こんにちは!
いつもこちらのブログを読んで頂き有難うございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
さて、先日まで寒かったのに、一気に暖かくなって春が見えてきましたね。
バスは一気にスポーニングに向かう状況になってきたかと思います。
水温15度がスポーニングの目安と言われているので、低地にあるフィールドと山間部にあるリザーバーなどとでは時間差が出るのですが、どこのフィールドでも時間の問題という段階に進んできているかと思います。
スポーニングとなると、ネストの釣りが第一に頭に浮かびますが、春ということでベイトフィッシュパターンも成立する状況となります。
私の大好きな奈良県の津風呂湖では、非常にワカサギが豊富なフィールドで、表層付近を遊泳するワカサギの群れめがけてボイルするシーンが頻発するのが有名です。
しかし、この表層ワカサギパターンは広い湖面のどこで発生するか予測するのが難しく、難攻不落。
慣れている方には釣り方がわかるかと思いますが、経験が少ないアングラーにとっては一日翻弄されて終わるということも珍しくありません。
そんなパターンにドンズバでハマりそうなルアーを見つけてしまったので、ピックアップしてみたいと思います。
過去にも似たようなルアーは出ているという思いもありますが、それを知っている上でリリースされるには、それなりの意味と自信があるのではないかと思います。
では、まだ未入手なので、机上でのチェックになりますが、興味のある方はお付き合い頂ければ幸いです。
表層のワカサギを狙っているバスがターゲット
まずはピックアップするルアー名から見てみましょう。
青木大介プロのルアーメーカー、D-STYLEからリリースされるのが【D-STYLE ICHIRIN 70F】になります。
まさに”水面に漂う一輪の花”というコンセプトのルアーですね。
ぱっと見た感じは、これまでにもリリースされている”I字系”ルアーのようにも見えますが、実際には少し狙っているコンセプトがちがうようです。
ボディに連結部があり、テールはティンセル、フェザー系というのはよく見るデザインに見えます。
しかし、変わった点として目を惹くのが、ヘッド部の3個のラインアイ。
一番前の①がノーマルポジションで、素直に表層引きができるアイポジションかと思います。
②はロールポジションという名称なので、ヘッド部に少し水を噛ませて、ロール系の動きを出したり、ピクピクでも使えるポジションかと思います。
そして③はダイブポジションという名称。ここは完全にヘッド部に水を噛ませて、巻きで使った時に水中に沈むポジションですね。ヘッド部の平面をリップのように使うイメージかと思います。
ワンパターンの使い方に縛られたルアーではなく、状況に応じて、自分で攻め方を変えていけるルアーというのが面白いと感じました。
なんか、聞いた通りだけにして釣れても、自分で釣った気がしないですよね?
あくまでも自分で使い方を考えて、それにハマった時はかなり気持ちいいのではないかと思います。
しかし、ルアーの基本コンセプトはあくまでも”活きているワカサギ”をイミテートしていること。
これは、後で紹介するカラーラインナップへの拘りでも垣間見ることができるかと思います。
細かい点への拘りが”ヤバイ”
と言うことで、一見斬新さが無いように見えて、拘りが詰まったルアーになりますが、こちらを監修しているのはJBTOP50でも最近活躍中の青木唯プロになります。
若くして最強の称号を得てアメリカ参戦中の藤田京弥プロのライバル的存在とも言える青木唯プロですが、同姓の青木大介プロのDSTYLEのプロスタッフとのことです。
そんな青木唯プロが拘っていると感じさせてくれるのが、先にも書いた”活きているワカサギ”というポイント。
まず、その一つは”目(EYE)”になります。
活動拠点の河口湖で獲ったワカサギの目を撮影して作った”リアルアイ”
バスが近づいてきてもルアーだと見切られにくいポイントは、生きている魚のような目にあるかと思います。
また、テール部にも拘りアリ!
弱ったワカサギは、最後まで尾ビレを動かしているということで、水面でかすかに動くテールをイミテートする為にフェザー系のテールを採用。
また、全体のシルエットを小さく見せるため、カラーは全部で8色ありつつ、全てテール部のパーツはクリアパーツとなっています。
また、見た目とは違うポイントですが、唯一セットされているフックは本体部にローリングスイベルが採用されており、やり取りの途中でルアーがネジレてフックオフしにくい工夫がこらされています。
このローリングスイベル付きのフックアイは、メガバスさんが最初に取り入れたように思っていますが、シーバスルアーを含めて最近では多くのルアーで採用されていますね。
水面でヘッドシェイクをして抵抗する魚においては一定の効果が発揮されているということかと思います。
カラーはリアル系を中心に釣れそうなカラー揃い
それでは、最期に拘りのカラーラインナップについて見ていきたいと思います。
食わせ系のルアーということで、当然、リアルカラーが多くの割合を占めています。
個人的に注目のカラーを3つ挙げるとすると、以下の3色になります。
”潤いワカサギ”以外は透明色ではありませんが、透過系のカラーなので、表層でバスを魅了して勘違いを誘うには適したカラーかと思います。
バスが釣れる前に釣り人が釣られる系のカラーですね(笑)
”YUIPI WAKASAGI”は青木唯さん自身のネームを使っているくらいなので、実戦で結果が出ているカラーなのではないでしょうか?
青みがかったカラーはワカサギっぽく無いとも言えますし、ワカサギ以外のベイトフィッシュが多いフィールドで効果が高いかも知れません。
また、水の色や明るさ・時間帯によってハマるシーンがありそうなのが下の3色になります。
フラッシング系のカラーは、ドクリアーなフィールドでは明滅効果も相まって捕食スイッチを入れることができるカラーでもあるかと思います。
ただ、濁った水色のフィールドではあまり効果は発揮できないかと。
そういった濁った水のフィールドでは、ブラック系のカラーが存在感をアピールしてくれます。
雨などで一時的に濁った場合も同じように効果が期待できるカラーですね。
そして、”デッドリーワカサギ”は死にかけて透明感が無くなってしまっている、ワカサギをイミテートしていますね。
あくまでも”活きているワカサギ”がコンセプトではあるかと思いますが、死にかけで遊泳力が無くなったベイトフィッシュはとかく捕食対象になり易いもの。
シーバスでのクルクルイワシなども同じようなことが言えるかと思います。
その他、2色がラインナップ。
クリアチャート系は定番カラーではありますが、表層食わせのルアーにおいてはどのような位置づけになるのか?
勉強の為にも、このカラーが効果を発揮するシーンを聞いてみたいです。
また、メーカー名を冠しているのか”DSワカサギ”
オイカワなどのベイトフィッシュに近いカラーのようにも見えますが、少し暗い色だけど透過系のカラーは、ワカサギのどんな状態をイメージしたカラーなのでしょうか?
産卵期の婚姻色?それとも、鮎のように産卵後の色なんでしょうか?
いずれにしても、リリースされる段階でこれだけのカラーラインナップが揃うと言うのは、リリースまでにかなりのフィールドテストが行われたのではないかと推察します。
当然、青木大介さんのOKも必要かと思うので、サイトマスターの目で必要性があるカラーが揃っているということになるかと思います。
サイズ感・ウェイトは、もう一声!!
最後に、サイズとウェイトについて見ておきます。
サイズは商品名の通り、70mmサイズ。
バス用としては、ここは標準的なサイズかと思います。
ルアーのウェイトは3.3g
ここは少し軽いかな~と言う感じ。
スピニングタックル専用という重量感ですが、近距離戦でも使えるシーンが出てくるかもしれませんし、キャストに自信がある方であれば枝に引っかけての提灯釣法でも使えるかと思います。
今後、追加ラインナップが出てくるかと思いますので、これ以上のウェイトバリエーションは今後に期待したいと思います。
DSTYLE “ICHIRIN 70F” まとめ
と言うことで、DSTYLEからリリースされるNEWルアー【DSTYLE ICHIRIN 70F】をピックアップしてみました。
新しいルアーが次々にリリースされるという話しはいつもしている話しですが、それぞれに凝った機能が盛り込まれているので、それをフィールドで試すのは我々釣り人が味わえる醍醐味かと思います。
今回紹介したルアーも、今まで攻略できなかったシーンを克服できることができれば、釣れる魚も増えるので釣りのステージが進みます。
しかし、ターゲットフィッシュ側も進化していきますので、同じルアーや同じ釣り方ではすぐに釣りにくくなるもの。
こうして、釣りは際限無く発展を続けるから止められない!
最後は話しが少しズレてしまいましたが、新しいルアーを試しつつ釣りを楽しめればと思います。
【DSTYLE ICHIRIN 70F】は既に発売されているということですので、津風呂湖での釣りに向けてゲットしたいと思います。