシュイーターであるが故に、エサとなる小魚やエビなどの甲殻類が居る場所に付いている確率が高くなります。
なので、水中のオダやシャローの葦際などは餌場としてバスが居る確率が高い場所となります。
また、食べられる側からすれば外敵になるので、エサとなる魚や甲殻類からは見つかりにくいことも重要ですので、自分が隠れることができる場所というのもバスが好む居場所ということになります。
今回メインで取り上げる『カバー』については、エサが居ることと、バスが隠れることができるという2つの条件を満たした場所なので、バスを攻略する上で重要なポイントとなります。
と言うことで、回りくどい書き方をしてみましたが、カバーでバスが釣れやすいのはバスフィッシングをされる方いることかと
では、なぜみんながカバーでチャッチャと釣ってしまわないのかと言うと、これも周知の事実で、カバーそのものが邪魔となりカバーの中にいるであろうバスにルアーを届けることが困難なので、なかなか積極的に狙いにくいというのが答えになりますね。
カバーの種類について見てみると、岸際に生えた地上植物が水面を覆っているようなオーバーハングと言われるカバーもありますし、水際の浅瀬に葦などが群生している場所もカバー。そして、水中に生えている水草(ウィード)が繁茂して作られるウィードドームなどもカバーになります。
これらのカバーに共通して言えるのは、どれも『ルアーを入れにくい』という点。
しかし、避けて通れば釣果アップを期待できなくなるので、みんなが攻略したいと思っている、という矛盾を抱えたポイントになります。
ということで、次に、このカバーの攻め方について考えてみたいと思います。
因みに、DeepStreamのKEN-Dさんの記事で、面白い記事があります。
それは、ヘビーカバーは必ずしもビッグバス攻略のキーファクタではない、という考え方とその理由です。
気になられた方は、一度ご覧になってください。それなりに納得感のある理由が紹介されております。
カバーへのアプローチ方法について
では、カバーにどう攻め込んで行くか?ですが、一つは陸っぱりか?ボートか?の違いが大きいですよね。
ボートフィッシングであれば、そもそも狙えるカバーの範囲が広いですし、アプローチしやすい場所まで自分が移動することができます。
しかし、陸っぱりでは明らかに狙えない場所が多いですし、狙えるとしてもロッドが振れる場所が確保できるか?など制約事項が多くて明らかに不便です。
なので、陸っぱりでは釣れそうなのに誰も出を出していない(手が出ない)場所が存在します。
こう言う場所に必ずバスが居る保証はありませんが、攻めにくい場所に潜んでいるバスはルアーをあまり見ていない確率も高い(=プレッシャーが低い)ので、アプローチさえできればバスのバイトを得られる確率が高いはず?
ということで、カバーの中に入れても引っ掛かりにくいように工夫されているルアーがあります
カバー対応ルアーについて具体的には後ほど書きますが、この引っ掛かりにくいルアーをどうやってカバーに入れるのか?
陸から届く範囲にある葦原などであれば、リッピングといった方法により、真上からルアーを落とし込むことでアプローチ可能です。
この手法は比較的難易度は高くない、バスがバイトした時に上からパワー勝負で引っこ抜くことができる長くてしっかりしたロッドがあれば可能です。
小規模な河川で岸際が一面葦などの条件が揃っていればかなり有効なアプローチ方法になりますね。
しかし、真上からの攻略が阻まれた、鬱蒼と茂った木の枝の下などは、何らかの形でルアーを横方向から投入しなければなりません。
陸っぱりなどでは対岸から狙うしかない訳ですが、ブッシュカバーの水面への張り出しが少なければ、重めのテキサスリグなどを使ったピッチングで攻略可能です。
でも、この張り出しが大きくて何メートルも飛び出しているようなオーバーハングでは、そんな先端をピッチングで狙ったところでバスがそこに居る確率は低いので釣果は期待できません。
となると、超低弾道キャストかスキッピングが必要となってきます。
先の記事でも書きましたが、最近のリールは高性能なのでスキッピングなどのキャストもリールが助けてくれますので、慣れていない人でも少し積極的に練習すればできるようになります。
これは自分で試してみたので間違いありません。
シマノのDCブレーキでもいいですし、ダイワのSVスプール搭載のリールであれば問題なくスキッピングできます。
曲芸的なキャストがいいとは思いませんが、普通のキャストで狙えない場所を攻略できるのであれば、いろんなキャスト技術は身に着けるに越したことは無いと思います。
フリップキャスト然り、ループキャスト然りですね。
カバーへのアプローチに必要なスキルは練習により習得するしかないと思いますが、そのハードルがタックルの進化で下がってきているので、積極的に挑戦しない手は無いかと思います。
カバー攻略のアイテムについて
カバー攻略のアイテムについて、まず最初に考えるべきはルアーですね。
カバーの中へルアーを入れるとして、バスが水面近くに浮いている確率が高い場合はフローティング系のルアーが強いと思います。
バスが水面近くに浮いていないとしても、岸際であればある程度水深は浅い訳ですから、ルアーが魚を呼ぶ力が強ければ中層やボトムからでもバスを水面まで引き上げることが可能です。
となると、フロッグ系のルアーはフックポイントがデフォルトガードされているので、かなり有効なルアーと見ることができます。
フロッグはその形状からして、フッキングが悪いルアーという印象が強いのですが、最近のフロッグはいろいろ研究されているものが多く、フッキング性能についてもかなり研究されています。
ダイワのフロッグシリーズは刺さりの良いサクサスフックを搭載して刺さりの良さを改善させていたりしますし、他にもバスが咥えた時にフックアップしやすい工夫がされているルアーが多数あります。
また、【シマノ BTフロッグ】などは、内部構造にも工夫を凝らして低重心で且つ水が入りにくい設計になっているので、スキッピング性能が高いルアーになります。
フロッグはこれからの季節のカバー撃ちでどんどん使っていって、良しあしを体感していきたいと思います。
フロッグ以外のルアーで見ると、フロッグよりもスナッグレス性が高くてカバーに打ち込めるハードルアーは見当たらないので、やはりワームになってくるかと思います。
ワームの場合、細長いストレートワームや、多くの可動パーツが付いたワームは、カバーの中に入れた際に引っかかる確率が上がるので向いているといいにくく(スペシャリストの方はストレートワームなどをスキップさせてカバーの奥を狙ったりされていますが)、シンプルですり抜け性能が高いワームがカバー撃ちに適していると言えます。
イモ仕様にしたグラブや、イカ系形状のワームなどはカバー撃ちに使いやすいワームですね。
且つ、スキッピングを意識するなら、ワーム自身にウェイトがある方がスキッピングさせ易いことも留意点かと思います。
琵琶湖のディープ攻略で最近大ブレークの【デプス カバースキャット】などは、本来はカバー撃ちが目的のルアーかと思いますが、全く引っかかるところが無い形状な上に、自重18gという驚愕の重さを持っています。
ゲーリーのファットイカは、カバースキャットに比べるとかなり軽くなってしまうそうですが、それでも10gは軽く超えているかと思いますのでスキッピングなどで愛用される方が多いのもうなずけます。
私の場合、最近調達した【一誠 issei 沈み蟲 2.6in】をカバー狙いで使う準備をしていますが、フックと1/32ozシンカーをセットした状態で12g台。
フックは3/0番~4/0番くらいがよさそうです。
私はRYUGIのピアースフック3/0番を使っていますが、ワームから出ている幅的にはベストなセッティングかと思います。
同じく、ファットなイカ形状のワームで【ジークラック Gフラッパー】も調達してみました。
こちらはノーシンカー状態で13g(約1/2oz)ありますので、フックやシンカーをセットしていけば非常にスキッピングさせ易いルアーかと思います。
ルアーの話しはこれくらいにしつつ、最後のアイテムのご紹介に進みますが、それはラインです。
普通にカバー撃ちという観点ではフロロカーボンラインの16lbくらいがベストかと思いますが、カバーからバスを引っ張り出すには十分な強度なのですが、いざカバーにスタックした際には微妙な不足感が発生します。
モノフィラメントラインなのでそれなりに伸びることで、中途半端にクッション機能を発揮してしまい、ルアーが外れない上に、ルアーの結束部で切れることも無く、結果として竿先くらいでラインを切らざるを得ないことになるパターンが多くなってしまいます。
因みに素手でラインを持って引っ張ると、ラインが手に食い込んで最悪の場合切れてしまうので要注意ですが、ラインを巻き付けてカットするツールを持っていたとしてもフロロカーボンラインはそう簡単に切れることはありません。
魚がかかっている時に限って切れたりするのは納得いかないところではありますが・・・
且つ、フロロカーボンラインは比重が重いので沈んでしまうので、フロッグのように水面でドッグウォークさせたいような場合に、ルアーが水中に引っ張り込まれてしまうので動かし辛くなってしまいます。
ここで利便性を発揮してくれるのが太いPEラインになります。
PEラインは伸びが少ない上に細くて強いので、少々のカバーならスタックしても枝などをへし折って回収することができます。
また、浮力が高いのでラインが水面で浮いていてくれることで、ルアーが入っている場所も見やすいですし、フロッグなどでは動かせ易くなるというメリットが享受できます。
なかなかいろんなルアーと相性が良い訳ではないPEラインですが、カバー撃ちに徹すると決めた釣行においてはかなり強い味方になってくれるので、個人的にはお勧めしたいと思います。
おまけ ワームキーパーのあれこれについて
最後に、フックについて少し書いてみたいと思います。
カバーなどを狙う時に威力を発揮してくれるオフセット系のフックですが、ZAPPUのパイルドライバーを筆頭に、最近では多くのフックメーカーからねじ込み式のワームキーパーがセットされたフックがリリースされています。
昔は見たことが無かったこの手のフックですが、日本で有名になるより前にアメリカでは使われていたようです。
で、旧来からのオフセットフックはフックのクランク部でワームが引っかっているだけなので、カバーなどにスタックするとワームがズレてしまったりするのですが、ねじ込み式のワームキーパーが付いたオフセットフックはワームのキープ力が格段に高いので、厳しいカバーなどの奥まで攻めてもワームがズレないというメリットがあります。
しかし、このワームキーパーも良いことずくめではなく、ひと癖あるのです。
それがフッキング率なのです。
オフセットフックはワームがズレてはじめて針先がワームの外に出るので、ワームがしっかりホールドされればされるほどフッキングが悪くなるのです。
釣りを快適にさせてくれる機能が仇となる要素を持っている訳ですが、この矛盾点の攻略を意識したフックが出ています。
それがRYUGIのピアースフックなのですが、このワームキーパーのホールド力が小さくなることを狙ったものがセットされています。
画像を見比べてもらえばわかるかと思いますが、下の方のピアースフックのワームキーパーは明らかに螺旋状のコイル部分のカーブが大きく緩く作られているので、比較的弱い力でワームが抜けるのです。
あまり軽い力で抜けてしまうと意味がありませんし、バランスが難しいところですが、他社のしっかりワームがホールドされるタイプよりもフックアップ効率を考えて作られている点は大いに参考になります。
因みに、画像の上のワームキーパーは、某ネットショップにて安価なものを見つけて購入したのですが、このワームキーパーの秀逸な点はセンターにまっすぐ1本のワイヤーが入っているところです。
これがあることで、ワームキーパーを綺麗にまっすぐねじ込むことができるようになります。
しかし、このままだとワームのキープ力が強すぎますので、これを弱める為に、コイル部分を途中でカットするという手段がいろんなところで紹介されています。
皆さん、本当にいろんなところに気づかれると関心しきりですが、ネット社会の恩恵として私も必要に応じて真似させてもらっています。
最後に、このワームキーパーのホールド力ですが使うワームによっても使い分けがあった方が良いのです。
ご存じの方も多いかと思いますが、ワームにおいては比重などを上げるために塩の含有量を多くするとワームがもろくなります。
ゲーリーのワームがその代表例ですが、非常に身切れし易いですよね?
なので、塩の割合が多いワームを使う場合は、ワームキーパーはしっかりしたモデルでもフッキングはそんなに悪影響を受けないことになります。
ノンソルトのもっちりしたワームの場合は、キープ力を落とした方がいいので、ワーム素材を見つつキーパー部分を調整するのが良いというお話しでした。
カバー攻略について まとめ
と言うことで、最近個人的なブームとなっている『カバー攻略』に関する記事を書いてみました。
取り上げたのがルアーやフック、ラインの話しとなっているので、『ロッドが一番肝心なのでは?』と思われる方も多いかと思います。
確かにそこも非常に関心を持っているのですが、これについてはまだいろんなことが見えていない(見えてくるほどカバーフィッシングができていない)ので、もう少しいろいろ試してみてから書きたいと思います。
長さや固さの問題もありますし、キャストにし易さなどの違いもあるかと思っています。
そして、今回の内容に戻りますが、ワームやフック、ライン、リールなどトータルのバランスを考えた上で快適なカバーゲームが成り立つというのは本当に奥が深いと思いますし、今後も新たな可能性が開拓されてくることもあるかと思いますので、アンテナを高くして情報は収集していきたいと思っています。
そして、納得できる1匹に出会えた時の感動を、1回でも多く経験できるよう練習に励みたいと思います。
キャストの神様の村田さんが言われていますよね。『キャストが決まればバスは10倍釣れる!』
まさに練習あるのみ!出撃あるのみ!ですね~