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【タックルインプレ】17カルカッタコンクエストBFS HG LEFT

こんにちは!

いつもこちらのブログを読んでいただきありがとうございます。

NABRA Chase Fishing GONTA です。

さてさて、今回は【17 カルカッタコンクエスト BFS HG】の初回インプレ記事になります。

もう少し使って改めてインプレは書いてみたいとは思っていますが、2回の釣行にて、このリールに感じることが山ほどありますので、記憶が新鮮な間に記事にしておきたいと思います。

FTB(フィネスチューンブレーキ)の使用感

まずは17カルコンBFSの一番の目玉であるFTBについて書いてみたいと思います。

先日書いた記事でも、この機能のメカニズム的なところには触れたのですが、ここでは肝心な実際の使用感について書いてみたいと思います。

FTBは遠心ブレーキ主軸のシマノのベイトリールにおいて、異色のマグネットブレーキシステムになっています。

細かい機能は先日の記事の通りなのですが、シマノのベイトリールをマグネットブレーキ仕様にチューニングする方法として紹介しているAvailのマグネットブレーキシステムとの決定的な違いは、ブレーキの効き具合を外部からサイドプレートのダイヤルで調整できるという点だと思います。

Availの製品でも、15アルデバラン用で外部ダイヤルから調整できるように対応している製品もあるのですが、基本は一度サイドプレートを開いて、ネジ式になっているマグネットブレーキユニットを調整する方式なので、釣り場でブレーキ力を調整する手間がかかってしまいます。

また、アルデバランでは6段階の外部調整ダイヤルで、且つダイヤルが固くて回しにくいという評判がある中、17カルコンBFSは無段階調整でダイヤルの回し心地も軽いので、非常に調整がし易いのが特徴だと思います。

実際の使用では、ほぼブレーキ設定は対MAX値で50%以上で使っていますが、50%くらいの設定と80%くらいの設定の間で細かく調整するだけでも、かなりブレーキの効きの違いは感じられます。

投げながら少しずつ調整して、ベストな設定を探せるのがイイ感じです。

風さえ無ければ、今後、マグブレーキはもっと緩めていっても使えると感じています。

ブレーキ力の効き具合については、固定のマグネットブレーキではないので、キャスト後半の伸びは感じますが、逆にブレーキ力は弱くなっていくので、サミングはある程度しっかりしないといけない感じはあります。

まぁ、ライトソルトならナイトゲームでも見えなくなるほど投げることは無いので、慣れてしまえば着水点を意識してサミングの対応も十分できることも感じています。
※ナイトゲームなので、ノーサミングが可能でないと使えない、とは感じません。

また、ブレーキの音については、遠心ブレーキではないので、ブレーキシューが当たる(擦れる)音もしませんし、軽いスプール回転音だけで静かに?釣りができます。
※DCなどは、性能は良いと思うのですが、音が大きいので静かな釣り場では目立って仕方ないのが難点だと感じます。




FTBについては、従来のシマノの遠心ブレーキ(SVSやSVSインフィニティ)だと、スプール側にブレーキパーツが付いているのですが、FTBはブレーキユニットがサイドプレート側なのでスプールには何も付いていません。

その為、スプールは今までに無い軽さが確保れています。

これも、軽量ルアーのキャスト性能に効果が出ている原因になっているかと思います。

なお、この軽量ルアーのキャスト性能に関しては、スプールの慣性モーメントが大きく影響する(慣性モーメントは小さい方が軽量リグのキャスト性能が高くなる)のですが、この慣性モーメントとスプールの重量に関して非常に勉強になる記事を見つけました。

慣性モーメント値だけを見ると、ベイトフィネス専用機に肉薄するバーサタイルリールのスプールがあるという事実。

単純なスプールの自重が軽ければ慣性モーメントが小さくなる訳ではない、というお話しです。
軽さだけを売りにしているメーカーさんは、少し焦る内容ではないかと思います。

Deep Stream(Ken Dさんの運営サイト)
ベイトフィネススプールの不都合な真実

因みに、FTBスプールも十分軽いのですが、サードパーティから出ているフルブランキングされたスプールに比べると少し?重いのです。

が、そんなことは、この記事をみるとあまり気にする問題ではないことに気づかされました。

糸巻き量は少ない方がイイ感じ

次に糸巻き量についても、使ってみて感じたことを書いておきたいと思います。

スピニングリールでもベイトリールでも同じだと思いますが、普通、ラインを巻く時にはスプールのラインキャパシティぎりぎりまで巻くかと思います。

スピニングリールなどでは、糸巻き量が減るとラインがスプールエッジに当たる抵抗が大きくなって飛距離が出なくなるマイナス影響が出ますし、ベイトリールでもラインが巻かれている部分の直径が小さくなる為に糸グセがきつくなったり、スプール回転数が大きくなってブレーキが強く掛かり飛ばなくなったりします。

なので、基本はラインキャパぴったりくらいにラインを巻いて使うのですが、ことベイトリールについてはこの基本(常識)が使い勝手の悪さを引き起こす原因になるのです。

その原因は、ライン自身の重さが与える慣性モーメント増大です。

皆さん、スプールの重さは気にしますが、ライン自身の重さを気にする人は少ないですよね?

しかし、実際にはスプールにタップル巻かれたラインの重量は無視できない重さになっています。

なので、スプール単体では小さい慣性モーメント値を持っているリールであっても、ラインを巻いた状態では慣性モーメント値が大きくなってしまっていて、スプールの始動の悪化や着水時のスプールのオーバーラン(バックラッシュ)を生み出してしまうことになります。

ベイトフィネスリールはシャロースプールなので、元からラインは沢山巻けない仕様になっていて、ライン重量で慣性モーメント値が大きくならないように考えられているのですが、それでも8lb(2号)ラインが75m前後巻けるスペックが標準的な仕様になっているかと思います。

ここでも、出来るだけ実釣で必要な量のラインを巻くように抑えた方がキャストのし易さは向上します。

ラインキャパシティいっぱいまで巻けばいい、と言う話しでも無いと言うことですね。

釣りをしていると結び替え等でラインも減っていくし、何かライントラブルが出ると一気にラインが減ってしまうので、ラインは沢山巻けた方が良いように思うのですが、特にベイトフィネスの釣りにおいては間違った考え方であることが先のDeepStreamの記事にも書かれています。

因みに、私はラインは50mしか巻かないようにして使っています。

フロロカーボンラインなどの透過性の高いラインを使うとスプールが透けて見えているくらいの巻き量です。

実際、キャストできる距離はMAXでも20mくらいまでなので、50mも巻いてあれば釣りには全く問題ありません。

釣りを快適に実施する一番のポイントかと思います。
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ロッドをシングルハンドでしっかり振りぬける重量

丸型ベイトリールとして、剛性感と引き換えに手放された軽量化ですが、最近の樹脂製ボディのリールと比べると確かに重い部類に見えますが、200gは決して重いリールではありません。

そして、タックルはリールだけではないので、ロッドとのバランスを見なければいけません。

リールだけ軽くても、ロッドが重いとバランスが崩れてしまい、実際の釣りでは余計にロッドが重く感じられたりしてしまいます。

そういう意味では、タックル全体の重心が手元になっていれば、例えリールが重くても持っていて軽く感じられます。

私が今使っている【ヤマガブランクス ブルーカレント63 ベイトモデル】はロッドの重量が76g。

因みに、スピニングモデルと比較すると、ベイトモデルのブランクスのベースとなっているのがブルーカレントⅡだそうですが、それの68モデルで68g。

グリップ部の重さが重量差になっている感じですが、リールの重さと比べると1/3程度です。

なので、手で握るリールが200gあっても、タックル全体のバランスは限りなく手元バランス。

逆に、ベイトタックルでのキャストにおいてはリールを支点に手首を返す投げ方になる為、リールは少し重さがある方がキャストがブレにくいという意見が多いのも事実です。

また、スピニングタックルほど速く振り抜くキャストスタイルは、ベイトタックルには合わないのですが、手首を支点にしてルアーの重さをティップ部にしっかり乗せて振り抜くことでバックラッシュ無くキレイにルアーを飛ばせる感覚がありました。

しっかり曲がりシャープに戻るブランクスでバックラッシュを無くすというコンセプトで作られているBeamsなどの発想は、確かに当たっているなと感じます。

キャスト直後のスプール高回転時には、メカニカルブレーキの設定が弱すぎるとラインがバタついた感じがありますが、適度に調整が決まった時には抜群に安定したキャストフィールを感じることができました。

基本に忠実なキャストには、しっかりと追従してきてくれる安定したブレーキ力があるリールだと感じました。

これは、FTBシステムの完成度の高さの証明かと思われます。

エキサイティングドラグサウンドは、メンタル面で効果大?

次に、限りなく“おまけ”的な機能なのですが、実際に使ってみると魅力があるのが、ベイトリールでドラグ音が鳴るという機能です。

エキサイティングドラグサウンド。
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既に、エクスセンスで経験済の機能なのですが、シーバスゲームなどでは、かなりキツくドラグを締め込んで使いますので、それなりの大型がヒットしないとこの機能の活躍の場はありません。

しかし、ライトゲームでは、ライトであるが故にドラグを緩めに設定して釣りをしても大きな影響がありません。

魚とのやり取りの間は緩めの設定でやり取りを楽しみ、ランディングの時だけ軽く締め込んで抜き上げる。

アジなどの口の柔らかい魚にはスピニングリールのドラグの方が安心だとは思いますが、メバルやボトムロックとのやり取りであれば、ベイトリールのドラグでも口切れなどの心配は少ないので安心してやり取りが楽しめます。

敢えてドラグ緩めで楽しむ。

そんなスタイルには、エキサイティングドラグサウンド機構はメンタル面で楽しませてくれる密かな立役者となってくれる感じです。

最後はカラー・デザインのお話し

最後に見た目のお話しです。

カルカッタコンクエストと言えば、ゴールドが象徴的なカラーですが、どのような差別化を考えられたのか?シルバー系のシックなカラーです。

個人的にはシックなカラーが好きなので、違和感無し。

まぁ、コンクエストXTから続くゴールドは、所有満足度を高めてくれる素敵なカラーなので、コンクエストシリーズに限ってはゴールドも好きなのですが。

デザインにおいて特徴的なのはハンドルです。

最近のシマノのベイトリールの流れで、ハンドルの真ん中が肉抜きされています。

重量的に軽量化効果もあるでしょうし、見た目にもスパルタンな感じです。

カルカッタXTでは平面のプレートだったのが、カルカッタコンクエストになり立体的で肉厚なハンドルになりました。そして、最新機種ではここまでかっこよくなるとは。

このような細かい点でも進化を感じますね。

カルカッタコンクエストBFS まとめ

以上、【シマノ 17カルカッタコンクエスト BFS HG】のインプレでした。

釣り具においては、実釣に効果のある機能が高いことが第一ですが、実際に釣り人が選ぶ観点は見た目の割合いが大きいのではないでしょうか?

“これで釣ってみたい”と釣り人が感じることが、実は一番釣果に繋がるのではないか?と感じるのは私だけでしょうか?

魚を掛けた時に出るドラグ音や、釣り上げた魚と一緒に写真を撮った時の輝きなど、釣り人をインスパイアしてくれる要素を釣り具は沢山持っていると思います。

昔からルアーフィッシングをしている人なら一度は憧れる丸型リールでありながら、最新鋭の機能を搭載した17カルコン BFS HGは、ベイトフィネスを楽しみたいと考えている人にはおススメできるリールだと思います。

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