皆さん、こんにちは!こんばんわ!
いつもこちらのブログを読んで頂き有難うございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
さて、今回は少し予告もしておりました、新しいチニングルアーのご紹介です。
チニングルアーは今となってはかなり多くのバリエーションが出てきていますが、今回紹介するのはハードプラグ。
熱狂的なファンもいる”トップチヌ”で使えるルアーになります。
しかも、最大手総合釣り具メーカーのシマノさんが満を持して投入する製品ということで、個人的には非常に期待している製品になります。
かなり斬新な機能を搭載したルアーでもあり、PRポイント盛りだくさんのルアーになります。
では、気になった方、関心を持って頂けた方はお時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
ジョイントプラグ”ライズジョイント 75F”
今回紹介する製品は、シマノ社からリリースされるチニングのトップゲーム用のプラグ【シマノ ブレニアス ライズジョイント 75F】になります。
シマノ社のトップチヌ用のルアーとしては、【ライズポップ 50F/65F】や、【ライズウォーク 65F】などがリリースされています。


どちらもチニング用に開発されたプラグではありますが、オーソドックスなトップウォータープラグになります。
また、ブレニアスブランドとして、【ブリームペンシル 75F】というペンシルベイトも準備されています。

ラインナップを見れば、ダイワ社の”シルバーウルフシリーズ”と比べても大きな差は見られません。
しかし、今回紹介する【ライズジョイント 75F】は他に類を見ない独自性の高いプラグとなっています。
製品名にある通り、ジョイントプラグとなっており、ポッピングやドッグウォークなどのアクションを多用するチニングにはあまり向いていないように感じます。
しかし、そこはシマノのプロインストラクターであり、浜名湖のチニング界のレジェンドである黒田健史さんが監修されたとあって、チニングにアジャストしきったルアーとなっています。
では、その機構について見ていきたいと思います。
フッキング性能を最大化したジョイント機能
まず最大の特長であるジョイント機能についてですが、他のジョイントプラグについてはほぼ100%が”左右に振る”ジョイントになっています。
蛇行しやり、S字アクションをするなどの機能はジョイント機能があって成り立つアクションなだけに、ミノーでもクランクベイトでも”左右振り”のジョイントプラグは沢山あります。
しかし【ライズジョイント 75F】はなんと”上下振り”のジョイント機能で作られているのです。
これは、チニングを意識したことによる機構になります。
クロダイ(ブリーム)はブラックバスやシーバスのようにルアーの頭側から吸い込むようなバイトをするのではなく、ルアー後方から食いつきます。
しかも口が小さいので、ミスバイトが多いのも特徴です。
なので、ルアー後方からバイトしてきた際にクロダイの口にしっかりとフックが入りやするすることを意識した結果、ルアーのフロント部よりも更に下に垂れ下がるようにする為に、縦方向に振れるジョイントが導入されたようです。


プラグのジョイント化にあたっては、一旦は既存のプラグを2分割してジョイント化することから取り組まれたようですが、それではダメだったようです。
理由としては、通常のプラグはルアー後方にウェイトが内蔵されているので、単純にポッパーを2分割しただけでは重量のあるリアパーツにフロントパーツも引き込まれてしまいポッパーとして必要な浮き姿勢が確保できなかったとのこと。
この課題は、リアパーツを小さくしてプロントパーツに浮力をしっかり持たせることで対応したようです。

この浮き姿勢であれば、ポッピングも問題なく対応できるのが見ただけでもわかります。
ポッピング用のカップ部についてもいろいろと試行を重ねて最良のセッティングが出せたとなっています。
カップの深さやラインアイの位置などでアクションも大きく変わりますが、この辺りも黒田さん拘りのセッティングとなっているようです。

また、プロトの段階でルアーアクションについてはほぼ完成となった状態で、飛距離が最終課題となったようです。
ボートチニングならまだマシですが、陸っぱりとなるとルアーの飛距離は釣果に直結してくる部分になります。
この点については、リアボディの可動域を下方向だけにする設定にしたことでクリアできたようです。
そして、ルアーの使い方・アクションバリエーションですが、フロントボディの先端はカップ状になっているのでポッピングメインのように見えます。
しかし、こちらの製品はポッピング&スプラッシュによる誘い以外にドッグウォークもこなす多才さを持っているとのことです。

これは、リアボディを下方向だけに曲がるようにした結果ではないでしょうか?
リアボディが360度自由に動くようだと、上手くドッグウォークさせにくそうですよね。
最後に、ジョイントボディ化したことの副産物もあるようです。
後方下部からのバイトを拾いやすくする為のジョイントボディ化でしたが、ボディの可動域が大きくなることで、初期掛かりではリアフックだけであってもファイト中にフロントボディが動いてフロントフックが顔辺りに掛かってくれる確率が上がったそうです。

2点掛かりになればフックオフの確率は大きく下がるので安心してファイトも可能。
これは大きな副産物と言えるのではないでしょうか。
カラーバリエーションについて
ここまでの情報で【シマノ ブレニアス ライズジョイント 75F】の戦闘能力は十分ご理解頂けたかと思います。
なので、最後はカラーバリエーションのチェック。
バス用やシーバス用のプラグの流用だと、チニングにマッチしそうなカラーは絞られるのですが、このルアーはチニング用なので全色がいろいろなシーンでのチニングにマッチするカラーとなっています。


個人的にはクリア系の光透過があるカラーが好みですが、ベイトフィッシュを積極的に追っている状況などであれば魚っぽいカラーも効果が大きいかと思います。
また、フロントボディはクリア系で存在を消しつつ、リアボディ側だけカラーリングされた”チョットベイト”という面白いカラーも。
クロダイがセレクティブになっている時などには、このような存在感の薄いカラーが効果を発揮しそうですね。
その他は、チニングでは定番カラーになりつつあるように感じるクリアグリーン系の”ウォーターメロン”
こちらもナチュラルアプローチ用にひとつは持っておきたいカラーではないかと思います。
シマノ ブレニアス ライズジョイント75F まとめ
と言うことで、シマノ社から新しくリリースされるチニング用プラグ【シマノ ブレニアス ライズジョイント 75F】についてチェックしてみました。
この記事を書いている途中で釣具屋に行ったのですが、既に製品は陳列されていました。
欲しかったカラーが無かったので一旦は購入を控えましたがトップチヌのシーズンになると品薄になることが想定されるので、気になる方は早めのゲットがよろしいかと思います。
実物を手に取った印象としては、大き過ぎず小さ過ぎずでちょうどいい感じ。
ここ数年では90mmサイズの大き目のチニングプラグも多く登場してきていますが、大きなプラグは広くサーチ&コーリング用として使いつつ、70mmクラスのプラグは食わせ用という使い分けがいいのではないかと思います。
90mmサイズの”ラフトリック90F”でも実際問題無く釣れてますので、不必要にルアーを小型化する必要は無いと思います。

状況に応じて適材適所で!
また、釣具屋にて【ダイワ シルバーウルフ ラフトリック 70F】も陳列しているのを発見しました。
不要な小型化はご法度と先ほど書きましたが、ハイプレッシャー化するアーバンチニングでは、プラグの小型化はトレンドなのかもしれませんね。
こちらも、既に”ラフトリック 90F”を使われている方はアプローチに変化を付ける為に持っておいてもいいかもしれないので、お早目に!