こんにちは!
いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
さて、今回はYouTubeではないですが、新しいアイテムの”使ってみた”ネタとなります。
この記事を書いている時は”準備してみた”だったのですが、ひとつ前の記事の通りしっかり魚も釣れてしまったので、間違いなく”使ってみた”になります。
そのアイテムは【DUEL 魚に見えないピンクフロロ】
ちょうど手持ちのリーダーが無くなったこともあり、以前から気になっていたので”物は試し”に使ってみることにしました。
また、価格的なところの検証も少し書いてみたいと思いますので、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
製品名ほど”ピンク”ではない
先般、新製品紹介としてこちらのブログで製品特性などを記載した【DUEL 魚に見えないピンクフロロ】ですが、記事を書いている時からかなり気になっていました。
■DUEL 魚に見えないピンクフロロの詳細記事
ちなみに、製品名が長いのですが、ネーミング的には小林製薬さんの製品みたいですね(^^;
なぜそんなに気になったのかと言うと、ボトムチニングではクリアウォーターの時にはかなりの高確率でクロダイがバイト直前でルアーを見切ってしまうという事象があり、少しでもルアーの違和感を無くすことができればもっとバイトを引き出せるかも?と思った為です。
フロロカーボンラインでも、色の付いたラインはいくつかありますが、その目的は釣り人にとってのラインの見やすさになっています。
なので、黄色やピンクの色合いがかなりハッキリしている製品がほとんですが、【DUEL 魚に見えないピンクフロロ】についてはうっすらとピンク色が付いているくらいの感じで、釣人の視認性という観点ではあまり効果は期待できない感じです。
ラインスプールとしてみるとしっかりピンク色に見えますが・・・
ライン単線で見た時には、パッと見ただけでは色の付いたラインには見えない程度という感じです。
まぁ、魚に見えないことを主目的にしているので、問題は無いのですが。
また、スプールにも工夫が施されています。
リーダーの場合は使用の都度ラインを引き出して使うので、スプールバンドが付いている製品はよくありますが、【DUEL 魚に見えないピンクフロロ】はスプールエッジが閉じる状態になっていて、リーダーの端が出た状態をホールドできるようになっています。
この機能は【DUEL 魚に見えないピンクフロロ】だけでなく、最近、他の製品でも見るような気がしますが、DUELさんがパテント(特許)を取っているようなので、DUELさんの製品で見ているんでしょうね。
リーダーは自分が使いたいだけ引き出したいので、旧来のスプールのように1ヶ所のラインキーパーだけでしかラインをとめられない製品に比べると格段に使い勝手が良いかと思います。
なお、PEラインとの結束においては、従来のフロロカーボン製のラインと比べて特段の違いは感じられず、ノットを編み込む時に(FGノットですが)滑ったりズレたりするような問題は発生しませんでした。
また、実釣でもノット抜けなどのトラブルはありませんでした。
まぁ、問題が出るようなラインは少ないかと思いますが、たまに硬~いフロロカーボンラインの場合はPEラインの食いつきが悪く、締め込みで引っ張るとズレるラインもありますので、リーダーの場合は一応意識はしておきたいポイントではあります。
ラインの存在感が魚に伝わるデメリットについて
おまけ的な話しになりますが、今回紹介したような製品がわざわざ発売される背景というか理由について書いておきたいと思います。
魚にとって釣り糸は本来なら自分の周りに存在しないはずのものなので、簡単に言うと魚にとっては違和感しか感じない存在かと思います。
自分でも経験があるのは、サビキ仕掛けを足もとにぶらさげているとこに魚の群れが通った時、撒き餌のアミエビが切れていると、見事に群れがラインを避けてモーゼの神話のようになったことがあります。
魚の中でも賢くない部類になるイワシやアジでさえも、釣り糸の違和感は感じ取って避けて泳ぐのです。
その違和感をキャッチする方法は、”見える”という観点だけでなく、”ラインが出す波動”も含まれていると考えています。
よく言われるのが、ルアーを動かす為にロッド操作を早くしたり大きくしたりすると、ラインが水を切る波動や”糸鳴り”が発生し、それを魚が嫌って逃げたりバイトしなくなったりすると言われています。
魚は水中を伝わる波動を体の横にある側線で感じるようになっており、フィッシュイーターなどは獲物の生き物が出す波動をキャッチしないといけないので、側線の感度は高いと言われています。
と言うことで、ラインの存在は魚にバイトを躊躇させたり、魚が違和感やプレッシャーを感じて逃げたりするというデメリットを抱えています。
なので、波動などの存在は消せなくても、せめて視認性においてラインを認識しにくくするというのはデメリットをひとつ取り去ることができると言うことになります。
人間にとってはナチュラルカラー(クリアカラー)の方が存在を認識しにくいのに、魚にとってはカラード(色が付いている)の方が見えにくいというのは面白いですね。
魚の目の研究成果を製品化されたDUELさんはなかなか素晴らしいと思いました。
”魚に見えないピンクフロロ”のコスパ評価について
続いて、価格面について書いておきたいと思います。
私の最近の釣りでは安売りのリーダーを使う機会が増えてきており、ザクっと言うと30m巻きで700円~1000円くらいのリーダーを使っていました。
これまで使った製品の中でも『安いな~!』と感じる製品として挙げるなら【ダイワ フロロショックリーダーX】で700円前後くらいです。
このラインは確かに安いのですが、ダブルクリンチノットで結束すると、実際に結束部が切れるケースが多かったので、一言でフロロカーボンラインと言っても高機能品と廉価版とで性能差があると村田基さんが言っているのはリアルに事実な気がしています。
ただ、ラインブレイクなどでバラシが発生することが無かったのも事実ですので補足しておきます。
また、一番のメインリーダーとして使っているのが【東レ スムースロック プラス】は45m巻きで1,500円前後くらいの実売価格です。
一方で、フロロカーボンリーダーで高機能&高価格品としてのイメージがあるのが、フロロカーボンハリスのフロンティアである呉羽化学さんの【クレハ シーガー】シリーズになります。
シリーズの中でも特に高いのが【クレハ シーガー グランドマックス】で、シーバスゲームなどで非常に認知度も高く人気商品ですが、2号~3号サイズで60m巻きで3,400円くらいになります。
これでおおよそのフロロカーボンリーダーの価格帯のイメージを持ってもらえたと思いますが、かなり価格差の幅が広いのです。
そんな中において【DUEL 魚に見えないピンクフロロ】は50m巻きで1500円前後の実売価格になっています。
私自身も1,500円という価格だけを見て『ちょっと高いかな?』と思っていたのですが、”メートル当たりの単価”で比較してみると、決して高い製品ではないことがわかります。
私の中でほぼ最安値の認識の【ダイワ フロロショックリーダーX】で約23円/m。
最高値クラスの【クレハ シーガー グランドマックス】で約57円/m。
で、【DUEL 魚に見えないピンクフロロ】が約30円/mと言うことで、新機能を備えた製品としては決して高くないと言うことがわかって頂けるかと思います。
以上が、コスパに関する考察のお話しでした。
DUEL ”魚に見えないピンクフロロ” まとめ
と言うことで、新しく調達した【DUEL 魚に見えないピンクフロロ】についての記事でした。
実際問題としては、水が濁っていたりする状況での釣りもあるので、魚に見えないことに拘らなくても問題無いんじゃない?と思ったりもしますが、クリアに近い水質であれば”魚に見えない”ことのメリットは確実にあるんじゃないかと思います。
実際、直前の釣行はかなりのドクリア―だったので、多くのバイトを得られたのはラインの影響もあるのかもしれません。
まぁ、既存のラインは魚に気付かれることがほぼ確実なので、魚に見えるよりは見えない方がいいんじゃないかな?くらいで考えてもよいかと思います。
先に書いた通り、価格的にも決して割高な製品でも無いこともありますしね。
釣行の都度、リーダーを組み直す訳にもいかないので、これからの釣行にてこれまで使ってきた普通のクリア―カラーのラインと使い比べてみつつ、効果の有無を見ていきたいと思います。