こんにちは!
いつもこちらのブログを読んでいただきありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
バスフィッシングも水温が15℃を超えてくるとスポーニングが本格化するので、昼間の気温がこれだけ上がってくると開幕目前という感じです。
そして、メバリングも最盛期の真っ最中という感じですが、シーバスもそろそろ厳しい時期を終えるタイミングかと思います。
春のシーバスといえば、真っ先に思いつくのはバチ抜けのパターンですね。
関東の中~大規模河川絡みのバチ抜けのパターンは1月頃から開幕しますが、関西では加古川などの河川では1月からバチ抜けパターンで釣れるものの、大阪湾に絡む地域ではGWくらいが毎年最盛期という感じです。
開始時期が遅く、6月の後半でイワシが湾奥に入るとメインパターンが入れ替わってしまってバチ抜けパターンは威力がなくなるので、結構短い期間で盛り上がるパターンになります。
また、実際にこの時期釣りをしてみるとわかるのですが、毎回必ずバチパターンが成立する訳ではなく、他のベイトパターンも併存するとバチ抜けパターンでの狙いが通用しないシーンに結構高い確率で遭遇します。
バチだと思い込んで攻めていると、苦戦するパターンにハマります。
ということで、今回は『春爆』を逃さない為の対策について書いてみたいと思います。
お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
メインベイトの見極めは捕食の出方で判断
春先といえばベイトは”バチ”とは限らない話しは先に書いた通りです。
バチが抜ける時期でも、フィールドには他のベイトが居ることは普通にあり得る話しなので、シーバスがどのベイトを捕食しているかはわかりません。
しかし、その釣り場にシーバスが居て捕食が確認できるなら、その捕食の出方で何をメインに捕食しているかは判断できます。
ベイトがバチなら、水面で『キュパッ!』と言う、水面のバチを水ごと吸い込む音の場合が多いものです。
捕食音はバキューム音と言われるものです。
波や流れが無い状況だと、水面に波紋がでるだけ、くらい地味な捕食の場合も多々あります。
一方、稚鮎やハク(ボラの稚魚)などのマイクロベイト(小魚)を捕食している場合は水面にハッキリと出る”ボイル”と言われる水面で水しぶきが上がるような捕食が出る場合が多く、捕食しているシーバスが大型なら水面が破裂するような激しい捕食シーンが見られることもあります。
遊泳力が弱いバチを食べる場合はシーバスも吸い込むだけで捕食できますが、遊泳力があるベイトフィッシュを捕食する場合はシーバスも勢いよく食べにいかないと捕食できません。
このような捕食の出方で、その場でシーバスが何を選んで食べているのかを知り、そのベイトにルアーをアジャストさせることでヒットの確率を上げることが重要です。
シーバスは居るのにバイトに繋がらない場合は、自分の使っているルアーがベイトにマッチしていない可能性を意識する必要があるかと思います。
バチを捕食しているのであれば、波動は弱めであまり泳がないルアーを。
マイクロベイトなどのベイトフィッシュを捕食している場合は、ルアーのサイズと波動を小魚に合うようなルアーを。
この2つのルアーは劇的に違いがある訳ではないのですが、少しの違いを意識して使い分けることで釣果につなげていくことが大事だと思います。
ベイト混合パターンはカロリーで判断
次に、実際に遭遇する悩ましい状況において判断材料について書いてみます。
春の時期になると、港湾部、河川部ともに確実に稚鮎やハクなどの小魚は存在するようになります。
しかし、小魚の存在とは関係なく、潮周り次第ではバチも抜けます。
バチが抜けているのを目視してしまったりすると、どうしても釣り人的にはバチパターンを意識して釣りをしてしまいますが、ベイトフィッシュが豊富な場合はシーバスがバチを捕食するとは限りません。
と言うか、ここでお伝えしたいのは、ベイトフィッシュが豊富な場合、かなりの高確率でシーバスはベイトフィッシュの方に付くことが多いと思います。
この判断理由は簡単で、シーバス目線で考えた場合、どちらを食べれば効率よく食欲を満たすことができるのか?を考えるべきかと思います。
バチしか居ない場合はバチを捕食しますが、所詮はイソメ系のベイトなのでかなり沢山食べないとシーバスのお腹は満たされません。
春は産卵などで体力の落ちた魚も多いので、元気に泳ぎ回って捕食するのはしんどいため、簡単に捕食できるバチを捕食する傾向はあるかと思いますが、魚と言えども遊泳力に劣り、且つ、カロリーの高い小魚系のベイトフィッシュを捕食した方がシーバス的には体力回復や食欲を満たすのに効率が良いのです。
と言うことで、先に記載した捕食シーンの状況判断も踏まえつつ、ベイト混合パターンの場合は、よりカロリーの高いベイトにシーバスが付くとうことを意識すべきかと思います。
ベイト混合のルアーセレクト
では、ベイトが混合している時にどんなルアーを選べばよいのか?
先に書いた通り、明らかにベイト混合の状態であれば、思い切ってベイトフィッシュライクなルアーに振り切れば良いのか?という点ですが、幸いなことにいろんなルアーがあるので、バチ特化型のルアーでなくても、バチパターンにも通用するルアーがあります。
それが、細身で、リップも小さめで、波動が小さいプラグです。
細身でも120mm以上のあまりに長さのあるルアーだと、対ベイトフィッシュを考えた時にはミスマッチになってしまいます。
なので、80mm~100mmクラスで、細身で波動の小さいルアーをセレクトすることで、マイクロベイトにも対応しつつ、バチを捕食するシーバスにも対応できることになります。
具体的には、【BlueBlue ブルーウィン80S】や【ハルシオンシステム タピオス70】そして【シマノ サイレントアサシン 80S ジェットブースト】などが該当するかと思います。
他にもマッチするルアーは沢山かるかと思いますが、『細身』『強く泳がない』ということが当てはまれば使えるかと思います。
【BlueBlue ブルーウィン80S】などは実績がありますが、なかなか入手できないのが困りものですね。
後は、バチパターンの場合は表層勝負が多いので、シンキングミノーであってもあまり早く沈んでしまわないルアーが使い易いと思います。
ファストシンキングミノーの場合、ある程度早く巻かないと泳層を維持しにくくなってしまうので、スローに表層を誘うのが難しくなります。
また、ミノーは早く巻くと波動が強くなるので、できるだけスローに巻けるルアーが良いかと。
以上、ベイト混合パターンの状況で、バチにもベイトにも対応させ易いルアーを使うことでヒットチャンスを増やすことが出来るというお話しでした。
港湾部と河川での違い
最後に、春爆を狙うフィールドの違いを踏まえた対応方法の違いについて書いてみたいと思います。
バチパターンは河川でメジャーなパターンですが、当然港湾部でもバチは抜ける訳で、港湾部でも成立するパターンになります。
護岸や湾奥部に係留されている台船周辺などでもバチパターンは発生します。
ただ、河川と港湾部との決定的な違いは、イワシなどのベイトフィッシュは河川には入ってこないということです。
年によって、カタクチイワシなどの接岸が早く、そもそもシーバスが河川に入らないという事象が発生することもありますが、余程のことが無い限り河川エリアでは春先のバチパターンは高確率で発生します。
しかし、湾奥部ではバチ以外のベイトの影響をかなり大きく受けます。
カタクチイワシなどが入り、昼間にベイトを捕食できる状況になると、ナイトのバチパターンがさっぱりになることがあります。
なので、自分が通うフィールドが河川エリアか?港湾部エリアか?次第で状況の変化が大きく変わってくることは意識しておく必要があるかと思います。
港湾部などで完全にベイトフィッシュにシーバスが付いている状況の場合は、ナイトゲームのバチに拘らずデイゲームなどでベイトフィッシュパターンに切り替えた方が良いということです。
因みに、夜間にバチが抜けていても、カタクチイワシなどの高カロリーのベイトが入ってしまうと、バチパターンは本当にサッパリになります。
昼に捕食していても、夜間はバチを食べるはず、と思って過去にチャレンジしたことは何度もありますが、昼に食べる捕食パターンになっているシーバスは夜間に捕食で動く個体が少なくなってしまうのが経験則です。
まぁ、これも先に書いたカロリーを基準にした考え方を用いれば理解はできます。
バチを捕食しているシーバスは、半分仕方なくバチを食べているのかな?という気もします。
港湾部と河川で春先に釣りをする際の、それぞれのポイントの特性について、個人的な経験からのお話しを書かせてもらいました。
港湾部では、バチ以外のシーバスのベイトとなるものの動きについて、その年の状態をしっかり見極めていく必要性が高いかと思っています。
春爆シーバス ベイトパターン別対策 まとめ
と言うことで、春のシーバスフィッシングにおけるバチとベイトフィッシュへの対応、及びベイトが混合している場合についての対応法に関する記事でした。
対応方と言っても、ベイトを身切れればシーバスを釣るのは結構容易なものです。
逆に見切りが間違えていた場合、シーバスがいるのにサッパリ釣れないという辛い状況に追い込まれることになります。
何事にも絶対は無いのですが、まさに釣りにおいては非常に当てはまる話しです。
昨日は釣れたのに、次の日は通用しない、などはよくある話しですが、自然相手の遊びであるが故の難しさであり面白さであると思います。
まずはフィールドに足を運ぶ回数を増やして経験を積むことが一番大事です。
いくら他人に教えてもらっても、実際に自分で実施できたり判断できるか?というのは難しいものです。
ただ、可能性として知っておくことと、知らないこととは大きな違いがあると思います。
知って、自分で引き出して使い、その結果を分析することは、知っているのといないのとでは非常に大きな差があると思います。
この記事を読んでいただき、実際にフィールドに足を運んでもらい、答え合わせを現場で実施して頂ければ幸いです。