こんにちは!
いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
さて、今回はロッドの比較インプレを書いてみたいと思います。
以前から使っていた【サーティフォー 34 アドバンスメント HSR-60 Ver3】を先般久々に使ってみて、【メジャークラフト 鯵道5G AD5-S58L AJI】との違いをいろいろと感じたので、そこを書いてみたいと思います。
後ほど詳しくは書きますが、ジグ単を追求したロッドと、ある程度汎用性を持たせたロッドの違いのようなものもあるかな?と感じます。
では、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
それぞれのパーツ・仕様の違いについて
まずは、ロッドそのものの見た目の違いについてです。
見た目の違いは当然ロッドの性能・特性の違いに直結してきます。
この2本のロッドを持ち比べて、最初に気づいたのはロッドの付け根部分の太さの違いになります。
【メジャークラフト 鯵道5G AD5-S58L AJI】を購入して最初に気になったのが、バットとグリップのつなぎ(ロッドの付け根)部分がめちゃくちゃ細いということでした。
これまでもいろいろなアジングロッドを使ってきましたが、ここまで細いロッドは使ったことがなく、使用にあたって不安を感じるくらい細いロッドです。
※もちろん実釣で問題が出るようなことはありませんでした。
これも使用している素材に【東レ トレカ T1100G】が使われているなど、強度面を担保できる素材を使っているが故の細さなんだろうと思いますが、改めて【サーティフォー 34 アドバンスメント HSR-60 Ver3】を使ってみると、その太さの違いは歴然でした。
素材が強化されればここまで細くできるだ、と言う驚きはありました。
しかし、ここはやはり使う側の人間としては、ある程度太さがある方が不安・違和感無く使えるとうことは感じました。
続いて、特徴的な違いがあるところとしてティップ部を比べてみます。
バット部は【メジャークラフト 鯵道5G AD5-S58L AJI】の方が細いのですが、ティップ部は【サーティフォー 34 アドバンスメント HSR-60 Ver3】の方が細く繊細な仕様になっています。
画像では少し違いがわかりにくいですが、実際には結構差を感じるくらいです。
また、ガイドも画像の通りトップガイドは同じくらいのサイズですが2番目以降のガイドは【サーティフォー 34 アドバンスメント HSR-60 Ver3】の方がかなり小さいこともわかるかと思います。
マイクロガイド仕様の中でも【サーティフォー 34 アドバンスメント HSR-60 Ver3】はかなり小さいガイドが付いていて、感度アップの面で効果を出していると思いますが、老眼の身としては少し辛いところです(^^;;
ロッドのバランスとして、ティップ部がメインで曲がる【サーティフォー 34 アドバンスメント HSR-60 Ver3】に対して、【メジャークラフト 鯵道5G AD5-S58L AJI】はロッド全体で曲がるバランスになっており、繊細なロッド同士ですが操作性ではかなり違いを感じるようになっています。
ティップだけでキャストできる感覚がある点で【サーティフォー 34 アドバンスメント HSR-60 Ver3】の方が1.0g以下の軽量リグのキャストはやり易いと感じます。
次にロッドのジョイント部ですが、こちらもかなりハッキリした違いがあります。
【メジャークラフト 鯵道5G AD5-S58L AJI】は印籠継ぎになっているので、穂先パーツの根本の部分が少し太くなっていますが、【サーティフォー 34 アドバンスメント HSR-60 Ver3】は並継ぎなので非常に細くなっています。
この違いもキャストフィール&ロッド特性に大きな差を生んでいると思います。
どちらが良い悪いという評価はできませんが、バット部に対いてかなり細いティップ部のパーツになっている【サーティフォー 34 アドバンスメント HSR-60 Ver3】は、キャストの時にバット部がほぼ曲がらない為、ティップ部側だけが仕事をしてルアーを飛ばしている感じ。
一方の【メジャークラフト 鯵道5G AD5-S58L AJI】はシングルハンドで軽く投げる時はティップ部メインのキャストフィールですが、フルスイングするとロッド全体の反発力で飛ばす感じになります。
ちなみに、ロッドの長さが2インチしか違わないのにグリップ部の長さはかなり違いがあるので、少し重めのリグ(2.0g以上)を両手でフルスイングして投げる釣りには【メジャークラフト 鯵道5G AD5-S58L AJI】の方が向いているように感じました。
以上が、ロッドの見た目で判断できる違いと、そこからくるロッド特性の違いの考察になります。
参考までにですが、【メジャークラフト 鯵道5G AD5-S58L AJI】は適合ルアーウェイトが0.2g~3.0gとなり、【サーティフォー 34 アドバンスメント HSR-60 Ver3】は0.3g~5.0gなのでスペックと使用感は少し違いがある感じがします。
ロッド特性の違いを踏まえての適合シーンの考察
では、前述のロッドの違いを踏まえて、自分なりにそれぞれのロッドに合う釣りのシーンについて考えてみました。
【メジャークラフト 鯵道5G AD5-S58L AJI】は全体的に細身のブランクスの仕様となっていますが、張りについては全体を通して強いロッドです。
なので、実際に使ってみると意外と軽量リグの細かい操作は得意ではないように感じています。
一方で、【サーティフォー 34 アドバンスメント HSR-60 Ver3】はティップ側でリグの操作がしやすいようにバット部を敢えて強く作っている感じなので、スペックの割には細かい繊細な操作はしやすいロッドだと感じました。
この違いを踏まえると、ライトメタルジグなどの操作性はバット部とティップ部の特性があまり変わらない【メジャークラフト 鯵道5G AD5-S58L AJI】の方が使いやすそうで、軽量のジグ単特化なら【サーティフォー 34 アドバンスメント HSR-60 Ver3】の方が使いやすそうという印象です。
アジングを意識した特化型ロッド同士ではありますが、【メジャークラフト 鯵道5G AD5-S58L AJI】の方がより汎用的な用途で味付けされたロッドという感じがします。
”メジャクラ鯵道5G”と”34アドバンスメントHSR-60 Ver3”の違い比較 まとめ
と言うことで、手持ちの2本のアジングロッドの比較をしてみました。
実際に使っているのでそれぞれの操作感・インプレを踏まえての記事になりますが、記事やWEBサイトなどでのスペック表示だけではロッドの特性は本当にわからないことを今回実感しています。
アジングロッドはこれまでほとんどサーティフォーさんのロッドを使ってきたので、同じメーカー内でしか比較できていなかったのですが、違うメーカーのロッドを使ってみると、製作に当たってかなりの仕様コンセプトが違うことがわかりました。
サーティフォーさんのロッドは、家邊代表がジグ単の釣りをメインに展開されているので、仕様の作り込みもほとんどがジグ単を中心としたものになっているかと思います。
なので、私も使っている【サーティフォー 34 アドバンスメント DFR-511】や【サーティフォー 34 プロヴィデンス FER-58】などは軽量ジグ単のキャストと操作に特化していると言って過言ではない仕様のロッドです。
一方、【メジャークラフト 鯵道5G AD5-S58L AJI】は全体的に張りがある一本調子な感じのロッドになるので、ジグヘッドやメタルジグなどをロッドの張りを利用してアクションさせやすいと感じています。
最近はハードソリッドと言って硬めで張りのあるティップのロッドが流行っています。
これも【東レ トレカ T1100G】のような高弾性素材がいろんなロッドに採用されてきている流れの影響かと思います。
従来のソリッド素材のような食い込み重視の柔らかいソリッドティップだと重め(ライトリグで言う重めは2.0g以上くらいですが)のリグをキビキビ動かすことには向いていません。
ソリッドティップも釣りの目的に合わせて使い分けられていく時代に突入ですね。
これまでなら張りを求めるならチューブラーティップしか選択肢が無かったことを考えると面白い進化ではないかと思います。
以上、最後は少し話しが逸れてしまいましたが、アジングロッド2機種を利用した比較とそれぞれのインプレの記事でした。