釣りTips

【釣りアイテム】ウェーディング&ウェーダーについて考えてみる<追記有>

皆さん、こんにちは!そしてこんばんは!

いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。

さて、今回はこれからの釣りシーズン本格化に向けて、ひとつの釣りアイテムについて注目した記事を書いてみたいと思います。

そのアイテムとは”ウェーダー”です。

少し前の釣行記にて、ウェーディングしたものの浸水でひどい目に遭ったというお話しを書きましたが、改めてウェーダーについて調べたこともあり、その内容踏まえての記事にしてみたいと思います。

陸っぱりスタイルにおいては、ウェーダーを上手く活用することで、釣りの世界観を広げることができるという大きなメリットがありますが、良いことばかりでもありませんし、知っておかないといけない事項も多々あるのがウェーディングスタイルの釣りになります。

注意事項的な話しも踏まえてみたいと思いますので、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。

まず最初にウェーディングにおける注意事項

まず冒頭に書いておきたいのは、ウェーディングをするに当たっての注意すべきポイントになります。

水に浸からないスタイルだと、釣りができる場所について、ソルトでは潮汐の影響を大きく受けますし、淡水でも雨などの影響による増減水の影響を受けます。

ソルトだと、干潮の時には行ける場所も満潮にあるとアクセスできないポイントなどがありますし、淡水でも渇水期に減水していれば入れるポイントも増水するとアクセスできなくなるポイントがあったりします。

そこで、長靴レベル以上の水深でもアプローチすることができれば、釣りができる範囲が非常に大きくなります。

と言うことで、ウェーダーがあればそれなりの水深があるところでも入って行けるというのが釣り人にとっての大きなアドバンテージなります。

ウェーディングは、ウェーダーさえ持っていれば誰でもできるので、気軽に始めることができるのですが、水に入るということは当然それなりのリスク・危険が伴うことになるので、注意しておかないといけない点を把握していないと大きな事故(場合によっては人命に関わる事故)に繋がってしまいます。

では、ウェーディングでの注意点について挙げておきたいと思います。

水位の変動に関する注意

一番最初に挙げておきたいのは、水位・潮位の変動に関する注意です。

湖や池などの場合は、余程の気象変動が無い限り大きく水位が変動することはありませんが、川や海では一番注意を払っておかなければいけない注意点になります。

川でも中流域よりも上のポイントになると、川の上流部にダムなどがあるかどうかを把握しておかなければいけません。

様々な理由で緊急放水などが行われると、河川の水位は一気に上昇して流されてしまう事故に繋がります。

河川の水位上昇時のヒントとしてよく言われるのが、流れてくるゴミの量の増加が挙げられます。

水位が上がると、それまで陸上だった部分が水に浸かるので、そこにあった枯葉や枝などが流されます。

今まで無かったゴミなどが急に増えてきた場合は増水していると判断して岸に戻ることを意識する必要があります。

海の場合は衆知の事実である潮汐変動です。

満潮と干潮の水位差は地域によってかなり差が大きく、瀬戸内海などでは数mの変動が発生しますが、日本海などではほとんど明確な潮位差が発生しません。

自分が釣りをする場所の潮位変動は、タイドグラフなどを事前にチェックしておいて、自分がウェーディングを開始するタイミングから潮位が上がる場合は、いつまでにどのくらい潮位が上がるのか?を把握しておく必要があります

大きな干潟などで、かなり遠くまでウェーディングする場合は、潮位変動の状況と自分が岸まで移動する時間を計算しておかないと、潮位上昇の方が速くて流されてしまう事故に繋がります。

最後に水位の変動という観点で言うと、波の高さの変動も注意しておかないといけない重要な視点になります。

快晴無風の状態であればあまり気を遣う必要はない波ですが、海のポイントで沖に大型船が通るような場所では大型船が生む大きな曳き波は大きな水位変動を生むので注意が必要です。

しかし、実際に波に関する影響要素で一番大きなものは”風”になります。

風が弱い状態(ほぼ波が無い状態)で釣りをしていた時に腰の上まで浸かっていたりすると、風が強く吹き始めて波が高くなるとウェーダーの許容範囲を超える波に遭遇することになります。

波をかぶってウェーダー内の衣服がずぶ濡れになるくらいならまだ良いですが、次々に押し寄せる波を受け続けるとウェーダー内は完全に浸水してしまいますし、波に押されて転倒してしまう危険性も高くなります。

なので、風そして風により発生する波にも十分注意を払う必要があります。

水底の質や地形変化に関する注意

次に挙げるのは、水底(ボトム)に関する注意点です。

水底の地形は必ずしも平たんではありません。一見平たんに見える干潟などでも、水底は隆起していたり凹んでいたりします

その変化がそれほど大きくなくても、実際に水に浸かっている状態で急に凹んでいる部分に踏み込んでしまうとバランスを崩してしまいます。

ウェーディング中の転倒は非常に危険で、腰よりも上まで浸かっている状態で転倒すると、改めて立つのはかなり困難であることを知っておかないといけません。

つかまるものが何もない状態では、体勢を立て直すのはまず不可能という意識が重要です。

また、底質(ハードボトム、砂底、泥底)についてもしっかり確認しておかないと非常に危険です。

特に河川の下流~河口周辺でウェーディングをする場合、ヘドロが溜まった泥底の場所があり、そこに踏み込むと足がズブズブと沈んでしまうので、足が抜けなくなって脱出不能になる危険性があります。

浅い場所であれば、最悪、釣り具を捨ててドロだらけになりながらであれば脱出できる可能性はありますが、水深があるところでハマるとかなりの確率で脱出不能になると思います。

泥底ポイントのひとつの目安としては、流れが当たりにくいワンドの中や川が曲がっている場所の内側などになるので、自分が立ち込む場所の地形などは頭に入れておく必要があります。

砂底の場合は足がハマって抜けなくなる可能性はほぼありませんが、地形が変化しやすい場所である意識を持っておかなければいけません。

先に記載した泥底は、普段から常に流れが当たりにくいので泥が沈澱しますが、砂底と言うことは普段から流れがそれなりに通っている場所ということになります。

数時間で地形が変わるということはありませんが、大雨などが降った後は流れの影響を受けて地形が大きく変化してしまうのが砂底の特長なので、前に行った時は浅かった場所が深くえぐられてしまっている場合もあるので、過信して歩くと深みに足を取られる危険があります。

水上からは地形の変化は把握しにくいのですが、ひとつの目安としては河川の中でもボトムがえぐれて深くなっている部分は流速が速くなっているので、デイゲームでもナイトゲームでも水面の状態から流速の違いを見ておくことで危険を回避することができると思います。

ライフジャケット・ライフベスト着用の必要性<追記>

この項目は追記項目になります。

こちらの記事を読んで頂いた方から、ライフベストの着用に関する記載が無いことについてご指摘をいただき、間違いなく非常に大事な事項なので急ぎ追記することにしました。

先に記載した水位の変動や地形変化への注意については、どちらも溺れる(水難)事態にならない為という観点の注意点でした。

これらのリスク・危険性を意識しておくことは非常に大事なことだと思いますが、意識をしていても、水に入って釣りをするからには不慮の事態に遭遇する可能性はゼロにはできません。

水位変動を読み間違えて、足が底につかない事態になった場合も、水中を歩いていて深みに足を取られてバランスを崩して転んだ場合も、ちゃんとしたライフジャケット・ライフベストを着用していればいきなり溺れるということは回避できます。

なので、ウェーディングをする時には自分の体重をしっかり受け止められるライフジャケット・ライフベストは必ず着用しなければいけません

『そんなに深い場所まで立ち込まないのでライジャケを着なくても大丈夫』と考える方がもしおられるなら、それは大間違いです。

例え膝上くらいの水深でも、ウェーダーを着用した状態で転倒すると非常に危険な状態になります。

ウェーダーの中には空気が入っているので、ウェーディング中に転倒すると足が浮き上がってしまいます

ウェーダーの上部は空いているので、転倒してしまうと上半身部分は水が浸入して沈みます。

上半身を支える(浮かせる)ものが無い状態で足の方だけ浮く訳ですから起き上がることができない状態で上半身が沈みます。

水中でウェーダーを脱ぐのはほぼ不可能と思ってもらった方がいいので、脱出できない状態になります。

これ、完全に溺れるパターンになります。

なので、お金を払ってウェーダーを買うなら、命を守り最悪の事故を回避する為にも、ちゃんとしたライフジャケット・ライフベストにもお金をかけることを忘れないようにして頂ければと思います。

システムライフベストはいろいろなメーカーから、様々な工夫が凝らされた製品がたくさん出ています。

ウェーディングしない時でも水辺は常に落水の危険が伴いますので、釣行の際には常にライフベストは着用することを習慣付けるのがベストかと思います。

私は常にシステムライフベストを着用して釣りをしています。

脱水に関する注意

これは意外と意識していない方も多いのではないかと思いますが、結構注意が必要なポイントだと思っています。

後ほど記載しますが、ウェーダーと一言で言っても大きく3種類あります。

一番短くてライトなウェーダーとしては”ヒップウェーダー”で、足の部分だけになりますが、胸の上くらいまである”ハイチェストウェーダー”というものもあります。

ウェーダーは例え透湿防水素材の製品であっても通気性はほぼ無いので”ハイチェストウェーダー”を使うと、常に胸の上までビニールに包まれた状態と同じになります。

夏場などは例えナイトゲームであってもウェーダーを着ているとかなりの汗をかくことになるので、長時間水に浸かっていると脱水症になる危険性が高くなります。

脱水症になると、最悪の場合は意識を失いますが、そこまでならないとしてもフラフラして立っていられなくなるので、入水中に脱水症になるのは非常に危険です。

ある程度の時間(1時間以上)水中に入る場合は、ペットボトルで水分補給できるようにしておくことが注意点となります。

エイへの注意

最後の注意点としては、エイに対する注意になります。

エイの危険性は、釣り人ならずとも認知されているところかと思いますが、尾びれの付け根には猛毒を持った棘があるので、ウェーディング中にエイに遭遇して刺されると生命に関わる危険性があります。

エイと言えば海にいる魚類と認識されている方も多いかと思いますが、河川エリアでも潮止堰堤などがなければかなり上流まで遡上してきます

立ち込みをするような場所ではありませんが、小規模な運河でもエイの群れが泳いでいるのを目撃したことがあり、水温が一定以上になればかなりの釣り場でエイに遭遇する危険があることを認識しておく必要があります。

なので、ソルトシーンにおいてウェーディングをする場合は常にエイの存在を意識しておかなければいけません。

また、浅瀬であれば大丈夫だろうと思われる方もおられるかもしれませんが、エイはめちゃくちゃ浅瀬で岸と目と鼻の先になる場所まで平気で入ってきます。

これは数日前に釣り場で撮影した写真ですが、岸に立っている状態で、竿先が届くぐらいの近場を悠々と泳いでいました。

最近は海水温の上昇のせいか?エイを浅瀬で目撃する期間が長くなってきているように感じます。

昔であれば、私の地元の阪神間だと真夏の高水温期くらい注意しておけば良かったのですが、最近では春先から晩秋まで浅瀬で姿を見ます。

エイに刺されないようにする方法としては、エイスティックと言われるような長い棒で自分の進行方向のボトムを軽く叩きながら歩くことでエイを追い払い、間違ってエイを踏んでしまうリスクを回避できます。

が、実際に釣りをしている時の体験では、止まって釣りをしている時にエイが泳いでくることもあるので自分の周囲のエイを追い払っただけで安心はできないことを意識しておく必要があります。

また、もう一つのリスク対策として足に”エイガード”を装着しておくという対策も有効です。

気付かずにエイに接近してしまい、エイを驚かしてしまって尾びれ&棘でアタックを受けた場合でも”エイガード”をしていれば足に棘が刺さるのを避けることができます。

ただ、エイの棘による攻撃はかなり強力なので、安物のなんちゃって”エイガード”だと防ぎきれずに棘で刺されてしまう可能性がありますし、ウェーダーの内側に”エイガード”を装着する場合(そんな製品もあります)外側のウェーダーは確実に棘で穴を空けられてしまいますので、ウェーダー内への浸水リスクもセットになります。

願わくば遭遇したくないエイですが、一番大事なのはウェーディング中に常にエイに注意を払っておく意識を持つことだと思います。

ウェーダーの種類と選択ポイントについて

ここまでは、かなり長くなりましたがウェーディングを行う上での注意点を挙げてみました。

次に、ウェーダーの種類や、どんなウェーダーを選べばいいのか?について自分の経験も踏まえて買いてみたいと思います。

ウェーダーの種類

少し先ほどのところで書きましたが、ウェーダーには長さ(どこまでをカバーできるか)によって、大きく3種類があると考えています。

■ヒップウェーダー

ヒップとありますが、お尻までカバーする製品ではなく、股のところまでをカバーするウェ-ダーがヒップウェーダーになります。

股のところまであるなが~~い長靴と言ってもいいくらいで、左右別々になっていおり、脱ぎ履きもし易く気軽に使えるのがメリットです。

実際に浸かることができる水深は膝より少し上くらいが安全マージンを考えると限界なので、浅瀬に少し入る場合や、浅瀬がかなり沖まで続いているような場所限定となります。

ただし、これでも有ると無いとでは大きな違いになります。

また、価格も比較的安い製品が多くなるのもポイントかと思います。

■ウエストハイウェーダー

3種類の中では一番マイナーな感じがあるのがこのウエストハイウェーダーになります。

まさに、ズボン状態で、腰のところまでカバーするタイプになり、股くらいの水深までカバーできるのでヒップウェーダーより利用範囲は広くなります。

レインウェアのパンツを履くように使えるので使い勝手がいいように感じますが、そこまで浸かるならもう少し深いところまで行けた方がいいと思う人が多いのかな?

個人的には全然アリと思っていますが、普及範囲が狭いために製品の選択肢が少ないのがデメリットかと思います。

■チェストハイウェーダー

3つ目がウェーダーとしては一番メジャーと言っても過言では無いチェストハイウェーダーになります。

ウェーダーが旨の高さまであるので、腰より高い水位まで浸かることができます。

かなり深いところまでカバーできるのがメリットですが、深いところに行けば行くほど浮力の影響を受けて立っていることが難しくなるので、流されたり転んだりしないように十分注意をする必要があります。

非常に多くのメーカーから多くの種類の製品が出ているので、安くて手軽なものから高価な高性能品まで選択肢の幅が広いもがメリット。

ただし、胸までウェーダーに包まれる訳ですから、注意点でも書いた通り暑さの影響をまともに受けます。

汗だくなる覚悟が必要ですし、スマホやデジカメなどを持ち込む場合は”汗ポチャ”にも十分な注意が必要な点はデメリットかもしれません。

ソールの種類別の適合環境

ウェーダーのソールの違いにおいても選択肢があります。

これはどんな環境でウェーディングをするか?により2種類のソールが存在します。

■フェルトスパイクタイプ

一つ目はソールにフェルト素材が使われているタイプになります。

フェルト素材のソールの強みは、水コケが生えた岩などでも滑りにくいという特徴にあります。

淡水では渓流、ソルトでは磯場や水没する石積み護岸などで釣りをする場合、普通のラジアルソールの靴ではめちゃくちゃ滑って危ないのですが、ソールにフェルトが使われている製品であれば滑りにくくなります。

また、岩場などではスパイクがあった方が更にホールド力がアップするので、フェルトソールの製品はスパイクピンも付いている製品が多く存在します。

このように滑りやすい状況でホールド力を発揮するフェルトスパイクソールですが、弱点・デメリットとしては消耗が早いという点が挙げられます。

柔らかいフェルトは、コンクリートなどの上を長く歩くとかなり速く摩耗しまいますので、張替えなどが必要になります。

製品によってはソールの張替えができない製品もあり、そのような製品はソールの寿命=ウェーダーの寿命になりますので、購入時にはソールの張替えの可否と製品寿命のバランスも意識しておく必要があるのが大きな注意点かと思います。

■ラジアルタイプ

ラジアルタイプは簡単に言うと、普通の長靴のようなゴム製のソールになっている製品になります。

コケの生えているような環境ではめちゃくちゃ滑るので使えませんが、ラジアルソールは摩耗しにくいので、滑りを気にする必要が無い場合には非常に有効です。

具体的には砂底のサーフエリアや河川のシャローエリアなどが適合環境で、このような環境がメインのフィールドになるのであればラジアルタイプを選択するのが有効です。

なお、ソックスウェーダーと言って、足の部分が防水の靴下のようになっているウェーダーは別売りのウェーディングシューズを履いて使うことになります。

この場合は、ウェーダー本体は変更しなくてもシューズにおいてフェルトソールとラジアルソールを履き分けることができるので、コケが生えていて滑りやすい場所にも行くし、砂底のサーフにも行くという方は、ひとつ使い勝手のよいソックスウェーダーを買っておいて、シューズで環境に合わせるという方法もあります。

シューズ部が長靴ではないので歩き易さの面でもメリットがあり、磯場を長時間歩く磯ヒラをされる方や、沢登りなどが発生する渓流釣りをされる方は、ソックスウェーダーを利用される方が多いように思います。

ウェーダー選びにおけるポイント

種類が非常に多いウェーダーですが、ここではどんなウェーダーを選べばいいのか?選択時のポイントについて書いてみます。

まず、利用シーンに合わせた製品選びは必須です。

腰まで水に浸かることは絶対に無い人はチェストハイウェーダーを選択する必要はありません。

『大は小を兼ねる』と言われますが、大が持つ機能を使う可能性が無いのに、大を選ぶ必要は無いと思います。

逆に幅広いシーンでウェーディンをしたい、という方は、釣り場のタイプ別にいくつもウェーダーを買うのは財布に優しくないので、チェストハイウェーダーを買っておくというのはアリかと思います。

素材については、廉価な非透湿ナイロン素材のものから、少し高価なゴアテックスなどの透湿性のナイロン素材を使っているもの、そして保温性に優れたクロロプレン(ネオプレン)素材のものという3種類になります。

『寒い季節でもウェーディングする!』と言う気合の入ったアングラーさんでなければクロロプレンのウェーダーは必要無いかと思います。値段もそれなりに高くなりますし(^^;

なので、ほとんどの方が非透湿ナイロン製か透湿ナイロン素材の製品かになるかと思いますが、ここで個人的な考えがあります

透湿ナイロン製の製品は暑い夏場などに向いていると言えますが、価格が2万円~4万円くらいとそれなりに高い製品になります。

お金が有り余っている方には透湿ナイロン製一択でおススメしますが、実際にウェーディングをする頻度や利用環境などを十分勘案するべきだと強く思います。

その理由としては、ウェーダーは意外と穴開きや水漏れしやすいからです。

1週間に何回もウェーディングするようなヘビーユーザは高くて快適な透湿ナイロン素材の製品を選ぶ価値が大きいと思いますが、たまにしか浸からない(年間で数回)という方は、使っていない間にも経年劣化(加水剝離など)をするので、あまり使わない内に劣化してしまって浸水するようにり、非常にコスパが悪くなります。

非透湿ナイロンでも裏地にメッシュ加工などがされていれば、肌にくっつく不快な事象も回避できるので、頻繁に使わない方はほどほどの価格の非透湿ナイロン製がおススメです。

他の観点では、藪を抜けてポイントに行くことが多い方にも非透湿ナイロン製の安いものをおススメしたいところです。

見た目や手触りなどでしっかりしているように見える素材でも、藪こぎの途中で枝や棘などに擦れたり刺さったりして生地が傷んでしまうリスクが高くなるので、高価な製品はおススメできません。

私のウェーダーを例に出しておきますが、私もヒップウェーダーからスタートし、次にmazumeのチェストハイタイプを購入しました。

耐久性と価格を踏まえて素材のしっかりした製品を買ったのですが、素材が硬いと耐久性は高くなりますが脱着が結構大変だと言うことに気付きました。

そこで次に辿り着いたのが、mazumeのチェストハイタイプで且つ”フルオープンタイプ”と言って股のところまでファスナーが下がる製品でした。

当然ですが、ファスナーがある部分まで水に浸かっても浸水はしない製品なのですが、ほとんど腰上まで浸かることは無く(実際、腰まで浸かると結構怖い)実感できたのは脱着のメリットくらい。

内側はメッシュ加工になっているので装着感も良好でしたが、素材の耐久性というところはほどほどで、自宅保管中の経年劣化もあったのか?全体としてはさほど痛んでいない状態ですが浸水で使えない状態になってしまいました。

やはり痛むのはブーツ周辺(つなぎ目周辺)に集中している感じがします。

因みに『浸水するなら補修して使えばいいじゃないか!』と思われるでしょうし、私もそう思っていましたが、ブーツがくっついている”ブーツフットタイプ”は裏返して水漏れ箇所を探すのも難しく、素人で補修するのはかなり困難。

メーカーに修理に出すと、必ず直る保証が無い状態で、往復の送料を負担する必要があることと、仮に補修できたとしても経年劣化は進むのでまた補修が必要になる可能性も高いので、正直、修理に出すのは余程新しい状態でなければ現実的ではないと感じています。

なので、あまり利用頻度が高く無い方で、たまにウェーディングもしたい、くらいであれば1万円未満の非透湿ナイロン製で痛んだら買い替えるのをおススメする次第です。

ウェーディングそしてウェーダーについて まとめ

皆さんがどこまで意識されているかわかりませんが、ウェーディングはかなりのリスクを伴うものであるということをお伝えできればと思い、しつこいくらいの書き方になってしまいましたがご容赦ください。

注意点のところで、読んで頂いた方が一つでも認識されていないところがあったとしたら、こちらの記事を書いた意味があったと感じます。

ウェーダーを使うことで確実に釣りをしたい場所で釣りができる機会が増えるのは間違いないかと思いますが、そのメリットをしっかり安全に享受するには、それなりに知識を持っておかないといけないと思います。

また、高い製品は素材や機能面で優れたところをたくさん備えていますが、そのメリットを十分活かせるかどうか?を考慮した上で購入する製品を選択するのが、一番コスパの高い製品選びに繋がるかと思います。

ただし、安い製品で出来栄えが酷い(悪い)モノが多いのも事実です。

見た目だけでは良し悪しを判断しにくい場合が多いので、何度か自分で使った上で購入できればいいのですが、実際にはそんなことはあり得ません。

なので、最近のネット上の情報などを複数チェックしたり、実際に使っている釣り友さんに使用感の意見を聞くなどのリサーチは十分行うことで、より納得感のある製品に辿り着きやすいと思います。

POSTED COMMENT

  1. より:

    ウエーディングの際のライフベストも考察宜しくお願いしますー。

    • nabrachaser より:

      コメントありがとうございます。
      ライフベスト、これについて考察記載が漏れていますね。
      ご指摘ありがとうございます。
      非常に大事な事項なので、早々に追記させて頂きます。

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