バスフィッシング

【バスフィッシング事情】最新魚探の威力を改めてチェックしてみる

こんにちは!

いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。

NABRA Chase Fishing GONTA です。

今回は、今年のJBマスターズの第1戦の結果を見て感じたことがあり記事を書いてみることにしました。

バスフィッシングではロッドやリール、ルアーなどの進化も枚挙いとまがないところですが、この10年ほどはエレキと魚探の進化は目を見張るものがあるように感じています。

バスフィッシングにおけるハイテク時代の到来。

自分の想いと現実についてのGAP感も含めて書いてみたいと思います。

では、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。

ガーミンのライブスコープによる常識破壊

では、いきなりではありますが、主題のハイテク魚探について書いてみたいと思います。

私がバスフィッシングを始めた時は、HONDEXさんから並木さんモデルの魚探がリリースされた時代でした。

並木さんモデルの魚探の特徴は、指向角の違う振動子を組み合わせるというものでした。

指向角の幅が小さい振動子である400hzの振動子と、指向角が広い107hzや200hzの振動子を同時に稼働させることで、魚探に移っている地形や魚影の位置をより正確に把握するというものでした。

具体的には、指向角が広い振動子の画面には先に魚影や地形が映り、船の真下にそれが近づいてくると指向角が狭い振動子の画面にも映るので、ボートの位置関係を把握できて正確にアプローチできるということです。

しかし、振動子の超音波は振動子を頂点にした円錐形が探査範囲なので、魚探の画面に映ったからと言ってボートの真下とは限りません。

深さ(水深)によって差は出ますが、真下なのか?左右なのか?が把握できない差が発生していることを意識してアプローチをするしかないのです。

円錐状に飛ばしている超音波を二次元の画面で見るが故のGAPであり、このGAPはアングラー側が理解して対応せねばならず、それなりに経験を要するものでした。

なので、魚探を使ったからと言って魚が釣れるようになる訳ではない、もっと言うと、魚探を使い始めた時は釣れなくなるとさえ言われるくらいでした。

その後、2D魚探はカラー化に進み、モノクロ表示の魚探よりもかなり見やすくなりましたが、それでも見方の基本が変わることはありませんでした。

このように魚探と言えば、そのくらい使いこなすには知識と経験が必要なものであることと、あくまでも釣り人に補助的情報を提供してくれるツールであり、まさに魚探だけに頼って魚が釣れるというものではないとう認識が私の中にはありました。

その後、ハミングバードなど地形を立体表示できる魚探なども出てきて、二次元魚探の情報量を遥かに上回る高性能魚探が続々とリリースされました。

しかし、そんな魚探の進歩を大幅に進化させ、それまでのバスフィッシングの概念を根底から覆す魚探が市場に投入されました。

それが【GARMIN ライブスコープ】です。

今や、JBなどのTOPプロトーナメントで上位進出をするには無くてはならない存在となりつつある【GARMIN ライブスコープ】

なぜ、『この魚探が必要なのか?』について見てみたいと思います。

魚探が釣果のカギを握る時代に突入

今から20年ほど前には、『魚探を買うなら良い偏光サングラスを買え!』と言う話しもありました。

先に書いたように、魚探はブラックバスを直接探す(探せる)ものではなく、地形やベイトフィッシュを探すことで、本命のブラックバスにアプローチする精度を上げる道具でした。

どんなに良い魚探を持っていても、その性能を理解し、正しく使えなければ釣果につながることはなく、逆に中途半端に可視化された魚探の映像に振り回されて釣果が落ちるくらいです。

しかし、【GARMIN ライブスコープ】については、まさにバスを釣る為に機能する魚探なのです。

従来の魚探はボートの真下の映像を映します。

しかも、ボートが前に進んでいる場合、画像に移っているのは既にボートの後ろ(過去)ということになります。

メタルジグなどでボートの真下をバーチカルに狙う場合は魚探の映像を見ながら釣りをすることができますが、バス釣りにおいてはごく一部のシチュエーションです。

ボートの前に立ち、エレキを操作しつつキャスティングで釣りをするシーンを考えると、狙っているのはボートの前方ということになりますが、【GARMIN ライブスコープ】はこの前方をリアルに映し出すことができるのです。

更には、自分のリグも映像で確認できるレベルの精度を持っているとのことなので、映像でルアーを見つつ、そこにアプローチしてくる魚も確認できるようなので、ルアーに対する魚の反応まで魚探映像で確認できるのです。

まさにブラインドの釣りにおける魚探サイトフィッシングですね。

サイトフィッシングにてバスの反応とルアーの効果の関係を理解できているアングラーにとっては、まさに水中を覗いて釣りができるというイメージ。

実際、サイトフィッシングが得意なアングラーさんが、より【GARMIN ライブスコープ】を使いこなせているように感じます。

少し繰り返しになりますが、従来の2D魚探は魚探をかけた過去の映像を見ることしかできず、その後どうなったかはわかりませんが、【GARMIN ライブスコープ】は常にリアルな水中の状態を見ることができるという違いが最大の違いになると言えます。

この魚探がトーナメントシーンに登場して数年になりますが、今年のJBマスターズ第1戦でも最新魚探を駆使した選手が上位を占めていることからも、魚探の威力と効果が証明されているかと思います。

以前まではフィールドに通い込んで地形などを覚え、シーズナルな魚の動きを把握し、想像と現実を正しく組み合わせて始めて結果が出せるというのが常識でしたが、その常識はもはや過去のものとなりました。

バス釣りも完全にハイテクツールの時代になってしまったのは、個人的には少し寂しい気がします。

YouTubeでは多くのライブスコープの動画がアップされていますが、見た中ではわかり易いと感じた佐々プロの動画を紹介しておきます。

また、海外の方もストライパーを釣りながら魚の反応を明示している動画をアップされています。

ライブスコープの動画を見たことが無い方は一度ご覧になってみてください。めちゃくちゃリアルに魚が映っていますので、結構衝撃です。

エレキもパワー追及から自動操縦メインの時代

さて、ハイテクツールつながりでもうひとつい触れておきたいと思います。

それは『エレキ』こと、エレクトリックモーターです。

私がボートでのバス釣りを始めたころは12Vで駆動する50ポンド台のエレキがメインでしたが、そこから数年で24Vで駆動する80ポンド台のエレキがメインになりました。

そして、36Vで駆動する100ポンドオーバーのエレキも普通に使われるように。

トレンドは完全にハイパワー傾向でした。早く釣り場で移動できることでアドバンテージを確保することが目的でした。

しかし、最近ではエレキのGPSとの連動して自動航行するエレキが主流になってきています。

個人的にはエレキはモーターガイドが好きなのですが、自動航行ではMINKOTAのウルトレックスが有名筋ですね。

GPSで登録した地点に行くようにエレキが自動運転するので、ポイントに到着し自動運転にすればエレキを自分で踏まなくてもそのポイントにとどまることができるのです。

これほど釣りに集中できることは無いですよね?

昔は、エレキにモーターの向きを示すエレキヘッドのインジケーターを見なくても、ボートを風上や波に向かうよう操船できるよう練習することが、ボートで自由に釣りができる為の必須スキルだったのですが、自動航行のエレキが登場すると、その労力と練習時間をお金で賄える時代になったのです。

こちらも魚探と同じで、人間の能力と経験というアナログが領域が無くなってきているところが残念な気がしますが、時代は完全にハイテク&デジタル化の流れになっているのが事実ですね。

利便性の代償としての最大の問題は?

と言うことで、エレキや魚探の高性能化で釣りをすることが当たり前になってきていますが、テクノロジーが先行しすぎて少し釣り本来の難しさや面白さが忘れ去られてきているようにも感じます。

前述の【GARMIN ライブスコープ】ですが、いろいろ調べてみると、映像を見るディスプレイも表現力がどんどん進化して、よりリアルな映像表現ができるように進化してきていますし、トランデューサー(振動子)も出力や周波数などのバリエーションがどんどん進化してきています。

冒頭書いたように、私が使っていた魚探は、トランデューサーの周波数は固定で、広い範囲をチェックしたければ107Khzだけでしたし、狭いピンポイントを見るには400khzしかありませんでした。

固定だったのです。

しかし、最近のGARMINのトランデューサーは1Khz単位で端末側で調整ができるのです。

余談ですが、昔は、エレキのモーターヘッドに魚探のトランデューサーを付けるとモーターが出す電磁波?と干渉して画像にノイズが入ることが多かったのですが、最近では干渉したら周波数を調整することで回避できるようです。

なんちゅう便利な時代になったことだと驚くばかりです。

一方で、最新の魚探はGPSとの連動も含めて完全にシステムとして組み上げてしまわないと、その機能を最大限に発揮できないのも事実

当然、その為には莫大な投資が必要となり、メーカーサポートがあったり安定した資金が確保できる人でないと、その恩恵に預かることもできません。

過去のブログで釣具(タックル)が高額化している傾向について言及したことがありましたが、バス釣りの何が本来面白いのか?という点を改めて考えると、想像と現実との答え合わせ的なところではないかと思いますので、そこを高額ハイテク機器でカバーしてしまうと、果たしてそれでいいのかな?と考えさせられてしまいます。

因みに、ここ数年参加させてもらっているバス釣り仲間の大会は、数回ボート戦があるのですが魚探の使用は禁止になっています。

これはこれで、勘と経験を振り絞る試合になるので面白いものです。

最新魚探 GARMIN ライブスコープ他 まとめ

と言うことで、最新の魚探【GARMIN ライブスコープ】を中心に、最近のハイテクタックルについて考えてみました。

私としてはこれらの最新鋭機器を全く否定する気はありませんが、これが無いと勝てないというトーナメントシーンには一抹の不安を感じます。

YouTubeなどの動画を見ていると、【GARMIN ライブスコープ】確かに中層などでフラフラしているバスを直撃することができるので、釣りの効率としては最高に良いと思います。

また、今まで気づかなかったバスの行動についても新たに気付くきっかけにもなるかと思いますので、いろいろな発見があることも素晴らしい魅力だと思います。

また、これらのアイテムを使いこなすには、それなりに使い込んで細かい設定などを詰めていかないと、簡単には使いこなせないものであることも、今回の勉強を通して理解しました。

これを水中カメラと同じだ、という方も居ますが、さすがにそこは少し違うように感じます。

更に考えると、トーナメントをメインにされている方にとっては、いろんなシチュエーションやフィールドで釣りをしないといけない訳ですし、プラクティスの効率を上げるのは必須アイテムと言っても過言ではなく、まさに仕事の為の道具と言えるかと思います。

人それぞれのスタイルで道具は準備すれば良いと言ってしまえばそれまでなのですが、バス釣り業界にも情報格差の波が来ているという観点ではちょっと考えさせられるお話しでした。

しかし、個人的には、機会があれば是非実釣で使ってみたいとも思っています。

システム組むまでは難しいのですが、レンタルとかしてくれるところ無いですかね~

レンタルボート屋さんなどで、レンタルボートにセットして貸し出してくれたりするととても素敵だなと勝手に思ってしまいました!

予約してでも借りると思います(笑)

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