こんにちは!
いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
いよいよ年の瀬が迫ってきました。
皆さんは今年を締めくくる準備は終わられましたでしょうか?
私は全くできておらずですが、焦らずに諦めることにしました(笑)
さて、最近、ネットの釣り情報サイトなどでも良く目にするのが、コスパが高いと謳っている釣り具の記事です。
これも景気が悪いからでしょうか?
コスパだけで釣り具を選ぶのも、夢の無い話しだと思いつつ。無い袖は振れないのも事実なので、より安く性能のよいリールが手に入るのであれば、その方がいいと思うのも当然かと感じます。
『コスパが高い』=『価格が安い』ではないと思っていますが、ハイエンドモデルをコスパの高いタックルという人は居ないと思いますので、安い価格帯の中で性能や機能などの比較を個人的見解で書いてみたいと思います。
ターゲットは【スピニングリール】になります。
人それぞれに、リールに対して拘るところは違ってくると思いますが、長年釣りをしていて自分的に譲れなかったり、大事にしているところに注目して比較をしてみたいと思います。
2023年モデルが発表される直前ではありますが、2022年までのモデルで見ていきたいと思いますので、タックル買い替えや買い足しをご検討の方の参考になれば幸いです。
個人的に重視しているポイント
具体的にリールを見てみる前に、私がリールを選ぶ時に重視しているポイントを書いてみたいと思います。
長年釣りをしてきており、ハイエンドまで含めていろいろなリールを使ってきました。
ただ、スピニングリールについては個人的な拘りにより、シマノとダイワの国産メーカーのリールしか使ったことがありません。
アブガルシアなども良いリールはあると思いますし、ベイトリールなどでは使ってきているのですが、スピニングリールについては見た目の点でどうしても国産メーカー品を手に取ってしまいます。
要は性能だけでなく、見た目も踏まえた時に国産メーカー品の魅力が勝っていると感じています。
では、リールのどこを見て選んでいるか?ですが、軽さについては一番見えやすい製品のアピールポイントなだけに、最近のリールでは安いモデルでも十分過ぎるほど軽い製品が揃っていると思います。
私はショアジギなどはやらないので、あくまでもバスやシーバス、ライトゲームで使うリールが対象になりますが、安いモデルでも200gを切る重量のリールも出てきています。
リールの重さはロッドを含めた全体のバランスで見るべきだとは思いますが、ライトゲームなどで使う1000番台~2000番台のリールであれば200g以下なら十分合格。
シーバスゲームなどで使う2500番台~3000番台のリールであれば、230g以下であれば十分使える重量だと思いますが、最近のリールはほぼこの辺りのラインはクリアしてくれているので、どれを選んでも問題無いかと思います。
安いレンジのリールで操作性で差が出てくるポイントにハンドルの仕様があります。
めちゃくちゃ安いエントリーモデルのハンドルは、ハンドルの反対側からネジで止めるタイプがほとんどですが、このタイプのハンドルはどうしてもガタツキ感が出てしまいます。
一方で上位機種には確実に採用されているねじ込み式のハンドル。こちらはハンドルを回した時の安定性や静寂感が高く、操作性では明らかに勝っています。
1万円台のリールでも、最近ではねじ込み式のハンドルが採用されている場合があるので、ここが私の中で一つの大きな選択ポイントになっています。
次に、ベールアームの形状になります。
安いモデルでは、ベールアームがワイヤーになっていて、ラインローラー部と一体になっていないタイプが多いのですが、ラインローラーまで一体になっているベールアームだと、キャスト後にラインがラインローラー部に収まるまでの流れがスムーズになります。
その結果として得られるメリットとしては、ラインよれが生まれにくくライントラブルを減らすことができる点になります。
釣りをしていて一番ストレスになるのはライントラブルかと思います。
その日一日の釣りを左右することになりますので、ライントラブルは是非回避したいことを考えると、地味なポイントですがベールアームの仕様は一体式になっている製品を選びたいところです。
これらの機能や仕様はリールそのものの形状に関わる部分なので、リールを購入後にサードパーティ製品などの導入で改善できないので、製品そのものの仕様を見て選ばなければならず、リール選定の大きなポイントになります。
一方で、ボールベアリングの数などはハイエンドモデルでは多くなっており見た目で判断できる大きな差別化ポイントのように思えますが、ここはさほど重要視していません。
理由は、プラスチックや金属のカラーなどが使われている部分は、自分でボールベアリングに交換するのが簡単だからです。
一番典型的なのがラインローラー部。
多くの製品向けにボールベアリング化する為の交換キットが販売されているので、こちらを導入すれば性能アップが簡単に実現します。
また、スプールのドラグ部分とウォームシャフトのスプール軸受け部のボールベアリングも交換が簡単です。
リールの本体(コア部分)の中に組み込まれているところは素人では交換が難しいところですが、コア部まで手を出さなくても、前述の数か所だけでもボールベアリングを追加すれば性能は大きく改善します。
そしてギアについても、ライトゲームやバス釣りなどでは強度面は気にしません。強度を重視してあまりにも硬い素材をギアに使うと、使っていてもアタリが出にくいので使い込んでなじませるのに時間がかかってしまうだけです。
シーバス狙いなら少しは強度は意識をしますが、ギアについては強度と言うよりも巻き心地の方を重視します。
シマノのマイクロモジュールギアなどは巻き心地と強度を両立させた素晴らしい機能ですが、こちらも最近では低価格モデルにも導入されてきているので注目です。
以上が、私の中でリール選びの時に気にしてチェックするポイントになります。
ダイワの製品でコスパモデルをチェック
今回のコスパ評価では、1万円台を中心に比較してみたいと思います。
2万円台後半~3万円台となると、本当にハイエンドと見た目のスペックでは違いが無いくらいの機種が増えてきていますので、更に安いランクのリールでコスパ比較をした方が面白いと思っています。
では、ダイワのリールですが、カルディアで3万円台、レグザで2万円台前半なので、更にその下の【21フリームス】【18レガリス】【20レブロス】の3機種を比較してみたいと思います。
フリームスが2021年発売なので一番新しい機種になります。
3機種とも、最近のダイワのコンセプトであるLT(ライト&タフ)コンセプトの製品ではありますが、ボディやローターにZAIONを採用しているフリームスが一番軽いですね。
ローターやベールアームは同じ仕様なのですし、ATDも全ての機種で採用されています。
【20レブロス】などは定価で1万円を切っていることを考えると、素晴らしいコスパだと感じますが、先に挙げた私の評価ポイント的に、【21フリームス】だけがねじ込み式ハンドルを採用しているので、ここのポイントが大きいです。
ボールベアリングの数はどれも同じで、後で足したいところに足せばよいのですが、【21フリームス】はボディ内部にマグシールドベアリングが採用されていることを考えると、ここも【21フリームス】がリードするポイントになります。
【21フリームス】と【18レガリス】の価格差が大きいので、微妙なところではありますが、実売価格で1万円台の半ばで購入できる【21フリームス】が一番おススメできるリールと言えるかと思います。
ただ、ダイワは1万円を切るラインで2機種揃っているのは凄いと思いました。
シマノの製品でコスパモデルをチェック
次に、シマノのリールを見てみます。
シマノの場合、ヴァンフォードで3万円台、ストラディックで2万円台後半という価格帯になっていて、ダイワのカルディアとぶつかる商品レンジになります。
この下になってくると、【21アルテグラ】で1万円台後半~2万円という価格帯。
1万円台前半の【21ナスキー】や、1万円を切るクラスの【22サハラ】くらいまでが低価格帯のリールになりますが、2022年に更に【22ミラベル】という新しい製品がリリースされています。
同じような価格帯に少し機種が多すぎるのでは?と感じるし、リール選びに慣れていない方はどれを選べば良いのか非常に困るかと思います。
【22ミラベル】が新機種ということで、以下の比較表があるのを見つけました。
シマノのリールでは、ステラに代表される”コアソリッドシリーズ”と、ヴァンキッシュをTOPとする”MGLシリーズ”がありますが、【22ミラベル】はMGLシリーズになっており、実際に自重が非常に軽い製品となっています。
価格帯としては、定価ベースで14,400円~18,000円なので、【21アルテグラ】と比べると少しカブるくらいの価格帯の製品になりますが、”HAGANEギア”や”Xシップ”、”サイレントドライブ”、”コアプロテクト”、”AR-Cスプール”など基本性能はかなり高いものがあり、注目に値すると思います。
なお、ハンドルは画像を見る限り、【21アルテグラ】も【22ミラベル】もねじ込み式にはなっていない感じです。
他の比較では、個人的に注目項目に入れていたベールアームです。
【22ミラベル】はワイヤー+ラインローラーですが、【21アルテグラ】はワンピースベールアームになっており、ライン処理の面では【21アルテグラ】が優位。
ここは拘りポイントでもあるだけに、結構大きな差に感じます。
また、スプールについても、AR-Cスプールという点では【21アルテグラ】も【22ミラベル】も同じですが、【21アルテグラ】はステラにも採用されているロングノーズスプールになっているので、遠投性能では優位性があることがわかります。
また、ギアも【21アルテグラ】が”マイクロモジュールギア”が採用されているなど、軽さ以外では【21アルテグラ】>【22ミラベル】というのが私の評価になります。
ただ、どんな釣りで使うか?でも適合性は変わってくると思います。
軽いリグ中心でルアーの飛距離などもあまり拘る必要が無いライトゲームだと、リール自身が20gほど軽い【22ミラベル】の方が使い易いかもしれません。
トータルで見ておススメできるのは、やはり【21アルテグラ】ですが、ライトゲームなど限定的な利用範囲であれば【22ミラベル】も決して悪くないかな?と思います。
コスパリール比較検証 まとめ
と言うことで、今回はシマノとダイワに絞って、2万円以下で手に入るリールを中心に比較を行ってみました。
最近の低価格帯のリールはどれも高性能で驚かされますが、丁寧に比べてみるとバランスの良いリールと偏った性能特性のリールがあることがわかります。
ただ、ルアーフィッシングでは、投げる&回収する、を繰り返す釣りになりますので、リーリングに関わる性能と、ライントラブルを回避できる性能は重視した方が後悔が少ないかと思います。
また、ダイワとシマノの比較で言うと、ダイワの低価格帯のリールは金色の配色が多いのに対して、シマノのリールは落ち着いたシックな色調のリールが多いですね。
カラーやデザインは個々人の好みの問題なので、良し悪しで比較はできませんが、シマノの色調の方が高級感は感じますね。
金色はあまり目立つように使うと、ちゃちっぽく見えるのが難点かと思います。
最後に、『2万円握りしめて釣具屋に買い物に行く』というシチュエーションで、私がどのリールを買うか?と聞かれたら、【21フリームス】を買うと思います。
見た目のデザインはシマノの方に軍配を上げたい気持ちですが、価格と性能のバランスを考えた場合、【21フリームス】が一番後悔せずに済むリールと言える気がします。